この記事でわかること
- コンロの交換時期がわかる!
- 修理、交換の判断するポイントがわかる!
【ガスコンロ】の寿命はどれくらい?
ガスコンロの寿命は10年程度といわれています。ガスコンロの火がつかないと「壊れた?」「寿命?」と思うかもしれませんが、それだけでは寿命かどうかはわかりません。
火がつかない理由としては、寿命以外にも、電池切れや点火部周辺の汚れ、ガスメーターの安全装置の起動などが考えられます。まずは、電池交換目安のランプがついていないかを確認し、電池を交換してみましょう。
点火部周辺が汚れている場合は、掃除で解決することもあります。五徳を外して、バーナーキャップや点火プラグの汚れや水分を取り除きましょう。
そのほか、ガスメーターの安全装置が起動してロックがかかっていて点火しないケースも考えられます。その場合は、ガスメーターの復帰ボタンを押しましょう。
寿命の可能性が高いガスコンロの3つの症状
電池や汚れなどの問題がなく、次のような症状が見られる場合は、ガスコンロが寿命を迎えている可能性があります。
- 火力の調節ができない
- ガス臭がする
- グリルからの煙が増えた
それぞれの症状を詳しく解説します。
火力の調節ができない

火力調整用のボタンやツマミを触っても、弱火・中火・強火の変更ができない場合は不具合の可能性があります。火がつくからまだまだ問題なく使えると思うかもしれませんが、こうした火力トラブルは、使用年数が長くなるほど起きやすくなります。修理が必要なケースもあるため、違和感があったら早めに対応しましょう。
特に、使用から10年以上経過している状態で火力の調節ができなくなった場合は、ガスコンロが寿命を迎えている可能性があります。
ガス臭がする
ガス臭がする場合、ガスコンロの経年劣化により腐食が起き、ガス漏れが起きている可能性があります。重大な事故につながるリスクもあるため、すぐに使用を中止し、修理または交換を検討しましょう。
ただしテーブルコンロの場合、寿命ではなくコードに問題があってガス臭が発生しているのかもしれません。まずはコードの接続状況と、コードが折れ曲がっていないか・損傷していないかをチェックしてみてください。問題があった場合はコードを新しい物に交換することで解決する可能性があります。
また、古いテーブルコンロは点火ボタンをつけっぱなしにすることでガス漏れが起こるケースがあります。点火ボタンが元の位置に戻っているか確認しましょう。
グリルからの煙が増えた
グリル内の掃除が不十分で内部の油汚れがたまっていると、その油汚れが燃えて煙が出ることがあります。まずはしっかりと掃除をしてみましょう。
ただし、使用年数の長いガスコンロは汚れがこびりついており、掃除をしても汚れが取れにくいことも。古い機種はメンテナンスがしづらい構造で、掃除自体が難しいこともあります。
汚れが落ちず、煙が改善しない場合は寿命と考えて交換を検討しましょう。近年は掃除のしやすさに配慮されたガスコンロが主流です。
【ガスコンロ】の寿命を縮めるNG行動

- 吹きこぼれや焦げを放置する
場合によってはガスが出る穴が詰まってしまい故障の原因に。ガスコンロは日々使い終わったらサッと拭く習慣をつけて、汚れがたまらないようにしましょう。 - 換気扇の掃除などでガスコンロの台に足をかける、または乗る
ガスコンロのガタつきの原因になります。ガスコンロがガタつくと、調理中の鍋などがガタガタして危険です。鍋に対する火のまわり方にもムラができてしまいます。
大掃除などで、換気扇の掃除をするときは脚立を使用し、ガスコンロに体重をかける行為などをしないように気をつけましょう。
ガスコンロの寿命を縮めないためには…

ガスコンロは家族の食を支える重要なツール。日々快適に使い続けるためにはお手入れしながら、パーツなどを定期的に交換しながら使用するとよいでしょう。
ガスコンロは汚れたまま使用せず、定期的にお手入れしましょう。ぜひお手入れ・掃除方法を参考にしてください。

グリルの焼き網やゴトクなど、汚れがつきやすい部品は、機種によっては部品単品で買い替えが可能です注) 。部品を交換し、お気に入りのコンロをさらに長く使えるようにしましょう。
注) 機種によって異なります。
寿命か修理か? ガスコンロの交換時期を判断するポイント

ガスコンロに不具合が発生したときに、寿命で交換が必要なのか、修理で対応できるのか判断がつかず迷う人も多いでしょう。
寿命か修理かは、利用年数を目安に判断できます。まずは、現在使用しているガスコンロの製造年を確かめてみましょう。コンロの操作フタ内側に製造年月日等が表記されていますので、今お使いのコンロは何年利用したものかご確認ください。
ここでは、以下の3つの年数に分けて、交換が必要か判断するポイントを解説します。
- 利用年数1年目~5年目
- 利用年数6年目~7年目
- 利用年数8年目以降
利用年数1年目~5年目
利用し始めて1年目〜5年目の場合は、メーカーもしくは設置業者による修理が可能なケースが多いでしょう。まずは、修理の可否を相談してみてください。
同じ製品の製造期間は、5年ほどが一般的です。また、製造が終了した製品の部品は5年程度保有・補充しておくことが法律によって義務付けられています。したがって、購入から5年以内であれば、修理用の部品が保管されている可能性が高いでしょう。
利用年数6年目~7年目
6年目〜7年目の場合、交換が必要かどうかはその製品を修理するための部品があるかどうかによります。部品が入手できる場合は修理、入手できない場合は交換を検討しましょう。
ただし、部品があったとしても、修理費用が高い場合は交換をおすすめします。耐用年数が10年程度と考えると、修理しても近いうちに別の不具合が発生したり、交換が必要になったりする可能性があるためです。
利用年数8年目以降
耐用年数の10年に近い製品は、基本的に交換を推奨します。
使用年数が10年以上になると、修理よりも交換を望む人が増えます。長く使用することで修理箇所が多くなるためでしょう。修理を繰り返すと修理費用もかさむため、結果的に交換のほうが費用を抑えられることもあります。
「東京ガスの機器交換」ではガスコンロの交換の相談を受け付けています。ぜひお問い合わせください。
寿命が尽きたガスコンロの交換方法

テーブルコンロの交換は自分で対応可能です。以下を参考に新しいコンロを接続しましょう。
新しいガスコンロの接続方法は、こちら >
ビルトインコンロの交換は個人でできないため、業者への依頼が必要です。賃貸物件の場合は管理会社か大家さんに相談しましょう。自分で業者を選ぶ場合の選択肢は、ガス会社、ガスコンロ交換専門業者、工務店・リフォーム会社、ホームセンター、家電量販店などがあります。各業者の特長については、以下の記事で詳しく紹介しているため参考にしてください。

2024年10月22日
ガスコンロの交換はどこに頼む? 対応できる業者の選び方
ガスコンロの交換を頼める業者は、ガス会社や家電量販店などさまざまです。テーブルコンロは自分で交換できますが、ビルトインコンロの交換は専門知識が必須なので業者に依頼しなければなりません。業者によって価格や工事までの流れが異なるため、それぞれの特徴を理解する必要があります。この記事では、ガスコンロを交換する際の業者の選び方を解説します。業者選びで不安な方は参考にしましょう。
ガスコンロは正しく取り扱わなければ重大な事故につながるリスクもあります。安全に交換するため、ガスの専門家であるガス会社に依頼するのが安心です。
寿命が尽きたガスコンロの交換費用
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テーブルコンロの交換費用は約3〜10万円です。ガスコンロの本体の他、ソフトコード代と、ガス栓の形状によってはソケット代がかかります。壁との間に一定の距離が取れない場合は防熱板の設置費用が必要です。なお、業者に交換を依頼する場合は別途出張費が追加されることもあります。
ビルトインコンロの交換費用は約9〜25万円です。「東京ガスの機器交換」の場合、コンロ販売価格は全体の約51%が10万円以内に収まります。工事費は、73%が基本工事費のみで、追加工事費がかかっていません。基本工事費には以下のものが含まれます。
- 出張費
- 既存機器撤去
- 取付工事
- 機器の操作説明
- 廃棄処分
- 諸経費(養生費、運搬費、駐車場代など)
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、1回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

まとめ
ガスコンロは日々のお手入れが大事です。ぜひ、ご自宅のガスコンロのお手入れ、パーツの見直しをしてみてください。交換方法や相談先が分かっていると、いつか寿命を迎えても慌てる心配がありません。