この記事でわかること
- 給湯器の「給湯時」「待機時」それぞれの電気代がわかる!
- 給湯器の電気代を節約する方法がわかる!
- ご自宅の給湯器を買い替えるべきかがわかる!
給湯器にかかる電気代はどれくらい?
給湯器の電気代は給湯時電力と待機電力のふたつに分かれ、製品やタイプなどによって多少異なります。
一ヵ月のトータルの電気代をシミュレーションするとおよそ200円ほどです。
それぞれの詳細を見ていきましょう。
給湯時電力
給湯中は、お湯を作るのに必要なセンサーやモーターなどを動かしたり制御するために電気が使われています。
給湯器で毎日お風呂を沸かすと、1ヵ月でかかる電気代は約21円です。
- 計算式
「125(W)÷1000×6/1(時間)×日数×35円(一般家庭の電気代)」
お風呂を1回沸かした際の電気代 | 約0.7円 |
お風呂を毎日、1ヵ月沸かした際の電気代(30日) | 約21円 |
お風呂を毎日、1年沸かした際の電気代 (12ヵ月) | 約252円 |
※お風呂を張るのにかかる時間:10分
※ガス給湯器の平均消費電力:125Wと仮定して計算
※消費電力は従来型の場合もエコジョーズの場合も変わらない
例えば、水を温めるときは下記のような稼働が行われています。
- ファンモーターが稼働しバーナーに空気を送り込む
- イグナイターが火花を発生させる
- ガス量制御弁が開き、ガスと空気を混ぜ合わせた気体がバーナーに送り込まれる
- 点火する
また、お湯の量や温度を調整するときには、温度センサーが作動して水量調整弁によって水の量が調整されています。
このように、給湯器にはさまざまな仕組みがあり、全てに電気代がかかっています。

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待機電力
給湯器の電源をつけっぱなしにしていると、ガス代はかかりませんが待機電力で電気代がかかっています。
一般家庭において、冷蔵庫やエアコンを含む待機電力は、消費電力のうちの5%にのぼるといわれています。
中でも給湯器は、待機電力の20%近くを占めているのです。
ここからは、従来型、新型給湯器の待機電力についてみていきましょう。
従来型の給湯器の場合
給湯器の待機電力はメーカーによって異なりますが、電源オンの状態で約7~8Wといわれています。
7W、1kWhを35円と仮定して計算した時は表のとおりです。
【計算式】
7(W)÷1000×24(時間)×日数×35円(電気代)
お風呂を1回沸かしたときの電気代が0.7円なので、それと比べると待機電力は想像以上に電気代がかかっているのが分かります。
【従来型給湯器の待機電力の電気代】
1日 | 約6円 |
1ヵ月(30日) | 約180円 |
1年(12ヵ月) | 約2,160円 |
新型の給湯器「エコジョーズ」の場合
メーカーによって異なりますが、新型給湯器のエコジョーズの待機電力は1.0~2Wほどまで抑えられています。
ここでは、「ノーリツ GT-C2472AW BL」(待機時消費電力1.7W )で計算します。
【計算式】
1.7(W)÷1000×24(時間)×日数×35円(電気代)
従来型の給湯器に比べて、年間で約1/6程度安くなり、省エネです。
【新型給湯器の待機電力の電気代】
1日 | 約1円 |
1ヵ月(30日) | 約30円 |
1年(12ヵ月) | 約360円 |
給湯器の電気代を節約するポイント

給湯器の電気代を節約するには下記4つの方法があります。
- 給湯器の電源をつけっぱなしにしない
- エコキュートに買い替える
- 温度設定を50〜60度にする
- エコジョーズ(新型給湯器)に買い替える
それでは一つずつみてみましょう。
給湯器の電源をつけっぱなしにしない
前述のとおり従来型の場合、待機電力の電気代が1年で約2,160円かかっていることがわかります。
給湯器を使わないときは、電源や操作パネル給湯器をその都度消すことで、節電効果があります。
とはいえ、給湯器にかかる全ての電気代が節約できるわけではありません。
リモコンの電源を落としても、本体の電源は稼働しており、凍結防止機能などが働いているためです。
仮に、コンセントを抜いての節電をした場合、凍結防止機能が効かなくなります。
凍結防止機能が止まると、冬場に配管の水が凍結して、給湯器の破損につながる恐れがあります。
コンセントは絶対に抜かないようにしましょう。
エコキュートに買い替える
エコキュートは外気を利用して水を沸かすため、熱効率がよく、光熱費を抑えられます。
加えて、電気料金が安い深夜でもお湯を沸かせるため、電気代の節約効果が高いのが特徴です。
エコキュートだと、月々の光熱費のコストを1,500~3,000円程度に抑えられるといわれています。
しかし、エコキュートは貯湯するためのタンクが必要なので、設置するスペースがない場合は導入できません。
また、他タイプの給湯器に比べて初期費用が高いので注意しましょう。
給湯器の温度を50~60度に設定する
給湯器の温度設定を50~60℃と高めにすると、電気代ではなく、ガス代の節約効果が期待できます。
給湯器を使用する際、外気の気温が低いほど、手元にお湯が届くころには温度が下がってしまうことがあります。
すると、再度お湯を沸かす必要が生じ効率が悪くなってしまいます。
はじめから高い温度に設定しておくと、温め直しの手間がなくなり、効率良くお湯を調達できます。
よって、光熱費を節約することが可能です。
新型のガス給湯器「エコジョーズ」に買い替える

エコジョーズは排気熱を再利用してお湯を沸かすので、従来型の給湯器より、ガスの使用料を抑えられます。
従来型では約80%だった給湯熱効率をエコジョーズでは約95%まで高めています。
熱効率とは電力がどれだけ効果的に使用されているかの指標のことです。
割合が高いほど省エネ効果が高いと言えます。
エコジョーズを使用すると待機電力も2W以下になるため、1年間の光熱費を約6,300円も節約できます(ガス料金含む)。
買い替えに初期費用がかかるものの、年間の光熱費を大きく抑えられるのがエコジョーズの魅力です。

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給湯器の電気代は高い?まとめ
給湯器の電気代は、給湯時電力と待機電力の2つで構成されており、8割近くは待機電力で消費されています。
給湯器の電気代は、メーカーやモデルによってまちまちですが、従来型に比べ、新型にすることで、日々の光熱費を安くすることが可能です。
また、給湯器の電源のオンオフを心がけること、設定温度を50〜60度にすることでも光熱費の節約効果が期待できます。
日々の電気代が高いと感じている方や、給湯器の調子が悪いと感じている方は、新型のエコジョーズに買い替えることで、年間コストを抑えられます。
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