この記事でわかること
- お風呂のドアの汚れの掃除方法がわかる!
- お風呂のドアのカビ掃除の方法がわかる!
- お風呂のドアの掃除を楽にするポイントがわかる!
お風呂のドアの掃除方法
お風呂のドアの掃除は汚れ方や黒カビの発生状況で異なりますが、毎日行うお手入れはお風呂用の中性洗剤で大丈夫です。
ここからはお風呂のドアの掃除方法を、掃除を行う箇所やパーツごとに見ていきましょう。
ドアのガラスやアクリル板
浴室ドアのガラスやアクリル板の汚れの原因は、主に水垢、石鹸カス、皮脂汚れ、黒カビです。
特にすりガラスには汚れが残っています。
ドアの内側と外側それぞれの掃除方法を紹介します。
ドアの内側
ドア内側のガラス面に付いた汚れは、シャワーで飛び散った石鹸類のカスや水垢がほとんどです。
汚れはアルカリ性のため、汚れを落とすには酸性のクエン酸を使います。
お手入れに使うクエン酸水は誰でも簡単に作れるので、毎日掃除するのがおすすめです。
◎ドア内側の掃除で用意するもの
- クエン酸
- クエン酸水用のスプレーボトル
- スポンジ
- 歯ブラシ
- キッチンペーパー
◎掃除の手順
- クエン酸水(小さじ1のクエン酸に対し水200ml)スプレーを作る
- ドアのガラス面、アクリル板に吹きかける
- 数時間から半日放置し、汚れにクエン酸を浸透させる
- スポンジや歯ブラシでこすり、水で洗い流す
汚れがひどい場合は、クエン酸水を染み込ませたキッチンペーパーを貼っておくとより効果的です。
ドアの外側
浴室ドアの内側はできれば毎日掃除したいものですが、外側は週1回の頻度で十分でしょう。
ドアの外側の汚れは人が触れることによる皮脂汚れと洗面所のホコリです。
それほど汚れていない場合は、内側同様にクエン酸水でのお手入れが最適です。
◎ドア外側の掃除で用意するもの
- クエン酸
- スプレーボトル
- スポンジ
- 歯ブラシ
- キッチンペーパー
- ラップ
- タオル
◎掃除の手順
- クエン酸水(小さじ1のクエン酸に対し水200ml)スプレーを作る
- ドア外側全体にクエン酸水を噴射
- 30分~1時間程度放置する
- スポンジや歯ブラシでこすり洗いする
- タオル等で拭いて乾かす
汚れが気になる場合はクエン酸水を含ませたキッチンペーパーを貼り、さらにラップでパックすることで汚れ落ちが良くなります。
ドアの取っ手
浴室ドアの取っ手は凹凸や隙間があるため、日ごろから汚れをためないようにお手入れすることが大切です。
お風呂用中性洗剤を使い、歯ブラシや爪楊枝などで細かい隙間を掃除しましょう。
簡単に汚れが落ちない時は、クエン酸スプレーを吹きかけると汚れを浮き上がらせることができます。
◎ドア取っ手の掃除で用意するもの
- お風呂用中性洗剤
- クエン酸水
- スプレーボトル
- 歯ブラシ
- 爪楊枝
- ラップ
◎掃除の手順
<軽い汚れの場合>
- お風呂用中性洗剤を吹きかける
- 歯ブラシや爪楊枝で隙間の汚れを掻き出す
- スポンジや歯ブラシで取っ手全体をこすり洗いする
<こびり付いた汚れの場合>
- クエン酸水を隙間や取っ手全体に噴射
- 30分~1時間程度放置
- 歯ブラシや爪楊枝で隙間の汚れを掻き出す
- 取っ手全体をこすり洗いする
ドアの下やレールのカリカリ
お風呂ドアのカリカリ汚れがなかなか落ちずに困っている方も多いのではないでしょうか。
嫌なカリカリの正体は炭酸カルシウムで、カルシウムと石鹸や皮脂に含まれる脂肪酸が混ざってこびり付いたものです。
カリカリ汚れを落とすのは簡単で、使う洗剤はサンポールです。
◎カリカリ汚れの掃除で用意するもの
- サンポール
- キッチンペーパー
- 歯ブラシ
- ブラシ
- ゴム手袋
- マイナスドライバーやスクレイパー
◎掃除の手順
- ドア下やレールのカリカリ汚れにサンポールを直接塗布するか、サンポールに浸したキッチンペーパーを貼り付ける
