重曹

レンジフードの掃除は重曹水のつけ置き洗いでピカピカに!頑固な油汚れもスッキリ!

レンジフードは、掃除の中でも時間がかかってしまう場所のひとつ。 毎日の調理で発生する油汚れがレンジフードにこびりつき、やがては頑固な汚れとして取れにくくなってしまうことも多いでしょう。 キレイな状態を保つには3か月から半年に1回の掃除が理想で、年末の大掃除だけではなかなかきれいにはなりません。 そんな面倒なレンジフードの掃除に役立つアイテムが重曹(炭酸水素ナトリウム)です。 今回は、レンジフードの汚れに有効な重曹を使った掃除方法と、その手順を紹介します。

最終更新日:2024年07月04日公開日:2024年07月04日

目 次

レンジフードの油汚れの掃除には重曹が効果的

レンジフードにこびりついた、頑固な油汚れが取れなくて困ったことはありませんか。

レンジフードの油汚れの掃除に効果的なアイテムが重曹です。
重曹は炭酸水素ナトリウムと呼ばれるアルカリ性の物質で、「酸性」を中和する特性があります。
重曹を使用することでレンジフードの油汚れが落としやすくなります。

また、重曹は水に溶けにくく、細かい粒による研磨効果もあります。
リーズナブルな値段で臭いや刺激がないため、体や自然に害がありません。
環境に優しく、ナチュラルクリーニングにも最適です。

レンジフードの汚れがひどい時には、セスキ炭酸ソーダが効果を発揮します。
重曹と同じアルカリ性で、水に溶かした場合のPH度が高く、頑固な油汚れの掃除に向いています。

レンジフードを重曹で掃除する時に必要なもの

重曹を使ってレンジフードの掃除をする時に、必要なものは以下の通りです。

  • 重曹
  • 雑巾
  • スポンジ
  • 歯ブラシ
  • ティッシュ
  • ゴム手袋
  • 新聞紙
  • 浸け置きできる大きめの容器または丈夫なゴミ袋
  • スプレーボトル

汚れがひどい場合は重曹をたくさん使用するので、多めに準備しておきましょう。
レンジフードをつけおきできる大きさの容器がない場合は大きめのゴミ袋でも問題ありません。

ゴム手袋は、手荒れやケガの防止に役立ちます。
とはいえ、汚れのレベルによっては、重曹だけではなかなか汚れが落ちないこともあるでしょう。

中性洗剤が役に立つことがあるので、用意しておくのがおすすめです。
必要なものを前もって用意して、効率良くレンジフードの頑固な油汚れを落としてください。

レンジフードを重曹で掃除する手順

レンジフードを重曹で掃除

必要なものを揃えたら、さっそくレンジフードの掃除を開始していきましょう。
手順は以下の通りです。

  1. 部品を外す
  2. フィルターに重曹を振りかけておく【フィルターありの場合】
  3. 外した部品を重曹でつけおく
  4. 外せない部品は重曹水か重曹ペーストで掃除する
  5. 2のフィルターと3で外した部品を水洗いする
  6. 外した部品を取り付ける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.部品を外す

1.部品を外す

最初に、レンジフードの部品を外していきます。
取扱説明書等を確認しながら、できる限り全ての部品を取り外してください。

レンジフードによっては、外し方の手順を記載したシールが貼ってありますので、一度フード内を見まわしてみましょう。

2.フィルターに重曹を振りかけておく

2.フィルターに重曹を振りかけておく

うまく部品を取り外せたら、広げた新聞紙の上にフィルターを置いてください。
フィルター全体にいきわたるように、重曹をしっかり振りかけます。

特に油汚れがひどい箇所は、集中的に重曹を振りかけておきましょう。
重曹は油汚れに対してすぐに反応するわけではないため、3時間程度は放置してください。
アルカリ性の重曹が馴染み、油汚れを浮かしてくれます。

途中、ティッシュなどで汚れが浮いたか確認するのもおすすめです。

3.外した部品を重曹でつけおく

3.外した部品を重曹でつけおく

フィルター以外の部品は、重曹水でつけおきします。
重曹水は重曹と40~50度の温水を混ぜたもので、水100mlに対して重曹小さじ1杯が目安です。

通常の冷水の場合、重曹が溶けないので注意してください。
逆に65度以上の熱いお湯にも注意が必要です。
弱アルカリ性の重曹(炭酸水素ナトリウム)から強アルカリ性の炭酸ナトリウムへの熱分解が促進されてしまいます。

強アルカリ性は刺激が強くなるので、水温には十分気を付けることが大切です。

部品が重曹水に完全に浸かったら、そのまま1~2時間程度つけおきしてください。
弱アルカリ性の重曹水が、部品の油汚れをすみずみまで浮かせてくれます。
適温の重曹水で油汚れをしっかり落としましょう。

4.取り外せない部品は重曹スプレーか重曹ペーストで掃除する

4.取り外せない部品は重曹スプレーか重曹ペーストで掃除する

レンジフードには、構造上取り外せない部品があります。
取り外せない部分の掃除は、重曹スプレーや重曹ペーストを作って掃除をしてください。
重曹スプレーは、スプレーボトルに重曹水を入れて作ります。
つけおき用と同じく、水100mlに対し小さじ1杯の重曹が目安で、40~50度の温水でしっかり溶かしましょう。
重曹が溶けたら雑巾にスプレーして、取り外せない部分をしっかり拭き取ります。

重曹ペーストは、重曹と水を2:1で混ぜて作ったペースト状のもの。
汚れ部分にペーストを塗り、30~60分放置後に雑巾で拭き取り、最後に絞った雑巾で水拭きすれば完了です。
重曹ペーストは、水の代わりに液体石鹸を使うこともできますよ。

5.フィルターとつけ置きした部品を水洗いする

5.フィルターとつけ置きした部品を水洗いする

重曹を振りかけて3時間程度放置したフィルターと、1~2時間程度つけおきした部品は、時間が経過した後に水洗いをします。
フィルターの水洗いをする際は、スポンジで重曹を落としながら洗ってください。

油汚れが落ちにくい細かい部分は、歯ブラシを使って磨きながら汚れを落としていくのがおすすめです。
レンジフードの部品は水洗いだけでは汚れがおちにくいため、歯ブラシをメインで使いましょう。

細かい部分まで歯ブラシをあてて、擦りながら汚れを落としていきます。
一通り汚れを落としたら水洗いをしっかり行い、雑巾で拭き取ります。

その後は水気が無くなるまで放置して完全に乾かしてください。

6.外した部品を取り付ける

6.外した部品を取り付ける

フィルターと部品が完全に乾いたら、元の位置に取付けます。
取り外した時と同じ要領で行いますが、間違えないためにも取扱説明書等を確認しながら行ってください。
取付が終わったら、レンジフードの掃除は完了です。

重曹でレンジフードを掃除する時の注意点

レンジフードの掃除に重曹を使う場合は、以下の点に注意してください。

  • レンジフードによっては重曹が使えない
    アルカリ性の重曹は、アルミを黒く変色させてしまう特性があります。
    部材にアルミが使われている場合は、重曹の使用を控えてください。
    また塗装の剥がれ等を防ぐため、素材がわからない時は「アルカリ性洗剤の利用可」と書かれている場合のみ重曹が使えます。
  • レンジフードの電源を落とす
    レンジフードの掃除をする時は、ブレーカーを落とすか電源プラグを必ず抜いてください。
    不意にスイッチに当たり、レンジフードが作動すると大変危険です。
  • 足場を安定させる
    レンジフードは身長より高い位置にあるため、掃除の際は足場が必要です。
    脚立や椅子などを使うケースが多いですが、転倒しないように足場をしっかり安定させてください。
  • コンロの保護
    レンジフードの真下にはコンロがあり、掃除中に重曹水や油汚れが垂れ落ちてしまいます。
    新聞紙やビニール袋を敷いて、コンロに汚れが付かないように保護してください。
  • ゴム手袋を必ず使用する
    レンジフードの部品は金属製で、でっぱりや鋭利な部分があります。
    ケガを防止するためにはゴム手袋の使用がとても重要です。
    また重曹はタンパク質を溶かす性質があるので、手荒れ防止にゴム手袋は欠かせません。

レンジフードの掃除には重曹がおすすめ!

ご自身でレンジフードを掃除するなら、重曹を使うのがおすすめです。
弱アルカリ性の重曹は酸性の油汚れに最適で、中和しながら汚れを落としてくれます。

とはいえ、全てのレンジフードに使えるわけではありません。
ご自宅のレンジフードでアルカリ性洗剤が使用できるかどうか確認しておくことが大切です。

またレンジフードを3か月~半年に1回掃除することで、汚れの予防にも役立ちます。
重曹でも落ちにくい頑固な汚れには、セスキ炭酸ソーダがおすすめです。
加えて歯ブラシなどを活用することで、細かい部分をしっかり掃除することができます。

重曹を使って、ご自宅のレンジフードをピカピカにしてください。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます