ガスコンロの火が手を離すと消えるときの原因と対処法
スイッチから手を離すと火が消える原因はいくつか考えられます。
ここからは、よくある5つの原因と適切な対処法を詳しく解説していきます。
どれに当てはまるかチェックし、正しく対処するようにしてください。
点火ボタンをしっかり押せていない
点火ボタンの押し加減は火が消える原因の一つです。
点火操作が早かったりボタンの押し込みが足りなかったりすると、ガスが出て来ず、点火しません。
点火ボタンはしっかり押し込みましょう。
しっかり押し込むことでガスの通路が開き、火がつくようになります。
ボタンが止まるまでしっかりと押し、火がついたことを確認してから手を離してください。
立ち消え安全装置が作動している
温度センサーがついていない機種の場合、立ち消え安全装置が原因かもしれません。
立ち消え安全装置とは炎を検知する部分のことです。
本装置が作動し、ガスを遮断している可能性があります。
対処法は、立ち消え安全装置をきれいに掃除することです。
軽い汚れであれば布やタオルで拭き取り、ガンコな汚れは毛がやわらかい歯ブラシでこすって落とします。
その際、強くこすって装置を傷めないよう気を付けましょう。
また、バーナーキャップが正しくセットできていない場合も火がつかないことがあります。
正しくセットされているかも併せて確認するようにしてください。
電池が少ない
火がつかない原因でよくあるのが、電池の残量が少なくなっているケースです。
近年のガスコンロは安全装置が設置されているため、昔よりも電池の消耗が早くなっています。
点火する電圧があっても、安全装置を動かし続けられずに火が消えているのかもしれません。
電池が少なくなっている場合、点火時のカチカチという音の間隔が長くなります。
1秒間に1回程度しか音がしない状態は、電池の残量が少ない証拠です。
新しい電池と交換して様子を見てみましょう。
バーナーキャップが汚れている

バーナーキャップに汚れが付着していると、手を離したときに火が消える可能性があります。
ガスコンロは熱電対に火が当たらないと電気が発生しない仕組みになっており、汚れが溜まっていると正常な点火を阻害してしまいます。
また、ゴミなどが内部に入り込んでいると火の形が乱れ、熱電対にうまく火が当たりません。
まずは、バーナーキャップに目詰まりがないか、炎が正しい形で出ているかをチェックしてください。
汚れている場合は以下の方法で適切に汚れを落としましょう。
<掃除方法>
- バーナーキャップを取り外し、洗剤を付けたブラシで強めにこする
- ガンコな汚れの場合は、たわしを使ってゴシゴシこする
- 細かい部分にはつまようじを使い、隅々まで汚れを落とす
- 汚れが落ちたら水できれいに洗い流す
- 水滴が残らないようしっかり乾燥させる
掃除する際は以下の2点に注意してください。
- 取り外すときは十分に冷ましてから触ること
- 金属製のブラシは部品を傷める原因になるので使用しない
マグネットが故障している可能性
電池があり、熱電対の汚れを落としても火が消える場合は、マグネットの故障が考えられます。
マグネットの磁気が弱まると、本来なら開けたままにすべき部分が閉じてしまい、ガス通路をふさいでしまうことがあるからです。
この場合は、磁力の強いマグネットに交換すれば解決します。
しかし、素人では交換作業が難しいため、ガス会社に修理を依頼しましょう。
自分で修理するのは危険なので絶対にやめてください。
マグネットの部品自体はそれほど高額ではありませんが、マグネットを含むブロックごと交換する必要があるため、修理費用は20,000円前後かかります。
まとめ
ガスコンロのスイッチから手を離すと火が消えてしまう主な原因は、点火ボタン・立ち消え安全装置・電池残量・バーナーキャップ汚れ・マグネット故障の5つです。
自分で修理できる場合もありますが、どうにもならないときはすぐに相談しましょう。
新築や購入店特典などで保証期間がある場合は建築会社や購入店、保証がない場合はメーカーに問い合わせてください。
使用歴が10年以上だと、修理するための部品が生産終了している可能性もあります。
その場合は、修理対応できず買い替えするしかありません。
また、ガスコンロの火が消える関連記事も以下に紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

2025年02月28日
ガスコンロの火が消える原因と自分でできる対処法を解説!
毎日使うガスコンロは、安全にトラブルなく長く使いたいものです。 しかしながら、ときとしてガスコンロの火が消えたり、点火しなかったりというトラブルが起こります。 ガスコンロのトラブルに自分で対処するには、どのようにすれば良いのでしょうか。 今回は、ガスコンロの火が消える原因と、自分でできる対処法を解説します。 それぞれの原因に対応する対処法を知って、しっかり対処しましょう。
修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

コンロの耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

