ガスコンロの処分方法と費用
ガスコンロの処分方法は一つではありません。
次のような方法が考えられます。
- 自治体で粗大ゴミとして回収してもらう
- 買い替え時に販売店で回収してもらう
- 引っ越し業者に処分してもらう
- 民間の不用品回収業者に依頼する
- リサイクルショップで売る
- フリマアプリやネットオークションに出品する
それぞれ処分費用や手続き、処分できるまでの日数が異なります。
一つ一つ解説するので、最適な処分方法をお選びください。
自治体で粗大ゴミとして回収してもらう
不要になったガスコンロは粗大ゴミとして回収してもらえます。
処分方法は戸別回収で、玄関先など指定された場所に引き取りに来てもらうのが一般的です。
処分費用は自治体によって異なりますが、300円〜1,000円、またときには無料で回収してくれるところもあります。
燃えないゴミとしては扱えないことを覚えておきましょう。
ガスコンロを自治体で回収してもらう手順は以下のとおりです。
- 電話やインターネット等で申し込み
- 粗大ゴミ処理券をコンビニやスーパーで購入
- 指示された金額分の粗大ゴミ処理券をガスコンロに貼る
- 指定された収集日時にガスコンロを置いておく
また、自家用車で運搬が可能であれば、ゴミ処理場に直接持ち込むこともできます。
詳細は自治体によって異なるため、公式HPでの確認が必要です。
買い替え時に販売店で回収してもらう
ガスコンロを廃棄するのは、多くの場合、新しいガスコンロに入れ替えたときでしょう。
買い替えの場合は、販売店が古いコンロを引き取ってくれます。
自分で取り外し販売店に持ち込むと、無料回収してくれるところが多く、販売店によっては、郵送で引き取ってくれるところもあります。
ただし、「無料引き取りは1台購入につき1台のみ」といった条件を設けていることもあるので、事前確認が必要です。
引越し業者に処分してもらう
引越しの際、新居にガスコンロが据え付けてあり、古いガスコンロが不要であれば、引越し業者に処分を依頼できます。
回収費用は業者によって異なりますが、無料で引き取ってくれる業者も少なくありません。
引越しのタイミングでガスコンロの買い替えをする場合も、業者に引き取ってもらうと手間がかからず、楽に処分できます。
引越し業者によっては回収品目を限定しているため、実際にガスコンロを引き取ってくれるかどうかは確認が必要です。
民間の不用品回収業者に依頼する
民間の不用品回収業者に依頼すると、都合の良い日時を指定でき、自宅まで回収に来てくれます。
ガスコンロ以外の不用品も合わせて処分できるメリットがあります。
民間業者への依頼は数千円の費用がかかるのでりますが、複数の不用品を一度に回収してほしいときや、急ぎでガスコンロを処分したいときに便利です。
ただし、無許可で不用品回収を行っている業者もいるため、注意が必要です。
「産業廃棄物処理業」や「古物商」の許可だけで家庭から出た廃棄物は回収できません。
必ず「一般廃棄物処理業」の許可を受けている業者を選びましょう。
リサイクルショップで売る
ガスコンロが比較的新しく、かつ運搬手段があれば、リサイクルショップに売る方法もあります。
不用品が処分できて、お金ももらえ、一石二鳥です。
買い取ってもらえる可能性が高いのは、製造後10年以内で状態の良いものです。
リサイクルショップに持ち込む前に、油汚れなどを落としてきれいな状態にしておきましょう。
フリマアプリやネットオークションに出品する
近年増えてきているのが、フリマアプリやネットオークションで自宅から気軽に出品する方法です。
梱包や配送に手間がかかりますが、不用品の処分ができ、ちょっとした収入が得られます。
ガスコンロを求めている個人に直接売るので、リサイクルショップより高値で売れる可能性があります。
ただし、すぐに買い手がつく保証はなく、確実に売れるとも限らないため、急いで処分したい人には向いていません。
ガスコンロを処分する際の注意点
ガスコンロを安全に処分するには、下記6点に気を付ける必要があります。
- 火気厳禁
- 元栓を閉める
- ガスホースを無理に引っ張らない
- ガス抜きをする
- ビルトインコンロの処分は業者に依頼する
- 不法投棄で罰金が科される場合もある
処分方法を間違えると、最悪の場合、火事につながることもあるため注意しましょう。
火気厳禁
まずガスコンロは危険物という認識を持たなければなりません。
普段は安全に使用できているとしても、自分でガスコンロを取り外すとなるとわけが違います。
例えば、取り外し作業中にタバコを吸うなどの行為は厳禁です。
また、念のため電気のスイッチなども触らないようにしましょう。
ガスコンロを自分で取り外すときは、手順を守り、周りの環境にしっかりと配慮して作業をする必要があります。
特に、火災を引き起こす火気には注意して作業を行いましょう。
元栓を閉める
ガスコンロを取り外すには、本体と元栓をつなぐホースを抜かなければなりません。
ここで注意しなければいけないのは、必ず先に元栓を閉めるということです。
元栓が開いた状態で作業を行うとガスが漏れ、最悪の場合、火事になる危険性があります。
一般的なガスの元栓は、つまみをひねって開閉を行います。
蛇口の部分とつまみが平行になっていると「開」状態で、垂直になっていると「閉」状態です。
ガスホースを無理に引っ張らない
ガスホースは元栓にしっかりと密着するように設計されているため、取り外そうとしても硬くて外れないことも考えられます。
無理に引っ張って抜こうとするとケガをしてしまう恐れがあるため、力まかせに取り外すことはおすすめしません。
どうしても外れない場合は、ハサミやカッターでホースを切断し、縦に切り込みを入れて裂いていきます。
こうすると簡単に取り外せます。
ガス抜きをする
無事ガスホースを取り外せても油断は禁物です。
ガスホース内に残っているガス抜きをする必要があります。
ガス抜きをしないまま放置すると、引火する可能性があり大変危険です。
つい忘れがちな作業ですが、しっかりと行うようにしましょう。
ビルトインコンロの処分は業者に依頼する
ここまで、ガスコンロの取り外し方を紹介しましたが、「ビルトインコンロ」の場合、自分で取り外すことはできません。
ビルトインコンロとは、キッチンに埋め込まれたコンロのことです。
取り外し直前までの作業は可能ですが、ガス管を取り外すには専門資格が必要です。
専門資格を有する業者に工事を依頼した場合、取り外しとビルトインコンロ本体の処分費用はおおよそ1,000〜3,000円です。
不法投棄で罰金が科される場合もある
前述したとおり、ガスコンロは決められた手順で処分するか、専門業者に回収してもらうほかありません。
ゴミの分類をせず適当に処分すると、不法投棄と見なされ罰金を科せられる可能性があります。
不法投棄とみなされた場合「五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金」が科せられます。
参考:廃棄物の処理及び清掃に関する法律 | e-Gov法令検索
粗大ゴミにした場合の費用はわずか300円〜1,000円でしかないので、わざわざ罰金のリスクを背負って不法投棄をする理由がありません。
まとめ
ガスコンロを処分したい場合、自治体に依頼したり、リサイクルショップに持ち込んだり、方法はさまざまです。
それぞれ特徴やサービスが異なるため、どう処分するかはよく考えて決めましょう。
業者に依頼するときは、業者の見極めも重要です。
なお、ガスコンロの取り扱いは火災の危険をともなうため、慎重に行う必要があります。
ガスコンロの種類によっては、有資格者が取り外しや取り付けをしなければならないため、対象製品の場合は必ず専門業者に依頼するようにしてください。