ガスコンロのよくある故障例
ガスコンロによくある故障にはどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な故障例を紹介し、原因として考えられることを解説していきます。
ガスコンロの寿命は約10年といわれていますが、平均寿命の10年を経過する前に故障することもあります。
ガスを使う特性上、火がつかないなどの不具合が起きると不安になりがちです。
不具合が起きた時に慌てないためにも、ガスコンロでよく起こる症状ごとの対処法をしっかり把握しておきましょう。
1.火がつかない・火がつきづらい
ガスコンロの故障で一番多いのが、火がつかないもしくは火がつきにくいなどの不具合です。
この場合、ガスコンロの故障や不具合だけでなく、人為的なミスが原因の可能性があります。
一度閉めたガスの元栓を、うっかり開け忘れていたなんてこともよくあるでしょう。
また、チャイルドロックがかかった状態のため点火しないことも考えられます。
バーナーキャップや器具がぬれている場合も、立ち消え安全装置が作動して火がつかないので注意が必要です。
2.火が消える
ガスコンロを使用していると、調理の途中で火が消えてしまうことがよくあります。
こういった場合は、必ずしも故障であるとは限りません。
立ち消え安全装置や温度センサーが作動している可能性があるからです。
センサーの誤作動を避けるには、メンテナンスをしっかり行うことが大切です。
センサーは汚れていると誤作動しやすいので、何度も調理中に何度も火が消える時は、爪や歯ブラシで擦るなどしてセンサー部分の掃除をしてみてください。
火が消える原因と対処法は以下の記事で詳しく解説しています。
3.火が安定しない・火が赤い
火が安定していない、火の色がいつもと違うという不具合もよく起こる現象です。
このケースは、ガスコンロの問題というよりは、外部環境に原因があります。
火が安定していない時は、風がガスコンロに当たっていないかを確認してください。
エアコンの風が影響している可能性もあります。
また火が赤い現象は、酸素不足による不完全燃焼が原因かもしれません。
火を消しすぐに換気をしたうえで、バーナーキャップの目詰まりなどを確認する必要があります。
火が赤い原因と対処法は以下の記事で詳しく解説しています。
4.ガスの臭いがする
万が一ガスのニオイがする場合、ガス漏れを起こしている可能性があり大変危険です。速やかに窓を開けて換気し、ガスの元栓を閉めたうえで、ガス会社に連絡しましょう。
この際、換気扇などのスイッチは入れないでください。スイッチのオンオフにより火花が出て引火の原因となる危険性があります。
ガス漏れが起こる原因には、以下が考えられます。
- ガスホースが破損・劣化している
- 元栓が開いている
- キャップがズレている
- 食品かすなどによりバーナーが目詰まりしている
上記の通り、故障以外の原因も考えられますが、まずは素早く安全確保に努めましょう。
東京ガス供給エリアにお住まいであれば、以下のガス漏れ通報専用電話へご連絡ください。
ガス漏れ通報専用電話 ( 受付時間:【24時間・無休】)
0570-002299(ナビダイヤル)
IP電話などナビダイヤルをご使用になれない場合
03-6735-8899
ガスコンロの故障かな? と思ったらチェックしたい9つの原因
ガスコンロの故障を判断する9つのチェックポイントを解説します。火がつかない時は、まず自分で原因を探してみましょう。専門業者に依頼せずに自分で対処できるケースもあるため、ぜひ参考にしてください。
1.電池切れしている
ガスコンロの調子が悪いと感じた時は、乾電池の消耗や電池切れが原因かもしれません。
ガスコンロは点火時に乾電池を使用しており、電池が完全に切れていなくても消耗していると不具合の原因となります。
電池切れの場合は乾電池ケース付近のランプが点灯するので、日常的に確認することが大切です。
点火時のパチパチ音が弱かったりゆっくりになったりすると電池消耗のサインです。
年に1回を目安に電池を交換しましょう。
乾電池が原因の場合は、電池交換するだけで症状が改善します。
2.コンロ部品の汚れ
ガスコンロの火がつかない不具合の原因になるのが、バーナーの部品の汚れです。
調理中の吹きこぼれや油汚れによって温度センサーや安全装置などが汚れ、誤作動を起こしてしまいます。
特に点火プラグは先端が汚れると、うまくガスに火が届かなくなります。
そういう時は吹きこぼれや油汚れを取り除くことで、不具合を解消できるでしょう。
普段のお手入れは雑巾やキッチンペーパーを使い、本格的な掃除は歯ブラシを使うのがおすすめです。
バーナーキャップの裏やセンサー類の先端は汚れがたまりやすいため、特に念入りに掃除してください。
3.バーナーキャップがズレている
ガスコンロの部品がズレた状態で使用すると、火がつかないことがあります。
部品を外して掃除したあとに起きやすい不具合です。
ガスコンロの種類によってはセンサーが部品のズレを感知することもあります。
センサーがズレを感知すると点火できなくなるため、正確な位置に部品を再設置してください。
中でもバーナーキャップのズレは、ガスコンロが不具合を起こす原因のひとつです。
浮きや裏返しに注意し、マークを合わせて指定の位置に正しく設置してください。
4.部品や調理器具が水にぬれている
ガスコンロの部品や調理器具が水にぬれていると、うまく火がつかないことがあります。
ガスコンロの部品を掃除したあとによく起こります。
火が一部分しかついていない場合は、まさにこのケースといえるでしょう。
部品や調理器具は、水滴をしっかり取り除いてから使用するのがおすすめです。
5.安全装置が作動している
一般的なガスコンロには、子どものいたずらを防止するチャイルドロック機能などの安全装置が付いています。
知らないうちにこの安全装置のロックをオンにしてしまい、点火ボタンが動かなくなることがあります。
特に点火ボタン周辺を拭き掃除する時にいつのまにかロックしてしまうものです。
掃除後は安全装置がオンになっていないか確認しましょう。
点火ボタンが押し込めず火がつかない時は、ロック機能を解除することでトラブルを解消できます。
6.ガスホースの劣化や緩み
テーブルコンロの場合、長く使っているとガスホースが劣化し、それが原因となり火がつかないケースがあります。
ゴム素材でできたホースは消耗品で経年劣化するため、定期的な交換が必要です。
また、お手入れしているうちに緩んだホースをそのままにしてしまうと、ホースが焦げたり、損傷したりすることもあるでしょう。
ダメージを受けた場合はもちろん、見た目の異常がない場合でも、定期的な取り替えがおすすめです。
お手入れ時はホースの緩みを点検して、ガスコンロの不具合を早期発見しましょう。
7.扇風機や加湿器などの使用
ガスコンロの火が安定しない時は、外部環境が原因のひとつとして考えられます。
特にエアコンや扇風機など、風を発生させる機器を使用する際は注意が必要です。
風が直接当たるとガスコンロの火が安定しなくなるため、エアコンや扇風機は風向きを調節しましょう。
また、加湿器を使うと炎症反応を起こし、火がオレンジ色になることがよくあります。
これは特に問題ありません。
8.ガス栓が閉まっている
ガス栓が閉まっているとガスコンロの火はつきません。
お湯は出るのにガスコンロが使えない時はガス栓が閉まっている可能性があります。
こういった場合はガス栓を開けることで不具合は簡単に解消するでしょう。
ガス栓はガスコンロの下部や後ろにあるのが一般的で、誰でもガス栓の状態を確認できます。
コンロのガスが出ない時は、まずはガス栓が閉まっていないかを確認することが大切です。
9.ガスメーターが閉まっている
ガスコンロだけでなく全てのガス機器が使えない場合、ガスメーターそのものが閉まっていることが考えられます。
ガスメーターの位置は家によって異なりますが、メーターの状態を確かめてみましょう。
また、地震で一定以上の揺れを感知すると、ガスメーターは自動的に供給を停止します。
異常がなければ、復帰ボタンを押すことでガスが使えるようになります。
不安な場合は、ガス会社に戻す方法を確認するのがおすすめです。
ガスコンロの寿命は約10年
ガスコンロの耐用年数は約10年といわれています。経年劣化が進むと、火がつきにくい、ガスのニオイがするといった不具合が発生しやすくなります。そのため、10年をガスコンロの寿命の目安と考え、時期が来たら故障がなくても交換を視野に入れた方が良いでしょう。
また、10年以上経過すると修理部品の生産が終了している可能性もあり、その場合は必然的に修理ではなく交換が必要になります。
ガスコンロが故障していると思ったら
ガスコンロが故障していた場合、修理か交換か判断が必要です。
どちらにすべきか悩んでいる方に向けて、判断基準や専門業者の選び方を解説します。
修理するか交換するかを判断する
ガスコンロを修理するか交換するかは、メーカーの保証期間や部品保有期間を確認して判断しましょう。修理と交換のメリット・デメリットは、下表のとおりです。
メリット | デメリット | |
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修理 |
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交換 |
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ガスコンロの耐用年数は、先述のとおり約10年とされています。購入から年月がたっていないなど、早い段階での交換だと割に合わないため、その場合は修理がおすすめです。目安として、8年以上経過した場合は故障のリスクが高くなるため、交換も視野に入れると良いでしょう。
賃貸物件の場合は管理会社か大家さんに相談する
賃貸物件のガスコンロが故障した場合は、管理会社や大家さんとの連絡を優先しましょう。賃貸物件のガスコンロは、ほとんどが管理会社や大家さんの所有物です。許可なくガスコンロの修理や交換はできないので、注意しましょう。
修理費用は管理会社や大家さんが負担する場合が多いですが、契約内容により修理費用の負担が入居者になっていることもあります。事前に契約内容を確認し、修理費用の負担が誰か知っておくと、急にガスコンロが故障しても安心です。
ガスコンロを修理・交換する際はどこに連絡するべきか
ガスコンロの修理・交換を依頼する主な業者は、以下の4つです。
- ガス会社
- ガスコンロ交換専門業者
- 工務・リフォーム店
- ホームセンター・家電量販店
交換可能な機種や費用、保証期間などは業者ごとに異なります。それぞれの特徴を紹介するので、業者選びの際にご参考ください。
1.ガス会社
ガス会社は、ガスに関する専門的な知識や高い技術力を持っているため、日頃から利用しているガス会社へ修理・交換を依頼すれば安心です。交換費用はやや高めで、ネット業者と比較して割高になる場合もあります。
多少費用は高くても、専門の資格を有した熟練のスタッフに安心して任せたいという場合は、ガス会社へ相談すると良いでしょう。
東京ガスでは、修理・交換の費用を最短当日にお見積もりして、提案内容に納得いただいた上でご依頼いただけます。明朗価格で、料金決定後の追加請求もないため安心です。
2.ガスコンロ交換専門業者
ガスコンロ交換専門業者の場合、料金が安く、スピーディーに対応してもらえる点が特長です。ガスコンロの交換に特化したスタッフが作業してくれるため、安心感もあります。
ただし、スタッフがきちんと専門の資格を所有しているかは確認しましょう。価格は安くても、資格がないのに工事をしたり、追加請求をしたりするような悪徳業者も中には存在します。ホームページなどで資格の有無や、写真付きの施工実績を確認して、慎重に業者を選びましょう。
3.工務・リフォーム店
工務店の場合は、住宅全般のリフォームに対応しています。ガス工事の専門業者ではないため、ガスコンロの交換のみを単独で依頼する場合は割高になってしまいます。
もちろん、キッチン周りのリフォームも対応しているため、もしガスコンロ交換だけでなくキッチンごと全面的にリフォームしたい場合であれば、工務・リフォーム店を検討するのもありでしょう。
4.ホームセンター・家電量販店
ホームセンターや家電量販店は、ガスコンロ本体を直接見て選ぶことができ、店員に直接相談しながら商品の検討ができる点がメリットです。多彩な決済方法やポイント値引きなども魅力です。
ただし、工事は外注で実施するため、工事価格が高い傾向があります。また、店舗で依頼してから、外注の業者が現地の下見を始めるため、工事実施まで時間がかかる傾向にあります。
実物を見ながらガスコンロをじっくり選びたいという方におすすめの方法です。
ガスコンロの修理・交換を依頼する業者の選び方
ガスコンロの修理や交換を依頼する場合に、業者を選ぶポイントは以下の5つです。
- ガス工事の有資格者が在籍している
- 交換工事のみにも対応している
- 見積もり内容が明瞭でわかりやすい
- 実績が豊富で施工事例が掲載されている
- ガスコンロ取り付け後のアフターフォローがある
安心してガスコンロの修理・交換を任せるために、依頼する前に必要なポイントを満たしているかチェックしましょう。
1.ガス工事の有資格者が在籍している
ガスコンロの修理・交換はガス漏れや火災などの危険をともなうため、専門の資格が必要です。必要な資格は、都市ガスとLPガスで異なります。それぞれのガス工事に必要な資格は、下表のとおりです。
ガスの種類 | 必要な資格 |
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都市ガス |
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LPガス |
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業者に電話するかWebサイトを見れば、有資格者が在籍しているかを確認できます。安全に施工してもらうために、業者へ依頼する際は必ず資格の有無を確認しましょう。
2.交換工事のみにも対応している
キッチンとガスコンロが一体になっているビルトインコンロの交換の場合は、システムキッチンまるごとの工事になるケースもあり費用が高くなりがちです。少しでも不要な工事を減らして交換費用を安くするためにも、交換工事のみにも対応している業者を選びましょう。
東京ガスなら、システムキッチンに組み込まれたガスコンロでも、取り替え可能です。ガスコンロの取り替えとオーブンの追加設置を同時にすることもできます。キッチンによってできない場合がありますが、オーブンの追加を検討している場合は、ぜひご相談ください。
ガスコンロの取り替えについて詳細を知りたい方は、こちら
3.見積もり内容が明瞭でわかりやすい
信頼できる業者を選ぶなら、商品の価格や工事費用などの見積もりが、はっきりとわかりやすく提示されているか確認しましょう。見積もりの内容に出張費や廃棄処分費、諸経費、消費税などが全て含まれているかチェックし、追加費用の詳細説明があるかもあわせて確認します。
中には、工事費とガスコンロ本体がセット価格になっている場合もあります。それぞれの価格が確認できるよう、費用がWebサイトやチラシで公開されているところを選ぶと安心です。
「東京ガスの機器交換」では本体と工事費込みの価格で掲載しております。
追加の部材や工事が必要な場合は見積もりに明記し、それ以降の追加費用請求はありません。
4.実績が豊富で施工事例が掲載されている
施工事例が豊富で、写真付きで詳細に説明されている場合、信頼性が高い業者です。対応件数だけでなく施工内容の詳細まで確認しておくとより良いでしょう。
また、ユーザーからのレビュー数が多いことも安心材料になります。具体的な対応内容まで書かれている口コミは参考になるため、ぜひチェックしてみましょう。
5.ガスコンロ取り付け後のアフターフォローがある
ガスコンロ本体にはメーカーごとに保証が付いていますが、別に交換業者のアフターフォローが付いている場合があります。アフターフォローを無料で行ってくれる場合もあれば、年数ごとに無料と有料を決めている場合など業者によって異なります。保証に必要な料金設定も異なるため、業者を選ぶ場合には、アフターフォローの内容を確認しておきましょう。
東京ガスでは有料の保証サービスとして「ガス機器スペシャルサポート」や「TESメンテナンスサービス契約」をご用意しておりますので、そちらもご参考ください。
注)「東京ガスの機器交換」では、保証はメーカー保証に従います。保証の期間や内容の詳細は商品に付属している保証書をご確認いただきますようお願いします。
ガスコンロの交換・取り付け前のチェックポイント
ガスコンロの交換・取り付け前にチェックしたいポイントは、以下の4つです。
- ガスの種類
- ガスコンロのタイプ
- ガスオーブンの有無
- ガスコンロのサイズ
ガスコンロ交換後に、ガスの種類が違っていたり、ガスコンロが設置場所に合わなかったりすると、再交換などのトラブルにつながります。スムーズに交換・取り付け作業を進めるためにも、事前にチェックポイントを確認しておきましょう。
ガスの種類
ガスコンロで使用するガスの種類は、下記の2種類です。
- 都市ガス(12A・13A)
- プロパンガス(LPG)
ガスコンロによって使用するガスの種類が決まっているため、事前に確認し、適切なガスコンロを準備しましょう。異なるガスを使用すると、不完全燃焼や火災を起こす危険があるため、間違えないよう十分に注意が必要です。
ガスの種類を確認する場合は、ガス機器に貼られているシールを確認しましょう。都市ガスの場合は「12A」「13A」「都市ガス用」、プロパンガスの場合は「LPG」「プロパンガス用」のように表記されています。
ガスコンロのタイプ
ガスコンロには、「据え置き型(テーブルコンロ)」と「ビルトインコンロ」の2種類があり、それぞれ価格や機能、交換の方法などが異なります。
【据え置き型(テーブルコンロ)】
据え置き型(テーブルコンロ)は、キッチンのガス台の上にガスコンロを設置するタイプです。据え置き型のガスコンロ同士を交換する場合は、購入して自分で簡単に設置できます。
据え置き型をお求めの方は、出張見積りをご利用ください。
東京ガスの出張見積りは、こちら
【ビルトインコンロ】
ビルトインコンロは、システムキッチン内に組み込むように設置するタイプです。交換には専門の資格が必要なので、業者に依頼します。
ガスオーブンの有無
ビルトインコンロの下にガスオーブンがあるキッチンは、ガス配管がつながっているため、オーブンのメーカーと同じビルトインコンロに交換しましょう。もし異なるメーカーのコンロを選ぶと、接続不良やガス漏れを起こすリスクがあります。
もし、ビルトインコンロの下にオーブンがなく収納スペースにしている場合や、ガスオーブンを撤去して収納庫として利用している場合であれば、どのメーカーのコンロでも交換可能です。
ガスコンロのサイズ
ガスコンロのサイズは、据え置き型で2種類、ビルトインコンロで3種類あります。
【据え置き型(テーブルコンロ)】
据え置き型(テーブルコンロ)の場合は、以下の2種類の横幅サイズです。
- 59cmの標準タイプ
- 56cmのコンパクトタイプ
設置場所に合わせてサイズを選びましょう。
【ビルトインコンロ】
ビルトインコンロの場合は、主に以下の3種類の横幅サイズで展開されています。
- 45cm
- 60cm
- 75cm
キッチンの広さや用途に合わせたサイズを検討しましょう。
ビルトインコンロで交換前と異なるサイズを選ぶと、交換ができない可能性もあるため、事前にコンロのサイズを確認しておくことが大事です。なお、ガスコンロは壁と15cm以上離して設置する必要があります。
ガスコンロを長持ちさせるお手入れのコツ3つ
ガスコンロをできるだけ長く使用するために、日常的にやりたいメンテナンス方法は以下の3つです。
- バーナーキャップを清掃する
- コンロは均一に使う
- 電池を1年ごとに交換する
ガスコンロの交換にかかる手間やコストを減らすために、日頃からメンテナンスを継続しましょう。
1.バーナーキャップを清掃する
バーナーキャップの汚れは、火がつかない・消えるなどのトラブルの原因になります。定期的にバーナーキャップを掃除して、汚れがたまらないようにしましょう。
バーナーキャップの清掃には歯ブラシが便利です。汚れがたまりやすいのは、火口の隙間や、バーナー本体とセンサーの間なので、この辺りを歯ブラシで入念に掃除しましょう。
温度センサーと側面の汚れは固く絞った布で水拭きます。バーナーキャップが湿っていると火がつかない原因になるので、水気が残らないように注意しましょう。
2.コンロは均一に使う
コンロが2口以上ある場合、1つのコンロを集中して使用すると、負担がかかり劣化が早まってしまいます。使用するコンロを均一にして、負担が偏らないようにしましょう。
ガスコンロは基本的に標準火力の場所と強火力の場所に分かれています。料理によって必要な火力が異なるので、上手に使い分ければ、コンロを均一に使えます。炒め物は強化力のコンロで一気に炒める、煮物は標準火力でコトコト煮込むなど工夫してみましょう。
3.電池を1年ごとに交換する
乾電池が消耗していると誤作動につながるため、電池切れになる前に定期的に電池を交換しましょう。目安は1年に1回です。
電池交換が必要になったら、電池交換を知らせるランプやブザーが作動します。また、電池がなくなると電極に電気が供給されないため、火花が散らなくなるのも電池消耗のサインです。上記のようなサインが出る前に、早めの交換を心がけましょう。
修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!
コンロの耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。