給湯器を修理したい!給湯器を修理すべきか交換すべきかを解説

給湯器を修理したい!給湯器を修理すべきか交換すべきかを解説

給湯器が故障した際、修理すべきか交換すべきかの判断に困る人が多くいます。 修理をして、すぐに別の部品が故障したり、再度修理が必要になったりすると、「交換にすべきだったかな」と後悔するかもしれません。 本記事を読めば、給湯器が故障したときに、修理か交換か適切な判断ができるようになります。 どのようなケースでどういった対応をすべきなのか、詳細を確認していきましょう。

最終更新日:2024年10月04日公開日:2024年07月08日

目 次

この記事でわかること

  • 給湯器が故障したときに修理すべきか、交換すべきかがわかる!
  • 修理の依頼前にすべきセルフチェックポイントがわかる!
  • 修理を依頼する際に確認しておくべきことがわかる!

給湯器に不具合が起きた場合に修理・交換のどちらを優先すればいい?

給湯器を使用している際、以下のような症状が出ると、修理もしくは交換が必要です。

  • シャワーから出る温度が一定ではなかったり設定温度と一致しなかったりする
  • 給湯器の異音
  • エラーコードが頻繁に出る
  • 湯量が少なくなった
  • お湯はりの温度が設定温度よりぬるい、または安定しない

湯器の寿命が近づくと、さまざまな症状が出てきます。
不調が続くようなら、故障する前に専門業者へ修理や交換を依頼しましょう。
本項では、修理と交換のどちらを優先すべきか、ケースごとに解説します。

修理を優先させるケース

給湯器の修理を優先させるのは、以下の3つのケースです。

  1. メーカーの保証期間内
  2. 給湯器の利用年数が10年未満
  3. 異常を感じてから時間が経っていない

それぞれを詳しく見てみましょう。

メーカーの保証期間内・修理対応期間内の場合

メーカーの保証期間内に故障した場合、無償で修理を受けられます。
保証期間は製品によって異なりますが、1〜2年が一般的です。

保証期間を過ぎても修理期間内であれば、メーカーが部品を取りそろえているため、修理対応が可能です。
ただし修理は有償になります。

BL商品の場合、通常の商品よりもメーカー保証期間や部品保有期間が長く設定されているので確認しましょう。
BLはBetter Livingの略称で、BL商品とは財団法人ベターリビングによって優良住宅部品としての認定を受けた商品です。

利用年数が10年未満のとき

給湯器の利用年数が10年未満だと、本体全体の故障よりも、部分的な故障の可能性が高いといえます。
ただし、給湯器の寿命はおおよそ8〜10年で、8年以上使っている場合は交換の可能性も出てくるので注意しておきましょう。
いずれにせよ、少しでもおかしいと感じたら、メーカーや専門業者へすぐに連絡することが重要です。

異常を感じてから時間が経っていない場合

給湯器の異常を感じたら、すぐに点検を依頼しましょう。
本格的に故障する前に異常を発見・修理できれば、大掛かりな修理になるリスクを減らすことができます。

逆に異常を感じたにもかかわらず、放置して使い続けると給湯器本体の交換が必要になり、修理よりもコストがかかってしまいます。
何かおかしいと感じたら、すぐに専門業者に点検を依頼することが重要です。

給湯器本体ではなく配管に異常がある場合

お湯が出ない場合は、給湯器本体ではなく、配管の劣化や混合水栓の不調を疑いましょう。
配管が劣化し、水漏れなどのトラブルが起きている場合は、配管の交換が必要です。
また、混合水栓の調子が悪いと、水は出てもお湯にならないといった症状になるので、必要部品を交換する必要があります。
この場合、給湯器には問題がないので、それぞれの専門業者に修理を依頼しましょう。

交換を優先させるケース

ここからは修理より交換を優先させるケースを紹介します。
交換に比べて修理の方がコストを抑えることができますが、またすぐに違う部品に不具合が起きることも少なくありません。
そのようなリスクを避けるため、以下のようなケースの場合、交換を優先させる必要があります。

  • 10年以上使用している
  • 光熱費を安くしたい

それぞれの詳細を確認しましょう。

利用年数が10年以上の場合

繰り返しになりますが、給湯器の寿命は10年程度です。
そのため使用して10年以上経過している場合、故障する頻度も増えてきます。
また、10年も経過していると修理をしようとしても、メーカーに部品在庫がない場合もあります。
仮に、修理ができたとしても、別の部分も劣化しているため、結局すぐに交換することになるケースもあるのです。

おおむね8年以上経過し、異常が発生した場合、交換を検討する方が現実的です。
まずは点検を依頼し、工事業者やメーカーのスタッフに修理か交換の判断を仰ぎましょう。

光熱費を安くしたい場合

光熱費を安くしたい場合、従来型のものからエコ給湯器に交換するのが効果的です。
例えば従来型からエコジョーズに交換した場合、条件にもよりますが1万円以上の節約が可能になります。

https://rinnai.jp/products/waterheater/gas/what/ecoj/calculation

また、二酸化炭素の排出削減にもつながり、地球環境の保護に貢献できます。
交換するための費用と光熱費削減分を比較してみましょう。

給湯器の故障に関して知っておきたいポイント

給湯器の故障に関して知っておきたいポイント

給湯器の故障について、以下の4つのことを事前に知っておくと適切な対処ができます。

  1. 修理前に確認すべきことは何か
  2. 自分で修理が可能か
  3. どの業者に修理を依頼すべきか
  4. 修理費用はどの程度か

それぞれの詳細を見ていきましょう。

修理前に確認したい項目

お湯が出なくて「故障かな?」と感じたときは、以下の項目を確認しましょう。

  • ガスの元栓が閉まっていないか
  • 設定温度は適正か
  • 電源プラグは抜けていないか、電源は入っているか
  • 止水栓は閉まっていないか
  • お湯を使いすぎていないか
  • 断水や凍結はしていないか

故障ではなく、ちょっとした不注意が原因の場合もあります。
24時間修理対応をしている業者も多く、すぐに電話依頼をしたくなりますが、これらをチェックするだけで、案外簡単に解消されるかもしれません。

給湯器の修理は自分でできる?

給湯器はガス機器なので修理には認定資格が必要です。
「自分で修理できるかも?」と思い、無資格で修理すると大事故につながることもあるため、絶対にやめましょう。

そもそもメーカーの部品がないと修理ができない項目もあり、専門業者でないとを仕入れることができない部品や材料もあります。
簡単に修理できそうと思っても、必ず有資格者の業者に修理を依頼しましょう。

給湯器の修理はどの業者に頼む?

給湯器の修理を依頼するのは、以下の3業種で、それぞれのメリット、デメリットをまとめました。

メリット

デメリット

ガス会社

  • 安心感
  • 普段の明細からすぐに連絡先がわかる
  • 修理費用が高くなる

給湯器メーカー

  • サービスに安心感がある
  • 部品がすぐに供給される
  • 修理費用が高くなる

給湯器販売、工事業者

  • 費用を抑えられやすい
  • 各メーカーの給湯器を取り扱っている
  • 業者によって工事の質が異なる
  • 業者によって対応できる工事が異なる

ガス会社やメーカーに依頼すると、コストが高くなってしまうのが難点ですが、安心を買うという面ではお買い得なのかもしれません。
また、給湯器販売、工事業者であっても、信頼できる業者を見つけることができれば、コストを抑えて満足のいく工事をしてもらえます。

給湯器の修理

2024年10月04日

給湯器の修理はどこに頼む?業者選びのポイントを詳しく解説!

給湯器の調子が悪い場合や故障してしまった場合に必要なのが修理か交換です。 しかし、特に修理の場合は特に、どこに依頼すればいいのか分からない方が多いのではないでしょうか。 この記事では、給湯器の修理依頼を受け付けてくれる各種業者について、それぞれのメリットとデメリットや業者の選び方、気をつけるべきポイントを詳しく解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

給湯器の修理費用はどれくらい?

故障した部分や程度にもよりますが、調べによれば修理・点検にかかる費用相場は7,700〜47,300円(税込)です。
修理費用には以下の金額が含まれています。

  1. 技術料
  2. 部品代
  3. 出張料

本体を購入してからの利用年数によって、金額が大きく異なります。
また、保証対象内・期間内の修理であった場合、無償もしくは割安で修理を受けられるため、確認してみましょう。

給湯器の修理は利用年数を考慮して実施しよう

今回は給湯器の修理と交換について解説しました。
まとめると以下の通りです。

  • 8年未満の給湯器の故障であれば、修理優先
  • 10年以上経過している給湯器であれば交換を検討

給湯器の修理か交換かは利用年数を考慮して決めるのがポイントです。
「給湯器の寿命は10年程度」ということを頭に入れておきましょう。
修理をすべきか、交換をすべきか、自分で判断がつかない場合は、修理や点検を依頼したガス会社やメーカー、給湯器販売業者などの意見も参考にしてみてください。

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

給湯器の耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

修理と交換お選びいただけます
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます