この記事でわかること
- ガスコンロの交換サインがわかる!
- ガスコンロの処分方法や種類別の捨て方がわかる!
- ガスコンロを捨てる際の注意点がわかる!
ガスコンロの寿命と交換のサイン
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ガスコンロの標準使用期間は、一般社団法人日本ガス石油機器工業会により定められた自主基準に従い、耐久試験を行って定められています。それに基づき、メーカーはガスコンロの交換推奨時期を「約10年」としていることが多いです。
あくまでも、10年を一つの目安として交換を検討すると良いでしょう。10年を超えると、故障の際に部品の製造が終了していて対応できないケースもあります。
経年劣化のサインが現れたら、交換するタイミングです。故障する前に早めに対応しましょう。
ガスコンロの交換サイン
ガス機器の経年劣化の例 | チェック項目 |
---|---|
![]() 見た目 |
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![]() 音やにおい |
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![]() 使用中 |
|
ガスコンロを使っていて振動音がする、点火しづらいといった不具合が出てくることがあります。バーナーの不具合やサビが取れない場合は、交換を検討したほうが良いかもしれません。
ガスコンロの交換サインとしては、表内のようなものが挙げられます。安全で快適に使用するためにも、ガスコンロの交換サインを知っておきましょう。
急な故障で慌てないためにも、お使いのガスコンロに不具合がないかチェックしてみてください。
ガスコンロの捨て方は? 9つの処分方法と費用
ガスコンロの処分方法は、一つではありません。次のような方法も考えられます。
- 自治体で粗大ゴミとして回収してもらう
- 自治体の指定場所へ自分で持ち込む
- 交換時に販売店で回収してもらう
- 引越し業者に処分してもらう
- 民間の不用品回収業者に依頼する
- 産業廃棄物処理業者に依頼する
- リサイクルショップで売る
- フリマアプリやネットオークションに出品する
- まだ使える場合は誰かに譲る
それぞれ処分費用や手続き、処分できるまでの日数が異なります。一つ一つ解説するので、最適な処分方法をお選びください。
自治体で粗大ゴミとして回収してもらう

不要になったガスコンロは、粗大ゴミとして回収してもらえます。処分方法は戸別回収で、玄関先など指定された場所に引き取りに来てもらうのが一般的です。
処分費用は自治体によって異なりますが、300円〜1,000円、ときには無料で回収してくれるところもあります。いずれにせよ、ガスコンロは燃えないゴミとして扱えないことを覚えておきましょう。
ガスコンロを自治体で回収してもらう手順は、以下のとおりです。
- 電話やWeb等で申し込みを行う
- 粗大ゴミ処理券をコンビニやスーパーで購入
- 指示された金額分の粗大ゴミ処理券をガスコンロに貼る
- 指定された収集日時にガスコンロを置いておく
自治体の指定場所へ自分で持ち込む

自家用車で運搬が可能であれば、直接ゴミ処理場に持ち込むこともできます。ただし、自治体によっては個人持ち込み不可の場合もあるので、注意が必要です。
また、申し込み方法や持ち込み場所、持ち込み可能な日時などは自治体ごとに異なるため、事前に公式ホームページなどで確認しておきましょう。
自分でゴミ処理場に持ち込むことで、回収を依頼するよりもコストを抑えられるのがメリットです。しかし、移動の時間や手間がかかるのがデメリットといえます。
交換時に販売店で回収してもらう

ガスコンロを廃棄するのは、多くの場合、新しいガスコンロに交換したときです。交換の場合は、販売店が古いコンロを引き取ってくれます。
自分で取り外し販売店に持ち込むと、無料回収してくれるところが多く、販売店によっては、郵送で引き取ってくれるところもあります。
ただし、処理費用がかかるケースがあるほか「無料引き取りは1台購入につき1台のみ」といった条件を設けていることもあるので、事前確認が必要です。
引越し業者に処分してもらう

引越しの際、新居にガスコンロが据え付けてあり、古いガスコンロが不要であれば、引越し業者に処分を依頼できます。回収費用は業者によって異なりますが、無料で引き取ってくれるところも少なくありません。
引越しのタイミングでガスコンロの交換をする場合も、業者に引き取ってもらうと手間がかからず、楽に処分できます。
引越し業者によっては回収品目を限定しているため、実際にガスコンロを引き取ってくれるかどうか、あらかじめ確認してください。
民間の不用品回収業者に依頼する

民間の不用品回収業者に依頼すると、都合の良い日時を指定でき、自宅まで回収に来てくれます。依頼は数千円の費用がかかりますが、複数の不用品を一度に回収してほしいときや、急ぎでガスコンロを処分したいときに便利です。
ただし、無許可で不用品回収を行っている業者もいるため、注意が必要です。「産業廃棄物処理業」や「古物商」の許可だけでは、家庭から出た廃棄物は回収できません。
必ず「一般廃棄物処理業」の許可を受けている業者を選びましょう。
産業廃棄物処理業者に依頼する

