給湯器のお湯の出が悪い原因と対処法を徹底解説

給湯器のお湯の出が悪い原因と対処法を徹底解説

給湯器のお湯の出が悪いときは、フィルター汚れや元栓が開き切っていないなどのさまざまな原因が考えられます。 お湯の出が悪い状態でそのままにしていると、不便なだけではなく、故障の原因になる可能性があるため、迅速な対応が必要になるでしょう。 本記事では、給湯器のお湯の出が悪い原因と対処法を徹底解説します。すぐにでもお湯の出を良くしたい方は、ぜひ参考にしてください。

最終更新日:2024年10月04日公開日:2024年07月08日

目 次

この記事でわかること

  • お湯の出が悪い原因と対処法がわかる!
  • 給湯器のフィルターの掃除方法がわかる!
  • 給湯器の故障のサインがわかる!

給湯器のお湯の出が悪い原因と対処法

給湯器のお湯の出が悪い原因として、これら8つが考えられます。

  • 給湯器のフィルターの汚れ
  • 水道の元栓が開き切っていない
  • 止水栓が開き切っていない
  • 給湯器の号数が合っていない
  • エコキュートなどの水圧の弱い給湯器を使っている
  • 冬場の水温低下による湯量の少なさ
  • 給湯器の不具合・故障
  • 水道管からの水漏れ

以下でそれぞれの概要と解決策を紹介するので、参考にしてください。

給湯器のフィルターの汚れ

給湯器フィルターの汚れが原因で、お湯が出にくくなるケースがあります。
お湯の出に関係するフィルターは2つあるため、それぞれチェックしておきましょう。

給湯器の水抜き栓

給湯器の水抜き栓

給湯器の下部にある水抜き栓とフィルターにごみが詰まっていると、水圧不足になり、お湯の出る量に勢いがなくなる、もしくは途中でお湯の勢いがなくなることがあります。
水抜き栓とフィルター掃除は、以下の順番で行いましょう。

  1. 給湯器の元栓を止める
  2. すべての給湯栓を開ける(お湯の蛇口)
  3. 水抜き栓を外す(左回り)注)水が出るため注意
  4. 水抜き栓とフィルターをブラシなどで掃除する
  5. 水抜き栓を元に戻す
  6. すべての給湯栓を閉める
  7. 給湯器の元栓を開ける

シャワーフィルター

シャワーだけお湯の出が悪いケースでは、シャワーフィルターが原因の可能性があります。
シャワーヘッドとホースの間のストレーナーと呼ばれるフィルターが詰まると、水が出にくくなってしまうためです。

フィルターだけでなくシャワーヘッドが目詰まりしている可能性もあるので、一度外して確認してみてください。

  1. 水栓を閉める
  2. シャワーヘッドをゆるめてフィルターを取り出す
  3. フィルターとシャワーヘッドの汚れをブラシなどで掃除する
  4. フィルターを取り付ける
  5. シャワーヘッドを戻し、水栓を開ける

循環アダプター

循環アダプター

湯船のお湯が溜まりにくい、お湯が出にくいケースでは、湯船内の循環アダプターの汚れが原因と考えられます。

循環アダプターのフィルターに汚れが溜まっていると、お湯の出の量が少なかったり、適温にならなかったりします。

以下のステップで掃除をしてみましょう。

  1. 湯船のお湯を抜く
  2. 循環アダプターのフィルターを外す(左回り)
  3. フィルターの表と裏の汚れをブラシなどで落とす
  4. 循環アダプターを戻す

水道の元栓が開き切っていない

家全体の給湯器でお湯の出が悪い場合は、水道の元栓が開き切っていない可能性があります。
とくに新築や引越し後に水道の元栓を開く作業を行うため、最後まで開ききっていないことがあります。

水道の元栓は左に回すと開くので、一度確認しておくと良いでしょう。
元栓は通常、以下の場所に設置されています。

【元栓の設置場所】

  • 戸建て:メーターボックスの中
  • アパート:住宅によって様々だが共有スペース・玄関横の扉の中にあることが多い

止水栓が開き切っていない

止水栓が開き切っていない

特定箇所のお湯の出が悪い場合は、止水栓を確認してください。
止水栓は元栓と違って場所ごとの給水を管理する役割がある栓のことです。

お湯の出が悪い箇所の止水栓を開けば、出る水の量が増えるでしょう。
以下が止水栓の設置場所ですが、建物によって場所が異なります。

【止水栓の設置場所】

  • キッチン:シンクの扉下
  • 洗面所:洗面所の扉下
  • お風呂:洗面所の扉下、点検口の中

写真のようなハンドルタイプの場合は、回すだけで調整できます。
ハンドルタイプではない外ネジタイプ、内ネジタイプを開く際は、マイナスドライバーを使って時計回りに回すと開きます。
お湯側の止水栓を調節する時は、火傷しないように十分に注意して行ってください。

元栓や止水栓を確認してもお湯の出が改善されない場合は、水栓の不具合の場合があるので、水道の専門業者に確認しましょう。

給湯器の号数が合っていない

給湯器の号数が合っていない

給湯器は号数によって作れるお湯の量が決まっており、使用している給湯器のスペック以上のお湯を出そうとすると水圧が弱くなってしまいます。

例えば、キッチンとお風呂など、複数の蛇口で同時にお湯を使うと給湯能力を超えてお湯の水圧が弱くなり、それぞれお湯の出が悪くなります。

号数が原因の場合は、お湯を使用するタイミングをずらすか、家族の人数に合わせて適切な号数に交換するのも一つの方法です。
給湯器の号数の知識や、選ぶポイントを知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

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給湯器の不具合・故障

給湯器の不具合・故障

お湯の出が悪いとき、給湯器のリモコンにエラーコードが出ていないか確認しましょう。

エラーコードが出ている場合、数字から不具合の内容を確認できます。
エラーコード別の対処法は、取扱説明書や各メーカーのHPに記載されています。

また、給湯器の耐用年数は10年程度が目安です。
10年以上使用しているもので、ピーッという異音がするなどの症状が出ていれば、経年劣化による故障の可能性も考えられるでしょう。

その際は自身で直すのは難しいため、修理・交換の検討が必要になります。

水道管からの水漏れ

給水管・水道管のどこかで水漏れが発生していて、お湯の出が悪い可能性も考えられます。
水漏れの主な原因は、地震による強い圧力や冬場の凍結などのダメージです。

水道料金が理由もなく急に上がった場合は、水漏れの可能性が高いといえるでしょう。この場合は修理が必要なので、すぐに専門業者に連絡しましょう。

給湯器のお湯の出が悪いときは原因を知って正しく対処を!

給湯器のお湯の出が悪い場合、影響が出ているのが一部の蛇口なのか、全体なのかで原因と対処法が異なります。

一部の出が悪い場合は、フィルターの汚れや、元栓・止水栓が開き切っていない可能性があるため、一度確認してみると良いでしょう。

全体の出が悪い場合は、給湯器の号数や給湯器の機種、水温の低下が原因と考えられます。また、給湯器の故障や配管水漏れの可能性もあるため、その際は専門業者に修理の依頼をして工事してもらいましょう。

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修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

給湯器の耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます