この記事でわかること
- 洗濯機の蛇口・水栓の交換方法がわかる!
- 自分で洗濯機の蛇口・水栓を交換する方法がわかる!
- プロの業者に修理を依頼する方法がわかる!
洗濯機の蛇口・水栓の交換を検討すべきタイミング
洗濯機の蛇口・水栓の寿命はおよそ10年といわれています。ただし、使い方や使用環境によっては、より短い年数で寿命が訪れる可能性もあります。
具体的には、以下のような症状が見られたら、10年が経過していなくても交換を検討した方がよいでしょう。
- 蛇口・水栓から水漏れしている
- 部品が劣化している
- 機能付きの蛇口・水栓に交換したい
蛇口・水栓から水漏れしている
蛇口・水栓から水漏れが発生している場合は、老朽化による不具合が発生している可能性が高いです。最初はぽたぽたと雫が垂れるくらいの水漏れでも、そのまま放置していると水量が増えて周辺が水浸しになってしまう恐れがあるので、被害が小さいうちに交換作業を行うことをおすすめします。
部品が劣化している
前述した水漏れの原因はいくつかありますが、中でも多いのが部品の劣化です。特にパッキンやコマなどの劣化は水漏れに直結しやすいので、これらの部品が劣化した場合は新品への交換が必要になります。
なお、パッキンやコマのみの劣化ならこれらの部品を交換するだけで済みますが、蛇口そのものが劣化している場合は本体ごと交換した方がよいでしょう。
機能付きの蛇口・水栓に交換したい
「今より使用時の安全性を高めたい」と考えている場合も蛇口の交換を検討すべきタイミングです。
例えばオートストッパー(緊急止水)付きの水栓に交換すれば、何らかの原因で給水ホースが外れてしまっても自動で給水がストップするので、水漏れ被害を未然に防げます。
洗濯機の蛇口・水栓のタイプ
洗濯機の蛇口のタイプは大きく分けて3つあります。
- 万能ホーム水栓
- ワンタッチ水栓
- 緊急止水付水栓
それぞれ機能が異なるので、交換する際は各々の特徴をよく理解した上で、ニーズに合ったものを選びましょう。
万能ホーム水栓

万能ホーム水栓は学校の手洗い場などでよく見られるタイプで、吐水口が回転する仕様になっています。築年数が古い住宅では現在も使われていますが、時間の経過と共に給水ホースを固定するビスが緩んでくると、水漏れが発生しやすくなるというデメリットがあるため、比較的築年数が浅い住宅ではあまり見かけません。
ワンタッチ水栓

ワンタッチ水栓は、その名の通り、給水ホースをワンタッチで取り付けられるタイプです。ビスやアタッチメントなしで簡単に取り付けられる上、給水ホースが外れにくい仕組みになっているので、DIY初心者でも比較的手軽に扱えます。
ただし外部から大きな衝撃を受けると、弾みで給水ホースが外れてしまう可能性があるので要注意です。
緊急止水付水栓

緊急止水付水栓は、通水中に何らかの原因で給水ホースが外れた場合、自動で給水をストップする機能が付いているタイプです。ホースが外れると内部にある緊急止水弁が水圧で押されて吐水口を塞ぐ仕組みになっています。
地震などの衝撃や、経年に伴うジョイント部の緩みなどが原因の水漏れを未然に防げるため、3種類の中で特に安全性の高い水栓です。
洗濯機の蛇口・水栓の交換を自分で行う方法
洗濯機の蛇口は、部品や工具があればDIYで交換することも可能です。ここではDIYで交換する際の基本的な手順を、以下の7つのステップに分けて説明します。
- 蛇口・水栓のタイプを確認する
- 新しい蛇口・水栓を選ぶ
- 作業に必要な道具を準備する
- 水道の元栓を閉める
- 元の蛇口・水栓を外す
- 新しい蛇口・水栓を付ける
- 元栓を開き水漏れがないか確認する
蛇口・水栓のタイプを確認する
洗濯機の水栓には、水または湯のどちらか一方しか出ない単水栓と、水と湯の両方を一度に出せる混合水栓の2タイプがあります。単水栓と混合水栓では配管の数が異なるので、それぞれ同じタイプのものにしか変更することはできません。
洗濯機の場合は単水栓が主流ですが、もし混合水栓が付いている場合は同じ混合水栓を選んで交換しましょう。
新しい蛇口・水栓を選ぶ
既存の水栓のタイプに合わせて、新しい蛇口を選びます。蛇口の種類についてはニーズに合わせて選べばOKです。安全性を重視するなら緊急止水付水栓を選ぶとよいでしょう。
作業に必要な道具を準備する
交換作業に必要な道具は以下の通りです。
- モンキーレンチ
- ドライバー
- シールテープ
- 使い古しの歯ブラシ
- 雑巾

モンキーレンチ
モンキーレンチは既存の蛇口を取り外す際に使用します。素手で外すことも可能ですが、固くて回らないときはモンキーレンチを使った方が楽な上、手を痛める心配もありません。

ドライバー
ドライバーは給水ホースをビスで外す、または固定する際に使用します。

シールテープ
シールテープは水漏れ防止として、壁の配管と蛇口本体の結合部に使用するものです。
使い古しの歯ブラシは既存の蛇口を取り外した後、配管周辺の汚れを取り除く際に使用します。
雑巾は既存の蛇口を取り外す際、内部に残っていた水を受け止めたり、配管まわりの汚れを拭いたりするときに使いましょう。
水道の元栓を閉める
作業を始める際は、必ず水道の元栓を閉めます。元栓を閉めずに作業すると、既存の蛇口を取り外した際に水が吹き出てくる可能性があるためです。水道の元栓は住居のタイプによって異なるので、あらかじめ場所を確認しておきましょう。
- 戸建て:屋外の敷地内に埋めてあるメーターボックスの中
- アパート・マンション:玄関脇のパイプシャフトの中
なお、アパートに関しては戸建てと同じく、敷地内に埋めてある場合があります。戸別のメーターボックスなら問題ありませんが、元栓が全戸共通の場合、勝手に閉めると他の部屋の給水も止まってしまい、トラブルの原因となる可能性があるので注意しましょう。
元の蛇口・水栓を外す
洗濯機の給水ホースを取り外してから、蛇口本体を反時計回りに回転させて外します。給水ホースがビスで固定されている場合は、ドライバーを使いましょう。元の蛇口を外すと中に残っていた水がこぼれてくることがあるので、雑巾で受け止めます。
その後、配管まわりを使い古しの歯ブラシや雑巾などで掃除し、きれいな状態にしておきます。
新しい蛇口・水栓を付ける

新しい蛇口の接続部にシールテープを巻き付けます。先端からネジ山を一つ置いて、二つ目から時計回りに8~13回を目安に巻き付けましょう。
シールテープを巻き終えたら、新しい蛇口を配管に接続し、時計回りに回して固定します。その際、蛇口を固定する位置を決めてから接続するのがポイントです。
なお、一度でも反時計回りに回転させてしまうと、シールテープがよれてしまい、水漏れ防止の役目を果たせなくなってしまいます。うっかり逆回転させてしまった場合は、一度本体を取り外し、シールテープを新しく巻き直しましょう。
蛇口を取り付けたら、給水ホースを取り付けます。
元栓を開き水漏れがないか確認する
水道の元栓を開き、水漏れが発生しないかどうか確認します。水が漏れてくる場合は再び元栓を閉め、新しい水栓を取り付ける作業からやり直しましょう。
自分で交換する際の注意点
自分で交換作業を行う際に気を付けたいポイントを2つご紹介します。
賃貸の場合は管理会社に相談する
借家や賃貸アパート・マンションの場合、洗濯機用の蛇口は元から附属している住宅設備に該当します。住宅設備はその物件の所有者、つまり大家さんやオーナーの所有物に当たるため、貸借人が勝手に既存の蛇口を取り外したり、新しいものに交換したりすることはできません。
無許可で交換作業を行うと、後日所有者との間でトラブルが発生する恐れがあるので、必ず事前に洗濯機の蛇口を交換したい旨を伝えておきましょう。
不動産管理会社が管理を請け負っている場合は、その管理会社に問い合わせると交換作業の可否などを教えてもらえます。
なお、賃貸物件の住宅設備の修繕費は、一部のケースを除いて所有者側に負担義務があります注)。賃借人の過失でない旨を明らかにできれば、所有者に修繕費を負担してもらえる可能性が高いため、コストの節約にもなり得るでしょう。
参考:e-Gov法令検索.「民法」
メーカーの説明書を確認する
先ほど洗濯機の蛇口の一般的な交換手順を説明しましたが、実際の取り付け方はメーカーや製品によって若干異なる場合があります。誤った手順で作業を行うと、取り付け不備で水漏れなどのトラブルが発生するリスクが高くなるので、メーカーの説明書には必ず目を通しておきましょう。
自分で洗濯機の蛇口・水栓を交換できない場合は修理を依頼する
ご自分で洗濯機の蛇口を交換するのは難しいと思ったら、プロに修理を依頼しましょう。無理にDIYで交換しようとすると、水漏れなどのトラブルが発生する要因となるので要注意です。
ここでは修理・交換を依頼する場合に知っておきたいことを3つご紹介します。
修理を依頼する場合のポイント
修理を依頼する際に押さえておきたいポイントは2つあります。
蛇口や洗濯機周辺の状況を詳しく説明する
洗濯機の蛇口の交換・修理を依頼する際には、現在使っている蛇口の種類、洗濯機周辺の状況を詳しく説明しておくとスムーズです。
もしWebで修理をご依頼される場合は、現在の蛇口が設置されている場所や洗濯機周辺の作業場所等がわかる写真を添付したり、使用年数なども記載したりするとよいでしょう。
水道局指定工事店に依頼する
水道局指定工事店とは、各自治体の水道事業者より、給水・排水装置工事が適切に行えるものとして指定された業者のことです。水道局指定工事店になるには、有資格者の在籍や必要な機械器具の保有など、一定の条件を満たしている必要があります。
一定水準を満たす水道局指定工事店であれば安心して作業を任せられるので、作業を依頼する際は指定工事店であるかどうかを事前にチェックしておきましょう。
東京ガスは水道局指定工事店なので、初めて蛇口を交換する方でも安心してご依頼いただけます。
修理を依頼する場合の作業時間の目安
交換作業にかかる時間は作業内容によって異なります。一例として東京ガスの場合、一般的な蛇口交換なら60分程度が目安です。
東京ガスでは蛇口交換をはじめとする水まわりのトラブルについて、最短で当日の訪問に対応します。お困りの際はぜひご相談ください。
修理を依頼する場合の料金の目安
修理・交換の費用は、出張費・作業料金・部品代を合わせた金額が請求されます。作業内容や使用する部品によって料金は変動するので、詳しい料金が知りたい場合は業者に問い合わせましょう。
東京ガスにおける洗濯機まわりの修理料金は、以下のページからご覧いただけます。修理料金の目安としてご覧ください。
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洗濯機の蛇口交換が難しい場合はプロに依頼しよう
洗濯機の蛇口・水栓からの水漏れや部品の劣化が見られる場合や、水栓の安全性を高めたい場合は蛇口の交換を検討しましょう。
蛇口の交換は必要な道具と正しい手順をマスターすればご自分で行えますが、部品の取り扱いや作業内容に誤りがあると新たなトラブルが発生する原因になります。その場合は無理をせず、プロの業者に修理・交換を依頼するのがおすすめです。
東京ガスでは洗濯機の蛇口の修理・交換をはじめとする水まわりのメンテナンスを広く請け負っています。
水道局指定工事店なので安心してお任せいただける他、予約は24時間365日受け付けているので、蛇口の交換作業でお困りの方はぜひご相談ください。