給湯器の交換はどこに頼むことができる?
給湯器の交換を取り扱う業者は大きく分けると以下の4種類があります。
- リフォーム会社
- ガス会社
- 家電量販店、ホームセンター
- インターネット販売業者
なお、給湯器メーカーは製造・卸までが主であり、その先の交換作業は行っていません。
それぞれの業者にメリットやデメリットがあり、ご自身の条件や要望に合う業者選びが重要です。
給湯器の交換をどこに頼めば良いかわからずに悩んでいる方は、業者選びの参考にしてください。
リフォーム会社
リフォーム会社は給湯器だけでなく、ユニットバスやシステムキッチンなどの関連する設備の工事も取り扱っています。
関連箇所の同時工事はセットで割引になる場合もあるので、給湯器以外の工事も検討している方におすすめです。
また、それぞれの業者によって異なる内容で提供している独自の保証やサービス、お施主様の都合や要望に合わせた柔軟な対応ができる点もメリットといえるでしょう。
ただし、経験や知識が重要なリフォームの業界には、素人をターゲットにした悪徳な業者が存在するのも事実です。
優良とはいえない業者に当たる可能性もあるので、ホームページやクチコミをしっかりとチェックして、ご自身で優良な業者を見つける必要があります。
ガス会社
ガス会社とは、それぞれのご家庭に都市ガスやプロパンガスを供給している会社を指し、ガス給湯器やガスコンロなどの機器の販売・施工も行っています。
ガスに関する経験や知識が豊富であることから、ガス会社の一番のメリットは安心感です。
また、ショールームや展示会などのイベントを頻繁に開催しているので、実物を見て購入する商品を決めることができるのも安心材料のひとつです。
ただし、リフォーム会社などに比べて値引き率が低く費用が高い傾向にあったり、取り扱う商品が限定されていたりする点はデメリットといえます。
購入する商品にこだわりがなく、費用重視よりも安心して買いたい方は、ご契約中のガス会社へ連絡することで、現地調査や見積もりの依頼をすることができます。
家電量販店・ホームセンター
近年では家電量販店やホームセンターでも給湯器の交換を取り扱っており、工事を依頼することができます。
店舗に出向くことで実物を見ながら説明を受けられる点はもちろんですが、購入時にポイントが付くことが大きなメリットといえます。
しかし、現場に出向くことが少ない家電量販店やホームセンターのスタッフは、リフォームを専門としている業者と比べて経験や知識に対する不安が拭えないのも事実です。
また、店舗で請け負った工事は現地調査から施工までを下請けの業者へ委託するため、認識の差異が生じることも少なくありません。
販売店の知識不足を払拭できるだけのリフォームに対する知識がある方にとっては、工事を依頼する選択肢のひとつとなるでしょう。
インターネット販売業者
インターネットからの注文で給湯器のみの販売を行っている業者です。
給湯器の販売・交換をメインとしているため主流の商品は一通り在庫を揃えており、見積もりから工事までのスピードが早いのが特徴です。
また、インターネット上では他社との比較が簡単にできることから価格競争が激化しており、その他の業者に比べて安価に工事ができる点もメリットといえます。
しかし、インターネット販売業者は価格を落とすために下請け業者への施工費もかなり絞っているため、本体以外の施工に必要な部材や施工の技術面で十分な品質を確保できていないことがあります。
全ての業者が該当するわけではありませんが、「契約していた商品とは別の商品が設置されていた」などのトラブル例もあり、業者選びは特に注意が必要です。
【目的別】給湯器交換をどこに頼むか決める方法
目的 | 依頼先 |
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費用を安く抑えたい |
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安心して任せたい |
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今すぐに交換したい |
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実物を見て決めたい |
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給湯器交換をどこに依頼するかは、目的に沿って選ぶとよいでしょう。
ここからは、各依頼先のメリット・デメリットをもとに目的別の依頼先をご紹介します。
費用を安く抑えたい
費用を安く抑えたい場合は、「リフォーム会社」「家電量販店・ホームセンター」「インターネット販売業者」の中から選ぶことをおすすめします。
ガス会社とは違い、一般消費者への販売を目的としているこれらの業者は競争意識が高く、価格が安価になる傾向にあります。
なかでも「インターネット販売業者」は他社との比較が容易であることから、安い値段で提供している業者が多いです。
しかし、目立つほどの安さにはそれなりの理由があることを念頭に置き、それを許容できるだけの価値があるかを吟味する必要があります。
価格の安さも大切な判断材料のひとつですが、サービスや保証、施工の正確性などをトータルで考えて業者選びをしましょう。
安心して任せたい
価格にこだわらず、とにかく安心して工事を任せたい方には「ガス会社」がおすすめです。
ガス会社は給湯器の販売事業ではなく、ガスの供給をメインの事業に据えています。
そのため、サービスとして値引きが難しく、価格が高くなる傾向にあります。
しかし、高品質な施工や安定した顧客対応を提供しています。
知識や経験も豊富であり、修理などのサービスも充実しているガス会社は高額ながらも安心して施工を任せられる業者です。
今すぐに交換したい
給湯器が故障していてお湯が使えないなどの理由で今すぐに交換をしたい場合、以下の順番で業者へ相談することをおすすめします。
「インターネット販売業者」→「リフォーム会社」→「家電量販店・ホームセンター」
インターネット販売業者、リフォーム会社は従来品であれば在庫を確保している可能性が高く、早ければ即日対応してくれることもあります。
また、他の業者とは異なり対応が柔軟なので、複数の商社へ問い合わせをして希望の商品を探してくれることもあるのです。
家電量販店・ホームセンターは在庫を揃えているわけではありませんが、運良く商品を持っている可能性があるので、インターネット販売業者やリフォーム会社で対応できなかった場合に相談してみるとよいでしょう。
実物を見て決めたい
高齢者などでインターネットを使って調べることが苦手な方などは、ガス会社のショールームや展示会、家電量販店・ホームセンターで相談すると良いでしょう。
ガス会社はショールームを構えており、定期的に展示会などのイベントを開催しています。
また、家電量販店・ホームセンターも常に実物を展示しており、それらを見ながら対面で説明を受けることができます。
実物を見ながら説明を受け、安心して任せたいならガス会社へ、費用をなるべく安く抑えたい場合は家電量販店・ホームセンターへ依頼するのがおすすめです。
この場合のデメリットは、店舗や会場へ自ら出向かなければならないという点があげられます。
どこに給湯器交換を頼むかを決める際のポイント
本章では、給湯器交換の依頼先選びのポイントと注意点を5つご紹介します。
一つずつ見ていきましょう。
給湯器の交換費用は適切か
給湯器本体の金額は機能やタイプによってそれぞれですが、施工費用を含めても大体の相場が決まっています。
提示される金額が相場とかけ離れてあまりにも高い場合は選択肢から外れるとは思いますが、あまりに安すぎる場合も注意が必要です。
工事内容やアフターメンテナンスなどのサービスも含め、その金額の根拠を確認することをおすすめします。
下記の記事では給湯器の交換費用について解説をしています。
適切な相場を知りたい方はぜひ参考にしてください。
2024年10月04日
給湯器の交換はいくらかかる?給湯器の種類と価格をご紹介します
給湯器が故障すると、お湯が使えない・お風呂に入れないなど生活する上で不便であることはもちろん、予定していなかった高額の出費に頭を抱える人も少なくないはずです。給湯器の交換は、意外に費用がかかります。 今回は給湯器の種類、コストなど、給湯器交換の際に役立つ情報についてご紹介します。
工事トラブルに注意
給湯器の工事に限らず、住宅のリフォームには施工中の工事トラブルがつきものです。
新築を建てるのとは違い、リフォームはどんなに注意を払っていても目に見えない箇所が存在し、解体と同時に問題が発生することがあります。
これらの問題を事前回避したり、慌てずに解決したりするには経験に基づく知識が必要不可欠です。
契約前にホームページやクチコミの確認、担当者へ質問するなどして施工実績が十分かをチェックしておきましょう。
アフターサービスや保証が整っているか
リフォームは工事中のトラブルだけでなく、工事後のトラブルについても対策しておくことが重要です。
給湯器は取り付け直後にエラーや異常が発生することも少なくありません。
これらは完全に工事業者の責任とは言い切れませんが、工事をしてからすぐに不具合が生じているようであれば給湯器の交換が引き金になっている可能性があります。
アフターサービスの内容や保証期間を契約前に確認するのはもちろんのこと、工事完了後にも再度確認しておきましょう。
担当者の対応に問題はないか
問い合わせ時のオペレーター、現場調査や見積もりに訪問してくる担当者の対応に問題がないかも業者選びの重要なポイントです。
質問に対して丁寧に回答してくれる場合は安心です。
しかし、「大丈夫ですから任せてください」や「心配いりませんよ」などと曖昧な回答をされる場合、質問に対して明確に回答できる知識がない可能性があるため要注意です。
無用なトラブルを避けるためにも、業者の対応に少しでも違和感を覚えたら選択肢から除外したほうが良いでしょう。
有資格者が施工を行ってくれるか
ガス設備である給湯器の交換工事を行うためには資格が必要になります。
しかし、業者によっては無資格で交換工事を請け負っていることもあります。
無資格での作業は、ガス漏れなどを引き起こし、爆発や火災、一酸化炭素中毒といった事故を起こしかねません。
ガス会社に依頼する場合はそこまで気にする必要はありませんが、その他の業者に依頼する場合はホームページや担当者を通して事前に確認しておくようにしましょう。
給湯器の交換をどこに頼むか迷わないように選ぶ基準を決めておこう
給湯器の交換をするなら以下の4つに頼めます。
- リフォーム会社
柔軟な対応が強み。機器交換だけでなく周辺設備の一新も可能なのでおすすめです。 - ガス会社
ガスのプロに頼む安心感があります。ただし取扱い商品はやや限定的なので要確認です。 - 家電量販店・ホームセンター
実物を見て決められる点、安価さがメリット。ただし、販売員さんがガスに対する知識があるとは限らないのは注意です。 - インターネット販売業者
ネットで完結でき、値段も安いところは良いところ。ただし、業者選びが大切です。
どちらに依頼するにせよ、自分の目的や内容によって依頼先をよく検討してください。
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!
給湯器の耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
給湯器の交換費用は20万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。