電球

一人暮らしの電気代の平均はいくら? 高くなる要因と節約方法も紹介

一人暮らしの平均電気代は、季節や住んでいる地域によって変動します。本記事は、一人暮らしの方におすすめな4つの節電方法を紹介します。電気代が高くなる要因も解説するので、電気代の高騰に悩む方は、ぜひ参考にしてください。

最終更新日:2024年12月25日公開日:2024年12月10日

目 次

この記事でわかること

  • 一人暮らしの電気代が高くなる要因がわかる!
  • 状況に応じた節電の方法がわかる!
  • 電気代のおすすめ節約方法がわかる!

一人暮らしの平均電気代は季節や地域によって変わる

総務省統計局の「家計調査」によると、2023年の一人暮らしの電気代は、全国平均で月6,726円でした。

電気代は、季節によって変動します。以下は、一人暮らし世帯の1ヶ月あたりの平均電気代の推移です。

年度

1~3月期

4~6月期

7~9月期

10~12月期

2022年

7,749円

6,333円

6,418円

6,557円

2023年

9,340円

5,486円

5,842円

5,833円

出典:家計調査|家計収支編|単身世帯(総務省)

上記の推移によると、特に1〜3月の冬季に電気代が高くなる傾向が見られます。冬季の電気代の増加は、暖房器具の使用が増えることが主な要因です。

一方で、冷房を使用する7〜9月の夏季は、冬季ほど電気代が高くなっていません。これは、冬場に比べて外気温と室温の差が小さいことや、冬場は日照時間が短く照明の使用時間が長くなりがちなことが影響していると考えられます。

さらに、居住地域によっても電気代に差が生じます。以下は、地域ごとの5年間の平均電気代をまとめたものです。

年度

北海道・

東北地方

関東地方

北陸・

東海地方

近畿地方

中国・

四国地方

九州・

沖縄地方

2019年

5,963円

5,505円

6,210円

5,546円

5,932円

5,506円

2020年

6,493円

5,594円

5,956円

5,641円

6,186円

5,554円

2021年

6,218円

4,967円

5,699円

5,131円

6,593円

5,820円

2022年

6,900円

6,731円

7,109円

6,254円

7,449円

6,927円

2023年

8,103円

6,635円

7,252円

6,052円

7,394円

5,513円

出典:家計調査|家計収支編|単身世帯(総務省)

上記のデータを見ると、北海道や東北地方などの寒冷地は電気代が高い傾向にあることがわかります。

電気代が高くなる?意外な3つの要因

下図の通り、電気代は「基本料金」「電力量料金」「再エネ賦課金」の3つから構成されることが 一般的 です。

電気代が高くなる要因

一人暮らしで電気代が高額になる場合、主に「電力量料金注)」の増加が原因と考えられます。

  • 基本料金は一般的に使用量に関係なく一定(使用量がない場合は半額になることも)。
  • 電力量料金は契約内容で決まる単価に使用量を掛けて計算され、使用量が多いほど増加。
  • 再エネ賦課金は全国統一の単価で計算され、使用量が多いほど増加。

つまり、電気の使用量が多くなると、電力量料金と再エネ賦課金が高くなります。

  1. 消費電力が大きい家電をよく使用する
  2. 照明や家電製品の電気を頻繁につけたり消したりする
  3. 古い家電製品を使い続ける

それぞれ見ていきましょう。
注)電力量料金とは、電力の使用量に応じて発生する料金のことです。

要因1. 消費電力が大きい家電をよく使用する

電気代が高くなる要因の一つとして、消費電力が大きい家電の頻繁な使用が挙げられます。

家電製品の一日での電力消費割合

出典:省エネルギー政策について(資源エネルギー庁)

資源エネルギー庁の調査によると、家電製品の中でもっとも消費電力が大きいのはエアコンです。次いで冷蔵庫・照明器具の順です。これらの家電の使用頻度が増えると、必然的に電気代が高くなることになります。

とくに、以下のような使い方をしている場合、電気代が高額になりやすいでしょう。

  • エアコンの暖房設定温度が高すぎる・冷房設定温度が低すぎる
  • エアコンのフィルターなどを清掃していない
  • 冷蔵庫に物を詰め込みすぎる
  • 使用していない部屋の電気をつけっぱなしにする
  • 部屋に対して電気が明るすぎる

具体的な節電方法に関しては、のちほど詳しく紹介します。

要因2. 照明や家電製品の電気を頻繁につけたり消したりする

使わない照明や家電製品をこまめに消すと節電になると思われがちですが、短時間に頻繁にオン・オフを繰り返すと、逆に電気代が高くなる場合があります

LED電球

白熱電球

蛍光灯

消費電力

9.4W

54W

12W

1日あたりの電気代

4.4円

25.1円

5.6円

1年あたりの電気代

1,606円

9,162円

2,044円

注) 1日の使用時間を15時間、1kWhあたりの電気代を31円とした際の金額です。


例えば、蛍光灯は点灯時に多くの電力を消費するため、頻繁に消すよりもつけっぱなしにした方が節約になることもあります。さらに、蛍光灯は頻繁にオン・オフを繰り返すと寿命が縮まるため、注意が必要です。

エアコンも同じく、運転開始時に大量の電力を消費します。なぜなら、運転開始直後は外気温と設定温度の差が大きいからです。

したがって、エアコンの電源をこまめにオン・オフするよりも、一定時間つけっぱなしの方が電気代を抑えられる場合があります。ただし、時間帯や外出時間の長さによって、適切に使い分けることが大切です。

