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ガスコンロの火がつかない!火花は出るときの原因と対処法を解説!

突然ガスコンロが使えなくなると困ってしまいますよね。 火花は出るのに火がつかない、という症状はよく起きる不具合の1つです。 この問題が発生する原因はいくつかあり、それぞれ正しい対処方法が異なります。 適切に対応しないとガスコンロが故障する可能性もあるので注意してください。 この記事では、ガスコンロの火花は出るのに火がつかない原因と対処法を詳しく解説します。 火がつかなくて対処に困っている方、ガスコンロをストレスなく使いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

最終更新日:2024年05月30日公開日:2024年05月30日

目 次

ガスコンロの火がつかない!火花は出るときの原因と対処法

火がつかないけれど火花だけは出ている場合の原因と対処法を紹介します。
ここでは、よくある10個の原因を取り上げていきます。
どれに当てはまるか一つずつチェックしながら読み進めてください。

電池が少ない

ガスコンロの電池が少ないと、火花は出ても火がつかないことがよくあります。
スイッチを入れたときに鳴る音のスピードが遅くて弱々しい場合は、電池切れの可能性を疑いましょう。

この場合は、新品のアルカリ電池と交換することで解決します。
同じ時期に買った電池を使い、別のメーカーや古い電池と混ぜないように注意してください。
また、電池の向きが正しいかどうかもチェックしましょう。

ガスコンロの電池は半年〜1年に1回を目安に交換します。

バーナーキャップの不具合

火がつかない原因で多いのが、バーナーキャップに何かしらの不具合が生じているケースです。
不具合にもさまざまな種類があり、主に「濡れ」「汚れ」「ズレ」の3つの原因が考えられます。

ここでは、それぞれの特徴や対処法を紹介していきます。

濡れている

バーナーキャップが濡れていると火はつきません。
鍋底に水がついたままコンロの上に乗せた場合や、調理中に吹きこぼれてしまった場合にバーナーキャップが濡れてしまいます。
乾くのを待つか、他の火口を使うことで対処してください。

また、バーナーキャップの裏側の溝部分に水がついているとガスが出にくくなります。
やわらかいタオルや布などで、隙間に入り込んだ水分をしっかりと拭き取りましょう。

汚れが詰まっている

ガスコンロは点火プラグに火花を飛ばすことで火がつきます。
しかし、この点火プラグに面している部分の溝に汚れが詰まると、ガスが出なくなってしまいます。

また、汚れが詰まって安全装置が作動してしまうのも、火がつかなくなる原因です。
バーナーキャップには細かい溝がたくさんあり、汚れが溜まりやすいので注意してください。

この場合は、バーナーキャップをきれいに掃除することで解決できます。
歯ブラシなどを使い、隙間部分までていねいに汚れを取り除きましょう。

ズレ・外れが生じている

コンロが正しい位置に取り付けられていないと火はつかなくなります。
バーナーキャップが正常な位置からズレてしまうのは、掃除したあとや鍋がぶつかったときなどにしばしば起こることです。

バーナーキャップがコンロの中央部分からズレていたら、コンロやキャップ部分に書かれたマークに合わせて設置し直します。
正しい位置にはまっているバーナーキャップは簡単に動きません。
すぐに回ってしまうようであれば、適切に取り付けられていない証拠なので、再度設置し直してみましょう。

ガス栓が閉まっている

ガス給湯器は使えるのにガスコンロが使えないという場合は、ガス栓が閉じている可能性があります。
ガス栓が閉まっていると、ガスがコンロまで届かず火がつきません。

まずは、ガスコンロの下部を見てガス栓が開いているかチェックしてください。

長期間使用していない場合であれば、安全装置が作動しているからかもしれません。
つまみを何回かひねるとつくようになることもあるので試してみましょう。

調理器具を正しく置いていない

ガスコンロの上に鍋やフライパンが正しくセットされていないため、「鍋なし検知機能」が働いている可能性もあります。
鍋なし検知機能とは、調理器具が適切な位置に置かれていないと点火しない安全機能です。

この場合は、正しい位置に調理器具を置くことで簡単に解決します。
ガスコンロのメーカーや機種によって使い方が異なるので、詳しくは取扱説明書などで正しい位置を確認してください。

また、焼き網を置いて点火しようとしている場合も火がつきません。
ガスコンロの火はつかないように設定されています。
故障の原因にもなるので、焼き網を乗せたまま点火スイッチを入れないように注意してください。

安全装置の誤作動

ガスコンロの安全装置とは、調理油が250℃を超えた場合や、煮こぼれ・強風などが起こった場合に、自動でガスが止まる仕組みのことです。

安全装置部分が汚れていると、センサーが作動して火がつかなくなることがあります。
安全で便利な機能ですが、誤作動を起こさないためには定期的な清掃が必要です。
軽い汚れなら布やタオルで拭き取り、ガンコな汚れは洗剤とたわしを使ってこすり洗いします。
特に焦げ付きには反応しやすいため、しっかりと汚れを落とすようにしてください。

ガスメーターによる遮断

強い地震やガス漏れなどの異常を感じた場合、ガスメーターの安全装置機能が作動し、自動的にガスが遮断されます。
災害が起こったとき、ガスを消し忘れたとき、長時間使い続けたときなどは、ガスメーターによる遮断を疑ってみましょう。

