エアコンの電気代はどう計算すればよい? 計算方法や節約術・つけっぱなしにした方が安いのか解説

エアコンの電気代はどう計算すればよい? 計算方法や節約術・つけっぱなしにした方が安いのか解説

エアコンの電気代の計算方法や、節電するための工夫を紹介します。「エアコンをつけっぱなしにしておいた方が電気代が安くなる?」という疑問にも回答します。電気代が気になる方は、ぜひ参考にしてください。

最終更新日:2025年09月12日公開日:2025年01月08日

目 次

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この記事でわかること

  • エアコンの仕組みがわかる!
  • エアコンの電気代の計算方法がわかる!
  • 電気代の節約方法がわかる!

【電気代に影響?】エアコンの仕組みとは?

エアコンの仕組み

エアコンは、室内に設置される「室内機」と、室外に設置される「室外機」があり、このふたつはパイプでつながっています。

エアコンの中には、熱を移動させる性質を持つ「冷媒」という物質が充填されています。この冷媒を利用し、室内と室外の熱を交換する仕組みが「ヒートポンプ」です。エアコンは、このヒートポンプを利用し、室内の温度をコントロールしています。

以下では、エアコンの主な機能である冷房、暖房、ドライ(除湿)の仕組みについて、それぞれ見ていきましょう。

冷房

冷房の仕組み

冷房の仕組みは、下記の通りです。

  1. 室内機が室内の空気を集める
  2. 室内機が集めた空気から熱交換器が熱を受け取り、冷媒へ渡す
  3. 冷媒がパイプを通って室外機へ移動し、室外機内部の熱交換器で熱を手放す
  4. 熱を手放して冷たくなった冷媒が、再びパイプを通って室内機に戻る

冷媒によって冷やされた空気が冷風になって室内に戻される
このように、冷媒が循環し、室内の熱を屋外に運び出すことで、室温を下げています

暖房

暖房の仕組み

暖房の仕組みは、下記の通りです。

  1. 室外機が屋外の空気を取り込み、その空気に含まれる熱を、熱交換器によって冷媒に渡す
  2. 熱を受け取った冷媒が圧縮されることで高温になり、パイプを通って室内機に移動する
  3. これにより温められた室内機の空気が熱風として放出される

このように、暖房は、冷房とは逆に、屋外の熱を室内に取り込むことで室温を上昇させます

ドライ(除湿)

電気代 エアコン 除湿

ドライ(除湿)は、部屋の湿度を下げることを目的とした機能です。「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。

弱冷房除湿の仕組みは下記の通りです。

  1. 空気を冷やすことで空気中の水分を熱交換器に集め、屋外に放出する
  2. 残った乾いた冷たい空気をそのまま室内に戻し室温を少し下げる

再熱除湿の仕組みは、下記の通りです。

  1. 空気を冷やすことで空気中の水分を熱交換器に集め、屋外に放出する
  2. 残った乾いた冷たい空気を室内機で再び温め、適温の空気にして戻す

再熱除湿は弱冷房除湿と同じ仕組みで湿度を下げますが、それを部屋に戻す前に、再び温めます。そのため、室温を下げずに除湿できることが特長です。

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エアコンの電気代の目安・計算方法

続いて、エアコンの電気代の計算方法を紹介します。1時間ごとの電気代の計算方法と、1ヶ月ごとの電気代の計算方法について、それぞれ見ていきましょう。

なお、計算にあたっては、お使いのエアコンの消費電力量を把握する必要があります。消費電力量は、メーカーのカタログやホームページから確認可能です。

1時間ごとの電気代の目安・計算方法

1時間ごとの電気代の計算方法

1時間あたりの電気代は、以下の計算方法で算出可能です。

1時間あたりの電気代(円)=消費電力(kW)×電力料金単価(円/kWh)×1h

 エアコンの消費電力と電力料金単価をかけあわせることで、1時間あたりの電気代がわかります。

消費電力が「W(ワット)」で表示されている場合は、「W(ワット)」を「kW(キロワット)」の単位に変換する必要があります。その場合、「W÷1000」で変換可能です。

以上の内容を基に、冷房を1時間使用した場合の電気代の目安を、冷房・暖房能力ごとに下表に示します。なお、消費電力は経済産業省資源エネルギー庁が発行している、省エネ性能カタログ2023年版に記載されている平均値を参考にしています。
出典:省エネ性能カタログ2023

また、電力料金単価は各々の契約している電力会社や契約内容によって異なりますが、計算の際には、全国家庭電気製品公正取引協議会が電気代の目安単価として算出している31円/kWhを用いています。

冷房能力

1時間ごとの電気代

6畳

約15.6円

8畳

約18.1円

10畳

約20.2円

12畳

約32.4円

18畳

約57.9円

続いて、暖房を1時間使用した場合の電気代の目安を、冷暖房能力ごとに下表に示します。

暖房能力

1時間ごとの電気代

6畳

約15.0円

8畳

約17.8円

10畳

約24.7円

12畳

約31.7円

18畳

約54.8円

注) 料金はあくまで目安です。実際に想定される電気代はお使いの機器の消費電力や契約中の電気料金メニューなどをもとにご確認ください。
注)消費電力は経済産業省資源エネルギー庁が発行している、省エネ性能カタログ2023年版に記載されている平均値、電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した(2023年時点)電気代の目安単価を参照しています。

なお、上記の金額は省エネ性能を有するエアコンの平均消費電力を参考に算出しています。

実際には使用しているエアコンの性能や、外気温によっても、冷暖房の消費電力が変わることに注意が必要です。

24時間当たりの電気代の目安・計算方法

畳数

冷暖房区別

24時間あたりの電気代

6畳

冷房

約374円

6畳

暖房

約361円

8畳

冷房

約435円

8畳

暖房

約428円

10畳

冷房

約485円

10畳

暖房

約592円

12畳

冷房

約778円

12畳

暖房

約760円

18畳

冷房

約1,391円

18畳

暖房

約1,314円

参考:省エネ性能カタログ2023

エアコンを24時間つけっぱなしにすると、6畳で1日約374円、18畳では約1,391円と、部屋の広さに比例して電気代が大きく増加します。また、10畳や12畳では冷房より暖房の方が高くなる傾向が見られ、外気温との差が影響していると考えられます。1日数百円でも1ヶ月続ければ1万円以上の出費となるため、使用環境や断熱性を見直し、省エネモードの活用など効率的な使い方が重要です。

1ヶ月ごとの電気代の目安・計算方法

1ヶ月ごとの電気代の計算方法

エアコンの1ヶ月あたりの電気代は、以下の計算方法で算出可能です。

1ヶ月あたりの電気代(円)=消費電力(kW)×電力料金単価(円/kWh)×1日あたりの使用時間(h/day)×1ヶ月あたりの使用日数(day)

例えば、冷暖房能力6畳のエアコンで冷房を使用した場合、省エネ性能カタログ2023年版に記載されている平均値を参考にすると消費電力は約0.5kWです。1ヶ月のうち20日間、1日あたり6時間使用した場合、電気代は以下のようになります。

0.5(kW)×31円(電力料金目安単価)×6(h/day)×20(day)=約1,860円

1ヶ月つけっぱなしにした場合のエアコンの電気代について

1ヶ月エアコンをつけっぱなしにした場合の、電気代の目安を下表に示します。

冷暖房能力

冷暖房区別

1ヶ月の電気代

6畳

冷房

約11,205円

暖房

約10,825円

8畳

冷房

約13,035円

暖房

約12,834円

10畳

冷房

約14,553円

暖房

約17,767円

12畳

冷房

約23,324円

暖房

約22,789円

18畳

冷房

約41,716円

暖房

約39,439円

注) 料金はあくまで目安です。実際に想定される電気代はお使いの機器の消費電力や契約中の料金メニューなどをもとにご確認ください。
注) 消費電力は経済産業省資源エネルギー庁が発行している、省エネ性能カタログ2023年版に記載されている平均値、電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した(2023年時点)電気代の目安単価を参照しています。

1日中エアコンをつけっぱなしにするメリットは、1日中快適な室温を保てることや、つけ忘れ・消し忘れを気にせずに済むなどが挙げられます。

一方、デメリットは、エアコンのメンテナンス頻度が高まることや、自動お掃除機能が作動しないことなどです。

つけっぱなしとこまめなオンオフはどちらが節電になる?

日中はエアコンをつけっぱなしにしておくことで電気代を安く抑えることができますが、夕方以降はエアコンの電源をこまめにオンオフすることで、より電気代を節約することができます。また、外出時間が長い場合には、エアコンをこまめにオンオフすることで消費電力量をより少なくすることが可能です。

エアコンの電気代は設定温度と外気温の差で変動する

エアコンにかかる電気代は、設定温度と外気温の差が大きいほど高額になります。暑い日の冷房や、寒い日の暖房は、設定温度が同じであっても、電気代が多くかかります。

また、再熱除湿は、一度冷えた空気を適温に戻すため、電気代が高くなりがちです。一方、弱冷房除湿は基本的に湿度を取り除くだけなので、比較的電気代が安い傾向にあります。

効果的なエアコンの節電方法7選

温度設定と風向きを適切に設定する

エアコン 推奨設定温度

設定温度を1度変更するだけで、消費電力は約10~13%も変動します。環境省が推奨する室温は、冷房時が28℃、暖房時が20℃ですので、これを目安に設定しましょう。また、風向きを冷房時は水平、暖房時は下向きに設定することで、効率良く室内の温度を調整でき、冷房・暖房効率が向上します。

定期的にフィルターや室外機を掃除する

エアコンのフィルターが目詰まりしていると、冷暖房の効率が悪くなってしまいます。さらに、室外機の状態によっても節電効果が変化します。エアコンフィルターは2週間に1度、室外機については本格的に使用する前に掃除を行うのがおすすめです。

室外機の設置場所や設置環境を工夫する

室外機が熱を持ち、放熱の妨げとなる場所を避けて設置することが重要です。日陰や日よけを活用して直射日光を避けるほか、周囲に植木や垣根など障害物がない場所に置くこと、さらに室外機の吹き出し口をふさがないように注意しましょう。

自動運転モードを活用する

エアコンの自動運転モードは、設定温度に近づくと自動で風量を弱めるなど、効率的に運転してくれます。そのため、消費電力を抑えつつ室内の温度を快適に調整することができます。

扇風機・サーキュレーターを併用する

扇風機やサーキュレーターを併用することで、室内の空気を循環させ、効率良く温度を調整することが可能です。室温のムラをなくすことで、設定温度を控えめにできるため、結果的に節電にもつながります。

室内の断熱性を上げる

窓や壁の断熱性を高めることで、エアコンの効きが良くなり、節電効果も期待できます。具体的には、窓に断熱シートを貼る、プラスチックダンボールを設置する、厚手のカーテンや断熱カーテンを使うなどの工夫が有効です。

省エネ性能の高いエアコンに買い替えるのも手段の一つ

省エネ性能の高い最新エアコンに買い替えることで、初期費用はかかりますが、従来型より消費電力を大幅に抑えることができます。

また、ここまで紹介した節電方法と併せて、現在使用している電力会社や契約内容を見直すことで、電気代がさらに安くなる場合があります。ぜひこの機会にご検討ください。

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東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 静岡県(富士川以東)
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注)お客さまの電気メーター設置状況や現電力会社との契約状況により、別途費用の発生や現電力会社へのご連絡をお願いすることがあります

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