エアコンの電気代はどう計算すればよい? 計算方法や節約術・つけっぱなしにした方が安いのか解説

エアコンの電気代はどう計算すればよい? 計算方法や節約術・つけっぱなしにした方が安いのか解説

エアコンの電気代の計算方法や、節電するための工夫を紹介します。「エアコンをつけっぱなしにしておいた方が電気代が安くなる?」という疑問にも回答します。電気代が気になる方は、ぜひ参考にしてください。

最終更新日:2025年01月08日公開日:2025年01月08日

目 次

この記事でわかること

  • エアコンの仕組みがわかる!
  • エアコンの電気代の計算方法がわかる!
  • 電気代の節約方法がわかる!

【電気代に影響?】エアコンの仕組みとは?

エアコンの仕組み

エアコンは、室内に設置される「室内機」と、室外に設置される「室外機」があり、このふたつはパイプでつながっています。

エアコンの中には、熱を移動させる性質を持つ「冷媒」という物質が充填されています。この冷媒を利用し、室内と室外の熱を交換する仕組みが「ヒートポンプ」です。エアコンは、このヒートポンプを利用し、室内の温度をコントロールしています。

以下では、エアコンの主な機能である冷房、暖房、ドライ(除湿)の仕組みについて、それぞれ見ていきましょう。

冷房

冷房の仕組み

冷房の仕組みは、下記の通りです。

  1. 室内機が室内の空気を集める
  2. 室内機が集めた空気から熱交換器が熱を受け取り、冷媒へ渡す
  3. 冷媒がパイプを通って室外機へ移動し、室外機内部の熱交換器で熱を手放す
  4. 熱を手放して冷たくなった冷媒が、再びパイプを通って室内機に戻る

冷媒によって冷やされた空気が冷風になって室内に戻される
このように、冷媒が循環し、室内の熱を屋外に運び出すことで、室温を下げています

暖房

暖房の仕組み

暖房の仕組みは、下記の通りです。

  1. 室外機が屋外の空気を取り込み、その空気に含まれる熱を、熱交換器によって冷媒に渡す
  2. 熱を受け取った冷媒が圧縮されることで高温になり、パイプを通って室内機に移動する
  3. これにより温められた室内機の空気が熱風として放出される

このように、暖房は、冷房とは逆に、屋外の熱を室内に取り込むことで室温を上昇させます

ドライ(除湿)

電気代 エアコン 除湿

ドライ(除湿)は、部屋の湿度を下げることを目的とした機能です。「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。

弱冷房除湿の仕組みは下記の通りです。

  1. 空気を冷やすことで空気中の水分を熱交換器に集め、屋外に放出する
  2. 残った乾いた冷たい空気をそのまま室内に戻し室温を少し下げる

再熱除湿の仕組みは、下記の通りです。

  1. 空気を冷やすことで空気中の水分を熱交換器に集め、屋外に放出する
  2. 残った乾いた冷たい空気を室内機で再び温め、適温の空気にして戻す

再熱除湿は弱冷房除湿と同じ仕組みで湿度を下げますが、それを部屋に戻す前に、再び温めます。そのため、室温を下げずに除湿できることが特長です。

エアコンの電気代は設定温度と外気温の差で変動する

エアコンにかかる電気代は、設定温度と外気温の差が大きいほど高額になります。暑い日の冷房や、寒い日の暖房は、設定温度が同じであっても、電気代が多くかかります。

また、再熱除湿は、一度冷えた空気を適温に戻すため、電気代が高くなりがちです。一方、弱冷房除湿は基本的に湿度を取り除くだけなので、比較的電気代が安い傾向にあります。

エアコンの電気代の計算方法

続いて、エアコンの電気代の計算方法を紹介します。1時間ごとの電気代の計算方法と、1ヶ月ごとの電気代の計算方法について、それぞれ見ていきましょう。

なお、計算にあたっては、お使いのエアコンの消費電力量を把握する必要があります。消費電力量は、メーカーのカタログやホームページから確認可能です。

1時間ごとの電気代の計算方法

1時間ごとの電気代の計算方法

1時間あたりの電気代は、以下の計算方法で算出可能です。

1時間あたりの電気代(円)=消費電力(kW)×電力料金単価(円/kWh)×1h

 エアコンの消費電力と電力料金単価をかけあわせることで、1時間あたりの電気代がわかります。

消費電力が「W(ワット)」で表示されている場合は、「W(ワット)」を「kW(キロワット)」の単位に変換する必要があります。その場合、「W÷1000」で変換可能です。

以上の内容を基に、冷房を1時間使用した場合の電気代の目安を、冷房・暖房能力ごとに下表に示します。なお、消費電力は経済産業省資源エネルギー庁が発行している、省エネ性能カタログ2023年版に記載されている平均値を参考にしています。
出典:省エネ性能カタログ2023

また、電力料金単価は各々の契約している電力会社や契約内容によって異なりますが、計算の際には、全国家庭電気製品公正取引協議会が電気代の目安単価として算出している31円/kWhを用いています。

冷房能力

1時間ごとの電気代

6畳

約15.6円

8畳

約18.1円

10畳

約20.2円

12畳

約32.4円

18畳

約57.9円

続いて、暖房を1時間使用した場合の電気代の目安を、冷暖房能力ごとに下表に示します。

暖房能力

1時間ごとの電気代

6畳

約15.0円

8畳

約17.8円

10畳

約24.7円

12畳

約31.7円

18畳

約54.8円

注) 料金はあくまで目安です。実際に想定される電気代はお使いの機器の消費電力や契約中の電気料金メニューなどをもとにご確認ください。
注)消費電力は経済産業省資源エネルギー庁が発行している、省エネ性能カタログ2023年版に記載されている平均値、電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した(2023年時点)電気代の目安単価を参照しています。

なお、上記の金額は省エネ性能を有するエアコンの平均消費電力を参考に算出しています。

実際には使用しているエアコンの性能や、外気温によっても、冷暖房の消費電力が変わることに注意が必要です。

1ヶ月ごとの電気代の計算方法

1ヶ月ごとの電気代の計算方法

エアコンの1ヶ月あたりの電気代は、以下の計算方法で算出可能です。

1ヶ月あたりの電気代(円)=消費電力(kW)×電力料金単価(円/kWh)×1日あたりの使用時間(h/day)×1ヶ月あたりの使用日数(day)

例えば、冷暖房能力6畳のエアコンで冷房を使用した場合、省エネ性能カタログ2023年版に記載されている平均値を参考にすると消費電力は約0.5kWです。1ヶ月のうち20日間、1日あたり6時間使用した場合、電気代は以下のようになります。

0.5(kW)×31円(電力料金目安単価)×6(h/day)×20(day)=約1,860円

1ヶ月つけっぱなしにした場合のエアコンの電気代について

1ヶ月エアコンをつけっぱなしにした場合の、電気代の目安を下表に示します。

冷暖房能力

冷暖房区別

1ヶ月の電気代

6畳

冷房

約11,205円

暖房

約10,825円

8畳

冷房

約13,035円

暖房

約12,834円

10畳

冷房

約14,553円

暖房

約17,767円

12畳

冷房

約23,324円

暖房

約22,789円

18畳

冷房

約41,716円

暖房

約39,439円

注) 料金はあくまで目安です。実際に想定される電気代はお使いの機器の消費電力や契約中の料金メニューなどをもとにご確認ください。
注) 消費電力は経済産業省資源エネルギー庁が発行している、省エネ性能カタログ2023年版に記載されている平均値、電気料金単価は全国家庭電気製品公正取引協議会が算出した(2023年時点)電気代の目安単価を参照しています。

1日中エアコンをつけっぱなしにするメリットは、1日中快適な室温を保てることや、つけ忘れ・消し忘れを気にせずに済むなどが挙げられます。

一方、デメリットは、エアコンのメンテナンス頻度が高まることや、自動お掃除機能が作動しないことなどです。

エアコンの推奨設定温度

エアコン 推奨設定温度

環境省によって推奨されている室内の温度は、夏の冷房が28℃、冬の暖房が20℃です。冷房を1℃高くすると約13%の消費電力が削減でき、暖房を1℃低くすると約10%の消費電力が削減できるとされています。

ただし、環境省によって推奨されているのは設定温度ではなく、室内の温度です。温度計などで室温を計測して、エアコンの設定温度を調整してください。

特に夏場は、消費電力を気にして設定温度を高めにすると、熱中症のリスクが高まるため、無理のない温度に設定しましょう。また、冬場の暖房使用時は設定温度を上げすぎると、体調不良の原因になることがあるため、注意が必要です。

参照:エアコンの使い方について | 家庭部門のCO2排出実態統計調査

エアコンの節電方法

エアコンの節電方法

エアコンの主な節電方法は、以下のとおりです。

  • 自動運転モードを使う
  • 扇風機やサーキュレーターを併用する
  • エアコン本体や周辺機器を掃除する
  • 窓に断熱シートをはる
  • 室外機の周りに物を置かない
  • 夏場は日陰をつくり、室外機の周辺温度を下げる
  • 夏場は室内に直射日光が入らないようにする

また、現在使用している電力会社や契約内容を見直すと、電気代が安くなる場合があるため、ぜひご検討ください。

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ご契約中の電力会社にお問い合わせいただき下記の番号をご準備のうえ、お申し込みください。

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注) 東京ガスの電気をご利用いただけるエリアは、以下の通りです。
東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 静岡県(富士川以東)
(ただし、離島にお住まいの方や建物全体で一括で電気契約をしている集合住宅やビルに入居されている方は除きます。)

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注)お客さまの電気メーター設置状況や現電力会社との契約状況により、別途費用の発生や現電力会社へのご連絡をお願いすることがあります

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