レンジフードのお掃除不要機能とは?
まずは、最新のレンジフードに搭載されている「お掃除不要機能」について詳しく解説します。
主な機能は、以下の5つです。
- ノンフィルター
- お掃除不要ファン
- 自動洗浄
- 穴なしフィルター
- ホーロー製
それぞれの特徴やメリットを理解し、ご自身に必要な機能はいくつあるかチェックしてみましょう。
ノンフィルター
フィルターが付いていないレンジフードは、面倒なフィルター掃除が必要ありません。
ノンフィルタータイプのお手入れは、タオルなどで整流版をサッと拭くだけで完了です。
汚れやほこりを吸着しやすいフィルターは、掃除に手間がかかるため、家事の負担を大幅に減らしてくれます。
◎代表的なノンフィルター製品
パロマ:レンジフードシリーズ(Hタイプ/Vタイプ・Cタイプ)
富士工業:クリーンフードシリーズ(OGR/XGR/LGR)
TOTO:ゼロフィルターeco
お掃除不要ファン
ファンが汚れにくい機能が搭載されているレンジフードは、ファンの掃除を10年に一度まで減らすことができます。
富士工業のクリーンフードプレミアム(OGR)は内部への油の侵入をブロックする構造になっています。パナソニックのほっとくリーンフードは電源オフ後にファン自体が自動で高速回転し、油汚れを一気に吹き飛ばす仕組みになっています。
使うたびにお手入れしてくれるので、10年使用しても従来製品の1年分しか汚れが溜まりません。
◎お掃除ファンが搭載されている商品
富士工業:クリーンフードプレミアム(OGR)
パナソニック:ほっとくリーンフード
油汚れを自動洗浄
ボタン1つでフィルターとファンを掃除してくれるのが自動洗浄機能です。
富士工業のレンジフードでは、洗浄ボタンを押すと、給湯トレイからお湯を噴射してファンを自動で回転洗浄します。レンジフード内部とファンのお掃除を不要にします。
クリナップの「洗エールレンジフード」も、お湯を給湯トレイに入れてボタンを押すだけで自動的に洗浄してくれます。
手では落としにくいガンコな油汚れも、自動洗浄なら約10分で掃除完了です。
◎代表的な自動洗浄機能
富士工業:クリーンフードプレミアム(TAG)
クリナップ:洗エールレンジフード
穴なしフィルター
穴のないフィルターは目詰まりを起こしにくいため、日々のお手入れが楽になります。
クリナップの「とってもクリンフード」には、独自開発の穴なしフィルター「リーフプレート」が採用されています。フィルターの穴には油やほこりが溜まりがちですが、リーフプレートにははじめから穴が付いていないため、面倒な掃除が必要ありません。
また、プレートには汚れが落ちやすい「美・コート」というコーティングが施されているため、サッと拭くだけで手軽に汚れを落とせます。
◎穴なしフィルターが搭載されているレンジフード
クリナップ:とってもクリンフード
ホーロー製
ホーロー製のレンジフードは、サッと拭くだけで汚れを落とせるのがメリットです。
ホーローとは表面がガラス質でできた素材で、油汚れなどが付きにくいという特徴があります。
タカラの「ホーロークリーンレンジフード」には、整流板、グリスフィルター、オイル受け、パネルの4ヵ所にホーロー素材が採用されています。
汚れやすい箇所を簡単に掃除できる他、中のパーツを食洗機で丸洗いできる点もメリットです。
また、汚れと水が馴染みやすい加工になっているため、お手入れの際は洗い流すだけでOKです。
◎ホーロー製のレンジフード
タカラ:ホーロークリーンレンジフード
レンジフードが10年掃除不要とは本当?

勘違いされがちなのが、お掃除不要機能がついているレンジフードは、ファンだけでなくレンジフード本体もお掃除不要と思われてしまうことです。
ファン以外の部分は掃除が必要であり、誤解してしまうと、レンジフードの機能低下や、故障の原因になってしまいます。
ここでは、10年掃除不要という特徴の注意点について解説します。
ファンに汚れがつきにくくなる
お掃除不要機能はファン部分に汚れが付着しにくいというのが特徴で、10年使用しても従来製品の1年間相当の汚れにしかなりません。
そのため、月1回程度の洗浄で約10年間はファンを取り外さなくて済みます。
ただし、レンジフード内部が汚れないという意味ではないので注意しておきましょう。
従来の普及製品については年1回程度、ファンを掃除することが推奨されています。
ファン部分以外は従来通りの掃除が必要
10年間お掃除不要になるのはファンの部分に限ります。
ファンは従来製品の10分の1しか汚れませんが、それ以外の部分については適正な頻度で掃除が必要です。
整流板やプレートなど、油汚れしやすい箇所は月に1回程度お手入れするようにしましょう。
お掃除不要のレンジフードおすすめ商品
お掃除不要のレンジフードは各メーカーからさまざまな種類が販売されています。どの商品を選んだら良いか悩む方も多いでしょう。
ここでは、掃除不要レンジフードのなかでも特におすすめのものを2つ紹介します。それぞれの特徴やメリットを挙げているので、ご自身に合う商品かどうかチェックしてみてください。
富士工業 クリーンフードプレミアム(OGR)
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富士工業はレンジフードで日本トップのシェアを誇る企業です。
さまざまな製品のなかでも特におすすめなのが「クリーンフードプレミアム」です。
ここでは、お手入れに便利な3つの機能について紹介します。
10年間ファン掃除不要

クリーンフードプレミアムの最大の特徴は、ファンの掃除が10年間不要になる「オイルスマッシャー」です。
よごれんフード搭載のオイルスマッシャー機構により、ファンとレンジフード内部へ油が侵入するのをブロックしてくれます。
従来型の1年分の汚れが10年に相当するため、お手入れの回数を大幅に削減できます。
※1 「お掃除不要」とは、レンジフード内部が汚れないという意味ではありません。普及製品:BDR-3HL(富士工業製)の1年間相当の油が付着する期間が、オイルスマッシャー搭載製品は約10年となるため、製品設計上の標準使用期間中はお掃除をする必要がないとしています。普及製品について1年に1回ファンを清掃することを前提としています。 ※2 内部:ケーシング
※3 各数値・汚れ具合は富士工業規定の試験方法によるものであり、設置環境や使用方法により異なる場合があります。
お手入れしやすい構造

取り外しが必要なのは3つのパーツだけなので、慣れていない方でも手軽にお手入れできます。
内部のディスクは親水性塗装なので、水で油を浮かせて簡単に汚れが落ちます。
また、オイルガードは油をはじくファンシークリーン仕上げになっています。
お手入れの頻度は3ヵ月に1回程度でOKです。ただし、汚れ具合や使用状況で異なるので注意してください。
油煙を軽減
風量おまかせ運転機能は、温度センサーで油煙を検知して風量を自動コントロールしてくれます。
調理状況に合わせて作動してくれるので、自分で調整する必要がありません。
高温調理の際に、強運転でも吸いきれてなかった油煙もしっかりキャッチしてくれます。
高温・低温によって風量が最適化され、無駄に風量を上げることがないため、節電にもつながります。
クリーンフードプレミアムの商品詳細は以下のリンクでも紹介しています。
富士工業 クリーンフードプレミアム(TAG)

富士工業から新しく発売された「TAGシリーズ」は、最新技術が多く搭載されたハイスペックレンジフードです。
さまざまな箇所に自動運転機能が採用されているため、家事の手間を省きたい方におすすめです。
主な自動運転機能について詳しく紹介していきます。
自動洗浄機能

給湯トレイにセットしたお湯をシロッコファンに噴射することで自動洗浄してくれます。
レンジフード内部とファンに汚れが付きにくくなるため、10年間はファンを取り外して掃除する必要がありません。
自動洗浄したあとは、排水トレイを水洗いするだけでお手入れが完了します。
自動洗浄により掃除時間の短縮や節水につながる点もメリットです。
従来製品と比較し、掃除に使用する水を約75%も削減できます。
給湯トレイと排水トレイのお手入れは、2ヵ月に1回の頻度が目安です。
一般的には1ヵ月に1度の掃除が必要なので、家事の負担を半分に減らせます。
風量おまかせ運転
調理状況に合わせて風量を自動でコントロールし、効率よく油煙をキャッチする機能です。
高温調理では強運転が作動し、油煙を残さず吸い取ってくれます。
また、低温調理の場合は弱運転に切り替わり、静かな調理環境を保ちます。
調理温度によって3段階の風量をコントロールしてくれるため、無駄に風量を上げず、省エネ効果も見込めます。
手動で強運転した場合と比較し、消費電力を約50%押さえることが可能です。
自動換気

ONにするとCO2濃度を検知し、濃度が高い状態になると自動で換気します。
CO2濃度に応じて風量レベルが3段階に切り替わるため、調理時以外でも快適な空気環境を保てます。
また、CO2濃度が急上昇した場合には勾配監視機能が作動し、強運転で急速に換気することも可能です。
CO2濃度が基準値を下回ると、自動的に換気運転を停止します。
まとめ
お掃除不要のレンジフードには、さまざまな最新技術が搭載されており、家事の負担を大幅に減らしてくれます。
ノンフィルタータイプ、お掃除ファン、自動洗浄機能、穴なしフィルター、ホーロー製といった機能があるものは、10年間お掃除する必要がありません。
ただし、レンジフード内部が汚れないという意味ではないため、ファン以外の部分は従来どおり掃除が必要、という点には注意しておきましょう。
今回は富士工業の製品を2つおすすめしました。
他にも気になる商品やお掃除不要機能について知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
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レンジフードの交換目安は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
レンジフードの交換費用は15万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
