お風呂リフォームの失敗例と失敗しないためのポイントについて解説!

お風呂リフォームの失敗例と失敗しないためのポイントについて解説!

お風呂のリフォームは、費用が高く簡単にやり直しができる工事ではないため、失敗は避けたいものです。 しかし、商品や業者選びに失敗し、せっかくのリフォームなのに後悔が残る結果になってしまうケースも少なくありません。 この記事では、お風呂リフォームのさまざまな失敗例と、失敗しないお風呂リフォームのポイントを紹介します。 リフォームを成功させて、理想の空間を実現するための参考にしてください。

最終更新日:2024年05月17日公開日:2024年05月02日

目 次

お風呂リフォームの失敗例

ここでは、お風呂のリフォームで実際に起きた失敗事例をご紹介します。
失敗を避けるための参考にしてください。

業者の施工ミス

業者の施工ミスの中でも特に深刻なのが、給排水管の接続不良です。

異臭や排水不良を引き起こすおそれがあり、もっともひどいケースでは漏水事故に発展することもあります。

マンションの場合は、下階の住民とトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。

他にも、商品の加工間違いや、搬入出時にも床や壁に物をぶつけて傷つけてしまうといった施工ミスが起こりえます。

見積と最終的な請求金額が異なる

お風呂のリフォームは、やむを得ない理由で追加工事が発生し、見積額にその分の料金が加算されることがあります。

ただし、法外な金額を請求された場合や追加料金の根拠が曖昧な場合は、お互いが納得できるまでしっかりと話し合いをしましょう。

追加工事が必要だとわかった時点で、料金についてはっきりさせておくことも大切です。

追加工事による期間延長が発生

浴室のリフォームでは、想定外の追加工事が発生し、工期の延長をせざるを得ないことがあります。

工期を延長させるほどの追加工事が必要になる原因としては、解体後に発覚した水漏れや、施工範囲外に見つかった重度な劣化などがあります。

築年数が20年を超えている住宅では、万が一の事態を想定しておくようにしましょう。

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2024年07月08日

お風呂リフォームにかかる期間はどのくらい?必要な日数を徹底解説!

住宅の水回りのなかでも規模が大きいお風呂のリフォームは「まとまった工事日数が必要だし、我が家では何日も時間がとれない」と考えて工事を見送っている方も多いようです。 しかし、実際にどれぐらいの工事日数がかかるかをご存じでしょうか。 実は、近年のユニットバスは昔の商品と比べて施工性が格段に上がっており、みなさんが思うよりもはるかに早いスピードで工事が完了します。 今回はお風呂のリフォームにかかる工事日数について、工事内容と照らし合わせながらご紹介します。

浴槽選びに関する失敗

浴槽はお風呂の中でもメインとなる設備なので、失敗してしまうと後悔が大きいです。
失敗事例と、満足できるお風呂選びのための対策をご紹介します。

浴槽がせまくなった

近年の主流である節水型の浴槽は、浴槽の角に丸みをもたせたり、肘置きやオットマンのような凹凸をつくったりすることで、溜められるお湯の量を制限しています。

しかし人によっては、丸みや凹凸があることで、狭さを感じる場合もあります。

不安な方は、事前にショールームで体験しておくことをおすすめします。

不要なオプションをつけてしまった

浴槽に楽湯やジェットバスなどのオプションをつけたものの、使う機会がなくて後悔している方もいます。

また、これらの設備は、メンテナンスや修理対応といった維持コストがかかるほか、清掃の手間も増やすことになります。

それぞれの機能について、必要性を吟味し、必要なものだけを選ぶようにしましょう。

浴槽の色選びに失敗

選んだ浴槽の色が壁やカウンターなどの配色と合わず、イメージと異なる仕上がりに後悔する方もいます。
また、カタログをみて選んだ色が、実際に施工すると想像と違うこともあります。

こういった失敗を減らすために、事前にショールームで実物の確認をするのがおすすめです。

また、黒系の浴槽はシックで格好良く仕上がるものの、落としづらいカルキ汚れが目立つデメリットもあります。
お手入れのしやすさを考慮した上で色を選びましょう。

浴室設備選びの失敗

浴室の各種設備選びに失敗すると、日々の使用に不便を感じたり、緊急時の対応が遅れたりする可能性があります。

こちらも失敗事例と、快適に使うための対策を見ていきましょう。

大きすぎる窓をつけてしまう

大きな窓は、浴室内が外から丸見えになったり、冬場に寒さを感じたりすることがあります。

また、窓は外気との温度差で結露が発生しやすくカビが生えやすいため、大きければ大きいほど掃除が大変になります。

プライバシーや掃除の手間を意識して、窓のサイズを選びましょう。

浴室のドアが内開きである

浴室のドアタイプは大きく分けて「折戸」「開き戸」「引き戸」があります。

なかでも開き戸は一枚扉なので、ほかのドアタイプに比べて可動域が広くなります。
そのため、浴室内で人が倒れたり転倒したりすると、ドアが開けられずに救助が遅れてしまうことがあります。

浴室は滑りやすく転倒事故が起きやすいので、高齢者がいるご家庭では開き戸の採用は避けた方が良いでしょう。

余分な棚をつけてしまう

収納棚を必要以上に取り付けてしまい、掃除の手間が増えて後悔する方も多いです。

水回り設備は、凹凸が増えるとそれだけで掃除の難易度があがります。
できるだけシンプルな構造にすることがお手入れをしやすくするコツです。

また、お子様の独立などで利用する人数が変動する可能性があるご家庭では、マグネット式の収納棚を採用することをおすすめします。

お風呂リフォームで失敗して後悔しないためのポイント

お風呂リフォームで失敗して後悔しないためのポイント

失敗を避けて後悔しないリフォームを実現するためには、いくつかのポイントがあります。
打ち合わせ前の準備から業者や商品選びまで、項目ごとに解説しているので参考にしてください。

お風呂リフォームの目的と必要な機能を明確にする

お風呂のリフォームで失敗しないためには、工事の目的や理想のバスルームのイメージを明確にしておくことが大切です。

例えば、「浴室を広げたい」「シンプルで掃除がしやすい浴室にしたい」「不具合を直したい」など、リフォームを検討することになったきっかけや理由をクリアにしておくことで、目的に沿ったリフォームを実現できます。

最新のユニットバスには、魅力的な機能や、つい導入したくなるおしゃれな商品がたくさんありますが、しっかりと計画をたて、もともとの目的を見失わないように気をつけましょう。

営業担当者から提案を受けたり、ご自身で調べたりしていくうちに、不要なオプションを選択しやすい傾向にあります。

本当に必要な機能なのかを吟味することが、リフォームを成功させるための秘けつです。

信頼できる業者を選ぶ

親切で行き届いた提案をしてくれる業者に出会うことができれば、それだけでさまざまなリスクを回避することができます。
ここでは、誠実で信頼できる業者選びのポイントをご紹介します。

施工実績やサービス内容を確認する

施工実績や提供しているサービス内容は、業者選びをする上でとても重要な判断材料です。

ホームページや口コミを確認し、その業者の施工レベルやアフターサービス、工事保証の有無を確認しましょう。

また、浴室は10年、20年と使っていくうちに不具合が生じ、施工業者に点検・修理を依頼することが珍しくありません。
長く付き合える業者かどうかを見極めるようにしましょう。

大幅な値引きや営業トークに注意する

ユニットバスの商品代は、カタログの定価ではなく業者ごとの仕入れ値で決まります。
そのため、定価で見積もりをして、大幅な値引きをしているように見せかける業者には、注意が必要です。

また、「みんなやっている」と、周囲の状況に当てはめてくるトークや「いつ水漏れをしてもおかしくない」などと、リフォームの必要性を主張して不安を煽ってくる業者もいます。

プロの意見を聞くことは大切ですが、あまりに大袈裟な場合は疑うことも大切です。

担当者の人柄や会社の誠実さをチェックする

リフォーム業者と施主の関係は、工事後の修理対応やメンテナンスも含めると、とても長い付き合いになります。

そのため、十分な説明がなく、曖昧な見積もりのまま契約を迫ってくる不誠実な業者には注意が必要です。

具体的には、「提示された見積書に不透明な箇所がなく、素人目でみてもわかりやすく記載されているか」や、「こちらの質問に対して、ていねいで的確な説明をしてくれるか」といった点に着目すると良いでしょう。

数回の打ち合わせで完璧に判断することはできませんが、相手との相性を見定める意識をもっておくことが大切です。

保証期間の有無を確認する

浴室は長期にわたって毎日使う設備なので、安心して使えることが重要です。
そのため、故障やトラブルが発生したときの保証制度の有無をしっかりと確認しておきましょう。

一般的にお風呂のリフォームでは、保証の種類が2つあります。

  • メーカーが制定している製品に対する商品保証
  • 業者が設けている工事に対する保証

商品保証の内容は、どの業者から購入しても変わりませんが、工事保証は業者によって期間や対象範囲が異なります。

お風呂リフォームの目的に合った商品と浴槽設備を選ぶ

最新のユニットバスについて知ると、あれもこれもと真新しい商品に目が行きがちです。
しかし、すべてを導入しようとすると、予算オーバーや維持管理の負担増加などの失敗に繋がります。
リフォームの目的に沿った商品と設備を選びましょう。
ここでは、失敗しない商品選びのポイントを紹介します。

ショールームへ行き実物を見る

時間とお金をかけたのに、工事が終わってから「想像と違った」となっては手遅れです。

ショールームでは実物が展示されているので、カタログやサンプル帳ではわかりにくい部分まで確かめることができます。

見積が提示された段階でショールームへ行き、実物に触れ、浴槽の入り心地や素材を確認しておきましょう。

ただし、週末のショールームは混み合うことが多いため、見学の予約を申し込んでから、ゆっくりと見学することをおすすめします。

浴室

2024年05月17日

お風呂のサイズはどう選ぶ?後悔しないために知っておくべきこと

お風呂は、毎日使うものなので、選ぶのに失敗したくないものです。 しかし、最近のユニットバスにはさまざまな種類があり、どのサイズにしたらいいのかわからないというお話もよく耳にします。 そこで今回は、最適なお風呂のサイズの選び方を紹介します。

変化するライフスタイルに対応した設備を付ける

リフォーム後のお風呂は10年、20年と使っていくものです。
ご自身が高齢になったときに備えて、転倒やヒートショック事故を防止するためのバリアフリーを意識した設計がおすすめです。

転倒を防止する対策は、「乾きやすく滑りにくい床材への変更」「手すりの取り付け」「入口段差の解消や浴槽のまたぎ高さ軽減」があります。

ヒートショックは、「浴室暖房の使用」や「高断熱の床材への変更」によって脱衣場と浴室に室温の差をなくすことでリスクを軽減できます。

お風呂のリフォーム

2024年05月28日

【お風呂のリフォーム】高齢者向けバリアフリー9選!

お風呂のバリアフリー化といっても、具体的に何をすれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。 この記事では、バリアフリー化の概要や、費用について紹介していきます。 さらに、気になる各種補助についてもあわせて紹介していくので、お風呂のリフォームを検討する際は、ぜひ参考にしてください。

メンテナンスのしやすさを考える

日々のお手入れを楽にしたい場合は、掃除がしやすいパネルタイプの壁材や、汚れが目立たないベージュ系の配色を選ぶと良いでしょう。

黒系の配色はスタイリッシュに仕上がるものの、使っていくうちに石けんカスやカルキ汚れが目立ちます。

また、近年は、汚れが付きにくくコーティング加工をした商品も増えてきているので、そういった商品を選ぶのもおすすめです。

お風呂リフォーム中に失敗しないためのポイント

お風呂リフォーム中に失敗しないためのポイント

お風呂リフォームの準備は、業者や商品選びだけでなく、工事中のことについても考えておく必要があります。
工事が始まってからでは手遅れになるので、把握したうえで当日に備えましょう。

工事期間中の入浴方法を考えておく

工事中は自宅の浴室を使用することができません。
工期が1〜2日と短期間ならば大きな問題ではありませんが、工事が3日以上の日数であれば期間中の入浴方法について計画しておきましょう。

工事中の入浴不法としては、「入浴施設を利用する」「親戚や友人宅の浴室を借りる」「仮住まいする」などの選択肢があります。

工事中の入浴方法については、以下の記事でより詳しく解説しているので参考にしてください。

【マンションの場合】工事申請や近隣あいさつをしておく

マンションで工事をする場合、管理規約にならってリフォームをしなければ、当日に工事を止められる可能性があります。

また、管理組合への工事申請や近隣住民へのあいさつなどをしっかりと済ませてから、工事に臨みましょう。

お風呂リフォームの失敗例と対策まとめ

楽しみにしていたお風呂リフォームが、準備不足によって後悔の残る結果になってしまう事例はたくさんあります。

お風呂のリフォームで失敗を避けるには、工事の目的を見失わず、実力と誠実さを兼ね備えた業者に委託することが大切です。

また、商品を選ぶときはショールームで実物に触れ、イメージとの相違を招かないようにすると良いでしょう。
CMなどで見かける魅力的なオプションは、「本当に必要か」や「維持できるか」といった観点から検討することをおすすめします。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

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