ガスコンロ

ガスコンロの火が弱い&急に火が弱くなるのはなぜ?原因と対処法を解説!

ご利用中のガスコンロの火が以前よりも弱くなった、着火してすぐは普通だけど使っていると火が弱くなるといった悩みを聞くことがあります。 このようなガスコンロの火力の低下には、コンロの不調以外にも原因があるのです。 本記事では、このような疑問をお持ちの方を対象に、ガスコンロの火が弱くなる原因と対処法を解説します。

最終更新日:2024年07月04日公開日:2024年07月04日

目 次

この記事でわかること

  • ガスコンロの火が弱い原因がわかる!
  • 勝手にガスコンロの火が弱くなる原因がわかる!
  • ガスコンロの故障かそうでないかがわかる!

ガスコンロの火が弱い原因と対処法

ガスコンロの火が弱い場合、以下3つの原因が考えられます。

  1. バーナーキャップの目詰まり
  2. 部品の不具合(主にガスホース)
  3. ガスコンロの故障

ご自身で対処できることもあるので、落ち着いて対応しましょう。

バーナーキャップの目詰まり

想定した火力より火が弱くなってしまう場合、その原因で一番多いのが、バーナーキャップの汚れや異常です。
バーナーキャップとは、コンロの点火部にある円形の部品のことです。
バーナーキャップが汚れていたり、目詰まりしたりしていると、ガスがうまく広がらず、火力が弱くなってしまいます。

複数のコンロがある場合、他のバーナーキャップと入れ替えて点火してみましょう。
火の弱さが改善されていれば、バーナーキャップが原因だったとわかります。

ほとんどの場合、バーナーキャップをきれいにするだけで改善するので、まずは掃除をしましょう。
また、洗浄後はしっかりと乾かさないと、うまく点火ができないので注意が必要です。

部品の不具合

ガスコンロの部品の不具合で火が弱くなることも考えられます。
原因は、多くの場合、ガスホースにありますが、ほかにも安全装置が働くことでも火が弱くなったり、強くならなかったりすることがあるので確認しましょう。

ガスホースが破れている

ガスコンロの火が弱いと感じたら、まずガスホースの不具合を疑いましょう。
ガスホースを確認し、破れている場合は処置に注意が必要です。
ガスが漏れている可能性があるため、必ずガス漏れのチェックをしてください。
もし、少しでもガスの臭いがする場合ならば、落ち着いて以下の順番で対処する必要があります。

  1. 窓や戸を大きく開け、換気する
  2. ガス栓やメーターガス栓を閉める
  3. ガス業者にすぐ連絡する

プロパンガスの場合、ボンベからつながるホースに何らかの原因があるとも考えられるため、屋外のガスボンベに接続されているガスホースを確認しましょう。
劣化等で破損していた場合、自分で対処するのは危険なので、業者に依頼して処置してもらうことが重要です。

ガスホースが曲がっている

ガスホースが曲がっているとガスの流れが止まってしまい、火が弱くなります。
ガスホースはガスコンロのタイプによって設置場所が異なるため、まずどこにあるかの確認が必要です。

ガスコンロのタイプ

ガスホース設置場所

据え置きタイプ

コンロの横

ビルトインタイプ

コンロ下の収納部の奥

ガスホースが折れ曲がっている場合、該当箇所を直してから火力が正常になるかを確認しましょう。
劣化してつぶれており、元に戻せないようなら、ホームセンターなどで新しいガスホースを購入して交換する必要があります。
ご自身で交換することも可能ですが、不安であればガス業者に依頼しましょう。

ガスコンロの故障

バーナーキャップ、ガスホースの確認をしても異常が見当たらない場合、ガスコンロの故障の可能性があります。
ガスコンロの寿命は、ビルトインタイプで10年、据え置きタイプなら5年です。
故障の場合、火が弱くなる不具合以外にも下記のような症状が現れることがあるので、故障を危惧している方はこちらも合わせて確認してみましょう。

故障時の症状チェック

  • 点火時になかなか火がつかず、すぐに消える
  • 使っていると異音がする
  • ガスの臭いがする
  • コンロの火の色が青ではなく、赤やオレンジになっている
  • エラー表示が頻出し、リセットしても消えない

これらに当てはまる場合には、修理や交換が必要です。
メーカー保証期間内であれば、サポートを受けることができます。

勝手にガスコンロの火が弱くなるのはなぜ?

鍋を火にかける

ガスコンロを使用していると、はじめは正常な火力なのに勝手に火が弱くなることがあります。
そのような場合にはSiセンサーによって火が弱くなっているかもしれません。
ここからは、使っているうちに勝手に火が弱くなる場合の原因を紹介します。

安全装置が働いている

ガスコンロには火災防止のため、鍋の温度が高温になると自動的に火が弱くなるように、Siセンサーと呼ばれる温度センサーがついています。
鍋の温度が250℃に達すると自動的に火を弱める火災防止のためのセンサーです。
ガスコンロの点火部分の真ん中にあり、2008年以降のガスコンロに設置が義務付けられています。

ちなみに炒め物を作るときなど、一時的に高温で調理したいときは、Siセンサーを一時的に解除可能です。
センサーを作動させるか止めるかは、シチュエーションによって使い分けましょう。
ただし、火災防止のため、揚げ物を調理する際は、Siセンサーを解除しないように注意しましょう。

鍋やフライパンの素材や変形が原因

調理器具の形や素材によって、センサーが働くタイミングが変わることがあります。
薄い鍋やステンレス素材、土鍋などは熱伝導が悪く、鍋の底だけ高温になってSiセンサーが働き、早い段階で火が弱まることがあります。

また、鍋底が変形している場合、正確に温度が測定できず、火が弱くなるタイミングがずれるので、不便に感じることがあるでしょう。
別の適当な鍋を使用するか、高温調理はあきらめて弱火でじっくり調理することで悩みは解消されます。
どんな鍋を使えばいいかわからない方は、ガスコンロの取扱説明書におすすめの鍋やフライパンが紹介されていることがあるので、見てみましょう。

火から鍋やフライパンを離して使っている

Siセンサーには高温検知だけでなく、鍋なし検知機能もついています。
そのため、鍋やフライパンを振ろうとして持ち上げた際に自動で弱火になることがあるのです。
鍋から火を離すと弱火になり、しばらくすると自動消火します。

火が立ち消えした場合は、自動的にガスを止めてくれます。
多少不便に感じるかも知れませんが、衣類への火の燃え移り、コンロの火の消し忘れなどでの火災防止に必須の機能です。

ガスコンロの故障

ガスコンロの火が弱くなる原因がSIセンサーによるものでもない場合、故障の可能性があります。
長い間使用しているガスコンロの場合、経年劣化で内部に異常が生じていることもあるでしょう。
調理中にふきこぼれた汁が、内部の電気回路やコネクタに悪影響を与えていることも考えられます。
故障が疑われる場合は、ご自身で対応することは難しいため、専門業者に修理を依頼するか、買い替えを検討することをおすすめします。

ガスコンロの火が弱い原因と対処法まとめ

ガスコンロの火が弱くなる原因はさまざまで、ご自身で対処できる場合も多くあることがわかりました。
ガスコンロの火が弱くなったと慌てることがないように、Siセンサーの役割を理解し、ガスコンロのお手入れも欠かさないようにしましょう。

また、故障している可能性も忘れてはいけません。
火災ガスコンロのトラブルは火災事故につながりかねないため、気になる場合には、専門業者に一度見てもらいましょう。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

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