対処するには、メーターの表示を確認したあと復旧作業を行います。
機種によってメーター表示や作業方法が異なるため、必ず取扱説明書の指示に従ってください。

それでも復旧しない場合はガス会社に連絡し、元栓を開けてもらいましょう。

ゴムホースの折れ曲がりやヒューズコックの作動

ゴムホースが折れ曲がっていたり、ホースの上に何かが乗っていたりすると、ガスがうまく供給されず点火できなくなります。
ガスがガスコンロに届くよう、ホースを真っすぐな状態に直し、上のものを取り除くようにしてください。

また、使っているコンロがガステーブルの場合であれば、ヒューズコックが作動している可能性も考えられます。
ヒューズコックとは、ゴムホースが切れたときにガスを止める安全装置のことです。
この場合は、ガスの元栓を閉めてからもう一度開けることで解決します。

コンロの上にアルミホイルを敷いている

ガスコンロの上にアルミホイルを敷いていると、火がつかなくなることがあります。
アルミホイルのせいで、点火のための火花がバーナーに届きにくくなくなるからです。
一度アルミホイルを取り除いて、火がつくかどうかチェックしてみてください。

また、100円ショップなどで販売されている「アルミ製の汁受け」も火がつかない原因になり得ます。
ガスコンロの近くにはアルミでできたものをなるべく置かないようにしましょう。

ガスの未開栓(新築・引っ越し時)

引っ越ししたあとガスの開栓を忘れていたパターンもあります。

ガスの開栓は電気や水道と違って、必ず立ち合いしなければなりません。
連絡してすぐ開栓してもらうのは難しいため、入居する2週間前までに開栓予約の手続きを済ませておく必要があります。

入学や異動など引っ越しの多い時期はガス会社も繁忙期なので、希望日時で予約を取れないかもしれません。
入居してすぐにガスを使い始めたい場合は、引っ越しの30日前を目安に、早めに予約しておきましょう。

ガス代の未払い

ガス代を支払っていないと、ガスの供給を止められてしまいます。

ガスの使用量は毎月1回計測され、使用した分のガス料金が確定します。
ガス会社にもよりますが、支払期限はおおよそ計測日の翌日から30日間です。
その間に支払いがない場合は、使用量計測から約50日後にガスが止められる仕組みになっています。

滞納した分のガス代をきちんと払えば、再びガスが使えるようになります。
ガス代を滞納すると利息がかかるので、遅滞なく支払うように気を付けてください。

ガスコンロの火がつかない!火花が出ないときの原因と対処法

ガスコンロのスイッチ

続いて、火花すら出ていないときの原因と適切な対処法を紹介します。

火花が飛んでいないのは故障のためかもしれません。
ここではよくある3つの事例を取り上げるので、よく確認しておきましょう。

電池がない

火花が出ていない場合は、まず電池切れを起こしていないか疑ってみてください。
電池交換ランプが赤く点滅していたり、スパークが弱々しくなっていたりするのは電池がない証拠です。

マンガン電池や100円ショップの安い電池ではなく、「アルカリ電池」を用意しましょう。
同じメーカー・品番のものを使用するのがおすすめです。
交換する際はプラスとマイナスの向きが正しくセットされているか確認してください。

また、同じメーカー・品番のものを使用するのがおすすめです。
電池を交換しても火がつかない場合は、内部が故障している可能性があります。
早めにガス会社に連絡して、修理してもらうようにしてください。

点火プラグの不具合

点火プラグに何かしらの不具合があると、火花が飛ばず点火しません。
不具合を起こす要因は、主に汚れと水滴の2パターンです。

それぞれについて詳しく解説していきます。

汚れの付着

点火プラグに汚れが溜まっていると、火花がうまく飛ばずに点火を邪魔します。

汚れを取り除くことで再度火がつくようになるため、きれいに掃除することが大切です。
やわらかい布や使用済みの歯ブラシで優しく落とします。
無理に力を入れてこすると、部品が傷ついたり曲がったりすることもあるので注意してください。

また、新品のアルカリ電池に交換すると火花が出るようになることもあります。
電圧が強くなることで汚れを貫いてしまうからです。

水分の付着

点火プラグを濡らしてしまうと、立ち消え安全装置が作動して火がつかなくなります。
調理中は水を扱うため、水滴が付着してしまうことはよくあります。

少し濡れている程度であれば、タオルなどで水分を拭き取り、しっかり乾かしてください。派手に吹きこぼしてしまった場合は、内部まで水が浸入している可能性があるため、乾燥までに時間がかかります。
吹きこぼしは故障の原因にもつながるので、できるだけ早めに対処しましょう。

ガスコンロの故障・寿命

火花がまったく飛ばないのはガスコンロ自体の故障や寿命が原因かもしれません。

一般的なガスコンロは10年程度で寿命を迎えます。
ガス会社かコンロメーカーに点検を依頼し、買い替えまたは修理対応してもらいましょう。

ただし、購入後10年もするとメーカーにも部品の在庫がないことがあります。
その場合は、修理では対応できないため、新しいガスコンロの購入を検討してください。

まとめ

火花は出るのに火が出ない場合、いくつかの原因が考えられます。

電池が少ない、バーナーキャップに不具合がある、ガス栓が閉まっているというのは、よくあるパターンです。
調理器具、安全装置、ガスメーター、ガスホースなども正しく使われているかチェックしましょう。

また、火花すら出ていない場合は故障の可能性が高いため、早めにガス会社へ問い合わせることをおすすめします。

ガスコンロがつかない症状については、以下のリンクでも解説しているので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます