洗剤・スポンジ

お風呂のカビ取りはやり方次第で簡単!注意点や予防法も紹介!

お風呂の壁や天井にこびりつくカビは非常に頑固です。 取りたくてもなかなか取れないという方も多いのではないでしょうか。 カビをせっかく取り除いても、油断するとまたすぐに発生してしまいます。 今回は、お風呂のカビ取りを簡単にできる方法について解説し、カビ取り後にお風呂を綺麗に保つコツもご紹介します。

最終更新日:2024年07月08日公開日:2024年07月08日

目 次

お風呂のカビ取り剤は主に2種類

お風呂で使う主なカビ取り剤には、「塩素系漂白剤」と「酸素系漂白剤」の2種類があります。
ここからは、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の基本的な使い方や、使用時の注意点を解説します。

洗剤の種類

除菌効果

衣類の色落ち

臭い

塩素系漂白剤

する

塩素臭

酸素系漂白剤

しない

無臭

塩素系漂白剤

次亜塩素酸ナトリウムを主成分とするアルカリ性の塩素系漂白剤は、お風呂で発生する一般的なカビに対し、強力な効果があるカビ取り剤です。

漂白剤としての性能が高いため、普段のカビ取りやお手入れは、これらのカビ取り剤を吹き付けて流すだけで構いません。

さらに根を張った頑固なカビには、効果の高い塩素系カビ取り剤がおすすめですが、取扱いには危険性があります。

塩素系カビ取り剤と、酸性洗剤や酸素系漂白剤を混ぜると有毒ガスが発生するので、注意しましょう。

塩素系漂白剤の基本の使い方

塩素系漂白剤は高い効果が期待できる反面、安全性など取扱いに注意が必要です。

塩素系を初めて使う方や不安がある方は、基本的な使い方の流れを確認してから掃除に取りかかってください。

塩素系漂白剤を使う際には、黒カビの発生箇所を完全に乾かすことがポイントです。

広範囲に塗布できるスプレー系のものと、目地などをピンポイントに狙えるチューブ系のものがあるので、掃除箇所にあわせて選びましょう。

スプレー系のものを使う際には、汚れから10~15cmほど離して使用します。
横方向に動かしながらスプレーすると、効率よく広い範囲を覆うことが可能です。

チューブタイプは、液が垂れにくいジェル状のものを選ぶと良いでしょう。
ゴムパッキンなどには、ティッシュを使って塗りつけます。

塩素系漂白剤を塗布したら、キッチンペーパーやラップでパックすると効果が大きくなります。

製品によって異なりますが、数分~30分ほど放置したのちシャワーで洗い流してください。

塩素系漂白剤を利用する注意点

塩素系漂白剤を使う際は、安全性を確保したうえで、取扱いに注意してください。

特に注意したいのが酸性や酸素系漂白剤と混ぜないことです。
混ぜてしまうと、有毒ガスが発生する原因となります。

塩素臭で気分が悪くならないように換気を行うことも大切です。

また、作業時はマスクやゴーグル、手袋を必ず着用して身体を保護しましょう。
塩素系は衣類に付着すると脱色し、大理石や金属製品には使用できません。

掃除中は、目より高いところに直接スプレーしたり、ブラシでこすったりすることは避けましょう。
はね返ったり垂れ落ちたりすると大変危険です。

布に漂白剤をスプレーして、軽く叩くようにすると良いでしょう。

酸素系漂白剤

酸素系漂白剤とは過炭酸ナトリウムのことで、オキシクリーンもここに含まれます。

塩素系漂白剤と比較して安全性が高いことがメリットといえるでしょう。
手荒れが気になる方、ペットや赤ちゃんのいるお宅でも安心して使うことができます。

その反面、塩素系より効果は劣り、着色してしまった頑固な黒カビは落ちにくいこともあります。

なおアメリカ生まれのオキシクリーンは、日本版よりアメリカ版の方が洗浄力が高いと言われてます。

基本的な使い方や注意点を見ていきましょう。

酸素系漂白剤の基本の使い方

酸素系漂白剤を使用する際は、塩素系と同様に黒カビの発生箇所を完全に乾かすことが大切です。

そのうえで、酸素系漂白剤に40~60°のお湯を少しずつ加えてペースト状にし、カビに塗ってください。
ペーストを塗った場所をラップで覆うと、より効果的にカビ取りすることが可能です。

カビの状態によって時間は異なりますが、30分程度放置したらシャワーで流しましょう。

小物のカビは、浴槽に酸素系漂白剤を溶かして一緒に浸け置くと取れます。
ただし長時間の浸け置きは浴槽を傷めるため、30分までを目安としてください。

なお、塩素系漂白剤ほどではないにせよ手荒れはするため、ゴム手袋を着用すると安心です。

酸素系漂白剤を利用する注意点

酸素系漂白剤を使用する場合に最も避けなければいけない点は、塩素系漂白剤と混ぜてしまうことです。

有毒なガスが発生しとても危険なため、直接混ぜないように注意しましょう。

また、排水溝に塩素系漂白剤が残っていると、酸素系漂白剤を使った際に混ざり合ってガスが発生することもあります。

リスクを避けるために洗剤の容器には「まぜるな危険」と表記されているので、使用前に再度確認してください。

カビ取り後のお風呂をきれいに保つためのコツ

浴室

ここからは、カビ取り後のお風呂をきれいに保つコツを紹介します。
せっかく掃除をしても、放置するとカビが再発してしまうこともあります。
時間をかけず簡単にできることばかりなので、ぜひ実践してみてください。

換気する

カビ予防で最も一般的に行われている方法が換気です。
換気することで、カビの原因となる湿気や熱気を逃すことができます。

十分な換気を行うのに大切なことは、お湯をはった浴槽にフタをしておくことです。

そのうえで、最低2時間以上の換気を行いましょう。
換気時間は長ければ長いほど、効果が上がっていきます。

できれば換気扇をつけたままにして、24時間換気ができると良いでしょう。

熱湯シャワーで汚れを流す

50℃以上の熱湯シャワーを浴室全体にかけることも、カビの予防に効果を発揮します。
カビは高熱に弱く、50℃以上の熱湯でほぼ死滅するためです。

また、お湯は水より乾きやすい特性があるので、熱湯をかけることで湿気がこもりにくくなります。
逆に水をかけると水滴が残りやすくなり、かえってカビを発生させる原因になるので、注意しましょう。

水気を切る

湿度を抑えることで、カビの予防につながります。
浴室内は水気をしっかり切り、ジメジメさせないようにしましょう。

最後にお風呂に入ったら栓を抜いて、浴槽内を拭くだけでもかなり有効です。
体を拭いたバスタオルを使って、壁や床、天井に付いた水滴を拭き取っておくのも良いでしょう。。

また浴室用のスクイージーを使うことで、壁や床の水気を切って素早く乾燥させることが可能です。
入浴後の数分をお手入れ時間に使い、カビ取り後のお風呂をきれいに保ちましょう。

天井を掃除する

浴室の天井を掃除することは、お風呂をきれいに保つうえでとても重要です。
床や壁を掃除しても、天井にカビが残っていれば、胞子が落ちて繰り返しカビが生えてしまいます。

また、換気扇まわりにも、ホコリと湿気が原因でカビの菌が潜んでいる可能性があります。
天井の掃除にはペーパーモップのような掃除用具を使い、あわせて換気扇掃除を行うと良いでしょう。
天井の掃除はカビ予防のために重要なので、しっかり実践しておきたいものです。

防カビグッズを利用

「毎日のお手入れは面倒だけど、カビの予防はしたい」という方は、防カビグッズの利用を検討しましょう。
市販されている防カビグッズを活用すれば、手軽に黒カビの繁殖を抑えることができます。

カビ防止剤

天井に貼ったり吊して使うタイプのカビ防止剤は手軽に利用できますが、防カビ効果は穏やかです。
予防効果の持続期間は4~6カ月の商品が多く、期間中はアロマやバイオを活用してカビを予防します。

交換時期を過ぎるとカビが発生しやすくなるため、定期的に交換しましょう。

またお風呂上りやカビ取り後に1プッシュでカビ予防できるタイプもあり、定期的に使用することで約4カ月間効果を持続できます。

くん煙剤

煙を使ってカビ予防するくん煙剤は、カビ取りした後に使うことで予防効果が上がります。

使う際は換気扇を止め、床にくん煙剤をセットしてスタートし、約30分放置します。
煙が浴室の隅々まで行きわたることにより、カビの発生を抑えることが可能です。

効果は約2カ月ですが、月1回くん煙剤を行うことで毎日きれいなお風呂で快適な入浴を楽しめます。

なお、くん煙剤使用後は換気を忘れずに行ってください。

まとめ

お風呂のカビ取りは一見難しく感じますが、コツとやり方を掴めば簡単に行うことが可能です。
カビの度合いによって塩素系漂白剤と酸素系漂白剤から洗剤を選びますが、効果や安全性などを考慮してご自身に最適なものを使用してください。

またカビ取り後は換気や水気を切るなどのお手入れをすることで、お風呂をきれいな状態に保つことができます。
カビ取りと日頃のお手入れで、毎日の入浴をリラックスして楽しんでください。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます