ビルトインコンロ

ビルトインコンロのサイズを解説!サイズごとの特徴の違いを比較

キッチンのリフォームを検討する際に、意外と見落としがちなのがビルトインコンロのサイズです。 設置するビルトインコンロのサイズによってキッチンの使い勝手は大きく変わります。 それぞれのご家庭に合ったコンロ選びができるように、本記事ではビルトインコンロのサイズと特徴についてご紹介します。

最終更新日:2024年09月24日公開日:2024年07月02日

目 次

ビルトインコンロのサイズは「60cm・75cm」の2種類

■60cm幅(標準幅)

ビルトインコンロ

■75cm幅(ワイド幅)

ビルトインコンロ

ビルトインコンロのサイズは標準幅の60cmとワイド幅の75cmの2種類があります。
このサイズは規格として共通化されているので、どのメーカーも同じ寸法です。

ビルトインコンロにおけるサイズとは天板の幅を指しており、どちらを選んでもフェイス部分(魚焼きグリル、操作部分)の幅は変わりません。

上記の写真の通り、60cmのコンロは天板の左右がコンロ本体の幅から飛び出していません。一方75cmのコンロは、天板の左右がコンロ本体の幅より飛び出してスペースが広くなっています。

60cmと75cmの違い

60cm天板

75cm天板

コンロ内のスペース

狭い

広い

調理スペース

広い

狭い

製品価格

やや安価

やや高価

60cm天板はコンロ内のスペースは狭くなりますが調理スペースが広く取れるのが特徴です。
75cm天板は反対に、コンロ内のスペースが広い分、調理スペースが狭くなります。

75cm天板は見た目も広々としているので、エレガントな意匠性も特徴のひとつです。

各サイズの機能性や価格の違いについても以下にご紹介します。

コンロ内のスペース

75cm天板だとコンロ内スペースが広いため、バーナー同士の距離が遠く、大きな鍋を使用しても広々と調理ができます。
反対に60cm天板では、バーナー同士の距離が近いので大きな鍋を使用すると、隣の鍋と干渉するなど、窮屈になってしまいます。

大きな鍋を使用して大人数の料理を作る機会がある方には、75cm天板のコンロの方が相性がよくおすすめです。

調理スペース

コンロ内のスペースとは反対に、キッチン全体で見たときには、60cm天板では調理スペースが広くなります。

調理スペースは食材を切ったり、準備した食材を置いたりするスペースとして広ければ広いほど利便性は高まるので、ストレスフリーで料理をするためには重要なポイントです。

大きな鍋を使用して一度にたくさんの加熱調理をしない方は、60cm天板のコンロが適しています。

製品価格

60cm、75cm天板の販売価格(税込・基本工事費込)を比較すると、以下の通りです。

機種名

60cm

75cm

パロマ クレア

PD-963WT-U60CV
189,358円~

PD-963WT-U75CV
192,192円~

リンナイ デリシア

RHS31W31E15RCASTW
202,929円~

RHS71W31E15RCASTW
205,779円~

ノーリツ プログレ

N3S14PWASKSTEC
205,425円~

N3S15PWASKSTEC
208,450円~

同じ機能の商品を比較してみても、60cm天板のコンロが数千円安いです。

ビルトインコンロはサイズではなく、商品のシリーズや機能によって大きく価格が変動します。
一度購入や交換をすると基本的には10年以上使用することになるので、ご家庭の状況に合わせたコンロを選ぶことが大切です。

60cmから75cmへサイズ変更できる

ビルトインコンロのフェイス部(魚焼きグリル、操作部分)の幅は変わらないので、60cmから75cmへのサイズアップ・75cmから60cmへのサイズダウンのどちらも可能です。

ただし、消防法では「レンジフードの幅は、コンロの幅以上でなければならない」と定めれており、お使いのレンジフードが60cm幅の場合には、75cmのビルトインコンロの設置はできないので注意が必要です。

▼ビルトインコンロをもっと詳しく比較したい方はこちらも参考に

ビルトインコンロを徹底比較|リンナイ・ノーリツ・パロマ

2024年09月24日

ビルトインコンロを徹底比較|リンナイ・ノーリツ・パロマ

ビルトインコンロは種類も豊富のため、どの製品を選べば良いのか悩む人もいるかもしれません。 そんな時は調理機能やお手入れのしやすさで比較すると選びやすいでしょう。 また、デザインや価格、安全機能なども比較のポイントです。 この記事では、各メーカーのビルトインコンロの特徴をグレード別に比較し、おすすめのポイントを解説します。

ビルトインコンロのサイズの測り方

ご自身に合ったコンロ幅を選ぶにあたって、現在使用しているコンロの幅を把握する必要があります。

ビルトインコンロのサイズの測り方をご紹介するので、
使用中のコンロを基準にコンロ内のスペースと調理スペースのどちらを重要視すべきか考えてみましょう。

ビルトインコンロの天板幅の測り方

ビルトインコンロ

お手持ちのメジャーなどを使用して、天板の左端から右端までを測ってください。

近年のビルトインコンロは各メーカーがサイズ規格を統一しているので、基本的にはどのタイプでも交換が可能です。

ただし、規格外の古いビルトインコンロから交換する場合は、フェイス部(魚焼きグリル、操作部分)に隙間が生じることがあるので、フィラー(隙間調整部材)で隙間を埋める必要があります。
※フィラーの設置には追加費用が生じます

ビルトインコンロの高さの測り方

ビルトインコンロ

ビルトインコンロのフェイス部(魚焼きグリル、操作部分)の下端から、キッチン本体の天板(ワークトップ)の上端までを測ってください。

22cm前後であれば標準サイズなのでそのまま交換が可能ですが、25〜30cmの場合、こちらもフィラー(隙間調整部材)で隙間を埋める必要があります。

また、15〜18cmとコンロの高さが極端に低い場合はキャビネットの交換が必要になるので、業者に相談して方向性を決めましょう。ビルトインコンロのフェイス部(魚焼きグリル、操作部分)の下端から、キッチン本体の天板(ワークトップ)の上端までを測ってください。

ビルトインコンロのサイズ選びのポイント

ビルトインコンロ

毎日使うものだからこそ、ビルトインコンロはメーカーや機能だけでなく、サイズにもこだわりたいものです。
ライフスタイルや現在お使いのキッチンタイプに合わせたサイズ選びのポイントをご紹介します。

料理をするときのことを意識して選ぶ

75cm天板のコンロはコンロ内スペースが広いため、大きな調理器具を使う場合に適しています。

家族の人数が多かったり、地域の行事などでたくさんの料理を振る舞ったりする機会が多くあるご家庭では、75cm天板がおすすめです。

反対に、60cm天板のコンロは調理スペースが広いので、豊富な種類の食材を使用しても、下処理後の食材の置き場に困りません。

ご家族の人数が少なく、一度の加熱調理でそこまで大きな調理器具を使用しないご家庭には、60cm天板をおすすめします。

キッチンタイプで選ぶ

60cm

75cm

一枚天板タイプ

流し台タイプ

×

既存のキッチンタイプによっては75cm天板のビルトインコンロが設置できないケースがあります。
それぞれのキッチンタイプで選べるビルトインコンロを事前に確認しておきましょう。

一枚天板タイプ

一枚天板タイプのキッチンはシステムキッチンと呼ばれ、近年では主流になっているキッチンタイプです。
コンロキャビネットが独立せず、キッチン本体の天板(ワークトップ)が一枚で構成されています。

一枚天板タイプのキッチンは60cmと75cmどちらのサイズでも設置することができ、電子コンベックなどのガスオーブンと連結して設置することも可能です。

しかし、お使いのレンジフード幅が60cmの場合は、消防法により60cm天板のビルトインコンロしか設置することができないので注意してください。

流し台タイプ

流し台タイプのキッチンは、ブロックキッチンと呼ばれており、古い住宅に設置されている傾向が多いキッチンタイプです。
コンロキャビネットがキッチン本体から独立しており、コンロキャビネットの上にテーブルコンロが乗せてあるもの、外国製のオーブンと一体型になっているものがあります。

キャビネットやオーブンの組み合わせで設置することは可能ですが、間口の都合上、60cm天板のコンロしか設置できないので注意が必要です。

ビルトインコンロのサイズはご自宅での使い勝手を比較して選ぼう

ビルトインコンロは設置条件を確認した上でご家庭での使用状況や使い勝手を重視して選択することをおすすめします。

また、価格は商品のシリーズや機能によっても異なりますが、天板のサイズが60cmの方が数千円程安くなる傾向です。
今後10年以上使っていく設備ということを踏まえて、快適に使えるビルトインコンロを選びましょう。

設置条件が整っていなくても、キッチン全体のフルリフォームによってご希望の設備を設置する環境を作り出すことが可能です。
こだわりの設備で、毎日の食生活をより快適にしませんか。

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

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コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます

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