電球とブロック

マンションでも電気の契約会社は自分で選べる!電気代を節約する方法を紹介

マンションに住んでいる方は、「電気の契約は自分で選べない…」と思っていませんか? 実は電力自由化によってどなたでも契約する電力会社を自由に選べるようになりました。電気代を節約するためにはどのように電力会社を選ぶべきか、どんなことができるかについて当記事で紹介していきます。

最終更新日:2024年05月15日公開日:2024年04月09日

目 次

そもそも電力自由化とは?

電力自由化によって、マンションに住んでいる方でも自由に電力会社を選べるようになりました。そんな電力自由化とは、そもそも何なのかおさらいしてみましょう。

電力自由化とは、2016年4月に行われた法律改正で始まった制度のこと。それまでは、関東エリアなら東京電力、関西エリアなら関西電力、北海道なら北海道電力というように、地域で利用できる電力会社が決められており、自由に選ぶことができませんでした。しかし、電力自由化によってこのような制約が撤廃され、さまざまな企業が電気事業に参入できるようになりました。「消費者は電力会社を自由に選ぶことができて、企業も電気事業に参入する自由を得られること」が、電気の自由化といえるでしょう。

多くの企業が電気小売事業に参入することにより価格競争が起き、消費者はよりお得な料金メニューを選んだり、ライフスタイルにあわせて電力会社を選べるようになっているのです。

電力自由化について詳細をみる

賃貸マンションでも電気の契約会社は自分で選べる?

賃貸マンションの電力会社は選べる

電気の契約会社は自分で選べる

マンションの場合、電気は一律で統一されていると思われるかもしれません。現在マンションに住んでいる方やこれからマンションに引越しする方などは、電力会社を自由に選べるのでしょうか?

その答えは、「YES(できる)」。マンションに住んでいても賃貸マンションであっても、多くの場合、個々の世帯が自由に電力会社を選んで契約することができます。電力自由化がスタートしましたが、電力を供給する電線は現在のものをそのまま使うので、特別な工事なども必要ありません。近年は電力メーターを新しい「スマートメーター」と呼ばれるものに切り替える作業が進んでいます。スマートメーターには通信機能がついており、電気使用量のデータを通信機能で送信することが可能。これまでは電力会社の人が各家庭をまわりメーターを検針していましたが、それが不要となっているのです。もし自宅マンションのメーターがスマートメーターになっていれば、そのまま電力会社を自由に選んでOK。スマートメーターがついていない場合でも、新しい電力会社と契約すればスマートメーターに交換してくれるでしょう。

自分で電力会社を選べない場合も

ただしマンションでも、自分で電力会社を選べない例外があります。それは、マンション1棟分の電気について、同じ電力会社と一括で契約する「高圧一括受電」している場合。そのようなマンションでは、安価な料金で高圧の電力が一括供給されています。そのため、各部屋の住人が自由に電力会社を選ぶことができないのです。

マンションの電気代を節約する方法6選

ブレーカー

毎日使う電気だからこそ、小さな取り組みが月々の電気代を軽減してくれるはずです。

ここからは、電気代を節約できる方法を6つ紹介します。ぜひ実践してみましょう!

1. 契約アンペアを見直す

契約アンペアとは、どのくらいの電気が必要になるかを設定するものです。一般家庭では、30A、40A、50Aのように選べて、契約アンペア数が大きくなるほど一度に使える電気量が増え、電気の基本料金が高くなります。電気使用量のお知らせに契約アンペア数が記載されていますので、それを確認してみましょう。一般的なアンペア数の目安として、以下を参考にしてください。

1人・2人世帯:30A

3人世帯:40A

4人世帯:50A

それ以上の世帯:60A、または60A以上

契約アンペア数が小さすぎると、契約している電気量を越えて使った場合、ブレーカーが落ちてしまいますのでご注意ください。

契約アンペアの変更について詳細をみる

2. 待機電力を減らす

家電製品をコンセントにさしたままの状態でいると、その家電の電源を入れていない状態でも、一定の電気を消費してしまいます。これを待機電力といいます。

1年間の待機電力は1世帯あたり約6,000円近くにものぼるといわれ、決して無視できるものではありません。そのため、家電を使っていないときは、コンセントからこまめに抜くように心がけましょう。コンセントをこまめに抜くことができない電話などは、省エネモードが搭載されている場合は利用するといいでしょう。

3. 季節にあわせて家電の設定を見直す

季節ごとに、家電の設定を変えることも大切です。例えば冷蔵庫は、家庭で消費する電力のうちおよそ2割ほどを占めています。寒い季節なら、庫内の温度を「中」や「弱」に設定するなどしてみましょう。また、庫内にものを多く詰め込みすぎず、頻繁に出し入れしすぎないなども心がけるといいでしょう。さらに、エアコンを使う場合は、外気温と設定温度の差が大きいほど多くの電気を使うことになるため、適切な温度に設定に加えて、フィルターをこまめに掃除しておくといいでしょう。

4. 炊飯器・電気ポットの長時間の使用を避ける

炊飯器や電気ポットなど、保温する機能のある家電製品は、できるだけ長時間使うことを避けたいものです。保温している間に電気を使用しますので、ごはんやお湯を再び温めたい場合は、その都度電子レンジなどを使って温めるといいでしょう。パソコンも、シャットダウンした後すぐに再び起動する予定があるのなら、スリープ状態にしておいた方が電気をあまり使用しません。

5. カーテンで断熱する

夏のエアコン使用時や冬の暖房使用時に、冷暖房の効果をアップするためには、ぜひカーテンを活用しましょう。夏なら太陽の日差しを避けて室内の温度が高くなるのを防ぎ、冬は外の冷たい空気が侵入し室内を冷やすのを防げます。特に部屋のカーテンは、断熱効果のあるものがおすすめ。断熱効果のあるカーテンを使用すると、部屋の窓周辺が密閉状態となるため、冷暖房が効きやすくなります。

6. 自分の生活スタイルに合った電気料金メニューを契約する

自分の生活にあった電気料金メニューを選ぶことも大切です。例えば東京ガスの基本プランでは、東京電力エナジーパートナー(スタンダードS/L)と比較しても、すべての段階で電力量料金がお得。東京ガスのセット利用でさらに割引もあるので、世帯あたりの電気代・ガス代を節約することができます。電気やガスは毎日必ず使うものなので、少しでも費用を抑えられる料金メニューを選ぶといいでしょう。

東京ガスの電気料金メニューについて詳細を見る

賃貸マンションでも電気の契約会社を見直して、電気代を節約しましょう!

女性とリビング

マンションでも、一部の条件を除いて、電力会社を自由に選んで契約できることがおわかりいただけたでしょうか。電気代を抑える方法はいくつもありますが、その第一歩として電力会社を見直してみることも大切。自分のライフスタイルにあわせて、電力会社選びを考えてみてはいかがですか?