要因3. 古い家電製品を使い続ける

古い家電製品を長期間使い続けることも、電気代が高くなる原因です。

新しい家電製品は年々省エネ性能が向上しており、古いモデルに比べて電力使用量が削減できる傾向にあります。以下は、資源エネルギー庁が発表した、2024年のモデルと10年前の家電製品の年間消費電力量の比較です。

冷蔵庫

古い家電製品を使い続ける-冷蔵庫

照明器具

古い家電製品を使い続ける-照明器具

エアコン

古い家電製品を使い続ける-エアコン

温水洗浄便座

古い家電製品を使い続ける-温水洗浄便座

出典:機器の買換で省エネ節約 (資源エネルギー庁)

例えば、最新の冷蔵庫は10年前のモデルと比べて約28〜35%、照明器具では約86%の省エネが可能です。またエアコンは約15%、温水洗浄便座は約8%の年間消費電力を削減できます。

上記から、省エネ性能の高い家電製品は消費電力が節約できることが明らかです。家電製品の買い換えにはコストがかかりますが、削減できる電気代を考慮すると、長期的には節約につながる可能性もあります。加えて、新型の家電製品は、無駄なエネルギー消費が抑えられるため、地球環境の保護にも貢献できます。

なお、東京都では、エアコンや冷蔵庫、給湯器などの古い家電を省エネ性能の高い家電に買い換えることで商品券やLED割引券と交換できる「東京ゼロエミポイント」を実施しています。こういった制度を活用することでお得に家電の買い換えができるため、あわせてチェックしてみましょう。

出典:東京ゼロエミポイント【公式】
注) 2024年10月時点の情報です

一人暮らしでもできる! おすすめの節電方法4選

一人暮らしにおすすめの節電方法として、以下の4つを紹介します。

  • 夏と冬はエアコンの使い方を工夫する
  • 電力のアンペア数を変更する
  • 電力会社を変更する
  • 節電可能な製品に買い換える

一つずつ解説していきます。

節電方法1. 夏と冬はエアコンの使い方を工夫する

節電方法1. 夏と冬はエアコンの使い方を工夫する

エアコンの使い方を工夫して、使用する電力量を減らすことで、電気代の削減が可能です。

前述のとおり、エアコンは運転開始直後に大量の電力を消費するため、長時間自宅で過ごすなら、つけたままにしておく方が電気代を抑えられる場合もあります。

また設定温度を適切に管理することも大切です。環境省は、室温を「夏は28度」「冬は20度」にすることを推奨しています。ただしこの数値は、実際の室温であるため、「28度」「20度」は、設定温度の目安の一つと理解しておきましょう。

さらに、フィルターや室外機周辺の定期的な清掃や、扇風機・サーキュレーターとの併用なども節電につながります。

節電方法2. 電力のアンペア数を変更する

節電方法2. 電力のアンペア数を変更する

契約しているアンペア数を変更することで基本料金を下げ、電気代を節約する方法もあります。

アンペア数とは、電気が流れる量を示す単位です。契約するアンペア数が大きいほど電気代の基本料金が高くなります。家電の使用状況に応じて適切なアンペア数に変更することで、電気代が節約できます。

例えば、契約するアンペア数が30Aであるにもかかわらず、普段使っている家電のアンペア数が20Aに満たないなら、契約しているアンペア数の見直しが必要かもしれません。

ただし、アンペア数以上の電気を使うと、ブレーカーが頻繁に落ちる可能性があるため、必ずしも小さければ良いというものではありません。適切なアンペア数に設定することが大切です。

なお、アンペア数を変更する際は、契約している電力会社への連絡が必要です。賃貸住宅の場合、まずは管理会社や物件の所有者に相談しましょう。

節電方法3. 電力会社を変更する

電力会社の変更も、節電に有効な手段の一つです。

2016年以降、電力の小売り自由化により、消費者が契約する電力会社を選べるようになりました。自分に合った料金メニューを選択することで、基本料金・電力量料金を低減し、現在契約中の電力会社より安い料金で契約できる可能性があります。

電気契約の見直しをお考えの方は、おトクで安心、申し込みも簡単な東京ガスの「基本プラン」がおすすめです。注)
ご契約中の電力会社にお問い合わせいただき下記の番号をご準備のうえ、お申し込みください。

  • 供給地点番号(0で始まる22桁)
  • お客さま番号(加入されている電力会社により番号の種類は異なります)

注) 東京ガスの電気をご利用いただけるエリアは、以下の通りです。
東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 静岡県(富士川以東)
(ただし、離島にお住まいの方や建物全体で一括で電気契約をしている集合住宅やビルに入居されている方は除きます。)

東京ガスの基本プランのメリット1

新規申し込みで基本料金1ヶ月無料!

東京ガスの電気「基本プラン・ずっとも電気3」の新規お申し込みで、電気代基本料金1ヶ月無料が適用されます。注1)
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東京ガスの都市ガスと電気をご契約中のお客さまは、ご契約いただいている料金メニューに応じて、電気料金が割引になります。注2)

注2)お申し込みいただき、条件を満たした場合に適用いたします。詳細は、ガス・電気セット割 をご覧ください

お申し込み手続き以外の面倒な切り替え手続きは原則不要!

注)お客さまの電気メーター設置状況や現電力会社との契約状況により、別途費用の発生や現電力会社へのご連絡をお願いすることがあります

節電方法4. 節電可能な製品に買い換える

古い家電製品を省エネ対応の最新モデルに買い換えると、節電効果が期待できます。

例えば、照明器具を蛍光灯からLEDに変更したり、エアコンや冷蔵庫を最新モデルに買い換えたりすることで、電力消費を抑えられるでしょう

節電を考えるなら、定期的に家電製品の見直しを行い、予算に余裕がある場合は買い換えの検討もおすすめです。

参照元:東京ガス都市生活研究所「ウルトラ省エネブック」

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