自分でできるレンジフードの掃除手順
まずは、自分でできるレンジフードの掃除をするために準備するものと具体的な掃除のやり方を紹介します。
準備するもの
レンジフードを掃除する上で準備しておくと良いものは下記のとおりになります。
- 洗剤を溶かしたぬるま湯
- アルカリ性洗剤
- 水切りネット
- 大きなゴミ袋
- ゴム手袋
- スポンジ
- 雑巾
- キッチンペーパー
- 食品用ラップ
- 歯ブラシや割り箸
多くの道具やものが必要なのは、各段階で掃除のポイントが異なるためです。
たとえば、つけ置き洗いをするときに大きなゴミ袋や洗剤を溶かしたぬるま湯が必要になり、つけ置きした部品を洗うときに歯ブラシや割り箸を使います。
ほとんどのものが各家庭にあるものですが、足りないものは買い足し、すべてそろえてからレンジフードの掃除を始めましょう。
掃除の手順
レンジフードの掃除手順は5つの工程に分けられます。
自分でレンジフードの掃除をする場合は、ここで紹介する手順どおりに掃除してみることをおすすめします。
換気扇のコンセントを抜く
掃除をする上で最も大切なのが安全の確保です。
作業中に誤ってスイッチに触れてしまいファンが回転すると、手指を切断してしまう危険があります。
そのため、まずは換気扇の電源を切り、その上でコンセントを抜いておくようにしましょう。
レンジフードの種類によってはコンセントが見える位置にない場合もあります。
そのような場合はブレーカーを落として作業しましょう。
各部品を取り外し、つけ置き
コンセントを抜くか電源を落としたら、換気扇の各部品を取り外し、つけ置きをして、付着した汚れが落ちやすい状態にしていきます。
つけ置きの方法は、部位や汚れの状態によって工夫しましょう。
たとえば、固定ネジなどの細かい部品は水切りネットなどに入れ、誤って流してしまわないように注意しながらつけ置きを行います。
つけ置きには、洗剤を溶かしたぬるま湯を使用するとより効果的です。
軽い汚れの場合で20分程度、汚れがひどい場合は1〜3時間程度つけ置くようにしましょう。
またつけ置きをする部品に溝がある場合には、洗剤を含ませたキッチンペーパーを溝に入れ、ラップで蓋をするのもおすすめです。
レンジフードの部品の外し方や油汚れがひどいレンジフードの掃除方法を詳しく知りたい方は、こちらのリンクも確認してみてください。

2025年02月27日
レンジフードの外し方と清掃方法・外せないときの対処法・注意点などを解説
レンジフードを掃除する際、外し方や掃除の仕方がわからずに困ってしまう方もいるでしょう。レンジフードは油汚れが蓄積するため定期的な清掃が必要です。この記事では、レンジフードの外し方や、掃除方法、外せないときの対処法や清掃時の注意点などについて解説します。
取り外せない部分の拭き掃除
取り外すことができない部分は拭き掃除をして汚れを落としていきます。
レンジフードの内側やカタツムリとも呼ばれるシロッコファンが入っている筒の部分もしっかり拭いていきます。
また、拭き掃除で汚れが落ちない場合は、界面活性剤入りの洗剤を使用したり、洗剤をキッチンペーパーに染み込ませてからラップでパックしたりして、汚れを浮かせるようにしましょう。
汚れを浮かせることで、拭き取れるようになりますので、実践してみてください。
つけ置いた部品を洗う
外せない部品の拭き掃除がある程度終わったら、次につけ置きしていた部品を洗っていきます。
歯ブラシやスポンジなどを使用して手早くこすり洗いし、付着している汚れを落としていきます。
つけ置きしてあれば、汚れは落ちやすくなっているはずです。
あまり無理に取ろうとすると、コーティングや塗装を傷める可能性があります。
汚れが落ちにくい場合は、再度つけ置きをして、汚れが落ちやすくなるのを待ちましょう。
部品の洗いが終わったら、洗剤が残らないようにしっかり洗い流すことも大切なポイントです。
各部品が乾燥後、元に戻す
つけ置きしていた部品をすべて洗ったら、陰干しして乾燥させます。
最低半日は干しておきましょう。
部品がすべて完全に乾燥したら、部品を取り付けて元に戻します。
部品に水気が残っていると、さびやカビの原因になる可能性があります。
特にさびは一箇所で発生すると広範囲に広がりやすく、また故障の原因にもなるため、取り付け前に必ず乾燥していることを確認しましょう。
自分でレンジフードを掃除するタイミング

ここまで自分で掃除する際の手順について紹介してきましたが、レンジフードを自分で掃除するとしたら、どのようなタイミングですると良いのでしょうか。
ここでは、掃除工程ごとに3つに分けて適切なタイミングを紹介します。
レンジフード全体の掃除
レンジフード全体の掃除は時間も労力もかかるため、頻繁に行うのは難しいでしょう。
それでも1年に1・2回の頻度で定期的に行うのがおすすめです。
また、下記のような症状が見られる場合、掃除をすれば改善することがあります。
- 異音がする
- 異臭がする
- 電気代が高い
- キッチン回りの壁や床のベタつき
特に電気代が高く感じられたり、キッチン回りの壁や床にベタつきが出たりするのは、フィルターの目詰まりで換気扇が本来の能力を発揮できていないますためだと推測できます。
これらの症状が見られる場合は、速やかにレンジフードを掃除しましょう。
フィルターやファン
レンジフードの中でも汚れが蓄積しやすいのがフィルターとファンです。
特にフィルターは定期的に掃除をしないと、換気扇の性能を大きく落としてしまいます。
フィルターとファンの掃除は3ヶ月に1回くらいの頻度で行うのが理想です。
特に油料理が多い家庭ではこれくらいの頻度が必要でしょう。
油料理が少ない家庭なら、半年に1回程度で良いかもしれません。
ただし、換気扇の下でタバコを吸うのであれば、頻度をあげる必要があります。
拭き掃除だけで油汚れが落ちにくくなってきと感じたら、フィルターやファンを掃除するタイミングです。
軽い拭き掃除
軽い拭き掃除は汚れが蓄積するのを防ぐ役割もあり、頻繁に行えば行うだけレンジフードが汚れていくのを防ぐことができます。
毎月1回の掃除が理想ですが、気づいたときに軽く拭き掃除するように心がけるだけでも、きれいな状態を維持できます。
ほこりや汚れがたまりやすいレンジフード上部や、油汚れの付きやすい整流板など、分解の必要がない部分を中心に拭いていきましょう。
まとめ
今回は、自分でレンジフードを掃除する手順と必要な道具、掃除をすべきタイミングなどを紹介しました。
正しい手順を踏むことができれば、レンジフードの掃除はそれほど大変ではないので、今回の記事を参考に実践してみてください。
定期的にレンジフードを掃除して、頑固な汚れができないようにすることが大切です。
ただし、自分で掃除できる範囲には限界があることも認識しておく必要があります。
特にシロッコファンの入っているカタツムリ部分の汚れが目立つときは、専門の業者に依頼するようにしましょう。
正しい手順を踏むことができれば、レンジフードの掃除はそこまで大変ではありませんので、今回の記事を参考に実践してみてください。
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レンジフードの交換目安は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
レンジフードの交換費用は15万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
