リンナイの「デリシア」か「リッセ」どっちがいい?違いを解説

リンナイの「デリシア」か「リッセ」どっちがいい?違いを解説

リンナイのガスコンロであるデリシアとリッセは、同じメーカーの機種ですが、機能性やデザイン、安全機能において違いがあります。 この記事ではそれぞれの機能の違いや選ぶ際のポイントについて詳しく解説しています。 現在デリシアとリッセ、どちらにしようか悩んでいる方にとって、答えを出すきっかけになるような記事になれば幸いです。

最終更新日:2024年10月03日公開日:2024年07月04日

目 次

この記事でわかること

  • リッセとデリシアの機能や特徴がわかる!
  • リッセとデリシアのデザインや安全機能など細かい部分までわかる!
  • リッセとデリシアのどちらが自分に合っているかわかる!

リンナイの「デリシア」と「リッセ」の違い

リンナイ

リンナイのデリシアとリッセは、コンロやグリルのお手入れのしやすさ、グリルからの煙・ニオイをカットする機能においては同じ性能を有しています。
しかしながら、調理機能やデザイン、使用できる調理器具には少しずつ違いがあります。

ここでは主な違いについてそれぞれ詳しく解説していきます。

調理機能の違い

まずは調理機能についてみていきましょう。
デリシアとリッセに共通している機能は以下の表の通りです。

コンロ

炊飯機能

ごはん・おかゆ・炊込み

タイマー

1~120分

温度調節機能

130 ~ 220℃(10℃刻み)

湯沸かし機能

沸騰後、自動で保温・消火
(タイマー設定も可能)

グリル

プレート使用:オート機能

焼き魚・トースト
(焼き加減の調節可)

焼き網使用:オート機能

姿焼・切身・干物
(焼き加減の調節可)

あたため機能

天ぷらやフライ物などを
サクッと美味しくあたため直せる

タイマー

「デリシア」
ココットプレート:1分~18分
ザ・ココット:1分~30分
「リッセ」
ココットプレート:1~18 分

アプリ

オート調理

火加減や加熱時間をお任せ

デリシアとリッセにはコンロ、グリル、アプリにおいて共通している機能が多くなっています。
ただし、アプリについては、デリシアの方が作れるメニューが多いという違いがあります。
また、使用できる専用調理器具についても、デリシアは「ココットプレート」と「ザ・ココット」に対して、リッセは「ココットプレート」のみです。
これ以外にも、デリシアにのみ搭載されている機能には、コンロ側のオート機能、麺ゆで機能、ゆでもの機能があります。

ここからは、機能ごとの違いについて詳しく解説していきます。

オート機能

オート機能

前述でも紹介しましたが、デリシアには、業界初の「コンロオートメニュー」が搭載されています。
専用アプリで調理したいレシピを検索してそのレシピをデリシアに送信することで、火加減や加熱時間などを自動で調整してくれるのです。

そのため、以下の4つの手順で簡単に調理を行うことができます。

  1. 食材をフライパンに入れる
  2. オートメニュースイッチを押す
  3. 焼き加減を選ぶ
  4. 点火スイッチを押す

なお、オートメニューが可能な調理法は、以下の表のようにシリーズ毎に異なります。

無水調理

焼き餃子

ハンバーグ

茶碗蒸し

煮物

W31シリーズ

-

-

-

-

W30シリーズ

麺ゆで・ゆでもの機能

麺ゆで・ゆでもの機能

デリシアには自動で火力を調節する機能が備わっており、その機能を活用しているのが、麺ゆで機能とゆでもの機能です。

手動での火力調節だと、ついつい吹きこぼれを起こしてしまい、後始末が大変なんてこともあるかと思いますが、麺ゆで機能があれば火力の調節を自動で行ってくれるので、吹きこぼれの心配がありません。
調理に手間がかからず、調理後の後片付けも簡単になるでしょう。

また、ゆでもの機能は火力を自動で調節して沸騰状態を保ってくれるため、根菜やゆで卵など沸騰状態を保ちたい調理に便利です。

使用できる調理器具の違い

デリシア

ココットプレート
+ザ・ココット

ココットプレート +ザ・ココット

リッセ

ココットプレート

ココットプレート

上記の図のとおり、デリシアとリッセには使用できる調理器具において違いがあります。

リッセで使用できる調理器具はココットプレートです。
ココットプレートはグリルで使用し、ピザや魚などを焼いたり、温め直す際に便利な器具です。

デリシアは、ココットプレートに加えてザ・ココットを使用することができます。
ザ・ココットはグリルでもコンロでも使用することができ、蒸す・焼く・煮る・低温調理・無水調理など、調理の範囲を広げてくれる調理器具です。

2.4Lと大容量であり、茶わん蒸しであれば4人分まとめて作ることもできます。
子育て世帯でも活躍してくれることでしょう。

デザインの違い

結論から申し上げると、リッセとデリシアのデザインには、カラーラインナップと使用されている素材において違いがあります。
それぞれに分けて詳しく解説していきます。

カラーラインナップ

デリシア

デリシアのトッププレートのカラーラインナップ

リッセ

リッセのトッププレートのカラーラインナップ

上記の図にリッセとデリシアのトッププレートのカラーラインナップをまとめました。

素材に関してはガラストッププレートで同じですが、リッセとデリシアを比較すると、デリシアの方がリッセよりも選べるカラーの種類が豊富です。

どちらのカラーラインナップも落ち着いた色合いで構成されているため、キッチンや家の雰囲気に合わせやすいですが、種類が豊富な点を加味するとデリシアの方が、よりご自宅に合ったデザインを選びやすいでしょう。

素材

デリシア

コンロ

リッセ

コンロ

前述でも少し触れましたが、トッププレートの材質はリッセ、デリシアともにガラスで同じです。

材質において違いがある点はゴトクと排気カバーになります。

デリシアのゴトクと排気カバーに使用されている材質はピュアステンレスで、耐久性に優れており、高級感のある印象を与えてくれます。
その一方で使用を続けていると変色してしまうため、専用クリーナーでのお手入れが必須です。
そちらが気になる場合には、グレーと黒色のホーロー製のゴトクも選択可能です。

リッセのゴトクと排気カバーは、一般的な黒色のホーローです。
ホーローはメンテナンス性や使いやすさに長けた素材で、多くのコンロに採用されています。

安全機能の違いと共通点

火を扱うガスコンロを使用するうえで、安全機能の性能は大切な項目です。
デリシアとリッセの安全機能において異なる点と共通している点を見ていきましょう。

デリシアとリッセで異なる点

デリシアのみ

鍋なし検知機能

  • 鍋を置いていない状態では点火しない
  • 調理中に鍋を持ち上げると弱火になる
  • 1分間、鍋が載っていないと自動で消火

うっかり消火対応機能

オートモード使用中に、誤って消火してしまった場合、
15 秒以内に再度点火を行うことで自動調理を再開できる

電源オートオフ
機能

調理終了後に電源を切り忘れた場合、約3分後に自動で電源オフ

リッセのみ

コンロ・グリル
操作ボタン
戻し忘れ
お知らせ機能

タイマーや便利機能、安全機能により自動で火が消えたとき、
操作ボタンを戻し忘れると、1 分ごとにブザーでお知らせ
(乾電池が消耗するのを防ぐ)

まずは、デリシアのみに備わっている安全機能とリッセのみに備わっている安全機能を簡単に上記の表にまとめました。

デリシアのみに備わっている安全機能は鍋なし探知機能、うっかり消火対応機能、電源オートオフ機能の3つです。

鍋なし検知は、主に空だきや衣類への燃え移りを防ぐ意味合いを持つ機能であり、鍋の有無を検知して、自動的に火力調整や、消火をしてくれます。

うっかり消火対応は、オートモードを使用している際に、手動で消火してしまった場合に15秒以内に再点火をすることで、オートモードに復帰できる機能です。

電源オートオフは、電源の切り忘れを防止するための機能で、調理終了後に約3分経過すると自動で電源をオフにしてくれます。

リッセのみの機能は1つで、コンロ、グリル操作ボタンを戻し忘れてしまった場合に、ブザーで知らせてくれる機能です。

基本的に手動操作の場合には操作ボタンを押し忘れることがないため、タイマーや便利機能、安全機能で消火した場合に働く機能になります。

デリシアとリッセの共通点

感震停止機能

震度約4以上で自動消火

立ち消え安全装置

煮こぼれなどで火が消えてしまったときに、自動でガスも止まる

温度上昇検知機能

温度センサーが感知してから30分経過すると自動消火
※温度上昇が続いた場合も自動消火

調理油過熱防止装置

焦げつき消火機能

焦げつきを初期段階で検知し自動消火

コンロ消し忘れ消火機能

約2時間で自動消火

グリル消し忘れ消火機能

約15分で自動消火

点火つまみのロック機能

子どもやペットによる誤操作を防ぐ

カスタマイズ

「コンロ消し忘れ消火機能」の自動消火時間の設定可能
※例えば120分から30分に変更するなど

「デリシア」30~120分「リッセ」30~90分
(10 分刻み)

デリシアとリッセで共通している安全機能は上記の表の通りです。

感震停止機能や立ち消え安全装置に関しては、緊急時に操作ができなくなってしまった場合や、ガス漏れなどのリスクを大きく軽減してくれる機能です。

また、温度上昇検知、調理油過熱防止、焦げつき消火、コンロ、グリルの消し忘れは火災発生のリスクに対して効果的に機能してくれます。

ガスコンロの操作ボタンは比較的簡単に操作ができてしまうため、誤って子供やペットが点火してしまう危険性があります。

これを防いでくれるのが点火つまみのロック機能です。

デリシア、リッセ共にこれだけ多方面から安全性を確保すべく安全機能が盛り込まれていますので、どっちの機種を選んでも安心して使用することができるといえるでしょう。

「デリシア」か「リッセ」どちらがおすすめ?

ここまでデリシアとリッセの違いについて解説してきましたが、結局のところ、どちらを選ぶのが良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。
どちらの機種も違った利点があるため、選定するためのポイントを絞って紹介します。

料理をより楽しみたいならデリシアがおすすめ

ガスコンロを使用して料理をより楽しみたいと考えている方にはデリシアがおすすめです。

デリシアの大きな利点としてザ・ココットが使用できることとより多くのメニューがオート調理できることが挙げられます。

「自分で作ろうとすると手間がかかるから」と諦めていた料理も思いのまま作ることが可能です。
それも一度にたくさんの調理ができるので、子どものいるご家庭にとって嬉しいポイントです。

オート調理の種類も豊富なため、料理のレパートリーを増やしたい方や、簡単に料理をしたい方にも向いています。

また、カラーバリエーションが豊富で、ゴトクが高級感のあるステンレスであることから、キッチンに高級感を持たせたい方もデリシアを選びやすいといえます。

シンプルな機能を求めるならリッセがおすすめ

機能が豊富なデリシアと比較すると、リッセに搭載されている機能はシンプルな仕上がりといえます。

そのため、グリルを多用しない方やデリシアの機能で不要な機能が多い場合にはリッセを選ぶのも良いでしょう。
また、オーブンやグリル機能つきの電子レンジをすでに持っている場合には、デリシアの機能と被るため、シンプルな機能を求めてリッセを選ぶという方も多いです。

とはいえ、リッセにおいても基本的な機能の他にタイマーや温度調節機能といった便利な機能も搭載されていることから、十分な機能性を発揮してくれます。

自分の求める調理スタイルや機能性を考えて選ぼう

今回はリンナイのガスコンロであるデリシアとリッセの違いについて解説しました。

デリシアは調理の幅が広がるザ・ココットが使用でき、コンロのオート機能が搭載されていることから、手の込んだ料理でも簡単に作ることができます。

また、リッセにもアプリと連動したオート料理やタイマーなどの便利機能が搭載されています。

安全機能に関してはどちらも十分に備わっていることから、自分が求める調理スタイルや機能性、キッチンや部屋とのデザイン性を考えながら選ぶのが良いでしょう。

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます