パロマとリンナイの給湯器はどっちがいい?両社の機能や特徴を徹底比較!

パロマとリンナイの給湯器はどっちがいい?両社の機能や特徴を徹底比較!

業界の中でもパロマは最も歴史があり、リンナイは給湯器市場においてのシェア率が高いなど、両社とも特徴が異なります。 本記事では両社の特徴や機器の独自機能・デザインだけでなく、どちらの給湯器が目的に合うのかも解説しました。 パロマかリンナイかで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

最終更新日:2024年10月04日公開日:2024年07月05日

目 次

この記事でわかること

  • パロマとリンナイの給湯器の違いがわかる!
  • 両社の独自機能がわかる!
  • 自分の家庭ではどっちがいいかわかる!

パロマ・リンナイの給湯器の比較

パロマ

リンナイ

国内シェア

-

41%

製造拠点

愛知県

愛知県

特徴

  • 創業1911年と同業界では最も歴史のあるメーカー
  • 全ての部品を自社工場で一貫生産
  • 全ての部品を国内で一貫生産
  • 日本トップシェア

熱効率(エコジョーズ)

約95%
※BRIGHTS FH-Eシリーズの場合

約95%
※RUFH-Eシリーズ

独自機能

  • 省エネ機能
  • マイクロバブルバスユニット

リモコン

  • シンプルではっきりと文字が見やすいデザイン
  • スクエア型のシンプルなデザイン

耐用年数

10年

10年

メーカー保証

1年
※型番の後ろにBLの表記のあるBL認定品は2年
※ただしブライツシリーズは、所有者登録をすると5年まで延長される

1年
※BL認定品は2年
※保証制度に申し込むと無償で通常の1年から3年に保証期間になる

どちらも製造拠点は愛知県ですが、パロマは同業界でもっとも歴史のあるメーカーです。
一方のリンナイは、日本の給湯器ではトップシェアを誇ります。

特徴や熱効率、リモコンの違いについては、それぞれ詳しく解説します。

特徴

まずは両社のコンセプトや機器の生産体制の違いについて紹介します。
給湯器の違いやこだわりも紹介しているので、確認していきましょう。

パロマ

パロマ

パロマは創業1911年のメーカーで、給湯器業界ではもっとも歴史があります。
生産ラインも独自で生産ラインを構築・運用する「一貫生産体制」、かつ小さな部品に至るまでほとんどを自社製造しているため、高品質な製品を供給しつづけることが可能です。

また、実用性だけでなく美しさも兼ね備えたデザイン性の高さが特徴です。
本体に汚れがつきにくいようにプレスラインをなくし、あらゆる外壁に調和するようなデザインを採用しています。

たとえば、下記画像の「BRIGHTS」メタリックベージュでは、外装を3層構造にすることで美しい外観を長く保つことが可能です。
塩害にも強いため、沿岸にお住いの方でも安心して使用できます。

リンナイ

リンナイ

給湯器で国内トップシェアを誇るのがリンナイです。
給湯器本体はもちろん、すべての部品を日本国内で生産し、製造に使用する機械も独自でカスタマイズしています。

「品質こそ我らが命」を掲げ、製品のすべてに関与する姿勢を貫いているのが特徴です。
品質だけでなく安全性にもこだわり、水や虫などの混入を防ぐために電子基板をコーティングする業界初の技術が取り入れられています。

熱効率

エコジョーズの給湯器を選ぶと、熱効率はどちらも約95%なので両者に違いはありません。
熱効率とは、熱エネルギーのうち有効なエネルギーに変換できる割合のことです。
熱効率が上がればガスの消費量を減らせるので、地球環境への負荷を軽減できます。

エコジョーズでは、捨てられていた熱を回収してお湯を温めるので、従来よりも少量のガスで効率よくお湯を沸かせます。
従来型よりも約13%のガスを削減できるため、年間のガス代を節約することが可能です。

給湯器の交換をお考えの方には、エコジョーズを推奨しています。

独自機能

パロマとリンナイの給湯器には、独自の機能が搭載されています。
それぞれの機能と特徴を解説します。

  • パロマ:省エネ機能のエコモードや自動洗浄の配管クリーン機能
  • リンナイ:白濁の湯を楽しめるマイクロバブルバスユニット

パロマ:省エネ機能のエコモードや自動洗浄の配管クリーン機能

パロマは「給湯能力セレクト機能」と「すて水カット機能」の2つで、高い省エネを実現しています。

給湯能力セレクト機能とは、水温に合わせて給湯するお湯の量を制限する機能です。
特に水温の高い夏季などは給湯能力を下げることで、通常よりもガスの使用量をおさえ、節水にもつながります。

すて水カット機能とは、設定温度に到達するまでの湯量を減らす仕組みです。
パロマの給湯器は上記2つの機能を搭載しているため、高い省エネと節水効果が期待できます。

省エネ機能のエコモードや自動洗浄の配管クリーン機能

また、パロマではオートタイプの給湯器にも配管クリーン機能が備わっています。
配管クリーン機能を搭載していると排水時に自動的に約7Lのお湯を流すことが可能です。

配管内の水アカの発生を軽減させ、清潔に保つ効果があります。

一般的にはフルオートタイプにしか備わっていないため、画期的なシステムといえるでしょう。

おいだき配管内のイメージ

リンナイ:白濁の湯を楽しめるマイクロバブルバスユニット

リンナイ:白濁の湯を楽しめるマイクロバブルバスユニット

リンナイの給湯器の独自機能として、マイクロバブルバスユニットがあります。

お湯に微細な泡を発生させて、温泉のような白濁のお湯を楽しむことができるシステムで、ご自宅での入浴の質を高める効果に期待できます。
※マイクロバブル専用のユニットが必要です。

心拍変動係数の時系列変化の比較

身体を緩やかに温めるので温浴効果が持続し、肌のしっとり感を保つのに効果的です。
実際に、湯上り30分後の肌の水分量は、通常の湯と比べて116%アップするというデータもあります。
リラックス効果にも期待でき、眠れる状態になる時間(入眠までの時間)がさら湯での入浴よりも20分早くなるという実験データもあります。

リモコン

パロマ

リンナイ

パロマのリモコン
リンナイのリモコン

まず、リモコンにおいてはパロマ・リンナイともに機能面に大きな差はありません。

どちらもグレードの高い製品は、スマートフォンから操作できる無線LANに対応しており、お風呂から通話ができるインターホン機能なども搭載されています。

また、給湯器は室外に取り付けるため頻繁に目にしませんが、室内に設置するリモコンについては、デザインで選ぶ人もいるでしょう。
上の画像の通り、デザインも通常のものであれば大きな差はありません。
この辺りは好みの差になるでしょう。

パロマとリンナイの給湯器はどっちがいい?

給湯器本体の性能や故障のリスクなど、品質面では両社ともに大きな違いはありません。
どちらを選ぶべきか迷う場合は、ご家庭に合わせてデザインや独自機能で決めるとよいでしょう。

デザイン性の高さや省エネで選ぶならパロマ

パロマの給湯器は美しさと利便性を兼ね備えた、デザイン性の高さが魅力です。
シンプルなデザインの外観はさまざまな住宅に調和し、スッキリとした印象を与えます。
なかでも、BRIGHTSは2014年にグッドデザイン賞を受賞しました。

また、独自の省エネ機能を搭載しているので、環境への負担を軽減できます。
手軽に節水やガス代の節約をしたいならば、パロマがおすすめです。

国内製造やお風呂でのリラックス効果にこだわるならリンナイ

リンナイは小さな部品やビス1本まで、すべての製品を国内で生産している一貫生産体制を構築しています。
また、給湯器の国内シェアがNo.1なので、国内製造やシェア率を重視する方はリンナイがよいでしょう。

また、独自の技術にマイクロバブルバス機能が挙げられます。
湯内に微細な泡を発生させて温泉のような白濁のお湯を楽しめるシステムで、以下のような効果を期待できるでしょう。

  • リラックス効果
  • うるおい効果
  • 温浴効果
  • 洗浄効果

実際に身体がポカポカする、お肌がしっとりしたなどの感想も多く、入浴の質を高めたい方におすすめです。

給湯器はパロマとリンナイどっちがいい?まとめ

パロマとリンナイの給湯器は、どちらも高品質のため性能に大きな差はありません。
デザインや省エネ機能を重視するならパロマ、国内生産やマイクロバブルバスで入浴の質を高めたい方にはリンナイがおすすめです。
2つのメーカーの違いを確認して、ご家庭のニーズに合った製品を選びましょう。

下記の記事では、ノーリツとリンナイの給湯器を比較しているので、気になる方はチェックしてください。

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また、リンナイ・ノーリツ・パロマのおすすめモデルを知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

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おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

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給湯器の耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

給湯器の交換費用は20万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます