給湯器が凍結してお湯が出ないときの対処法とは|NG行為と原因も紹介

給湯器が凍結してお湯が出ないときの対処法とは|NG行為と原因も紹介

気温等が原因で給湯器が凍結すると正常に作動しなくなり、お湯が出なくなるトラブルにつながります。 給湯器の凍結は寒い地域だけの話ではなく、気温や環境によってはどこでも凍結のリスクがあります。 温暖な地域であっても対策方法や対処方法を知っておけば、急な寒波がきてもトラブルを避けられるでしょう。 ここでは給湯器が凍結した際の対処法とやってはいけないNG行為を紹介します。

最終更新日:2024年10月04日公開日:2024年07月05日

目 次

この記事でわかること

  • 給湯器の凍結でお湯が出ないときの対処法がわかる!
  • 給湯器の凍結でお湯が出ないときのNG行動がわかる!
  • 給湯器の凍結の予防法がわかる!

給湯器が凍結してお湯が出ないときの対処法

ここでは給湯器が凍結した際の基本的な対処法とすぐに使用するための方法をそれぞれ紹介します。

もし給湯器が凍結してお湯が出なくなった場合は、そのまま出そうとはせずに下記で紹介する方法を試してみてください。

給湯器が凍結した際の基本的な対処法

1.給湯器のリモコンの運転スイッチを切る

①給湯器のリモコンの運転スイッチを切る

2.外気温の上昇によって自然解凍されるのを待つ

3.自然解凍後に水が出るようになったら、給湯機本体や配管などから水漏れが起きていないかを確認する

給湯器が凍結した際にすぐに使用したい場合の対処法

給湯器の解凍は、配管や給湯器本体の損傷を防ぐためにも基本的に自然解凍が推奨されています。
しかし、やむを得ず自然解凍を待てない場合は、下記の方法を試してみてください。

1.給湯器のリモコンの運転スイッチを切る
台所、または浴室のリモコンの電源を切ってください。このとき、給湯機本体の電源コンセントは抜かないで大丈夫です。

2.お湯側の蛇口を少し開けておく

②お湯側の蛇口を少し開けておく

3.給水バルブ部周りにタオルを巻き、30~40℃程度のぬるま湯をかける

③給水バルブ部周りにタオルを巻き、30~40℃程度のぬるま湯をかける

4.元栓が回るようになったら、開けておいた蛇口を閉める

5.給水バルブ部周りに付着した水分をしっかりと拭き取る

給湯器が凍結してお湯が出ないときのNG行為

ここでは給湯器が凍結してお湯が出ない時のNG行為を紹介します。
故障や給湯器の寿命を縮める原因になるため、対策を行う際は必ず確認しておきましょう。

NG行為1.熱湯をかける

給水バルブ部の周りにお湯をかける際は、必ず熱湯ではなく30~40℃程度のぬるま湯をかけてください。

なぜなら熱湯を直接かけてしまうと、配管が破損する原因となり、修理の負担やケガのリスクがあるからです。

また、凍結した部分には直接お湯をかけるのではなく、タオルを巻いたうえで行うと急な温度変化を防げます。

なお、熱湯が原因で万が一配管が故障した際は、給湯器そのものが使用できなくなる期間も伸びてしまうため、熱湯は使用せず正しい方法で解凍しましょう。

NG行為2.電源コードや電源プラグにぬるま湯をかける

ぬるま湯をかける際は、故障や漏電の原因となるため、電源コードや電気プラグにかからないように注意してください。

もしかすると電気プラグや電気コードには雨除けがされているため、問題ないと思う人もいるかもしれません。

しかし、雨避けはそもそもお湯をかけることを想定されていないため、浸水によって故障する可能性もあります。

万が一電源コードや電気プラグにお湯がかかってしまった場合は、安全を確かめたうえで速やかにふき取ってください。

NG行為3.ぬるま湯を拭き取らない

ぬるま湯を給水バルブや配管にかけた後にきちんと拭き取らないと、残った水分が原因で再び凍結を起こす可能性があります。
そのため、ぬるま湯を使用した際は、水分が残らないように拭き取るようにしましょう。

また、ぬるま湯をかける方法は、すぐに給湯器を使用したい時の応急処置として有効ですが、故障や再凍結のリスクを考えると、自然解凍が最も安全でおすすめな方法といえます。

万が一ぬるま湯が原因で故障や配管の破損が起きた際は、速やかにガス会社へ相談してください。

給湯器が凍結してお湯が出なくなるのを予防するには?

給湯器の凍結を防ぐためにはいくつか方法があります。主な方法は下記の3つです。

  1. ごく少量の水を流しっぱなしにする
    浴槽の排水栓をしめて水を流すことで節水しながら凍結を防げます。
    その際に給湯栓から流す水の量は、幅4mm程度のごく少量で問題ありません。

    ただし、給湯機によってはリモコンの電源が入っていると常にお湯が出てしまうため、電源を切ってから流しっぱなしにする必要があります。

    メーカーによっては少量の水であればお湯にならない場合もあるので、事前に取扱説明書やホームページを確認しておきましょう。

  2. 凍結を予防するグッズを活用する
    ホームセンターやインターネット通販では、断熱材や保温材といった給湯器の凍結予防グッズを売っているため、それを利用することでも予防につながります。

  3. 長期間家を空ける場合は水抜きをする
    長期間家を空ける場合は給湯器の水抜きを行うことで凍結の防止が可能です。

詳細な水抜きの方法は給湯機によって異なるため、水抜きを行う際は取扱説明書やホームページを確認したうえで行ってください。

給湯器の凍結防止方法については以下の記事でも紹介していますので、詳しく知りたい人はこちらも参考にしてください。

給湯器の凍結防止方法!凍結する前にしっかり予防しよう

2024年10月04日

給湯器の凍結防止方法!凍結する前にしっかり予防しよう

寒い季節になると心配になるのが給湯器の凍結です。 地域によっては非常に気になる問題でしょう。 実際に給湯器が凍結してしまうと、お湯が出なくなるだけでなく、給湯器が破損してしまうケースもあります。 給湯器の凍結は絶対に避けたいものです。 この記事では、給湯器の凍結防止方法にスポットを当てて解説します。 この記事を読むことで、給湯器に備わっている凍結防止機能の働きと、それ以外の凍結対策がわかるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

給湯器の凍結防止機能の搭載された機種への交換も効果的

給湯器の種類によっては「凍結予防ヒーター」や「自動ポンプ運転」といった凍結防止機能を搭載しているタイプがあり、このような機能のある給湯器に交換すると、凍結防止になります。
給湯器の凍結に悩まされている人や、対処や予防が手間と感じているなら、機種交換もおすすめです。

以下にそれぞれの機能と特徴をまとめました。

機能

特徴

凍結予防ヒーター

外気温が下がると自動でガス給湯器の内部を温めて凍結を防止する機能です。
給湯器内部を温める装置となるため、配管の凍結を防ぐことはできません。

自動ポンプ運転

追いだき機能で使用する循環配管を利用して給湯器本体や配管の凍結を防ぐ機能です。
自動ポンプ運転を使用するには、浴槽内にある程度の湯量が必要になり、使用後に入浴する際も浴室の洗浄やお湯の排水が必要です。

「凍結予防ヒーター」は、多くの給湯機に備わっている機能ですが、ヒーターの作動温度は、メーカーごとに異なるため、あらかじめ確認しておくとスムーズです。

「給湯器の凍結でお湯が出ない」を無くすには対策が大切

いざお湯を使いたいと思っていても、給湯器の凍結によってお湯が出ないと困るもの。
凍結を解消するには、自然解凍やぬるま湯を使用する方法がありますが、事前に凍結を防ぐための予防も大切です。

これまで給湯器が凍結した経験がある方や冬場も快適にお湯を使いたい人は、ぜひ今回の内容を参考に対策を行ってみてください。

また、給湯器の凍結対策を行うには、「凍結予防ヒーター」や「自動ポンプ運転」など凍結防止機能が搭載されている給湯機に交換することも方法です。

東京ガスに修理を依頼する

修理価格帯

給湯器の耐用年数注)は約10年です。軽微な修理であれば1万円以内で収まることも多く、交換に比べて費用を抑えることができます。
10年以内であれば再故障の発生確率も低いので修理で対応いただくことをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

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  • この記事の監修者

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