- 10分程度放置(カリカリに反応して白い泡が出るまで)
- 歯ブラシやブラシでこすり洗いする
- 落ちにくい汚れはマイナスドライバーなどで削り取る
浸け置き時間を長くしたり2度目を試すと汚れの落ちが良くなります。
換気は必ずしてください。
パッキン
パッキンにできる黒いブツブツの正体は黒カビで、カビなど有機系の汚れにはアルカリ性洗剤が効果的です。
アルカリ性洗剤による手荒れが気になる方は、過炭酸ナトリウムでのナチュラルクリーニングをお試しください。
またモヘアも定期的に掃除すれば、つねにきれいな状態を保つことができます。
◎パッキンの掃除で用意するもの
- 過炭酸ナトリウム
- 風呂桶やバケツ
- ラップ
- スポンジ
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
◎掃除の手順
- 過炭酸ナトリウム水溶液(過炭酸ナトリウム5gに対しぬるま湯500ml)を作る
- 過炭酸ナトリウム水溶液をパッキンに塗布する
- ラップで覆い黒カビに密着させる
- 1~数時間放置する
- スポンジや歯ブラシでこすり洗いし、水で流す
通気口
浴室ドアの通気口やガラリは空気の通り道ということもあり、時間が経つにつれホコリが溜まる場所です。
掃除機が水分を含んだホコリを吸い込めない場合は、歯ブラシなどで隙間に溜まったホコリを取り除きます。
ドアの汚れと同様にクエン酸スプレーを使うと効果的にホコリを取り除けるでしょう。
目の届きにくい通気口内部も、クエン酸スプレーでしっかり掃除してください。
◎通気口の掃除で用意するもの
- クエン酸水
- スプレーボトル
- 歯ブラシ
- 割りばし
- 古布
- 輪ゴム
◎掃除の手順
- クエン酸水(小さじ1のクエン酸に対し水200ml)スプレーを作る
- 通気口にクエン酸水を噴射する
- 10分程度放置
- 歯ブラシや割りばしに古布を巻いたものでこすり洗いする
- 水で洗い流す
お風呂のドアのカビ掃除
浴室ドアに発生するカビは見た目の印象が悪く、リラックスタイムとなるはずのお風呂の快適性を損なう原因となりかねません。
お風呂の快適性を維持するには、カビに対する日々のお手入れや対策が重要です。
もしカビが発生したら早めに対応することが必要で、洗浄力や安全性の異なる3種類のカビ取り洗剤を状況によって使い分けるのがおすすめです。
エプロンとゴム手袋、また必要に応じてメガネを用意し、お風呂の大敵となるカビをしっかり除去しましょう。
洗剤 | 洗浄力 | 安全性 |
---|---|---|
塩素系漂白剤 | ◎ | △ |
酸素系漂白剤 | ◯ | ◯ |
重曹+クエン酸 | △ | ◎ |
塩素系漂白剤
カビキラーやカビ取りジェルでお馴染みの塩素系漂白剤は、頑固なカビにとても効き目があります。
カビにパックするのが最適な使い方ですが、刺激が強いので安全面の配慮を怠ってはなりません。
またカビ取り剤の効果を発揮するためには、2回以上水拭きしてドアを確実に乾燥させてから使用してください。
洗浄力が抜群に高い塩素系漂白剤は、手順とコツを掴めば初めての方も安心して使えます。
◎カビ掃除で用意するもの
- 塩素系漂白剤(カビ取り剤)
- ラップ
- キッチンペーパー
- ゴム手袋
- 雑巾
- メガネ
- エプロン
◎塩素系漂白剤の掃除手順
- カビの部分の水分を拭き取る
- 塩素系漂白剤をカビに付ける
- 上からキッチンペーパーで覆う
- キッチンペーパーの上から再度塩素系漂白剤をかける
- ラップでパックしてカビに密着させる
- 30分程度浸け置きする
- 水でよく洗い流す
酸素系漂白剤
塩素系カビ取り剤では臭いや刺激が強すぎる方は、オキシクリーンや暮らしの酸素系漂白剤の使用がおすすめです。
強力なカビ取り剤ほどの効果はないものの、より安全にお使いいただけます。
とはいえ漂白剤であることには違いはなく、手荒れ防止のためゴム手袋は用意しておきましょう。
頑固なカビを取るには時間がかかりますが、手順をふまえて掃除すればサッシ自体もきれいになります。
◎カビ掃除で用意するもの
- 酸素系漂白剤(カビ取り剤)
- 40~60°のお湯(適量)
- ラップ
- 歯ブラシ
- 雑巾
- ゴム手袋
◎酸素系漂白剤の掃除手順
- 乾いた雑巾でカビを取りたい部分の水分を拭き取る
- 酸素系漂白剤(粉末)に40~60°Cのお湯を少しずつ加えペースト状にする
- ペーストをカビに塗り、上からラップで覆う
- カビの状況に応じて1~6時間放置する
- 歯ブラシでこすり洗いする
- 水で洗い流す
重曹×クエン酸
漂白剤に抵抗がある方やペットがいる場合でも安心して使えるのが、重曹とクエン酸を混ぜ合わせたエコ洗剤です。
重曹とクエン酸を混ぜて発生する炭酸ガスが洗浄してくれますが、混ぜ合わせても有害物質が出ないため扱いやすいでしょう。
漂白剤に比べて効果は弱いものの、どちらも簡単に購入することができ、手軽に実行できます。
環境に優しい洗剤は手荒れを抑制してくれるため、誰でも気軽に掃除ができます。
◎カビ掃除で用意するもの
- 重曹
- クエン酸
- スプレーボトル
- ラップ
- 歯ブラシ
- 雑巾
- ゴム手袋
◎重曹×クエン酸の掃除手順
- 乾いた雑巾でカビを取りたい部分の水分を拭き取る
- クエン酸水(クエン酸小さじ1に対し水200ml)スプレーを作る
- 重曹に水を少しずつ加え、重曹ペーストを作る
- カビに重曹ペーストを塗り、上からクエン酸水を吹き付ける
- ラップで覆い、1時間程度放置する
- 歯ブラシでこすり洗いをし、水で洗い流す
お風呂のドアの掃除の注意点
ここからは、お風呂のドアを掃除する際に注意すべき点を見ていきましょう。
洗剤や漂白剤には混ぜると危険な成分もありますので、間違わないよう気を付けましょう。
混ぜるな危険は絶対に守る
市販されている洗剤や漂白剤には、「混ぜるな危険」の文字が表示されているものが多くあります。
特に塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜるのが危険です。
混ぜた時に発生する塩素ガスは強アルカリ性で毒性が強く、人体に有害です。
間違って吸い込むと刺激や痛みを感じるだけでなく、呼吸困難を引き起こすこともあります。
実際、家庭での掃除中に発生した不幸な事故も発生しているため、「混ぜるな危険」は必ず守り、決して塩素系漂白剤と酸性洗剤を同時に使用しないようにしてください。
◎塩素ガスが発生した場合の症状
- 皮膚や目に刺激や痛みを感じる
- 鼻の奥やのどに刺激臭や強い痛み
- 気分が悪い、息苦しい、咳やのどの腫れ、頭痛、めまい、吐き気など
- 多量の塩素ガスを吸い込むと、呼吸困難、脈拍減少、チアノーゼ、咽頭痙攣などを引き起こし、ショック症状で命に関わることも
塩素系漂白剤と酸性洗剤を使う場合は1日経ってから
塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜ合わせると有毒な塩素ガスが発生するため、同時使用は絶対に避けなければいけません。
塩素系と酸素系の両方を使う場合は、十分に洗い流し1日以上経ってから使用することをおすすめします。
排水口に成分が残っている場合もあり、普段以上に注意を払うことが必要です。
また食器用の酸性洗剤に「混ぜるな危険」の表記はありませんが、うっかり浴室の掃除に使用することがないようにしてください。
塩素系と酸素系が混ざることを避けながら、お風呂のドアをお手入れしましょう。
2024年07月08日
お風呂掃除のやり方をわかりやすく解説!キレイを保つコツも!
お風呂には、カビや水アカなど対処法が異なるさまざまな汚れが混在しています。 さらに掃除する範囲も広いため、綺麗にするには根気が必要です。 本記事では、お風呂を効率よく掃除する方法や、お風呂掃除に役立つグッズなどについて紹介していきます。
次回のお風呂のドアの掃除を楽にする方法
お風呂ドアの掃除を楽にするには日ごろのお手入れが重要ですが、同時にカビの発生を予防することも忘れてはいけません。
ここではすぐに実践できて、しかも簡単にできる方法を紹介します。
お風呂上がりにお湯で汚れを流す
お風呂のドアの汚れは、お風呂上りに40°C前後のお湯で流すのがおすすめです。
汚れの原因となる石鹸カスや皮脂を流してしまえば、次回の掃除が楽になります。
50℃以上のお湯をかけるとカビを撃退できるので壁や浴槽には有効ですが、ドアは高温に弱いプラスチックやゴムを使っているので気を付けましょう。
また最後に冷水をかけると温度が下がり、カビが発生しづらくなります。
時間をかけずに実践できるので、習慣付けておきましょう。
こまめに換気する
カビ予防の定番が換気で、換気扇を回しておくだけのとても簡単な方法です。
重要なポイントは2時間以上換気扇を回し、換気する時間が長ければ長いほど予防効果が高まります。
また窓があるお風呂では窓を開けっぱなしにするのも効果的です。
窓と換気扇のどちらか一方で構いません。
入浴時間以外はつねに換気しておくのもおすすめです。
風の流れを作り湿気が溜まらないようにすることで、カビの発生を抑制し予防にもなります。
カビ防止グッズを利用する
お風呂上りにお湯で汚れを流すのが面倒な人や換気扇を忘れがちな場合は、カビ防止グッズを使うのがおすすめです。
市販のカビ防止剤は、浴室の床に置いて水を注ぐだけの手軽さが特徴です。
銀イオンの煙が浴室全体に広がり、ドアを含む浴室内をしっかり抗菌してくれるでしょう。カビ予防可能な便利アイテムは1~2カ月の防カビ効果があり、手間いらずでお使いいただけます。
日々のお手入れにカビ防止グッズを加えることで、しっかりカビの発生を予防できます。
まとめ
お風呂のドアの汚れは石鹸カスや皮脂、水垢がほとんどで、クエン酸水などを使い定期的に掃除するのがおすすめです。
ガラス面やアクリル板はもちろん、取っ手やドア下のカリカリなどパーツごとにお手入れしましょう。
汚れが溜まるとカビが発生するため、ドアのカビ掃除をすることも大切です。
お風呂の汚れやカビは、換気やお湯で流すなど簡単な方法で予防もできます。
ドアをきれいに保つことで入浴時の快適性を高め、リラックスタイムを充実させてください。