掃除しやすい最新のビルトインコンロの特徴
最新のビルトインコンロは天板や素材、ゴトクやグリルに工夫が施されて従来よりも掃除がしやすいように設計されています。
それぞれの特徴を把握して、どんなビルトインコンロを選んだらよいのかを確認していきましょう。
汁受けがなくフラットな天板
最新のビルトインコンロは汁受けがなく、凹みのないタイプのものが主流になっています。
汁受けを外して洗い、再度設置する手間を省いて、スピーディーに掃除ができるように改良されました。
汁受けがなくても、吹きこぼれた際はバーナーリングカバーが煮汁の侵入を防ぐため問題ありません。
また、天板がフラットな仕様になっており、吹きこぼれや飛び散りなどもふきんなどで拭き取るだけで掃除が完了します。
汁受けがなくフラットで隙間のない天板になったことで、拭き掃除だけでお手入れが簡単に終わり、掃除の時間も短縮できるようになりました。
ガラスタイプなど汚れがつきにくい素材
フラットな天板は掃除がしやすいように素材も工夫されています。
従来はホーロー素材が多くを占めていましたが吹きこぼれや油汚れなどはこびりつきやすく、掃除に手間がかかりました。
しかし最新のビルトインコンロはガラスを使用したものが主流で、汚れが拭き取りやすくなっています。
耐久性・耐熱性に優れた強化ガラスを使用したガラストップ天板やホーローにガラスをコーティングして価格を抑えたガラスコート天板などがあり、カラーバリエーションも豊富です。
明るい色の天板を使用したビルトインコンロでも汚れの落としやすさは変わらないので、キッチンが明るい印象になるでしょう。
汚れが気になるからという理由で黒などの暗い色を選ぶ必要もなく、自分の好きな色のものを設置できます。
軽量で手入れしやすいゴトク
ビルトインコンロの中でも掃除しにくい部分といえばゴトクです。
従来のものは形状も複雑で汚れがたまりやすいうえに、重さもありお手入れしにくいものがほとんどでした。
しかし、最新のビルトインコンロのゴトクは形がシンプルになり、軽量化しているので掃除がしやすくなっていることが特徴です。
フラットで洗練された形状に改良され、見た目の美しさも兼ね備えています。
それに伴い表面積も少なくなっているため、汚れがたまりにくい点もうれしいところと言えるでしょう。
素材では従来はホーローを使用したものがほとんどでしたが、より軽いステンレスのものも増えてきています。
なお、ステンレス素材のものは焼け跡が残りやすいため、毎日こまめに掃除をする人におすすめです。
数日おきに掃除をする人は焼け跡がつきにくいホーロー素材のものがよいでしょう。
グリルにも掃除のしやすい工夫
従来のグリルは水を張って利用するものがほとんどで、水の張り替えや油汚れによるぬめりなどの掃除が骨の折れる作業でした。
しかし、最新のビルトインコンロでは無水調理が可能になり、油汚れもこびりつきにくい形状に進化しています。
受け皿の形はフラットな面が広く、浅めに作られているため掃除がしやすくなりました。
底面の角も丸みを帯びたものに変化し、汚れを落としやすいように工夫されています。
そのほかグリル庫内に油汚れが飛び散るのを防ぐためにサイドカバーが搭載されているなど、お手入れのしやすさが考えられて設計されているものが多いです。
さらに最新のビルトインコンロでは、各メーカーごとにザ・ココット(リンナイ)やラ・クック(パロマ)、キャセロール(ノーリツ)などの専用調理器具が付属しており、それらを使用するとグリル庫内の油汚れの付着を軽減できます。
掃除しやすいおすすめのビルトインコンロ
ビルトインコンロを買い換える際は天板やゴトク、グリルにお手入れを簡単にするような工夫が凝らされているものを選びましょう。
人気のビルトインコンロのメーカーから掃除が楽なおすすめの機種を3つご紹介します。
リンナイ デリシア
グリル調理の回数が多いご家庭におすすめなのはリンナイ デリシア。
付属の「ココットプレート」や「ザ・ココット」を利用して調理をすれば、グリル庫内への油の飛び散りを防げるので、毎日グリルを使ってもお手入れが面倒になりません。
グリルの底面に食材の脂が落ちてこびりつくこともないため、においの発生も抑えられます。
奥行306mm、幅257mmのワイドグリルで手前に引き出しやすくなっている点も掃除が楽になる理由です。
天板はガラストップを採用しており、明るい色のデザインもそろっています。
さらに天板の裏側にはバーナー周辺の熱を分散・放熱させるアルミパネルが装着されているので、汚れが焦げつきにくくなっています。
グリルや天板を毎日こまめに掃除できない人にも向いているビルトインコンロです。
ノーリツ プログレ
グリルの使用頻度が多く、毎日掃除ができるご家庭におすすめなのはノーリツ プログレ。
グリル庫内は幅が広く、側面がフラットでバーナーがないため、ふきんや雑巾などで簡単に拭き掃除ができます。
付属のキャセロールを使用するとグリル庫内に脂が飛び散らないので、毎日の簡単なお手入れできれいさを保つことが可能です。
ゴトクはステンレス素材を採用しており、薄く軽量で洗いやすいよう改良されています。
天板には親水アクアコート塗装が施され、水をかけると自己洗浄機能により汚れを浮かせることが可能です。
洗剤を使わず水拭きのみでもお手入れができるようになっています。
こまめに掃除ができて、簡単なお手入れではあまり洗剤を使用したくない人にもぴったりなビルトインコンロです。
型番:N3S14PWASKSTEC
販売価格:205,425円~(税込・基本工事費込)
2024年6月時点の価格です。同じ商品シリーズにおける最低の販売価格を表示しています。異なる商品の価格は商品ページ内でご確認ください。
商品のみの販売はしておりません。追加工事費がかかる場合があります。基本工事費の内訳は、こちら
パロマ クレア
油はねしやすい料理の頻度が高く、お手入れのしやすさも見た目の美しさも重視したいご家庭におすすめなのはパロマ クレア。
天板に配置された排気口のサイズが小さく、バーナー周りは広々としており、凹凸の少ないデザインが特徴です。
油はねや吹きこぼれをしてもバーナー周りの凸凹に汚れが入り込みにくいため、拭き掃除だけでも十分きれいになります。
天板はクリアガラストップとハイパーガラスコートトップの2種類が選べます。
耐熱性があり、キズにも強い天板を希望するならクリアガラストップ、艶やかな光沢が長持ちする天板がよいならハイパーガラスコートトップにしましょう。
グリル庫内を汚したくない場合は、付属の「ラ・クックグラン」を使用すると食材の脂もにおいも付着しません。
掃除が苦手な人にも適したビルトインコンロです。
他にもビルトインコンロのメーカーごとの特徴を知りたい方はこちらもご参照ください。
2024年09月24日
ビルトインコンロを徹底比較|リンナイ・ノーリツ・パロマ
ビルトインコンロは種類も豊富のため、どの製品を選べば良いのか悩む人もいるかもしれません。 そんな時は調理機能やお手入れのしやすさで比較すると選びやすいでしょう。 また、デザインや価格、安全機能なども比較のポイントです。 この記事では、各メーカーのビルトインコンロの特徴をグレード別に比較し、おすすめのポイントを解説します。
ビルトインコンロの掃除方法
コンロ掃除の手間を減らすには、ご紹介した掃除しやすいコンロを選ぶことも大切です。
しかし、日々のお掃除を正しい方法ですることで汚れをためないこともできます。
ビルトインコンロを掃除する際は素材や汚れ度合に合わせたお手入れアイテムを使用しましょう。
天板掃除にはふきんややわらかい布、スポンジ、重曹、中性洗剤などを使います。
金属たわしやナイロンたわし、酸性・アルカリ性洗剤などは傷の元にもなるため、使用しないでください。
ゴトクを洗う際は水で薄めた中性洗剤や重曹水などを吹き付けてスポンジで軽くこするか、汚れがひどいときは重曹水につけておきましょう。
グリル庫内は希釈した中性洗剤や重曹水をふきんや布に含ませて、拭き取り掃除をします。
汚れが落ちにくい場合は泡を置いて汚れを浮かせてからスポンジなどでぬぐいとりましょう。
ビルトインコンロの掃除方法に詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
2024年09月24日
ビルトインコンロの掃除方法を解説
ビルトインコンロは、部位別に形状や素材、付着しやすい汚れが違い、汚れの程度も変わるため掃除の仕方が異なります。 そこでお手入れしにくいゴトクやバーナー、グリル、そのほか天板や排気カバーなどの掃除方法を紹介します。 正しいお手入れの方法を知ってビルトインコンロをきれいに保ち、気持ちよくキッチンを使いましょう。
掃除しやすいビルトインコンロで毎日の料理がカンタンに
ガスコンロの掃除を楽に、手軽にするためにはお手入れがしやすいビルトインコンロへ交換するのもひとつの方法です。
最新のビルトインコンロでは天板やバーナー周り、ゴトクやグリルが汚れをためにくいような設計になっており、かつ見た目にもこだわられています。
便利機能に併せて、毎日こまめに掃除することできれいなコンロを保つことができるでしょう。
日々の調理シーンや料理メニューも含めて、使いやすく掃除がしやすいものを選びましょう。
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!
コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。