レンジフードフィルターの汚れは蒸発した油
レンジフードカバーや網を含め換気扇が汚れる原因は、調理中に発生する油分を含んだ水蒸気です。
気体となった油分がフィルダーに付着し、そのまま常温になるとベトベトした状態になります。
そのまま放置しておくと空気中のゴミやホコリ、チリなどが吸着してしまうことも。
換気扇は空気を吸い込みますが、同時に舞っているホコリやチリも吸っています。
フィルターはホコリやチリが換気扇内に入り込むのを防ぎ、換気扇を故障などから守る防波堤と言える存在です。
油に吸着物が混ざりあうと頑固な汚れとなり、冷えて固まってフィルターに蓄積した汚れは簡単に落ちません。
換気力の低下や金属の劣化を防ぐには、こまめにフィルターを掃除しておきましょう。
レンジフードフィルターの掃除方法

油汚れが酸性だからといって、何も気にすることなくアルカリ性の洗剤を使って掃除していませんか。
アルカリ性の洗剤は油汚れに効果的ですが、一方でレンジフードの変色や塗装のはがれの原因となりえます。
亜鉛メッキ鋼板やアルミ合金板で作られることが多いレンジフードは、使用する洗剤に注意が必要です。
まずは各メーカーの取扱説明書に書いてある中性洗剤のつけ置き掃除から始めましょう。
そのうえで、重曹などアルカリ性の洗剤を使うのがおすすめです。
台所用中性洗剤を溶かしたお湯につけ置きする
レンジフードフィルターに付着した油汚れの掃除は、台所用中性洗剤を使ったつけ置きから始めましょう。
洗剤は普段使用している、台所用の食器洗い洗剤で構いません。
中性洗剤と器が用意できたら、フィルターが浸る量のお湯を入れます。
お湯の温度は40~50度が最適で、中性洗剤がお湯全体に広がるよう5ml注ぎ入れてください。
1~2時間程度放置したらフィルターをお湯から取り出し、スポンジや歯ブラシで擦ります。
汚れがこびりついた部分は、必要に応じて念入りに擦るのがおすすめです。
フィルターをつけ置くことで頑固な油汚れが浮き上がるため、初めての方でも簡単な方法といえるでしょう。
つけ置きの際には手荒れも気になるので手袋をつけて行うと良いでしょう。
各メーカー推奨の洗剤を使用する
換気扇によっては、塗装や素材に優しいアルカリ洗剤を推奨もしくは提供するメーカーもあります。
一般的に酸性の油汚れにはアルカリ洗剤が効果的ですが、レンジフードの場合は塗装や素材を傷めかねません。
その中で、メーカーが提供するアルカリ洗剤なら安心して使用できます。
例えば、富士工業のサットレールは、以下の工程で簡単にフィルターの洗浄が可能です。
- 水をかけずにスプレーする
- しばらく放置する
- 歯ブラシなどのブラシで擦る
つけ置きとの違いはスプレーすることですが、基本的にどちらの方法も簡単に実践できます。
月に一度の頻度で掃除をすることできれいな状態を保てるでしょう。
重曹を使う
酸性の汚れに効くアイテムとして、重曹がよく知られています。
重曹は弱アルカリ性で油汚れに効果的で、肌への安全性も高いことが魅力です。
確かに、重曹には研磨作用があることから、こびりついた汚れに対して効果を発揮しますが、レンジフードの場合、重曹の研磨作用が塗装面を傷つけてしまうことも。
レンジフードフィルターの掃除に重曹を使う場合は、性質を十分に理解したうえでお使いください。
重曹を使ったフィルターの掃除に必要なアイテムと手順は、以下の通りです。
用意するアイテム
- 重曹
- 新聞紙
- 歯ブラシなどのブラシ
手順
- 外したフィルター全体に重曹をかける
- 2~3時間放置する
- 歯ブラシなどのブラシで擦る
手順は簡単ですが、くれぐれも塗装や素材を傷つけることないように注意して実施しましょう。
レンジフードフィルターの掃除まとめ
レンジフードフィルターは、調理中に水蒸気となり付着する油分や空気中のチリやホコリが原因です。
洗剤は、台所用中性洗剤を推奨としているメーカーが多いです。
一般的にはアルカリ洗剤や重曹なども用いられることがありますが、塗装や金属を痛める可能性があります。
メーカー推奨の安全性が高い洗剤を正しく使い、より長持ちさせて使うようにしましょう。
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

レンジフードの交換目安は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
レンジフードの交換費用は15万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
