給湯器が壊れたけどお金がないときはどうしたらいい?

給湯器が壊れたときの対処法と交換費を抑える方法

給湯器が壊れた際には、修理や交換にまとまった費用が必要です。しかし、できる限り費用を抑えて修理や交換をしたいという方も多いでしょう。この記事では、給湯器が壊れた場合の対処法や確認事項、費用を抑えて交換する方法などを解説します。落ち着いて状況を確認し、基本的な対処を実践したうえで、業者への依頼を検討しましょう。

最終更新日:2025年05月21日公開日:2024年07月05日

目 次

この記事でわかること

  • 給湯器が壊れたときの基本的な対処法
  • 給湯器の故障が疑われる場合の確認事項
  • 給湯器の交換費用を抑える方法

【賃貸物件・持ち家別】給湯器が壊れたときの基本的な対処法

給湯器が壊れたときの対処法は、賃貸物件か、持ち家かで異なります。適切な対処法を選ばないと、費用がかさんでしまうため、どのような場合に費用負担が発生するのか、あらかじめ確認しておきましょう。

賃貸物件の場合

機器交換-59_給湯器 壊れた_賃貸の場合

賃貸物件の給湯器が壊れた場合は、大家か不動産管理会社に連絡しましょう。基本的には、連絡を受けた大家か不動産管理会社が修理業者に依頼し、修理・交換費用も負担してくれます。入居者が費用を負担する必要はありません。

しかし、もしも入居者が修理業者を手配してしまった場合、費用が入居者の自己負担となってしまう可能性があります。それ以外にも、以下のようなケースで入居者の費用負担が発生することがあります。

  •  入居者の使い方が適切でなかった場合
  •  入居者が故意に壊した場合
  •  給湯器の不具合を長期間放置した場合

持ち家の場合

機器交換-59_給湯器 壊れた_持ち家の場合.

持ち家の給湯器が壊れた場合は、基本的に自己負担で修理・交換を行います

メーカー保証の期間を確認し、期間内であれば、メーカーによる修理・交換を受けましょう。

メーカー保証が切れている場合は、信頼できる業者を自分で探します。業者選びのポイントは、以下の3点です。

  • 複数の業者に見積もりを依頼する
  • 実績や評判を確認する
  • 資格や許可の有無を確認する

保証が切れている場合でも、メーカー修理は有効な選択肢です。有償にはなりますが、修理サービスや交換工事を行っているメーカーであれば、安心して依頼できます。

複数の業者に見積もりを依頼し、費用を比較検討しながら、最適な選択肢を選びましょう。

給湯器が壊れたかもしれないときの確認事項

給湯器の故障が疑われるときは、修理業者に連絡する前に、以下の5点を確認しましょう。

  • 電源を確認する
  • 元栓やガスメーターを確認する
  • リモコンのエラーコードを確認する
  • メーカーの保証期間内か確認する
  • 火災保険が適用されるか確認する

電源を確認する

給湯器の電源の確認方法には、以下の3つがあります。

  • リモコンがオンになっているか確認
  • コンセントがささっているか確認
  • ブレーカーが落ちていないか確認

コンセントは外壁、本体下部、メーターボックスの中などにあるため、チェックしてみてください。

元栓やガスメーターを確認する

ガスが止まっている状態では、給湯器を使用できません。まずは元栓を確認し、閉まっている場合は開けたうえで、正常に動作するか再確認してください。

次にガスメーターの安全装置が作動していないか確認しましょう。安全装置は、震度5程度以上の揺れを感知した際に作動し、ガスを自動的に止めます。安全装置は人や物がぶつかった衝撃でも作動することがあります。安全装置によってガスが止まっている場合、復帰操作を行うことで給湯器も使えるようになります。

リモコンのエラーコードを確認する

リモコンにエラーコードが表示されている場合は、内容を確認し、不具合の原因を明らかにしましょう。エラーコードの内容はメーカーの公式ホームページや取扱説明書から確認できます

エラーコードの示す内容には、給湯器の故障だけではなく、ガス供給や浴槽に発生している問題も含まれます。トラブルの内容によっては個人で対処できる場合もあります。

対処したにもかかわらずエラーコードが消えないときは、給湯器を一度切って再度電源を入れてみましょう。それでも表示・異常が直らない場合は、修理・交換が必要です。

メーカーの保証期間内か確認する

給湯器の故障だと判断できた場合は、保証書を確認しましょう。保証期間はメーカーや製品によって異なるものの、1〜3年程度となっているのが一般的です。代表的なメーカーの保証期間は下表のとおりです。

一般品

BL認定品注)

その他

リンナイ

1年

2年

「あんしんの3年保証」制度に申し込めば、無償で3年保証

ノーリツ

1年

2年

利用者登録で3年保証

パロマ

1年

2年

一部商品で5年保証

注) 一般財団法人ベターリビングが認定した優良住宅部品のこと。一般品より保証期間が長く設定されている

保証期間内の場合、メーカーに問い合わせをすることで修理依頼ができます。

ただし、保証期間内の製品でも、使用者の過失で故障が起きた場合は有償になる可能性があります。問い合わせの際に詳細を説明し、修理費について確認しましょう。

火災保険が適用されるか確認する

メーカー保証期間外の場合や、保証対象外の故障とみなされた場合には、加入している火災保険の補償範囲を調べてみましょう。火災保険は建物や家財を補償する保険であり、火災以外の被害でも補償対象になる場合があります。

具体的には、下記の条件を満たしていれば火災保険でカバーできるかもしれません。

  1. 落雷や風災など自然災害による損害
  2. 補償の対象に建物が含まれている
  3. 「電気的・機械的事故特約」に加入している

これらの条件に当てはまるときには、加入している火災保険会社に問い合わせてみてください。

給湯器が壊れたけれどお金がないときはどうしたらいい?

給湯器が壊れた状態のまま放置すると、周辺の部品・設備も交換が必要になり、修理費用が増える可能性もあるため、なるべく早く修理することが重要です。

ここでは、給湯器が壊れた際にお金がない場合の対処法について解説します。

利用年数が10年未満の場合:修理業者に相談する

給湯器の利用年数がさほど長くなく、修理で対応できる場合には、依頼する業者にローン・分割払いが可能かを相談してみましょう。一般的には修理・交換費用を含め現金一括払いが主流ですが、一部業者ではローン・分割払いが可能な場合もあります。

ローン・分割払い可否は業者の公式ホームページに記載されているケースが多いため、修理依頼の連絡をする前に確認しましょう。

利用年数が10年以上の場合:交換を検討する

給湯器の利用年数が10年以上たっている場合は、新品への交換も検討してみてください。修理を何度も繰り返すよりも、新品に交換した方が長期的には安上がりになる可能性もあります。

東京ガスの機器交換

東京ガスの機器交換では、オンラインならではの価格の安さで給湯器を提供しております。お写真だけでお見積もりを作成しますので、お客さま宅への訪問を極力省いて、削減した出張コストを販売価格に還元します。

ホームページの販売価格は商品代金に加えて、撤去・処分を含めた基本工事費込、見積書の販売価格は追加工事費込です。わかりやすく安心できる価格表示を目指します。

ぜひ東京ガスの機器交換もご検討ください。

給湯器の交換費用を抑える方法

給湯器の交換費用は、東京ガスで交換した場合、暖房機能の有無で費用が異なり、おおよそ20万円〜35万円程度が相場です。暖房機能がない場合は20万円程度、暖房機能付きの場合は35万円程度となることが多いです。また、設置状況や機能(フルオート、エコジョーズなど)、排気方式でも費用は変動します。



ここでは、交換費用を抑える方法として、次の3点を紹介します。

  • 業者に早めに見てもらう
  • 必ず相見積もりを取る
  • 同じタイプの給湯器で交換する

業者に早めに見てもらう

業者に早めに見てもらう

給湯器に異常が生じたら、業者に早めに確認してもらいましょう。安価で修理できるような軽い故障であっても、放置すれば周辺の設備や部品に負担がかかり、状況の悪化を招きます。その結果、修理や交換に高い費用がかかってしまいます。

ただし、利用年数が10年を超えている給湯器は修理を繰り返して使うよりも、交換してしまった方がトータルコストを抑えられる可能性が高いです。

また、相談する業者の選び方も重要なポイントです。長期的な視点を持ち、安心して任せられる信頼性の高い業者を選びましょう。

必ず相見積もりを取る

必ず相見積もりを取る

給湯器の修理や交換にかかる費用は業者ごとに異なります。1社にしか見積もりを取らない場合、提示された金額が適正なのか判断できず、損をしてしまう可能性が高いです。相見積もりを取れば、適正価格を知ったうえで交換を依頼できます。また、他社の提示金額を知ることで、価格交渉の材料にすることもできるでしょう。

給湯器が使えなくなり、慌てている状況では、業者を即決してしまいがちですが、相見積もりを取り、比較検討したうえで依頼することが大切です。

提示金額が安すぎる業者は、見積書に記載されていない項目があったり、施工後にトラブルが発生したりするおそれがあるため、注意が必要です。給湯器本体の価格や出張費用、撤去費用、取り付け費用、廃棄処分費用など、各項目を詳細に確認し、納得したうえで工事を依頼しましょう。

同じタイプの給湯器で交換する

給湯器の交換費用を抑えるには、交換前と同じタイプ・号数のものを選ぶのがおすすめです。タイプや号数をそろえれば、既存の配管や排気口をそのまま使えるため、工事費用を抑えられます

種類を変える場合は、新しい給湯器に合わせた設備を導入する必要があるため、費用がかさみます。号数を上げたり下げたりする場合も、配管の交換が必要で、工事費用がかかります。

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

給湯器の耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます

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