ビルトインコンロの掃除方法
ビルトインコンロの掃除をする際は部位や素材に適したアイテムでメンテナンスをしましょう。
とりわけビルトインコンロに傷がつかないよう、硬いものを使用してお手入れをするのは避けたほうが良いです。
部位ごとに掃除の仕方を確認していきましょう。
掃除用品を準備する
ビルトインコンロの掃除に使うアイテムは主に以下の4つです。
- やわらかい布やスポンジ
- ラップ
- 台所用中性洗剤やガラストップ専用洗剤
- 重曹や重曹水
金属たわしやナイロンたわし、みがき粉、酸性・アルカリ性洗剤は、天板を傷つけてしまう可能性があるため避けましょう。
使い古しの洋服や布などをストックしておくとエコにもつながります。
ラップは天板の汚れ落としに使用します。
重曹は油汚れに強いうえにキメが細かい粒子のため、お手入れに使用しても問題ありません。
そのほか、以下のものも用意しておくと便利です。
- ステンレスクリーナー
- 歯ブラシや竹串
- お手入れ棒
- キッチンペーパー
ゴトクの素材がステンレスの場合、ステンレスクリーナーを用意しておくと経年劣化を抑えられます。
歯ブラシや竹串はバーナーなどの細かい部分の掃除に役立つアイテムです。
割り箸を布で包んで輪ゴムで止めたお手入れ棒は、グリル庫内など手の届きにくい箇所のお掃除に適しています。
前面パネルの汚れがひどいのであればキッチンペーパーも準備しておきましょう。
各部の掃除方法
ここからは、天板やゴトク、バーナーなどそれぞれの部位の掃除方法をチェックしていきましょう。
前面パネルや排気カバーは見落としがちな部分でもあり、気づかないうちに汚れがたまりやすいところでもあります。
天板
使用するアイテム
- やわらかい布やスポンジ
- ラップ
- 台所用中性洗剤やガラストップ専用洗剤
天板は毎日のお手入れの際にやわらかい布などで水拭きをするだけでも簡単にきれいになります。
多少の汚れは水を含ませたスポンジで軽くこすり、最後は乾いた布で乾拭きしておきましょう。
数週間に一度や月一回の掃除の際は、丸めたラップに台所用中性洗剤を垂らして気になる部分をこすります。
もしくは台所中性洗剤やガラストップ専用洗剤を含ませた布やスポンジでこすってください。
クリームクレンザーを使用してもよいですが、塗装が剥がれたり光沢がなくなったりするため、なるべく使う頻度は少なめにしましょう。
親水アクアコート仕様の天板の場合は、水だけでも汚れを落としやすい加工がされているので、まずは水拭きをしてどの程度きれいになるのか確認します。
落ちにくい汚れには台所中性洗剤を加えてみましょう。
ゴトク
使用するアイテム
- スポンジ
- 台所用中性洗剤
- 重曹や重曹水
- ステンレスクリーナー
- 歯ブラシ
毎日のお手入れの際は、ゴトクに重曹水を吹きつけてスポンジでこするか、スポンジに台所用中性洗剤を含ませて汚れを拭き取りましょう。
水洗いをして乾いた布で拭きあげておくと錆を防げます。
月一回のメンテナンス時やより念入りに掃除をしたいときは、ゴトクの素材がステンレス製なのかホーロー製なのかで異なります。
ステンレス製の場合はステンレスクリーナーを布やスポンジにつけ、汚れを拭き取りましょう。
ステンレス特有の、炎によるざらつきや変色もきれいにすることが可能です。
ホーロー製の場合は40℃前後のやや熱めのお湯に重曹を溶かし入れ、つけ置きした後に歯ブラシなどで気になる箇所をこすります。
それでもたまった汚れが落ちないときは、鍋にゴトクを入れて水を張り、15分程度煮沸しましょう。
冷ましてから歯ブラシやスポンジなどで汚れをこすり落としてください。
その後、水洗いをして乾拭きをして完了です。
バーナー
使用するアイテム
- 竹串
- やわらかい布
- 台所用中性洗剤
- 歯ブラシ
バーナーは月一回程度のお手入れで問題ありません。
まずはバーナーキャップを外し、台所用中性洗剤や水を含ませた布でこすり拭きします。
そのあとバーナーの穴に竹串を差し入れて目詰まりを解消しましょう。
温度センサーは人差し指と親指で沈まないように支えながら、水気を固くしぼった布で拭きあげます。
そのほか、気になる部分は歯ブラシで優しくこするときれいになります。
前面パネル
使用するアイテム
- やわらかい布
- 台所用中性洗剤
- キッチンペーパー
前面パネルの毎日のお手入れには、布に台所用中性洗剤をつけて拭きあげます。
油汚れのこびりつきなどがある場合は、水で薄めた台所用中性洗剤をキッチンペーパーに含ませて、広げて貼り付けましょう。
グリルの扉の内側と外側にたまった汚れなどを落としたい際にも便利です。
最後は水拭きや乾拭きなどをして洗剤が残らないようにしましょう。
グリル
使用するアイテム
- やわらかい布やキッチンペーパー
- スポンジ
- 台所用中性洗剤
- 歯ブラシ
グリル皿や網、グリル庫内のそれぞれを別々にメンテナンスします。
毎日の掃除ではグリル皿や網を台所用中性洗剤で洗い、水気を切ってから設置しましょう。
グリル庫内は台所用中性洗剤を水で薄めてやわらかい布やキッチンペーパーに含ませ、汚れを拭き取ります。
念入りにお手入れをする際は、グリル皿や網に台所用中性洗剤をかけて数分置いたあと、スポンジや歯ブラシで汚れをこすり落としてください。
グリル庫内はスポンジで泡を立て、庫内の汚れがこびりついた箇所に泡を置いておきます。
汚れが浮いてきてからスポンジなどでこすり落とし、乾拭きをして完了です。
排気カバー
使用するアイテム
- 台所用中性洗剤
- スポンジ
- 歯ブラシ
- お手入れ棒
排気カバーのメンテナンスをする際はまずガス栓を締め、排気カバー周辺が冷めてから行ってください。
火傷や思わぬ事故を防ぐため、手袋をはめると安全です。
カバーは取り外して台所用中性洗剤とスポンジを使って洗います。
隙間や目の気になる部分の汚れは歯ブラシを使用すると便利です。
排気口は水や台所用中性洗剤を含ませたお手入れ棒などで掃除をすると楽にできます。
ビルトインコンロの汚れの種類
掃除をするうえで、ビルトインコンロに付着しやすい汚れの種類を把握しておくとお手入れの頻度や方法などがわかります。
ビルトインコンロにつきやすい3種類の汚れを確認していきましょう。
油汚れ
調理中にフライパンや鍋などから飛びちる油による汚れが油汚れです。
特に炒め物を多くするご家庭に多い汚れと言えるでしょう。
付着してすぐに拭き取ると比較的落ちやすいですが、冷めて固まってしまうとこびりつきやすい特徴を持っています。
できれば時間が経つ前に掃除をするのが好ましいですが、難しい場合は泡などで油汚れを浮かすようにするときれいになりやすいです。
食品汚れ
食品汚れは吹きこぼれや調味料による汚れです。
煮物や汁物を作ることが多いご家庭や色の濃い調味料をよく使用する場合に見られます。
こちらもすぐに拭き取ると落ちますが、時間が経つとシミや変色の原因にもなってしまいます。
なるべく吹きこぼれないように注意しながら料理を行い、汚れてしまった場合は放置して置かずに掃除しましょう。
焦げつき汚れ
食品汚れや油汚れなどが蓄積し、炭化したものが焦げつき汚れです。
ビルトインコンロのこまめな掃除が難しいご家庭や火力の強い調理を頻繁に行う場合に発生しやすいでしょう。
布やスポンジで拭いただけでは落ちにくく、かつビルトインコンロの劣化にも繋がってしまうのでなるべく数日置きにはお手入れをするようにしましょう。
ビルトインコンロを選ぶ際には掃除のしやすさに注目
ビルトインコンロのきれいさを保つためには毎日のお手入れが欠かせませんが、掃除のしやすいビルトインコンロに買い換える方法もあります。
天板やゴトク、グリルの形状や素材に注目して汚れを落としやすいかどうかで選んでみましょう。
天板・トップ
掃除がしやすい天板やトップは、フラットで凸凹や隙間がないデザインのものです。
ゴトク周りに汚れのたまりやすい汁受けがなく、それぞれのバーナーの間の間隔が十分に空いているものを選びましょう。
汁受けを外して洗う手間がなくなり、バーナーとバーナーの間も水拭きしやすくなります。
天板の素材は、耐熱性・耐久性に優れており、汚れがこびりつきにくいガラストップのものがおすすめです。
劣化しにくく食品汚れによるシミなどを防げます。
ゴトクは持って掃除しやすいよう、シンプルな形状で軽量のものを選びましょう。
また、厚さが薄いタイプであれば汚れが付着する表面積も少ないため、お手入れもしやすいと言えます。
グリル
グリルは水を張らずに使用できる無水グリルや、グリル皿の形状がシンプルなものを選びましょう。
水を張って使用するタイプでは汚れた水の張替えに一苦労し、掃除が厄介になってしまいます。
浅いグリル皿であれば洗いやすく、汚れをため込みにくいでしょう。
さらにメーカーごとのグリル専用の調理器具を使うと汚れがつきにくくなるので安心です。
パロマの「ラ・クック」、リンナイの「ザ・ココット」、ノーリツの「キャセロール」など、グリル庫内が汚れるのを防ぎながら簡単に調理ができます。
毎日のお掃除をより楽にするために、これらも活用してください。
2024年09月24日
掃除しやすいビルトインコンロの特徴と機種をご紹介!
ガスコンロは毎日の調理で汚れやすいうえに、掃除の時間がかかってしまいがちです。 しかし、最新のビルトインコンロは掃除がしやすいように天板にもグリルにも工夫が施されています。 そこで掃除しやすいビルトインコンロの特徴とおすすめの機種、グリルのお手入れ方法をご紹介します。
ビルトインコンロは正しいお掃除で長く使おう
ビルトインコンロは各部位の素材や付着しやすい汚れ、汚れの程度・種類にあった掃除方法でメンテナンスをすることで長く使用できます。
焦げつき汚れが発生しやすいゴトクやグリルなどは、汚れたまま放置せずに月一回のメンテナンスを行い、汚れをため込まないようにしましょう。
また、ビルトインコンロの買い替えを検討している場合は、掃除のしやすい形状や素材のビルトインコンロを選ぶのもポイントです。
フラットで凹凸が少ないもの、グリル用の専門調理器具が付属しているものなど、お手入れしやすいビルトインコンロで快適にキッチンを使用しましょう。
修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!
コンロの耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。