失敗しないキッチンコンロ選びのポイント6つ! ガスコンロとIHコンロの違い

失敗しないキッチンコンロ選びのポイント6つ! ガスコンロとIHコンロの違い

キッチンコンロは、一般的にガスコンロとIHコンロの2種類があり、それぞれ異なる特長と利点を持っています。本記事では、キッチンコンロの種類やガスコンロとIHコンロの違いについてご説明します。

最終更新日:2025年03月18日公開日:2025年03月18日

目 次

この記事でわかること

  • キッチンコンロの選び方がわかる!
  • キッチンコンロの種類についてわかる!
  • ガスコンロとIHコンロの違いについてわかる!

キッチンコンロの種類

キッチンコンロを選ぶ上で、まず知っておきたいのがコンロの種類です。コンロは大きく分けて、「ガスコンロ」と「IHコンロ」の2種類があります。

さらに、ガスコンロには「据え置き型」と「ビルトイン型」があり、それぞれ設置方法やデザインが異なります。これらの種類を把握し、ご自身のライフスタイルやキッチンの環境に合わせて、最適なコンロを選ぶことが大切です。

ここでは、それぞれのコンロの特長について詳しく解説していきます。

据え置きタイプ

キッチンコンロ_据え置きタイプ

据え置きタイプのガスコンロは、キッチンのコンロ台の上に設置するガスコンロです。ガス栓とコンロを専用のゴムホースで接続するだけで使用可能となり、自分で取り付けや取り外しが簡単にできます。

賃貸アパートなどで多く使用されており、手軽に購入できるのがメリットです。ビルトインコンロに比べて価格が抑えられ、初期費用が少なくて済みます。

ただし、ガスコンロの周りに食材が落ちて掃除が大変という声が多く、定期的にキッチンとガスコンロの隙間をお手入れする必要があるのがデメリットです。

注) 「東京ガスの機器交換」では据え置き型のお取り扱いはございません。

ビルトインコンロ

キッチンコンロ_ビルトインコンロ

ビルトインコンロは、システムキッチンに組み込むタイプで、ガス台とコンロが一体化しているガスコンロです。ガス管との接続や設置の際は、資格を有した専門業者による工事が必要になります。

メーカーを問わずサイズが規格化されており、幅「60cm」と「75cm」の2種類が主流です。一部、ワンルームマンション向けに「45cm」のサイズがあります。

焦げ付きにくい天板やアプリ連携など、便利な機能が充実しています。
キッチンに埋まっているためスタイリッシュな印象が強く、デザイン性や機能性、お手入れしやすいです。

ガスコンロとIHコンロの違い

キッチンコンロには、ガスコンロの他にもIHコンロがあります。ここでは、それぞれの特長や違い、メリットを下表にて紹介します。

ガスコンロ

IHコンロ

高火力を複数同時に使えるか

鍋振り調理ができるか

停電時に使用可能か

注)

対応する調理器具の数

お手入れのしやすさ

室内温度の上昇の抑制

火力調整のしやすさ

注) 電源として乾電池ではなく、100Vの電源だけを使用しているガスコンロについては停電時には使用できません。


ガスコンロは複数の高火力バーナーを同時に使用でき、鍋振り調理も可能で、停電時にも使えます。対応する調理器具も多く、汎用性が高いです。ただし、調理時に室内温度が上昇しやすいです。

IHコンロは、高火力を複数同時に使うことや鍋振り調理ができない仕様です。停電時の使用もできません。対応する調理器具も限られますが、お手入れのしやすさは抜群です。室内温度の上昇が抑えられ、火力調整も行えます。

ガスコンロは調理の自由度が高い一方で、IHコンロは使いやすさが特長です。どちらを選ぶかは、ライフスタイルや重視するポイントによって異なるでしょう。

ガスコンロの特長とメリット

キッチンコンロ_ガスコンロの特長とメリット

ガスコンロは、ガスを燃焼させて直接火を起こし、調理器具を加熱します。

炎による直接加熱で、火力は目視で確認しながら調節可能です。複数のバーナーを同時に使用でき、中華料理のような強火調理や、短時間で調理を済ませたい場合に便利に使えます。

素材や形状を問わず、フライパンや鍋の種類を選ばないのもガスコンロの特長です。そのため、ほとんどの調理器具に対応でき、普段使い慣れたものをそのまま使えます。

また、電力を必要としないガスコンロは、停電により電気が使えない状況でも調理できるのがメリットです。注)

注) 電源として乾電池ではなく、100Vの電源だけを使用しているガスコンロについては停電時には使用できません。

IHコンロの特長とメリット

キッチンコンロ_IHコンロの特長とメリット

IHコンロは、電磁誘導を利用して調理器具自体を発熱させます。調理の際は、鉄やステンレスなど、磁性体の素材で平らな底面を持つ専用の調理器具が必要です。

表面はフラットなトッププレートで、ゴトクなどの突起物がないため、掃除しやすいのがメリットです。サッと拭き取るだけの簡単なお手入れで済み、ゴトクなどの取り外しや洗浄の手間がかからないのが特長です。

IHコンロは、お手入れのしやすさを重視する方に適しているでしょう。

【ポイント6つ】キッチンコンロの失敗しない選び方

キッチンコンロは毎日料理で使用するからこそ、後悔のないものを選びたいですよね。ここからは、コンロ選びで失敗しないために踏まえておきたいポイントを紹介します。

  1. ガスコンロを選ぶ際はガスの種類を確認する
  2. 設置スペースに合うサイズのキッチンコンロを選ぶ
  3. コンロの口数で選ぶ
  4. お手入れのしやすさで選ぶ
  5. 便利な機能で選ぶ
  6. 安全機能で選ぶ

それぞれのポイントについて、一つずつ詳しく解説していきます。

1.ガスコンロを選ぶ際はガスの種類を確認する

ガスの種類

ガスコンロは、自宅で使用しているガスの種類を確認して選ぶことが大切です。

ガスには「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があり、それぞれ対応するコンロが異なります。

ガスの種類を間違えてしまうと、コンロが正常に作動しないだけでなく、危険な状態を引き起こす恐れがあるため注意してください。対応するガスの種類は、コンロに貼付されているラベルで確認可能です。

「都市ガス用」「12A」「13A」といった記載がある場合は都市ガス用、「LPG」や「プロパンガス用」「LPガス用」と記載されている場合はプロパンガス用となっています。ガスの種類を必ず確認してから、コンロを選びましょう。

都市ガスは7グループ13種類の分類があり、東京ガスでは「13A」の都市ガスをお届けしています。

注) 都市ガスの地域やガス会社によっては、6Aや5Cといった種類のガスを供給している場合もあります。
参考:東京ガスネットワーク「
都市ガスの種類・熱量・圧力・成分

2.設置スペースに合うサイズのキッチンコンロを選ぶ

設置スペースに合うサイズのキッチンコンロを選ぶ

ガスコンロを選ぶ際は、設置スペースの幅に適した製品を選ぶことが重要です。

据置タイプのトッププレート幅は、主に「56cm」と「59cm」の2種類があり、ビルトインコンロのトッププレート幅は「45cm」「60cm」と「75cm」の3種類です。

据え置きタイプは設置スペースより大きすぎると設置できず、小さすぎると隙間が生じてゴミがたまりやすくなり、安全面や使い勝手に問題が生じる可能性があります。

ビルトインコンロの場合は、設置スペースとサイズが合わない場合は、設置ができません。

そのため、設置場所の幅を正確に測定し、適切なサイズの製品を選ぶことが大切です。据え置きタイプの場合は、ガス栓の出っ張りを含めて奥行きを計測し、コンロの先端がはみ出さないよう注意が必要です。

3.コンロの口数で選ぶ

コンロの工数で選ぶ

コンロを選ぶ際は、使用目的や調理スタイルに合わせてバーナーの口数を選ぶ方法もあります。口数ごとのコンロの特長は、以下のとおりです。

バーナーの口数

特長

1口

  • キッチンスペースが限られている場合や、一人暮らしで調理量が少ない方に適している

2口

  • 同時に複数の調理が可能
  • 据え置きタイプに多く見られる

3口以上

  • 複数の料理を同時に作る際に便利
  • ビルトインコンロに多く採用されている

4.お手入れのしやすさで選ぶ

掃除がしやすい素材を選ぶ

トッププレートの素材ごとの特長は、下表をご覧ください。

素材

メリット

デメリット

アルミトップ

  • 熱伝導率に優れ、汚れがこびりつきにくい
  • 衝撃に強く割れにくい
  • メタリックな質感
  • 高額になりやすい

ステンレストップ

  • 耐水性、耐熱性に優れている
  • 汚れがこびりつきにくい
  • サビが発生しにくい
  • 熱による変色が発生する可能性がある
  • 強くこすると傷が残る
  • 家庭用ガスコンロでは主流な素材ではない

ガラストップ

  • 強化ガラス素材で熱に強い
  • 高温になっても割れにくく、耐久性に優れている
  • 高級感がある
  • 高額になりやすい
  • 重いものを落とすなどの強い衝撃には弱い

ガラス塗装ホーロー(ガラスコートトップ)

  • ホーローにガラスをコーティングし、耐久性と美しさを両立している
  • カラー展開が豊富
  • やや高額
  • コーティングが剝がれる可能性がある

ホーロー
(メタルトップ)

  • 安価
  • 耐久性に不安がある
  • 塗装のハゲやサビが発生する可能性がある

ゴトクやバーナーキャップを簡単に取り外せるガスコンロであれば、細部までしっかり洗えて清潔さを保てます。

5.便利な機能で選ぶ

キッチンコンロを選ぶ際は、便利な機能や安全性を考慮しましょう。

便利な機能は、製品やメーカーによって異なります。各コンロの特性や自身の調理スタイルに合わせて、最適なモデルを選ぶことが大切です。

例えば、調理タイマーは設定した時間が経過すると自動で消火する機能で、ゆで物や煮物の調理時に便利です。湯沸かし機能は、お湯が沸騰すると自動で知らせたり消火したりするため、空だき防止にも役立ちます。

またグリル専用のココットプレートなどを活用すれば、焼き魚やノンフライ調理などがスイッチひとつで調理可能です。

6.安全機能で選ぶ

安全機能も、キッチンコンロ選びの重要な要素の一つです。具体的には、以下のようなものがあります。

  • 消し忘れ消火機能:一定時間が経過すると自動で火を消す
  • チャイルドロック機能:操作ボタンをロックする
  • 鍋なし検知機能:鍋や調理器具が置かれていない状態での点火を防ぐ
  • 調理油過熱防止装置:油の温度が異常に上昇するのを防ぐ

特に小さなお子さまがいるご家庭では、より安全性の高いコンロを選ぶことが大切です。安全機能の内容を確認したうえで、ご家庭の状況に合ったものを選びましょう。

「東京ガスの機器交換」のおすすめキッチンコンロ

ガスコンロ選びにお悩みの方に向けて、東京ガスおすすめの商品を4つピックアップしてご紹介します。希望に合ったガスコンロを見つけるヒントに役立ててみてください。

ガスコンロ名

おすすめのポイント

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パロマブリリオ

  • 温度キープ機能やオートメニュー機能などにより、おいしく簡単に調理が可能
  • ガラストップ採用で掃除も簡単

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リンナイリッセ

  • Wワイド火力バーナーで強火からトロ火まで幅広い調理に対応
  • +R RECIPE機能により、自動で多彩なメニューを簡単に調理でき、毎日の料理が便利に

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リンナイセンス

  • 多彩なオートメニューが搭載され、時短調理が可能
  • パールクリスタルプレートは汚れが落ちやすく、手入れも簡単

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リンナイデリシア

  • オートメニューや自動調理など豊富な機能搭載
  • ザ・ココット付属なら、無水調理や低温調理など料理の幅が広がる

パロマブリリオは、温度キープ&オート調理で簡単においしく仕上げます。ガラストップなのでお手入れが楽です。

リンナイリッセは、Wワイド火力で幅広い料理に対応しています。リンナイ公式の料理アプリ「+R RECIPE」による自動調理が便利です。

リンナイセンスは、多彩なオートメニューで時短調理ができます。パールクリスタルプレートにはダブルコーティングを施しているので、お手入れが簡単です。

リンナイデリシアは、温度調節やオートメニュー、オートグリルなどの自動調理機能付きです。付属の調理器具「ザ・ココット」を使えば、料理の幅が広がります。

コンロ交換の費用相場と工事費用

ビルドインコンロの価格相場

上記のグラフは、「東京ガスの機器交換」で販売したガスコンロの価格と工事費の割合です。注) 2024年4月9日~11月30日の販売実績より抽出。

ガスコンロの交換費用(本体価格・工事費込み)は、約54%のユーザーが10万円以下で収まっています。次いで、10〜15万円の範囲が約32%、15〜20万円が約5%、20万円以上が約8%です。

工事費に関しては、全体の約88%が追加工事費なしの基本工事費のみとなっています注) 。「東京ガスの機器交換」では、基本工事費込みの商品価格を提示しており、追加工事がなければ表示価格通りの費用で提供しています。

注) 「東京ガスの機器交換」の2024年4月9日~11月30日の販売実績より抽出。

ガスコンロとレンジフードを同時に購入すると、工事費にセット割引が適用されるため、併せての検討がおすすめです。

東京ガスが選ばれる理由

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「東京ガスの機器交換」は、オンラインでスムーズに見積もりから提案まで行い、幅広い住宅設備機器に対応しています。

販売価格には商品代金や基本工事費が含まれ、追加費用が発生しない明瞭な価格設定で安心です。設備写真を送るだけで最短当日注2)に見積もりを提示し、立ち会いは工事当日のみでOK

専門知識を持つスタッフが丁寧に対応し、提携工事店が高品質かつ法令にのっとった安全な工事を行います。

注1) 65%OFFはパロマ ブリリオの場合です。
注2) 日祝を除く17時までに見積もり依頼いただき、見積もり依頼フォームでの申し込み内容に不足がなく、設置状況が写真のみで判断できる場合。

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、1回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます

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