廃棄物処理(運搬)業者が、自治体から一般廃棄物処理業の許可を得ていれば、不用品回収業者と同様に、使わなくなったガスコンロを回収してもらえます。
廃棄物処理(運搬)業者は、取得している許認可が「処理」「収集運搬」の2種類である場合が多いです。一般的に収集から処理まで行うことが可能ですが、業者によってはどちらかのみの場合もあります。
多くの業者はガスコンロを金属くずの一つとして取り扱っており、自宅まで回収に来てくれますが、その分料金は高くなる傾向にあります。
リサイクルショップで売る

ガスコンロが比較的新しく、かつ運搬手段があれば、リサイクルショップに売る方法もあります。不用品が処分できて、お金ももらえ、一石二鳥です。
買い取ってもらえる可能性が高いのは、製造後10年以内で状態の良いものです。リサイクルショップに持ち込む前に、油汚れなどを落としてきれいな状態にしておきましょう。
フリマアプリやネットオークションに出品する

近年増えてきているのが、フリマアプリやネットオークションで自宅から気軽に出品する方法です。
梱包や配送に手間がかかりますが、不用品の処分ができ、ちょっとした収入が得られます。ガスコンロを求めている個人に直接売るので、リサイクルショップより高値で売れる可能性があります。
ただし、すぐに買い手がつく保証はなく、確実に売れるとも限らないため、急いで処分したい人には向いていません。
まだ使える場合は誰かに譲る
据え置き型ガスコンロからビルトインコンロに変えるため、まだ使える据え置き型ガスコンロを手放すケースもあるでしょう。
まだ使えるガスコンロであれば、親類や友人、知人などに譲るのも一つの方法です。
誰かに譲ってしまえば、処分費用も一切かかりません。身近にもらってくれそうな人が見つからない場合は、コミュニティーサイトなどを活用するのもおすすめです。
ガスコンロの種類によって捨て方や処分時の注意点は違う?
ガスコンロの種類により、捨て方や処分する際の注意点は異なります。ご自宅のガスコンロに適した処分方法を知っておくことが大切です。
ここでは、ガスコンロの種類別の捨て方や処分時の注意点を紹介しますので、チェックしてみてください。
ビルトインガスコンロ

ビルトインタイプは、システムキッチンに組み込まれているガスコンロです。
ビルトインガスコンロの工事は、専門の資格を持った人でなければできないため、取り外しの際は必ず業者に依頼してください。
無資格者がビルトインタイプのガスコンロを取り外すのは法律違反となるので、注意が必要です。
据え置き型ガスコンロ
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キッチンのコンロ台に置いて使用するタイプの据え置き型ガスコンロは、ビルトインガスコンロと異なり、自分で撤去できます。取り外しも個人で行えるものが多く、処分もしやすいのがメリットです。
ただし、ガス漏れなどの恐れがあるため、正しい順序で取り外す必要があります。あらかじめ取り外しの手順を確認しておき、十分注意しながら作業を行いましょう。
据え置き型ガスコンロの外し方
据え置き型ガスコンロを外す手順は、以下のとおりです。
- ガス機器が消火していることを確認するガスの元栓をしっかり閉める
- ガス栓からガスホースを取り外す
- ガス機器の接続口からガスホースを取り外す
- ガスコンロを撤去する
取り外し自体は比較的簡単にできますが、上記の手順を作業前に把握し、正しい順序で行うことが大切です。
カセットコンロ(卓上コンロ)

カセットコンロとは、卓上で使える小型サイズのコンロのことです。カセットコンロのほかに卓上コンロ、簡易コンロと呼ばれることもあります。
カセットコンロを処分する際は、コンロ本体とカセットボンベを分けて処分するようにしましょう。
カセットコンロの処分方法
カセットコンロを処分する手順と注意点を紹介します。
- カセットコンロからカセットボンベを取り外す
- カセットボンベを屋外の風通しがよく火気のないところに持ち出す
- カセットボンベのノズルを下に向け、地面に押しつけるなどしてガスを抜く
- ガスが抜ける音がしなくなったら、カセットボンベを振って中身がないことを確認する
- カセットボンベはお住まいの自治体のルールに従って処分する
カセットボンベを処分する場合、ガスが残っている状態で捨てるのは大変危険です。必ず上記の手順に従い、ガス抜きを行ってから処分してください。
以前は穴を開けるよう定めていた自治体もありましたが、今は事故防止のため、実施を義務づける自治体は少なくなっています。お住まいの地域や自治体のルールにのっとって廃棄しましょう。
ガスコンロの処分時にやってはいけないこと
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ガスコンロを安全に処分するために、行ってはいけないことは以下の8点です。
- 火気厳禁
- 元栓を開けっ放しにする
- ガスホースを無理に引っ張る
- ガス抜きをせず放置する
- ビルトインコンロを自分で取り外す
- カセットコンロをカセットボンベが付いたまま捨てる
- ガスコンロに電池が残ったまま廃棄する
- 不法投棄する
処分方法を間違えると最悪の場合、火事につながることもあるため注意しましょう。
火気厳禁

まず、ガスコンロは危険物という認識を持たなければなりません。普段は安全に使用できているとしても、自分でガスコンロを取り外すとなるとわけが違います。
例えば、取り外し作業中にタバコを吸うなどの行為は厳禁です。念のため、電気のスイッチなども触らないようにしましょう。
ガスコンロを自分で取り外すときは、手順を守り、周りの環境にしっかりと配慮して作業する必要があります。特に、火災を引き起こす火気に注意してください。
元栓を開けっ放しにする

ガスコンロを取り外すには、本体と元栓をつなぐホースを抜かなければなりません。ここで注意が必要なのは、先に元栓を閉めることです。
元栓が開いた状態で作業を行うとガスが漏れ、最悪の場合、火事になる危険性があります。一般的なガスの元栓は、つまみをひねって開閉を行います。
ガスホースをつなぐ方向に対して、元栓のつまみが平行(タテ)になっていると「開」状態で、垂直(ヨコ)になっていると「閉」状態です。
ガスホースを無理に引っ張る

ガスホースは元栓にしっかりと密着するように設計されているため、取り外そうとしても硬くて外れないことも考えられます。
無理に引っ張って抜こうとすると、ケガをしてしまう恐れがあるので、力まかせに取り外すことはおすすめしません。
どうしても外れない場合は、ハサミやカッターでホースを切断し、縦に切り込みを入れて裂いていきます。ガスコンロを売ったり譲ったりせず、完全に廃棄する場合に限られる方法ですが、こうすると簡単に取り外せます。
ガス抜きをせず放置する

無事ガスホースを取り外せても、油断は禁物です。ガスホース内に残っているガスを抜く必要があります。ガス抜きをしないまま放置すると、引火する可能性があり大変危険です。
つい忘れがちな作業ですが、しっかりと行うようにしましょう。
ビルトインコンロを自分で取り外す

ここまで、据え置き型ガスコンロの取り外し方を紹介しましたが、ビルトインコンロの場合、自分で取り外すことはできません。
ビルトインコンロとは、システムキッチンに埋め込まれたコンロのことです。取り外し直前までの作業は可能ですが、ガス管を取り外すには専門資格が必要です。
専門資格を有する業者に工事を依頼した場合、取り外しとビルトインコンロ本体の処分費用は1,000円〜3,000円程度です。
カセットコンロをカセットボンベが付いたまま捨てる

カセットコンロとカセットボンベは、ゴミの分別区分が異なります。
自治体によって異なるため、お住まいの自治体の公式ホームページなどで確認しましょう。
カセットコンロにカセットボンベを装着したままだと発火の危険性があり事故につながる恐れがあるため、必ず外して別々にし、それぞれ適した方法で捨ててください。
ガスコンロに電池が残ったまま廃棄する

据え置き型ガスコンロや一部のカセットコンロでは、着火や安全装置をサポートするため、電池を使用しています。
コンロ本体と電池はゴミの分別区分が異なるため、必ず外して廃棄するようにしてください。使用済みの電池は、自治体のルールに従って処分しましょう。
不法投棄する

前述したとおり、ガスコンロは決められた手順で処分するか、専門業者に回収してもらうほかありません。ゴミの分類をせず適当に処分すると不法投棄とみなされ、罰金を命じられる可能性があります。
不法投棄とみなされた場合「五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金」が科せられます。
参考:e-Gov法令検索「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
粗大ゴミにした場合の費用はわずか300円〜1,000円でしかないので、わざわざ罰金のリスクを背負って不法投棄する理由がありません。
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、1回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスおすすめのガスコンロ
ガスコンロ選びにお悩みの方に向けて、東京ガスおすすめの商品を4つピックアップしてご紹介します。希望に合ったガスコンロを見つけるヒントに役立ててみてください。
まとめ
ガスコンロを処分したい場合、自治体に回収を依頼したり、リサイクルショップに持ち込んだり、方法はさまざまです。それぞれ特長やサービスが異なるため、どう処分するかはよく考えて決めましょう。業者に依頼するときは、業者の見極めも重要です。
なお、ガスコンロの取り扱いは火災の危険をともなうため、慎重に行う必要があります。ガスコンロの種類によっては、有資格者が取り外しや取り付けをしなければならないので、対象製品の場合は必ず専門業者に依頼してください。
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