引越しの準備を始める時期はいつがおすすめ?
できれば1ヶ月半前がおすすめ
引越し業者には、繁忙期と閑散期があります。一般的に繁忙期は、3、4、9月、閑散期は6、11、1月です。閑散期の引越しは、繁忙期にくらべて料金が安くなったり、引越し希望日に引越しできる可能性が高くなります。繁忙期に引越しが必要な場合は、希望日に行えるよう、早めの手続きがおすすめです。
引越しの準備を始める目安は、引越しする日の約1ヶ月半前からがおすすめです。1ヶ月半あれば、余裕をもって荷造りや各種手続きなどができます。ただし、急な引越しで1ヶ月半も準備期間がない場合には、引越しが決まり次第すみやかに準備を始めるようにしましょう。
引越しすることが決まったあとにやるべきこと
退去日を決める
引越しが決まったら、まずやるべきことは今お住まいの物件の退去日を決めることです。
旧居の解約予告は、退去する日の1ヶ月前、または2ヶ月前までに行う必要があります。解約予告の期限は契約書に記載されているので確認しておいてください。
なお、家賃は退去日までの日割計算になる場合や、月末までのまるまる1ヶ月分支払う場合もあります。こちらも契約書で確認しておくとよいでしょう。
退去日が決まれば、管理会社または大家さんに退去の連絡をします。
引越し日・引越し方法の決定
次に決めるのは、引越し日と引越し方法です。
引越し日
引越し日は、退去日よりも前に設定します。
余裕をもって退去日の3日前あたりに設定しておきましょう。
引越し方法
引越し方法には、引越し業者を手配する、自分自身で引越しするなどがあります。
引越し業者を手配する場合
引越し予定日の2ヶ月から1ヶ月半前に見積もりを取ってから予約を入れるようにしましょう。余裕をもって予約することで、希望日・希望時間に引越ししやすくなります。また、エアコンや洗濯機の取付・取外しは施工業者の工事が必要なので、それぞれの日程を確認しておきましょう。
自分自身で引越しする場合
車を持っていないようであれば、レンタカーの予約をしましょう。予約は1ヶ月前には済ませておいた方がよいです。また、引越し先の道路状況や駐車場も調べておくと慌てることがありません。
なお、引越し日・引越し方法が決まったら、新居の不動産会社に連絡を入れておいてください。
不用品の処分
荷造りをする前に不用品を処分しておくと、引越しで運ぶものが減るのでおすすめです。
不用品の処分方法には、大きく分けて3つあります。
粗大ゴミで処分する
粗大ゴミで処分する場合には、自治体の粗大ゴミの出し方のルールに従って出すようにしましょう。場合によっては有料のケースもあります。
リサイクルショップ・インターネットオークション・フリーマーケットアプリを利用する
これらを利用すれば買い値がつくことがあるので、いくらか引越し費用の足しになるかもしれません。
不用品回収の専門業者に依頼する
有料となることが多いので、事前にどのくらい処分代がかかるのか確認しておくと安心です。
各種手続き
次の手続きは、1ヶ月前に済ませておきましょう。
- Web回線の住所変更手続き
- 固定電話の移設手続き
- 衛星テレビの住所変更手続き
- 学校の転校手続き(お子さんが別の小学校・中学校に通うことになる場合)
- 保育園・幼稚園の転園手続き(お子さんが別の保育園・幼稚園に通うことになる場合)
- ガス・電気の手続き
特に、ガスと電気の手続きを早めに行っておくと、引越し前後の面倒な作業が軽減するのでおすすめです。
旧居で東京ガスのガスをご契約中、新居でも東京ガスのガスを申し込む場合、旧居のガス使用停止と新居でのガス使用開始をまとめて申し込むことができます。
また、新居での電気開始もまとめて申し込むことが可能です。以下のリンクからぜひお申し込みください。
引越しの1週間前までにやるべきこと
梱包資材を用意する
荷造りするときに必要な梱包資材を用意しておきましょう。必要な梱包資材には、
- ダンボール
- ガムテープ
- 養生テープ
- 新聞紙
- ビニール袋
- 緩衝材
などがあります。
ダンボールやガムテープは、引越し業者から無料でもらえることもあるので、いくつもらえるのか確認し、足りそうにないなら自分で調達しておきます。
荷造り
引越した後にすぐには使わないものから荷造りしていきましょう。たとえば、本やオフシーズンの洋服、思い出の品、日用品のストック、普段使わない食器、客用ふとんなどです。
荷造りしたダンボールには、「中になにが入っているのか」「その荷物を置く部屋」を油性ペンで書いておくと引越し後の作業がスムーズになります。また、ひとつの部屋に荷物をまとめておくと引越しまでの生活が過ごしやすくなるのでおすすめです。
新居の寸法の確認・レイアウトを考えておく
新居への荷物の搬入や、家具・家電などのレイアウトのために部屋の寸法、玄関やドアの寸法を測っておきます。
また、部屋のレイアウトも考えて置くと、引越しのときに荷物をどこに置くのか指示でき、荷ほどきの負担が軽くなるでしょう。
冷蔵庫を空にする準備
引越しまでに冷蔵庫がなるべく空になるように、1週間前くらいから計画的に献立を考えましょう。
ライフラインの手続き
電気、ガス、水道、それぞれの使用停止・開始の手続きを行ないます。引越し手続きは、Webや電話で申し込みできます。
引越しの前日までにやるべきこと
引越し当日の流れを確認
引越しをスムーズにするためにも、当日の流れを確認しておきましょう。
当日の流れの例は、
最終荷造り → 旧居にて引越し作業 → 新居へ移動 → 新居にて引越し作業
となります。
冷蔵庫の中身の処分・水抜き
前日までに冷蔵庫に残っている食材を処分しましょう。どうしても処分できないものは、クーラーボックスに入れて新居へ持ち運ぶようにしてください。
冷蔵庫が空になったら、コンセントを抜き、翌日水受けに溜まった水を捨てます。その後、庫内の水気をふき取っておきましょう。
洗濯機の水抜き
洗濯機も水抜きをします。蛇口を閉め、給水ホースと排水ホースの水を抜いて取り外しておきましょう。
新居の掃除・下見
新居を軽く掃除し、部屋に傷や不具合がないか確認しておくことも大切です。もし、傷や不具合があるようなら、日付がわかるように撮影しておき、管理会社や大家さんに連絡しましょう。
ライフラインの手続き
電気、ガス、水道の使用停止・開始の手続きを引越し前日までに行っていない場合は、すみやかに対応しましょう。引越し手続きは、Webや電話で申し込みできます。
引越しの当日にやるべきこと
引越し料金の精算
引越し料金の精算は、引越し開始前が一般的です。支払い方法には、直接支払う方法と、銀行振込みの方法があります。直接支払う場合には、現金を用意しておきましょう。
ライフラインの開通確認
新居についたら、電気、ガス、水道が正常に開通しているかどうかを確認します。
電気は、ブレーカーを上げることで使えるようになります。使用停止・開始の申し込みを行なっていない場合には、すみやかに手続きをしてください。
ガスの開栓には立会いが必要です。事前にガス会社に開栓の申し込みをしておきましょう。
水道は、開栓作業はなく、ほとんどの場合そのまま使用できます。電気同様、使用停止・開始の申し込みを行なっていない場合には、すみやかに手続きを行ってください。
万が一、ライフラインの手続きを忘れていた場合は、すみやかに行いましょう。
旧居の掃除
引越しが完了したら、旧居の掃除を行います。退去日まで日にちがある場合は、引越し当日ではなくてもかまいません。
旧居の明け渡し
賃貸の場合、旧居の掃除が済んだら明け渡しをします。不動産管理会社や大家さん立会いのもと、敷金精算のための破損箇所のチェックをし、鍵を返却しましょう。破損の具合によっては修繕費を求められるケースもあるため、注意してください。
引越し後にやるべきこと
役所での手続き
役所に行き、以下の手続きを行いましょう。
- 転居届(現住所と同一の市区町村内へ引越しする場合)
- 転入届(現住所と異なる市区町村へ引越した場合)
- マイナンバーカードの住所変更手続き
- 印鑑登録
- 国民健康保険の加入
- 国民年金の住所変更
- 児童手当の認定申請
なお、転居届の提出には期限があります。引越し日から14日以内に提出するようにしましょう。
パスポートの手続き
基本的に、パスポートは引越しで住所が変わっても手続き不要です。ただし、本籍地や氏名が変更になる場合は、手続きが必要となります。パスポートセンターで申請・手続きを行いましょう。
敷金の精算書の確認
旧居を退去した後、旧居の不動産管理会社や大家さんから敷金の清算書が送られてきます。金額の内訳をよく確認し、不明な点があれば問い合わせてから敷金の清算をしてください。
荷ほどき
梱包した荷物の荷ほどきを行います。荷ほどきのあとに出たダンボールやごみは、自治体のごみの出し方のルールに従って出しましょう。なお、引越し業者によってはダンボールの回収サービスを行なっているところもあります。事前に確認しておくとよいでしょう。
その他
運転免許証の住所変更や、子どもがいる場合は転校・転入、ペットを飼っている場合は登録変更など、ご自身に必要な手続きを行いましょう。
リストをチェックしてスムーズな引越しを
引越しの際には、1ヶ月半前くらいから準備にとりかかることが肝心です。この記事で紹介したリストをチェックしながら準備を進め、スムーズな引越しをしましょう。