給湯器の交換にかかる時間は? 工事までの日数や作業時間を詳しく解説!

給湯器の交換にかかる時間は? 工事までの日数や作業時間を詳しく解説!

給湯器の交換工事にかかる時間は、1時間半〜2時間程度が一般的です。業者へ連絡してから実際に給湯器を交換するまでには、およそ10日前後かかります。この記事では、給湯器交換の所要時間に影響する要素や、給湯器交換を短時間で済ませるポイントも解説します。給湯器交換の予定を立てたい方はぜひ参考にしてみてください。

最終更新日:2025年03月18日公開日:2024年07月05日

目 次

この記事でわかること

  • 給湯器交換の流れがわかる!
  • 所要時間が長くなる、短くなる要因がわかる!
  • 交換の依頼から工事までに要する日数がわかる!

給湯器交換の流れと時間の目安

給湯器交換の流れと時間の目安

一般的な給湯器であれば、時間がかかるような大掛かりな工事にはなりません。

当日は、業者が給湯器とリモコンの取り外し・設置作業を行った後、施主立ち会いのもとで動作確認を実施します。作業は4時間程度で終了することが多いですが、余裕をもって当日のスケジュールをおさえておくと良いでしょう。

ただし、高効率給湯器や暖房機能付きの機種などは、一般的な給湯器よりも工事に手間がかかるため、そのぶん時間もかかります。

ここでは、作業にかかる時間を給湯器の種類ごとにご紹介します。

従来品の給湯器の交換にかかる作業時間

一般的に広く使われている従来品の給湯器交換にかかる作業時間は、1時間半〜2時間程度です。

従来品の給湯器とは、エコジョーズが発売された2002年以前に主流だったモデルです。
現在も発売されており、多く普及しているため、作業者も扱いに慣れているので交換作業にそれほどの時間を要しません。

ただし、設置環境が複雑な場合はプラスで時間がかかることもあるので注意が必要です。

熱源機やエコジョーズの交換にかかる作業時間

熱源機やエコジョーズなどの高機能な給湯器を交換する場合、作業時間が多くかかる場合があります。

熱源機とは、床暖房や温水式浴室暖房乾燥機など給湯以外の機能を兼ね備えた機種を指し、エコジョーズは省エネルギーでお湯を作れる省エネタイプの給湯器のことです。

これらの商品は従来品に比べて接続する配管の数が増えたり、ドレン管(排水管)の処理をしたりと作業工程が増えるため、そのぶんの時間もかかる場合があります。

給湯器交換にかかる時間の目安は、下表のとおりです。

給湯器の種類

交換にかかる時間の目安

従来型給湯器から従来型給湯器への交換

90~120分

エコジョーズからエコジョーズへの交換

90~120分

従来型給湯器からエコジョーズへの交換

120~150分

暖房付き給湯器から暖房付き給湯器への交換

240~300分

注) 表内の作業時間はあくまで目安です

リモコン交換などの家の中での作業時間

給湯器の交換工事では、浴室・台所・床暖房のリモコン交換や試運転による宅内での作業も発生します。

リモコン交換は1ヶ所につき15分程度、試運転は30分注) ほどの作業時間がかかります。

ただし、試運転時に問題が発生すると、解決するための状況確認や対応をし、試運転を再度行う必要があるため、想定よりも時間がかかってしまうことがあります。

注) 暖房付き給湯器の交換の場合は、試運転に60分ほどの作業時間がかかります。

給湯器交換までの流れ・日数

業者へ連絡してから実際に給湯器を交換するまでにかかる時間は、10日前後が一般的です。

給湯器交換の日程は一般的に、次の流れで進められます。

  1. 業者を検討し、数社の候補に相見積もりを依頼する
  2. 業者へ工事を依頼する
  3. 給湯器の取り寄せの有無も含めて依頼内容を確認し、日程を調整する

給湯器の在庫があれば、1週間以内の交換も可能な場合があります。しかし、在庫がないため取り寄せになったり、品薄・受注品機種だったりする場合は、1ヶ月程度かかるケースもあります。

在庫状況のほか、業者の稼働状況によっても工事の日程が前後するため、見積もりの時に確認しておきましょう。

マンションでの給湯器交換は管理組合への申請にも時間がかかる

分譲マンションで給湯器の交換を行う場合、指定された申請書類を提出する必要があります。

ただし、管理規約によっては提出が不要なケースもあるため管理会社や管理人さんに確認しておくことをおすすめします。このとき、申請書を提出してから承認がおりるまでの期間も聞いておくと良いでしょう。

提出後すぐに工事ができたり2週間ほどかかったりと、物件によって承認がおりる期間もさまざまです。

業者によっては申請手続きを代行してくれることもあるので、見積もり時に相談しておきましょう。

給湯器交換の時間に影響する要素

給湯器

給湯器の交換にかかる時間を左右する要素は機種に限りません。本体が設置されている環境や施工内容によっても作業時間が変化します。ここからは、機種以外の時間を左右する要素をご紹介しますので、ご自宅の状況に当てはまるものがないか確認しておきましょう。

設置環境

住宅のタイプや立地によってさまざまである本体の設置環境は、作業のやりやすさに大きな影響を与えます。作業がやりづらい環境では想定以上に時間がかかることもあるので、事前にチェックしてご自宅の設置環境と照らし合わせてみましょう。

一般的な設置タイプの場合(壁掛設置・据置設置・PS設置)

ご自宅の給湯器が一般的な設置タイプの場合、1時間半〜2時間程度で作業が完了します。

一般的な設置タイプとは、ベランダや外壁に引っ掛けられている「壁掛け設置」、ベランダや屋外に土台があり、その上に置かれている「据え置き設置」のことを指します。

また、マンションなどの集合住宅で玄関横にあるPS(パイプシャフト)に設置されているタイプも該当します。

ただし、いずれの設置タイプであっても、取り付け金具や金枠の現場加工が生じると作業時間が延びることもある点には注意が必要です。

特殊な設置タイプの場合(高所への設置など)

特殊な設置タイプで作業を行う場合の作業時間は2〜5時間ほどです。

特殊な設置タイプの例として、本体の取り付け位置が極端に高く、作業をするための足場がない場合が挙げられます。給湯器交換のために足場屋さんを呼んで足場を設置することはほとんどありませんが、はしごや高所作業車を使って施工を行うことはまれにあります。

高所作業の場合に作業時間がかかるのは、安全対策を行ったり、登り降りをしたりと作業の工数が増えることが理由です。

排気方法

給湯器は設置されている場所によって排気の方法が異なります。そして、この排気方法によっても工数が変わり、作業にかかる時間も左右されます。ここでは、作業にかかる時間を排気方法ごとに解説します。

一般的な排気方法の場合(標準排気・アルコーブ排気)

一般的な方法で排気をしている給湯器は、1時間半〜2時間程度で工事が完了します。

給湯器は、本体から正面へ直接排気される「標準排気」が一般的な排気方法です。また、本体の排気口に長方形の部材を設置して排気の向きだけを変えている「アルコーブ排気」も該当します。

これらの一般的な排気方法の給湯器は、排気にかかわる作業が少ないため、施工時間も他の方式に比べて短くなる傾向にあります。

特殊な排気方法の場合(後方排気・上方排気)

特殊な排気方法の給湯器を交換する場合は2時間半〜6時間ほど作業時間がかかることがあり、現場の状況によってさまざまです。

給湯器における特殊な排気方法とは、本体の上に向かって排気をする「上方排気」や後ろに向かって排気をする「後方排気」のことを指し、どちらも排気筒の接続作業が発生します。

給湯器は本体を設置してから排気筒の接続・固定作業を行いますが、手を入れる隙間がなく、作業が難航すると想定よりも時間がかかってしまうことがあります。

工事内容

設置環境だけでなく、リモコン増設やエコジョーズへの交換など、施主が要望する工事の内容も作業時間に影響を与えます。

リモコンの増設は壁裏に新しい配線を通さなければならず、通常の交換工事よりも2時間ほど作業時間が延びます。

エコジョーズは従来品と違って排水が発生するので、ドレン管(排水管)を新設する作業が必要です。そのため、通常の作業時間よりも30分ほど時間がかかります。

ご自宅の利便性を高めることも大切ですが、施工にはそれなりの時間がかかることを念頭に置いておきましょう。

季節

依頼から工事までの時間に影響するのが、業者の繁閑です。

10月〜2月は水温が低く給湯器が頻繁に使われるため、故障も多く、給湯器交換業者の繁忙期にあたります。工事の予約が詰まりやすく、実際に交換が終わるまでに時間がかかってしまう可能性が高いでしょう。

とはいえ、いつ給湯器が故障するかは予想しづらいものです。給湯器の耐用年数は10年とされています。10年前後使っている給湯器の動作が不安定な場合は、故障する前に点検・交換を依頼しておくと安心です。

暖かい時期は給湯器の故障も少ないため、業者のスケジュールが調整しやすい傾向にあります。スムーズに交換を終えられるよう、3〜9月に工事ができるよう依頼するのがおすすめです。

給湯器交換を短時間で済ませるポイント

給湯器交換を短時間で済ませるポイント

給湯器交換の工事にかかる時間を短く済ませるためのポイントは、以下の4つです。

  • 同じ種類の給湯器を選ぶ
  • 部屋が汚いときは片づけをしておく
  • 浴槽の水を抜いておく
  • 壊れる前に交換する

多忙な方や短時間で給湯器交換の工事を済ませたい方は、事前に確認してみてください。

同じ種類の給湯器を選ぶ

給湯器には、機能や設置方法などにより複数の種類があります。使用中の給湯器と同じ種類の給湯器を選ぶと、配管や配線などの工事が不要で当日の作業時間を短縮できる場合があります。

例えば、主な給湯器の種類は次のとおりです。自宅で使用中の給湯器がどのタイプに当てはまるか確認してみましょう。

温水機能

  • 給湯器:給湯のみ
  • ふろ給湯器:給湯・追いだきが可能
  • 暖房付きふろ給湯器:給湯・追いだき・床暖房などが可能
  • 暖房専用:暖房のみ可、浴室乾燥機やミストサウナ、床暖房が可能

号数

16号・20号・24号など
号数が大きいほど大量の湯を使用できる

設置方法

  • 壁掛:外壁に固定して設置
  • 据置:屋外の据置台の上に設置
  • PS:マンションの外廊下等にあるPS(パイプシャフト)に設置

給湯器の詳しい種類はこちらで取り上げているため、参考にしてください。

浴室

2024年11月25日

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部屋が散らかっている時は片づけをしておく

部屋が散らかっている時は片づけをしておく

給湯器を交換する際はリモコンも一緒に交換するため、作業担当者が室内に入ります。作業がしやすいよう、給湯器周辺だけでなく、リモコン周辺のスペースも空けておくとスムーズです。部屋が散らかっていても給湯器交換はできますが、作業効率が悪くなり、工事が長引いてしまうことがあります。

また、室内に設置している場合は玄関から給湯器まで、屋外に設置している場合は敷地入り口から設置場所までの動線も空けておくと、よりスムーズに作業が行えます。

浴槽の水を抜いておく

給湯器を交換する際は、配管の確認や交換、動作確認の邪魔にならないよう、事前に浴槽の水を抜いておきましょう。浴槽の排水には、5~10分程度時間がかかります。

ただし、配管交換の有無次第では、水を抜かなくても作業に支障がないことがあります。残り湯を再利用するためにためておきたい場合は、事前に業者へ問い合わせておくと確実です。

壊れる前に交換する

壊れる前に交換する

問い合わせから取り寄せ・工事完了までの期間を短くしたい場合は、故障するのを待たずに交換することをおすすめします。交換時期は、耐用年数の10年程度が目安です。

特に繁忙期となる10~2月を避けることで、迅速な対応が期待でき、余裕をもって交換スケジュールが組めます。お湯が適温にならない、おかしな音やニオイがするなど、給湯器の調子が悪いと感じたら、動かなくなる前に早めに相談しましょう。

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

給湯器の耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

給湯器の交換費用は20万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスの機器交換

給湯器の交換にかかる時間まとめ

給湯器の交換にかかる時間は1時間半〜2時間程度が一般的ですが、設置状況や工事の内容によって半日以上かかることもあるので、見積もり時に業者へ確認しておくことをおすすめします。

そのうえで、工事当日は予期せぬトラブルに備えて余裕をもったスケジュールで臨むと安心です。事前にスケジュールを伝えておくなどし、間違いのない工事をしてもらうためにも作業担当者の方をあまりせかしすぎない配慮も、トラブルを避けるポイントとなります。

また、工事後は時間がないからと説明を聞き流さずに使い方やアフターサービスについてしっかりと説明を受けることも大切です。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

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