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レンジフード交換完全ガイド!交換のメリットや選び方、流れを解説

レンジフードの交換にあたって、いつ交換すべきか、なぜ交換しなければならないのか、交換しないことのリスクなどを考えたこともあるのではないでしょうか。 また、交換するにしてもどういったレンジフードを選ぶのかも気になるところです。 そこで、レンジフードの交換に関するあらゆる疑問を解決できる記事を作りました。 現在、レンジフード交換を検討中の方や、今のレンジフードに不満を感じている方は参考にしてみてください。

最終更新日:2024年05月31日公開日:2024年05月30日

目 次

この記事でわかること

  • レンジフードの交換時期がわかる!
  • レンジフードを交換することのメリットがわかる!
  • レンジフードの機種選びのほか、気になる疑問の答えがわかる!

キッチンのレンジフードは何年で交換が必要?

レンジフードには、耐用年数が設定されています。
詳細な年数はメーカーや製品によって異なるものの、一般的にはおおよそ10~15年が目安です。

その期間を超えて使用する場合、たとえ問題なく動いているように見えても、実際は部品の摩耗や長年の汚れの蓄積によって換気能力の低下が考えられます。
また、経年劣化が進むことで破損や事故のリスクが上がり、実際に報告をいただくケースも増えています。
使えているからと安心せず、耐用年数を目安に交換は意識すると良いでしょう。

また、耐用年数の範囲内であってもレンジフードの不調は考えられます。
以下のような症状が現れた場合には特に注意しましょう。

  • 異音がする
  • 換気力や吸引力が落ちた
  • ファンの回転が遅い

経年劣化による事故には、火災や感電など恐ろしいものがあります。
交換時期に関する内容を詳しく紹介しているので、こちらも参考に交換のサインを見逃さないようにしてください。

最新のレンジフードを交換するメリット

レンジフード機能や性能は日々向上しているため、古い機種から最新のレンジフードを交換することで、以下のようなメリットが得られます。

  1. お手入れがしやすくなる
  2. 利便性が高まる
  3. 電気代や水道代の節約になる

ここでは、「富士工業のクリーンフードプレミアム(OGR)」を参考にレンジフードを交換すべき理由を紹介します。

1.お手入れがしやすくなる

お手入れやメンテナンスのしやすさも最新のレンジフードに交換するメリットです。
富士工業のクリーンフードプレミアムは、オイルスマッシャー機能の採用によって、ファンとレンジフード内が汚れづらい構造になっています。
そのため、なんと10年間のファン掃除が不要です。

日々のお手入れについても、お手軽になっています。
油汚れをはじくファンシークリーン仕上げのオイルガードは、油の付着量が少なく、3か月に1回のお手入れで、きれいなレンジフードを保てます。
また、掃除が必要なパーツは3つ程度と少ない設計になっており、らくらくお手入れが可能です。

ファン掃除不要が不要なレンジフードについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。

レンジフードのお掃除不要機能とは?最新機能とおすすめ機種を紹介!

2024年05月31日

レンジフードのお掃除不要機能とは?最新機能とおすすめ機種を紹介!

お掃除不要のレンジフードに対して「本当にお掃除しなくて良いの?」「なぜお掃除不要なの?」といった疑問をよく聞きます。 そこで、この記事では、レンジフードのお掃除不要機能について専門家の視点で詳しく解説し、今購入すべきおすすめの機種を紹介します。 レンジフードのお手入れを楽にしたい方、家事を時短したい方はぜひ参考にしてみてください。

2.利便性が高まる

最新のレンジフードは、換気性能の向上だけでなく、調理に便利な機能が多く追加されています。

たとえば、「おまかせ運転」機能は、調理時に発生する油煙の量に応じて自動で風量の調整をしてくれます。
手動で風量を操作する必要が無くなり、手間なく料理に集中できます。

また、コンロと連動して自動で電源が入る「コンロ連動機能」を使用すれば、電源のつけ忘れや消し忘れの防止にもなります。
節電のためにもうれしい機能です。

レンジフードは、使用のたびに操作や調整が必要なイメージがあるかもしれませんが、最新式のレンジフードに交換することで、そういった手間がなくなるのです。

3.電気代や水道代の節約になる

最新のレンジフードには、節約機能が付いており、交換することで電気代や水道代の節約にもつながります。

たとえば「風量おまかせ運転」は、使用状況に応じて適切な風量に調整できるため、常に強で運転していた場合と比べて約50%の節電効果を達成。

また、レンジフード自体が汚れにくい構造でお手入れの頻度が減ることから、毎回のメンテナンスで使用している水量も70%程度削減できます。

レンジフードを交換する際の機種選びのポイント

ここまでのメリットから、レンジフードの交換をしようと思ったら、続いては機種を決めていきましょう。
機種選びのポイントは、現在の使用環境や設置されているレンジフードによって変わってきますので、よく検討してみてください。

基本的には同タイプへの交換になる

レンジフードを交換する際は、現在設置しているものと同じタイプへの交換が基本です。
もし、別のタイプのレンジフードに交換する場合は、キッチン全体のリフォームが必要になります。
※ただし、ブーツ型からスリム型への交換は可能です(東京ガスでもブーツ型からスリム型への交換を承っています)

以下の表から、現在設置しているレンジフードがどのタイプなのか確認しておきましょう。

タイプ

特徴

スリム

レンジフード
  • どんなキッチンにもなじみやすいスリムなデザイン
  • フラットな整流板とフィルターレスでお手入れ簡単
  • シロッコファンの採用で静かな運転音

ブーツ

レンジフード
  • 集塵と集油はフードのフィルターによって行われるため、換気ファンが汚れにくい
  • フィルターへのアクセスがしやすく、メンテナンスが簡単

フード

レンジフード
  • 低い天井や上部に梁があっても設置可能
  • 薄型でスペースを取りにくい

台所換気扇

レンジフード
  • 本体価格が安い
  • 構造がシンプル
  • コンパクトでスペースが限られた場所でも設置しやすい

基本は現在設置しているサイズを選ぶ

レンジフードの交換を検討する際はサイズ選びも重要です。
新しいレンジフードは、これまで使っていたレンジフードの幅や高さを基準に選ばなければなりません。
ここからは、レンジフードのサイズにフォーカスした選び方のポイントを紹介します。

レンジフードの幅

レンジフードの幅は、大きく分けて60cm、75cm、90cmの3種類で、交換をする際は現在設置している幅と同じサイズの取り付けが基本となります。

レンジフードは、吊り戸棚の横などにジャストサイズで設置されているケースも多く、もし、レンジフードの幅を広げるなら追加工事が必要になるかもしれません。

また、コンロよりも横幅が小さなレンジフードは消防法によって設置できないことになっています。
したがって、大きなガスコンロに交換する場合は、それと同じか大きいサイズを選ぶ必要があります。

レンジフードの横幅サイズの選び方については、こちらで詳しく解説しています。

レンジフードの高さ

レンジフードの高さは法律によって定められており、コンロから80~100㎝以内に設置しなければなりません。
新しく購入する際にもこの基準内に収める必要があります。

そのため、基本的に設置しているレンジフードと同じ高さで選ぶのが無難です。
ただし、ブーツ型からスリム型に交換する場合、レンジフードの高さが今までよりも変わることから、場合によっては追加工事が必要になるかもしれません。

意外と見落としがちなレンジフードの高さですが、こちらの記事も参考にして、納得のいくものを選ぶようにしてください。

レンジフード

2024年05月30日

レンジフードの高さ調整はできる?どれくらいの高さにするのが正解?

レンジフードを設置するなら、使いやすい適切な高さで取り付けたいと思うものです。 取り付ける位置が高くても低くても、レンジフードの使い勝手が悪くなってしまいます。 とはいえ、レンジフードの取付位置には法律の基準があり、高さを自由に決めることはできません。 そこで今回は、レンジフードの適切な高さの目安やポイントを紹介いたします。 使い勝手が良く掃除もしやすい高さを解説しますので、リフォームの際はぜひ参考にしてください。

交換するファンの違いを知っておく

レンジフードのファンには大きく分けて「プロペラファン」と「シロッコファン」の2種類があります。

プロペラファンは壁に設置した扇風機のような羽で直接換気する方法ですが、シロッコファンは筒形の羽によってダクトを通して換気をする方法となります。

それぞれの特徴は以下の通りです。

■プロペラファン

  • 換気能力に優れている
  • シンプルな構造で安価
  • 作動音が大きくなりやすい
  • 外の音や風の影響を受けやすい

■シロッコファン

  • 吸引スピードや吸引量が一定
  • 作動音が静かで外気の影響を受けにくい
  • 設置場所を自由に決めやすい
  • 構造が複雑でファンを外した掃除は少し難しい

使用するファンの種類は、レンジフードの機種によって異なります。
たとえばプロペラファンのブーツ型からシロッコファンのスリム型に変更する場合など、レンジフードの機種が変わる際は、それぞれの特徴や違いを事前に把握しておくと安心です。

レンジフード交換の流れ

ここでは実際のレンジフードを交換する流れを紹介します。
詳細な流れは交換する機種や工事の内容によって異なりますが、目安として参考にしてみてください。

1.現場調査・お見積り
最初に担当者が自宅に伺い設置個所の調査と交換の見積もりを行います。
その際に追加工事の有無や希望する機種の取り付け可能かどうかも確認します。

2.作業場所周辺の養生
キッチン回りの傷や汚れを防ぐために養生シートで周辺を覆います。

3.現在設置されているレンジフードを外す
これまで取り付けていたレンジフードを取り外していきます。
その際に細かな汚れが落ちる場合がありますが、養生してあるためキッチンが汚れる心配はありません。

4.新しいレンジフードの取付け
以前のレンジフードの取り外しが完了したら、新しいレンジフードを設置していきます。
取り付け順は、取付金具、レンジフード本体、排気ダクト、前幕板の順で組み上げていき、最後に壁のつなぎ目にコーキングを行います。

5.片付け・清掃
養生したシートを外し、設置の際に落ちたちりやほこりは掃除機で吸い取ります。

6.操作説明
作業完了後にお客様による全体の仕上がりの確認と新しいレンジフードの使い方を説明します。
特に問題が無ければ以上でレンジフードの交換は完了です。

レンジフードの交換・設置は短時間で行えます。
所要時間は、2~3時間程度を見ておけば良いでしょう。
※設置場所や、機種によって時間は前後します

レンジフード交換に関するよくある質問

レンジフード交換に関する疑問は、ほかにもたくさんあります。
ここからは、よくある質問についてQ&A方式で回答します。

レンジフードの交換費用はどれくらいかかる?

レンジフード単体の交換費用は約16〜25万円が相場です。
費用の内訳は、本体価格、施工費、廃材処分費となります。

機種や工事の内容によって金額は変わってきますので、業者に相談して見積もりを取ってもらうようにしてください。

また、既存のレンジフードの設置状況によっては、天井や壁の部分補修が必要になることもあるので、合わせて事前に確認しておくと良いでしょう。

以下についても交換費用に関する項目となるため、気になる人は事前に聞いておくと安心です。

  • 追加工事の有無や追加工事にかかる実際の費用
  • 取り替えた古いレンジフードの処分費
  • 新しいレンジフード保証内容や保証期間

レンジフードの交換は自分でもできる?

結論から言えば、レンジフードをDIYで交換するのは危険なため業者へ依頼しましょう。

レンジフードは、どんなに軽量な機種でもかなりの重量があります。
狭いキッチンで、大きく重たいレンジフードを支えながらの取り付けは危険を伴います。
作業ミスで商品の破損や、大怪我をしたりする可能性もあるのです。

また、レンジフードの電源をとるための屋内配線工事が必要になったり、集合住宅などのレンジフードは電動ダンパー(逆流防止弁)との連動配線工事が必要になったりするので、電気工事士の資格がないと施工できないこともあります。

レンジフードの取り替えは必ず、専門業者へ依頼してください。

レンジフードの交換はどこに頼めばいいの?

レンジフードの交換を取り扱っている業者は、主に以下の4つがあげられます。

  • リフォーム会社
  • ガス会社
  • 家電量販店・ホームセンター
  • インターネット販売業者

それぞれの料金や特徴は業者によって異なり、たとえばガス会社は品質が高い製品を多く取り扱っていますが、その分費用は高くなりやすいでしょう。

一方、家電量販店やホームセンターは、ガス会社と比べると料金は安いものの、取り扱っている製品や保証はガス会社よりも選択肢が少ない場合があります。

また、業者選びを間違えると工事の失敗やトラブルに発展するリスクが上がるため、慎重な検討をおすすめします。
特にレンジフードは毎日使用するものであり、料理に欠かせない設備です。

どこに依頼しようか悩んだ際は、まずは施工実績の多い会社やホームページに実際の事例を載せている会社など、信頼できそうな業者を探してみてください。

レンジフード

2024年05月29日

レンジフードの交換はどこに頼む?安い業者やおすすめの業者、選び方を紹介

レンジフードは料理をするときに必ず使用する、使用頻度の高い設備です。 定期的に換気扇やファンの掃除をしていても、すぐに汚れてしまい、いつかは動かなくなってしまいます。 本記事では、レンジフードの交換を依頼できる4つの業者の特徴を解説します。 また、業者選びのポイントについても詳細に解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

ガスコンロとレンジフードを同時に交換したほうがお得?

レンジフードの取り替えをするなら、合わせてビルトインコンロも交換しようか考える人も多いでしょう。
ビルトインコンロとレンジフードの同時交換のメリットは費用面だけではありません。
先述の「コンロ連動」機能を使えば、調理の利便性が高まりますし、色やデザインを統一することでインテリアとしての美しさも上がります。
キッチン全体の環境を考えると同時交換はおすすめです。

レンジフードの交換時間はどれくらい?

交換する時間はレンジフードの機種や工事内容によって異なりますが、同じタイプであれば2~3時間程度で交換が可能です。

なお、ブーツ型からスリム型以外の別のタイプへの交換やサイズが異なるレンジフードへの交換は追加の工事が必要になるため、3時間以上かかる場合があります。

また、当日になって工事にかかる時間が前後する場合もあるため、ある程度余裕をもって見積もっておくと安心です。

賃貸マンションでのレンジフード交換の費用は誰が払う?

賃貸マンションでのレンジフード交換をする場合、契約内容や工事内容・目的により費用負担先が異なります。

経年劣化による故障の場合は、基本的に管理会社や大家さんが修理、交換を負担してくれるケースが多いですが、契約内容によっては自己負担となることもあるようです。
また、使用上の不注意や故意に破損、故障させてしまった場合は自己負担になる可能性が高いでしょう。

他にも、故障ではなく高機能なレンジフードへの交換を希望する場合、費用を自己負担することと退去時の現状復帰を条件に交換工事が認められることがあります。

いずれにしても、不具合や心配事がある時は、管理会社か大家さんへ連絡をして、指示を仰ぎましょう。

最新のレンジフードに交換して利便性を高めよう

レンジフードの耐用年数を過ぎたまま使用すると、換気機能の低下だけでなく、思わぬ事故につながる可能性があります。
レンジフードを使い始めてから10~15年経つ場合は、そろそろ交換の時期といえるでしょう。

近年では便利な機能がたくさん搭載された、さまざまなレンジフードが販売されています。
自動運転機能やお手入れの手間を省く機能は、自由に使える時間が少なく、忙しい人にとって時短にもつながるためおすすめです。

キッチンの環境や既存の状態によって、ご希望のレンジフードを設置できないケースも稀にありますが、プロの経験や知識によって解決できることもあります。

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます