レンジフードの掃除

台所のレンジフードの掃除方法を徹底解説!

調理のたびに使用するレンジフードは、家の中でも汚れやすい設備のひとつです。 特に油汚れは、そのままにしておくと汚れが固着して、換気能力が下がったり故障したりする原因となります。 レンジフードを長く安心して使い続けるためには、正しい方法で定期的に掃除をしましょう。 この記事ではレンジフードの掃除に必要なものと正しい洗い方を紹介します。 レンジフードの分解の手順についても解説していますので、掃除方法がわからない方はぜひ最後までご覧ください。

最終更新日:2024年05月30日公開日:2024年05月30日

目 次

レンジフードの掃除に必要なもの

レンジフードを掃除に必要なものは下記の通りです。
いずれも家庭にあるものばかりなので、簡単に揃えられます。

必要な道具

  • 厚手のゴム手袋
  • 新聞紙
  • ゴミ袋
  • 雑巾
  • バケツ または たらい
  • 表面が柔らかいスポンジ
  • ゴミ袋
  • 中性洗剤

換気扇の掃除に使用する洗剤は、メーカーによって指定が異なりますが、台所用の中性洗剤を使うことがほとんどです。

一方、アルカリ洗剤は、中世洗剤と比べて酸性の油汚れが落ちやすいため、レンジフードの掃除に使用したいと考える人もいるかもしれません。
しかし、アルカリ洗剤や研磨剤の入った洗剤は、塗装面の傷や剥がれ、変色の原因になるため、使用する場合は説明書を確認したうえで、使用量に注意しましょう。

レンジフードの掃除

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レンジフードの掃除方法・手順

レンジフードをきれいにするためには各具品を取り外してから、正しい手順で掃除をする必要があります。
ここではレンジフードの掃除方法と手順を紹介します。

各部品の取り外しのやり方

レンジフードを掃除する際は、まず電源を切って、各部品を取り外していきましょう。
それぞれの部品を取り外す手順は下記の通りです。

  1. レンジフードの電源を切る
  2. 整流板を取り外す(スリム型)
  3. フィルター周りを取り外す
  4. ベルマウスを取り外す
  5. シロッコファンを取り外す

①レンジフードの電源を切る

ブーツ型
(間口が広くブーツに似た形状)

スリム型
(面に並行した薄型でフラットな形状)

ブーツ型
スリム型

レンジフードの部品を外す時は、事故やけがを防ぐためにも必ず電源を落としましょう。
レンジフードの電源の落とし方は、ブーツ型レンジフードとスリム型レンジフードでそれぞれ手順が異なります。

【ブーツ型レンジフード】
ブーツ型レンジフードの電源を落とす場合は、電源プラグを外す方法が基本です。
電源プラグは、大半がレンジフードの内側上部についているため、確認してみてください。

【スリム型レンジフード】
スリム型レンジフードは、電源プラグを抜くために一度幕板を外す必要があります。
そのため、ブレーカーを落とすか、スイッチでファンが回らないようにロックをかけることも方法です。

ただし、キッチンのブレーカーを落とすと、冷蔵庫の電源も一緒に落ちてしまう可能性があるので注意してください

また、スイッチや電源プラグには濡れた手で触ると感電の恐れがあるため、必ず乾いた手で操作しましょう。

②コンロの上に新聞紙を敷く

レンジフードを掃除をすると、上から汚れが落ちてコンロが汚れる原因となるため、あらかじめ新聞紙を敷いて汚れを防ぎましょう。
また、万が一レンジフードの部品が落下した時もコンロに傷が付きにくくなります。

③整流板を取り外す(スリム型)

レンジフードがスリム型の場合は、整流板を外す必要があります。
整流板にはマグネット固定式とレバー固定式の2タイプがあり、それぞれの外し方は下記の通りです。

【マグネット固定式の場合】

③整流板を取り外す(スリム型)
  1. 整流板の手前を持って支える
  2. マグネットキャッチを外して、ゆっくり整流板を下げる
  3. 整流板の位置をフックと合わせ、持ち上げる

【レバー固定式の場合】

【レバー固定式の場合】
  1. 整流板の手前を持って支える
  2. 左右の固定金具のレバーを下げて、ゆっくり整流板を下げる
  3. 整流板の位置をフックと合わせ、持ち上げる

④フィルター周りを取り外す

③フィルター周りを取り外す

フィルターを外す際は、取っ手をつかみ、上側にずらすことで取り外せます。
レンジフードによっては、フィルターに留め具がついているタイプもあるため、その場合は留め具を解除してからフィルターを取り外しましょう。

⑤ベルマウスを取り外す

④ベルマウスを取り外す

ベルマウスとはファンの手前にあるドーナツ状のパーツです。
ベルマウスを外す際は、最初に1箇所あるネジを手で緩めてください。
次に右側にある2箇所のツメをスライドするように引くと取り外せます。

⑥シロッコファンを取り外す

ワンタッチ式シロッコファン

ネジ止め式シロッコファン

ワンタッチ式シロッコファン
ネジ止め式シロッコファン

シロッコファンにはワンタッチ式とネジ止め式の2種類があり、取り外し方もそれぞれ異なります。

【シロッコファン(ワンタッチ式))】

  1. ファンについたボタンを押してシロッコファンを取り外す

【シロッコファン(ネジ止め式)】 

  1. ファンの中央にあるつまみ型のネジを回して外す
  2. シロッコファンを引っ張って取り出す

シロッコファンを取り外す際は、外したつまみやファンが落下しないよう、必ず両手で作業しましょう。

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各部品の掃除方法

レンジフードの部品を取り外したら掃除をしていきます。
ここでは部品ごとにそれぞれの掃除方法を紹介します。

  • 整流板
  • フィルター
  • ベルマウス
  • シロッコファン

整流板

整流板を掃除するときは、中性洗剤を溶かした40~50度ぐらいのぬるま湯を布に浸して拭き取ると、油汚れをきれいに落とせます。
そのあとは洗剤が残らないようにしっかりと水ぶきをしましょう。

フィルター周り

フィルター周りも中性洗剤を溶かしたぬるま湯を使います。
塗装面や素材に傷がつかないように表面の柔らかいスポンジや歯ブラシで洗いましょう。

汚れが気になる場合は、1~2時間ほどつけ置きをすると頑固な汚れも浮いて落ちやすくなります。
ただし、フィルターの塗装は弱いので剝がれてしまうこともよくあります。
剥がれた部分を洗っても見栄えが悪いので、その場合には再塗装をするか、買い替えることをおすすめします。

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ベルマウス

ベルマウスも中性洗剤を溶かしたぬるま湯を使い、表面の柔らかいスポンジで全体を洗ってください。

シロッコファン

まずは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に浸し、表面の柔らかいスポンジを使いましょう。
硬いスポンジや金属たわしで洗うと傷の発生や塗装がはがれる原因となってしまうため、注意してください。

汚れがひどいときは一度つけ置きをすると、そのまま洗う場合よりも油汚れが落ちやすくなります。

ファンの汚れを落としたら水で洗剤を洗い流し、その後は布で水気を拭き取り、十分に乾かしてください。

また、ファンについた羽の部分を洗う時は、小さめの歯ブラシを使うと、すき間の汚れまできれいに落とせます。

洗う時に力を入れて洗ったり、ファンを落としてしまったりすると、変形して異音や振動が発生する原因となります。
ファンが変形しないように掃除中の取り扱いには十分注意しましょう。

レンジフード本体の掃除のやり方

パーツを取り外して洗い終わったら、レンジフード本体も掃除しましょう。
ここではレンジフード本体の掃除方法を紹介します。

内側の掃除

内側の掃除

レンジフードの内側も、基本的には中性洗剤を溶かしたぬるま湯を使います。
全体を拭いて汚れを落としたら、水ぶきをしてしっかりと乾かしましょう。
特にレンジフード本体の下側は汚れが溜まりやすいので、念入りにきれいにすることをおすすめします。

また、レンジフードの内側が塗装されていなければ、アルカリ洗剤を使用しても構いません。
その際は洗剤を直接レンジフードに掛けると、上から洗剤が落ちてしまうので、一度布に出してから拭き掃除を行いましょう。

表面の掃除

表面の掃除

レンジフード表面の掃除も中性洗剤を溶かしたぬるま湯を使い、拭き掃除をします。
本体の色が黒だと拭いた跡が目立ちやすいため、水拭きをした後に仕上げで乾拭きをすると跡が残らずきれいに拭き取れます。

また、高いところまできれいにする場合は、台のような足場を使うと手が届きやすく、全体をまんべんなく掃除できます。

部品の組み立て方法

レンジフードの掃除が一通り終わったら、説明書に従って元通りに組み立ててください。
シロッコファンを取り付けるときは、ファンが奥まで入るよう、ファンの裏にある溝がシャフトピンに合わさるようセットしましょう。

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レンジフードの掃除のポイントや注意点

最後にレンジフードを掃除するためのポイントや注意点を紹介します。

頑固な汚れの付着や故障を防ぐためにこまめに清掃をする

レンジフードに付着した油汚れは粘度が低いため、定期的に清掃をすると簡単に汚れを落とせます。
しかし、汚れを放置して6ヶ月ぐらいを過ぎると、油がガム状になって固着するため、最初よりも汚れが落ちにくくなってしまうのです。

また、油汚れが付着した状態が続くと、塗装面や表面処理が剥がれる原因となります。
ほかにも故障や換気力の低下や臭いが発生する原因にもなるため、なるべくこまめに掃除をするように心がけてください。

また、清掃の頻度はパーツによって異なります。
定期的に掃除をする際は、各メーカーが推奨するパーツごとの清掃頻度も確認しておきましょう。

  • 整流板:1~3か月に1回程度
  • シロッコファン・ベルマウス:年に1回程度
  • フィルター:1ヶ月に1回程度

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重曹の利用は便利だがリスクもある

いろいろなサイトで重曹を使った掃除を紹介されていますが、重曹の使用はリスクもあることを覚えておきましょう。
炭酸水素ナトリウムである重曹は、弱アルカリ性の物質で、油汚れを中和させる効果がありますが、先述の通り塗装や処理面に傷などを与える可能性も含みます。

特に、温度を上げた状態だと炭酸水素ナトリウムから、強アルカリ性の炭酸ナトリウムへの分解が促進し、レンジフードへより悪い影響を与えます。
また、強アルカリ性となると人体への影響も考えられるのです。
油汚れを落とすためにぬるま湯を使うことも多いですが、重曹を使用する際には水温に気を付けましょう。

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掃除時にはゴム手袋を必ず装着する

レンジフードの清掃をする時は、手を保護するためのゴム手袋を着用しましょう。
特にレンジフードのパーツは、金属製で鋭利な部品が多いため、素手で作業をすると思わぬケガや事故につながります。

また、洗剤を使うときの手荒れ防止にも役立つため、清掃時はゴム手袋を装着しておくと安心です。

調理直後の整流板の掃除は火傷に注意する

調理直後はコンロの熱気によって整流板が熱くなっている場合があります。
調理直後に整流板を掃除するのであれば、火傷を防ぐためにも必ず冷めているか確認しましょう。

また、厚手の手袋をつけていても、火傷をしてしまう可能性が考えられるため、不安な方は整流板に強く触れないようにするか、しばらく時間を空けたうえで確認してください。

不織布フィルターの取り付けは避ける

掃除の手間を減らすために、不織布フィルターを取り付ける人もいますが、レンジフードの吸気力が下がる原因となるため、おすすめできません。

レンジフードの吸気力が下がると、調理中の煙やニオイが排出しにくくなり、キッチン周りや部屋中に油汚れやニオイが付着する原因となります。

家の中を汚さないためにも、不織布フィルターは使用せず、定期的なレンジフードのお手入れを心がけましょう。

掃除をしないとガスを燃やすための酸素が足りなくなり一酸化中毒になる恐れも

レンジフードの掃除をせずにそのまま放置していると、汚れが溜まって故障や性能の低下につながります。

さらに十分に換気できない状態で、ガスコンロなどを使用すると、ガスを燃やす時の酸素が足りず、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。
一酸化炭素中毒は、最悪の場合死亡事故にもつながる非常に危険な症状です。

また、部屋の換気を十分に行えないと、室内のちりや埃、花粉などが溜まりシックハウス症候群の原因にもなります。

このような健康被害を受けないためにも、定期的にレンジフードを掃除し、きちんと換気できる状態をキープしましょう。

レンジフードは正しい清掃方法でお手入れを!

レンジフードを定期的に掃除することで、きれいな状態を維持でき、性能の低下を防ぎます。
レンジフードの掃除の頻度はパーツによって異なりますので、今回紹介した内容を参考に掃除してみてください。

しかし、レンジフードを掃除するためには毎回パーツを外す必要があるため、掃除の頻度が多いと面倒に感じるかもしれません。

そんな時は最新のレンジフードに交換することも方法です。
新しいレンジフードは、油汚れが付きにくいコーティングが施されており、掃除が不要な機種もあります。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます