この記事でわかること
- 太陽光発電設置の流れがわかる!
- 業者を選ぶ際のポイントがわかる!
- 失敗しないためにやるべきことがわかる!
太陽光発電の基本的な仕組みをおさらい

太陽光発電は、太陽光を利用して、半導体で発生する電子の流れによって電気をつくり出すことをいいます。具体的な仕組みは、以下のとおりです。
- 太陽光パネルで光を吸収する
- 太陽光パネル内の太陽電池に光が当たり、n型半導体に電子(-)、p型半導体に正孔(+)が集まる
- 2つの電極に導線をつなげることで電子が正孔のほうに移動し、光起電力が流れる
- パネルで発電した電気が配線を通って接続箱に流れる
- 接続箱から流れてきた直流電力をパワーコンディショナで交流電力に変換する
- 分電盤を通して各部屋のコンセントや住宅設備、蓄電池などへ供給される
太陽光発電は火力発電などと比べて、クリーンで枯渇しないのがメリットです。自宅の屋根などに設置でき、非常用電源としても活躍します。
太陽光発電事業に関連する主な業種は次の2つ
製造メーカー
太陽光発電事業に関連する業種の一つは、太陽光パネルなどを製造するメーカーです。国内メーカーではシャープや京セラ、パナソニック、長州産業、ソーラーフロンティアなどが挙げられます。
国外メーカーではカナディアンソーラー、Qセルズ、ロンジなどがあります。
中国や韓国、アメリカ、カナダをはじめ世界中にメーカーがあり、日本でも事業を展開しているところが多いです。基本的に、製造メーカーが直接的に販売することはありません。
販売施工・設置業者
太陽光発電の販売施工・設置業者は、以下の業務を担います。
- 設置場所の現地調査
- 製品・システム提案
- 経済産業省や電力会社への代理申請
- 施工
- アフターサービス
また、下記の業種も販売施工・設置業者に含まれます。
- 電力会社やガス会社
- ハウスメーカーや工務店
- リフォーム会社
- 家電量販店
さらに訪問販売を行う専門業者や、Webを介して申し込む専門業者など、設置に関わる業者は多岐にわたります。
いずれにせよ、信頼できる業者かどうかを見極めることが、設置後のトラブルを回避するために重要です。
どこに頼むか決める前に! 太陽光発電設置の流れを確認
太陽光発電設置の基本的な流れは、以下のとおりです。
- 見積もり依頼
- ご訪問(見積もり/ご提案)
- お申し込み
- 現地調査
- ご契約
- 設置工事
- 使用開始
このほかに、補助金申請などを必要に応じて行います。
太陽光発電を設置する場合は、太陽光パネルの規模や、どの程度の発電量を確保するかといったシミュレーションを行うことが大切です。ハウスメーカーや施工業者などに相談し、綿密な計画を立てる必要があります。
また、複数の業者の見積もりや提案内容から、依頼する業者を選定しましょう。設置工事は1週間程度で完了し、小規模であれば数日で終わる場合もあります。
太陽光発電の設置をどこに頼むか決める際のポイント
太陽光発電を設置するのに、どの業者が良いのかわからないという方もいるでしょう。ここでは、依頼する業者を決めるときのポイントをお伝えします。
実績や高評価があるか
太陽光発電の設置を依頼する際、選択肢が多くて迷ってしまうかもしれません。信頼できる業者かどうか判断する材料の一つが、実績の数です。
依頼する業者を検討するときは、施工実績がしっかりあるかを確認しましょう。
良い口コミの数など、利用者からの高評価や評判も、業者を選定するうえで大事なポイントです。
許認可や資格、メーカーからの認証があるか
太陽電池発電設備の仕事は、電気事業法上「一般用電気工作物」に当たり、設置工事では電気工事士の資格が必要です。
また電気工事業を営む場合は、都道府県知事または経済産業大臣への届け出が欠かせません。さらに、取り扱いメーカーから、一定の施工知識などを認めた事業者という認証を得ているかも重要です。
こうした許認可を得ている業者や、資格を持つスタッフが配置されている業者は、信頼性が高いといえます。
複数のメーカーを扱っているか

太陽光パネルのメーカーにより、その特長は異なります。一つのメーカーのみを扱う業者で契約した場合、条件に適していない太陽光パネルが設置される可能性があります。
自宅に最適な太陽光パネルを設置したいなら、複数のメーカーの提案が可能な業者を選ぶのがおすすめです。そういった業者であれば、発電量の多さ、コストの低さ、初期投資回収の時期など、さまざまな要望に合ったメーカーや料金メニューを提案できるでしょう。
業者選びでは、3社以上のメーカーを提案できるかどうかがポイントになるでしょう。
自社施工が可能か

自社施工できる業者は、外部の業者をはさまない分、計画どおりに作業が進行します。施工後のアフターフォローまで自社で一貫して対応するため、品質も維持されるでしょう。
自社施工でない場合は、実績が豊富な信頼性の高い施工会社と連携していることが重要なポイントになります。信頼できる施工会社と連携していれば、万が一の際もトラブルが少なく安心です。
屋根の構造に詳しい施工業者か

太陽光パネルを自宅に設置する場合、屋根の上に付けるのが一般的なので、必ず事前調査を実施します。しかし、多くの建物は太陽光パネルの設置を想定して作られていません。
そのため、屋根の状態や耐荷重を調査して、安全確認を行う必要があるのです。調査では、屋根の雨漏りや破損などにつながるリスク評価もポイントになります。
トラブルを未然に防ぎ、設置の安全性と効率性を確保するためには、施工業者が屋根の構造や建築についてきちんと知識を有していることが重要です。
アフターフォロー体制が整っているか
太陽光発電の設備は、発電効率を維持するために、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。緊急時に、迅速に対応してもらえるかどうかも重要です。
通常、設備は屋外に設置されることから、自然災害で機器が破損したり、故障したりするリスクも考えられます。アフターフォローがある業者なら、すぐに応急処置などの対応をしてくれるでしょう。
アフターフォロー体制が整っているか、メンテナンス費用はどの程度かかるかなど、導入後の利便性やコストを確認してみてください。
コストが予算に見合っているか
太陽光発電は初期投資が高く、回収までに年月が必要な設備です。
日照条件など詳細な調査を実施しないと、電気代は下がったものの、当初のシミュレーションよりも発電量が少なくローン支払額のほうが多いといった事態にもなり得ます。
初期費用が適切かどうか、比較・検討する上で目安となるのが、1kW(キロワット)あたりの価格を表した「kW単価」です。できるだけ、kW単価が安くて発電量が高いパネルを選びましょう。
初期投資が適切か、ランニングコストに無理はないか、シミュレーションに問題がないかなど、自分の予算と照らし合わせながら検討してみてください。
信頼できる太陽光発電の設置業者の特長
長期的に使用する太陽光発電では、信頼できる設置業者を選ぶことが重要です。ここからは、信頼できる設置業者にはどのような特長があるのか見ていきましょう。
綿密なコミュニケーションが取れる
太陽光発電の設置における優良業者の特長は、わからないことや不安なことなど、相談にしっかり対応してくれてコミュニケーションが取れることです。
先述したとおり、太陽光発電設備はメンテナンスが必要なため、設置して終わりではなく長い付き合いになります。
よりきめ細やかなサービスを希望する場合は、日本全国に支店を持つ大手よりも、関東や東京など地域に根ざした地元業者がおすすめです。
細かいところまで丁寧に説明してくれる
太陽光発電の設置における優良業者は、太陽光発電に関する疑問に的確に答えてくれます。例えば、具体的な施工方法や太陽光発電のメリット・デメリットなど、丁寧に教えてくれる業者は良心的です。
そのような優良業者は、電力会社に必要な申請や補助金申請など、必要な手続きを把握したうえでサポートしてくれるため、安心して任せられます。
要望をしっかり聞いてくれる
太陽光発電を設置する際に、要望を汲み取ってくれる業者は優良です。どの程度の発電量が欲しいか、どれくらいの電力を賄いたいかなど、見積もり前に業者からヒアリングが実施されます。
ここで伝えた要望をしっかり聞いて、反映した見積もりを出してくれる業者を選ぶことが大切です。反対にこちらの要望を無視して、一方的な案を提示する業者には注意しましょう。
太陽光発電の設置で失敗しないためにやるべきこと
太陽光発電の設置で失敗しないためには、複数業者から見積もりを取り、契約内容や見積もり内容を理解することが大切です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
複数業者から見積もりを取得する
同じメーカーの製品を扱っていても、価格は業者ごとに異なります。そのため、選定の際は複数業者から見積もりを取りましょう。特に、ヒアリングも行わずにいきなり見積もりを提示してくる業者は注意してください。
1社だけだと相場が分からず損をしかねません。できれば3〜5社の見積もりを取り、相場に合った業者を選びましょう。
また、初期投資の価格比較ではなく、アフターフォローの内容なども比較・検討し、10年、20年といった長いスパンでどの程度の差が出てくるかを考えることも大切です。
契約内容や見積もりの内容の理解を曖昧にしない
契約書には設置だけでなく、保証期間や保証内容なども記載されています。
後々トラブルにならないよう、不明な点はすべて聞き、契約書の内容をしっかり理解してから契約を結ぶことが大切です。
見積書も同様ですが、中には見積もりの内訳を記載していない悪徳業者も存在します。
相場からかけ離れた見積書になっていないか、記載内容におかしいところがないか、しっかりと確認して、曖昧なままにしないように心掛けましょう。
太陽光発電・蓄電池は東京ガスにおまかせ!

太陽光発電・蓄電池を導入し、電気代を削減しながら、災害時の停電リスクにも備える暮らしを始めませんか。同時に導入すれば、日中の発電で余った電力を蓄電することができ、太陽光発電・蓄電池それぞれのメリットを最大限活用できます。
太陽光発電・蓄電池の導入には、お住まいの地域ごとの補助金を活用することで初期費用を抑えられます。
たとえば、東京都内の戸建住宅に太陽光発電(4.5kW)と蓄電池(9.9kWh)を設置した場合、東京都から170万円の補助金を受領できます注1, 2)。
東京ガスの専門スタッフが対応いたしますので、まずはお気軽に資料請求や無料訪問相談をお申し込みください。
注1) 補助金の正式名称は東京都の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」です。補助金には受給条件・予算枠があり、支給されない場合や上限金額での支給がされない場合があります。
注2) 本内容は東京都の2025年2月19日報道発表資料を基に試算したものです。詳しくはこちらをご参照ください。令和7年度の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」の補助メニューは、令和7年第一回都議会定例会で予算案が可決・成立した場合に確定します。令和7年度の要綱は未確定のため、令和7年度の要綱の基準、条件に従って算定した場合には金額が異なることがあります。
東京ガスが選ばれる「3つの安心」
安心1. ご自宅にピッタリのプランのご提案
お客さまの家の屋根の素材や形に合った太陽光発電システム、また太陽光発電容量とお客さまの電気使用量から最適な蓄電池のご提案が可能です。さらに、太陽光発電・蓄電池設置後の電気代の削減効果をシミュレーションすることで、納得して導入いただくことができます。
安心2. 補助金申請もサポート
太陽光発電設備や蓄電池に対して、国や自治体から補助金が支給される場合があります。お客さまがスムーズに、手間なく申請できるよう東京ガスがサポートします。
安心3. 万が一の故障に備える、保証制度が充実
設置した太陽光発電に不具合や故障があった場合は、東京ガスの専門スタッフが責任をもって対応します。また、メーカーによる長期保証制度があり、保証期間内であれば無償での交換対応が可能です。注3)
注3) 保証期間は10~15年、保証期間や内容はメーカーによって異なります。故意による故障など、交換対応範囲外となる場合がございます。火災、風水害、地震、落雷、台風、噴火、津波などの天災地変に起因する損害、飛来物や盗難による損害などは保証対象外です。