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電気代と都市ガス代が値上げ!?高い料金を節約する3つの方法

電気代や都市ガス代は、値上がりになるケースがあります。本記事では、電気・ガス代が高くなる要因や、手軽に実践できる節約術を紹介していきます。節約したいと考えている方は参考にしてください。

最終更新日:2024年12月25日公開日:2024年12月10日

目 次

電気・ガス代はなぜ高い? 値上げされる3つの要因

電気・ガス代が値上げになる場合の主な要因は、以下の3つです。

  • 世界情勢によるエネルギー価格の高騰
  • 燃料費・原料費調整単価の引き上げ
  • 世界的なカーボンニュートラル(脱炭素)の推進

ただし、電気やガスの料金は政策やエネルギー価格に左右されるため、値上がりが続くとは限りません。将来的に値下がりする可能性もあるでしょう。

以下では、それぞれの要因を詳しく解説します。

要因1. 世界情勢によるエネルギー価格の高騰

電気・ガス代が高くなる理由の一つが、世界情勢によるエネルギー価格の高騰です。具体的には、ウクライナやパレスチナの情勢や円安の影響です。

日本は、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェートといった中東地域から原油を輸入しています。また、オーストラリア、マレーシア、カタールなどの国からは液化天然ガス(LNG)を輸入しています。

上記のように、日本は電気やガスに使用する原料のほとんどを輸入に頼っており、輸入先の多くは情勢の不安定な地域です。そのため、原材料費や輸入コストの上昇が、電気・ガス代の値上がりを招いています。

ただし、今後の世界情勢や政策の変化により、電気代が下がる可能性もあります。下表は、過去20年にわたる電気代とガス代の全国平均(2人以上の世帯)の推移を、以下にまとめたものです。

年度

2003年

2008年

2013年

2018年

2023年

電気代

9,076円

9,784円

10,674円

10,765円

12,265円

ガス代

5,786円

5,971円

5,579円

4,760円

5,209円

出典:家計調査|家計収支編|二人以上の世帯(総務省)

要因2. 燃料費・原料費調整単価の上昇

調整単価の引き上げ-2
調整単価の引き上げ-1

調整単価の引き上げも、電気代やガス代が高くなる要因です。調整単価とは、原油やLNG(液化天然ガス)などの原料価格の変動によって決まる単価です。この調整単価を電気・ガス代に反映する仕組みを、電気側では燃料費調整制度、ガス側では原料費調整制度といいます。

燃料費調整単価 注1)・原料費調整単価 注2)は、 3ヶ月間の貿易統計価格に基づいて毎月算定されます。燃料・原料価格が高騰すれば電気・ガス代が値上がりし、下落すると料金が安くなる仕組みです。

前述のとおり、近年はエネルギー価格の高騰等により調整単価が高くなる傾向にあります。

注1)燃料費調整単価の詳細については、こちらをご覧ください。
注2)原料費調整単価の詳細については、こちらをご覧ください。

要因3. 世界的なカーボンニュートラル(脱炭素)の推進

世界的なカーボンニュートラル(脱炭素)の推進

出典:東京ガス都市生活研究所「ウルトラ省エネブック」(2023年1月)

電気・ガス代の値上げには、世界的なカーボンニュートラルの推進も影響しています。

カーボンニュートラルとは、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの「排出量」から、植林などで得られる「吸収量」を差し引いて、実質的にゼロにする取り組みのことです。

このカーボンニュートラルの取り組みを達成させるためには、CO2の発生を減らすことも大切です。そのためにはエネルギーの転換が必要といわれており、再生可能エネルギーの普及も重要と考えられています。

再生可能エネルギーの普及を進めるべく始まったのが再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)です。FIT制度は、再生可能エネルギーで作られた電気を、電力会社が買い取ることを国が保証する制度です。本制度により、電力会社は一定期間、一定の価格で、再生可能エネルギーで発電された電気を買い取ります。

また、固定価格ではなく、電力の市場価格に応じて買取価格を決定するFIP制度もあります。FIP制度は、電力市場の需要と供給のバランスが考慮されず国民の負担が増えるというFIT制度の課題を解決するために導入されました。

これらの制度を支えるのが、「再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)」です。FIT・FIP制度によって買い取りに要した費用を、電気を利用するすべての国民が再エネ賦課金として負担する仕組みになっています。

電気代と都市ガス代を節約する方法

以下のような工夫で、電気・ガス代を効果的に節約できます。

  • 電気とガスの使用量をなるべく減らす
  • 電気と都市ガスはセットにするとお得

それぞれのポイントを、以下で詳しく解説します。

電気とガスの使用量をなるべく減らす

電気代・ガス代を節約できる基本的な方法は、使用量を抑えることです。日常生活でのさまざまな工夫により、電気やガスを節約できます。

電気代の節約は家電の使用方法の見直しから

電気代の節約は家電の使用方法の見直しから

まず電気代の節約には、冷蔵庫・エアコン・照明器具といった消費電力の大きい家電の使用方法を見直すことが大切です。

例えばエアコンは、夏場は28度、冬場は20度に設定し、必要なときだけ使うように心がけましょう。フィルターの定期的な掃除や、扇風機・サーキュレーターとの併用も効果的です。

さらにカーテンを活用して、夏は日差しをさえぎり、冬は熱を逃がさないようにすると、エアコンの効率が向上します。また、室外機周りに物を置かないようにし、風通しをよくすることも忘れないようにしましょう。

冷蔵庫の電気代を抑えるには、ドアの開閉を減らし、中にものを詰め込み過ぎないことを心がけてください。冷蔵庫を設置する際は周囲に隙間を空け、通気性をよくしましょう。また、設定温度を夏は「中」、冬は「弱」にすることも有効です。

照明器具に関しては、明るさを保つためのこまめな掃除やLEDランプへの切り替えにより、さらなる節電が可能です。

その他、以下のような方法も電気代の節約に効果があります。

家で過ごすとき

  • エアコンだけでなく、電気カーペットなどの他の暖房器具を併用する
  • パソコンの使用時間を短くする

家事をするとき

  • 洗濯はエコモードで行う
  • 洗濯物をできるだけまとめて洗濯する
  • 部屋を片付けてから掃除機をかける

ガス代の節約は使用頻度や温度設定の見直しから

ガスの使用量は、キッチン・風呂・暖房機器の使用頻度を減らす、温度設定を低めにするなどの対策で減らすことができます。

ガス代の節約は使用頻度や温度設定の見直しから

キッチンでガスコンロを使用する場合には、鍋やフライパンの底から火がはみ出さないよう調整しましょう。また、ふたを使って短時間での調理を行う、火にかける前に鍋底の水滴を拭き取るなどもおすすめの節約方法です。

風呂場では、シャワーの使用時間を短くする、浴槽にふたをするといった方法があります。さらに、追いだきの回数を減らすことも効果的です。

リビングでガスファンヒーターを使用する際は、他の暖房器具との併用がおすすめです。具体的には、最初にガスファンヒーターで部屋を素早く暖め、ある程度暖かくなったらエアコンに切り替えると良いでしょう。

暖房効率を上げるため定期的に汚れを取り除く、タイマー機能をうまく使うなどもガス代の削減に効果的です。

その他、ガス代の節約には、以下のような対策もおすすめです。

料理をするとき

  • 必要な分だけお湯を沸かす
  • 鍋底の大きい鍋を使う
  • 沸騰したら火をすぐに止める

風呂を使うとき

  • 湯量を少なめにする
  • 節水できるシャワーヘッドを使用する

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電気契約の見直しをお考えの方は、おトクで安心、申し込みも簡単な東京ガスの「基本プラン」がおすすめです。注)
ご契約中の電力会社にお問い合わせいただき下記の番号をご準備のうえ、お申し込みください。

  • 供給地点番号(0で始まる22桁)
  • お客さま番号(加入されている電力会社により番号の種類は異なります)

注) 東京ガスの電気をご利用いただけるエリアは、以下の通りです。
東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 静岡県(富士川以東)
(ただし、離島にお住まいの方や建物全体で一括で電気契約をしている集合住宅やビルに入居されている方は除きます。)

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新規申し込みで基本料金1ヶ月無料!

東京ガスの電気「基本プラン・ずっとも電気3」の新規お申し込みで、電気代基本料金1ヶ月無料が適用されます。注1)
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東京ガスの都市ガスと電気をご契約中のお客さまは、ご契約いただいている料金メニューに応じて、電気料金が割引になります。注2)

注2)お申し込みいただき、条件を満たした場合に適用いたします。詳細は、ガス・電気セット割 をご覧ください

お申し込み手続き以外の面倒な切り替え手続きは原則不要!

注)お客さまの電気メーター設置状況や現電力会社との契約状況により、別途費用の発生や現電力会社へのご連絡をお願いすることがあります

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