お風呂のリフォームはどこに頼むことができる?
お風呂のリフォームを請け負っている会社は、それぞれに得意とする工事や不得意な工事があります。
ご自身の目的や条件に合った業者選びをするためにも、それぞれの会社の特徴を把握しておきましょう。
住宅リフォーム専門会社
■住宅リフォーム専門会社がおすすめな方
- 予算をおさえたい人
- 細かな要望をしたい人
住宅リフォーム専門の会社は、新築工事を行わず、リフォームのみを請け負っている業者です。
既存設備の状態や現場の環境によって対応方法が変化するリフォームは、新築とは異なった専門性が求められます。
そのため、対応力に長けている住宅リフォームの専門業者へ、ご自宅の浴室工事を依頼することは好手と言えます。
また、工務店と比べて規模が大きく、接客のクオリティが高い点も安心して工事を任せられる点もメリットのひとつです。
しかし、世の中には工事をやったらやりっぱなしの悪徳な業者も存在します。
新しい浴室を工事後も長年使い続けることを考慮して、アフターサービスや工事保証がきちんと整った会社を選ぶことが重要です。
工務店
■工務店がおすすめな方
- 多少費用がかかっても、こだわりのデザインや仕上がりを求める人
- 業者と密接な関係を持ってお風呂以外も任せていきたい
工務店は、長年の経験から得た技術力を活かして、自由度が高くアレンジ性のある施工を得意とする傾向があります。
そのため、材質やデザインにこだわりのある方におすすめの業者です。
また、地域密着型の営業体制である会社が多い工務店は、その土地の環境に合った設備や材料を提案してくれるメリットもあります。
ただし、凝ったデザインは手間と時間を要するため、施工費用が高額になるケースが多いです。
予算内で収まるように、じっくりと話し合いを行いましょう。
また、工務店は職人気質の方が多く、人によっては相性が悪い場合もあります。
友好的な関係を築ければ強い味方となりますが、ていねいな接客を求める方は工務店以外の業者も視野に入れて検討することをおすすめします。
ホームセンターや家電量販店
■ホームセンターや家電量販店がおすすめな方
- 商品や仕上がりにそれほどこだわりがない人
- よく行く店舗のポイントを貯めたい人
ホームセンターや家電量販店は、店舗内に併設されたショールームを見て、仕上がりや使用感のイメージをしながら商品を選ぶことができます。
さらには、量販店向けに大量生産された安価な製品を取り扱っている点や、ポイントを貯めることができる点も特徴のひとつです。
ただし、大量生産品は機能やデザインが限定されるため、選択肢が狭まる点に注意しましょう。
また、これら量販店のスタッフは現場に直接関与しません。
そのため、現場知識に不安があるのも事実です。
知識や下請け業者とのコミュニケーションが不足していることによってトラブルが発生することもあるため、注意する必要があります。
その他のリフォーム会社
上記で紹介したリフォーム会社のほかに、「不動産会社系のリフォーム会社」「ハウスメーカー系のリフォーム会社」「設計事務所や建築事務所系のリフォーム会社」があります。
しかし、これらのリフォーム会社は退去後や入居前のリフォームを担当することが多く、一般的なお風呂リフォームでは選択肢に入らないことが多いです。
また、TOTOやLIXILといった住宅設備メーカーは、エンドユーザーのリフォーム工事を直接請け負うことがないため、工事を依頼することはできません。
近年はインターネット販売業者も増えてきましたが、技術部門との連携がしっかり取れていないこともあります。
お風呂のリフォームは専門知識や技術を要するため、施工実績やその会社の信頼性をしっかり確認してから依頼しましょう。
お風呂リフォーム業者の選び方と注意点
お風呂リフォームを失敗しないための業者選びには、いくつかのポイントがあります。
これからご紹介する注意点をおさえて、ご自身に合った業者へ工事を依頼しましょう。
適正な価格かを判断する
相場や適切な工事内容が分かりにくいお風呂の工事は、複数の業者から見積もりを取り、適正な価格かを見極める必要があります。
なかには、キャンペーンを謳って高額な値引きをしているように見せかけ、相場よりも高額な料金を請求するぼったくり業者も存在します。
本当に必要か疑わしいオプションがついていたり、不自然に値引き率が高かったりする場合には、特に警戒する必要があるでしょう。
必要な工事項目が含まれているか
ユニットバスは、一度設置すると床下や壁裏を目視することが困難です。
そのため、工事単価を下げるために必要な工事を省いたり、安価な材料で代替したりする悪徳な業者も存在します。
とくに、解体時しか触れることができない「給排水管」をどこまで取り替えてくれるのかは、事前にしっかりと確認しておく必要があります。
また、施工範囲外の老朽化が見つかった場合は報告するように、事前にお願いしておくと良いでしょう。
施工実績を確認する
リフォームはこれまでの実績や経験が知識や技術に直結します。
そのため、その業者の施工実績を知ることはとても重要です。
ホームページやパンフレットから「月間のお風呂工事件数」や「これまでの施工事例」を確認し、確かな技術があるかを見極めておきましょう。
また、リフォームは既存の設備を解体してから問題が発生することも少なくありません。
トラブル時にどのような対応をしてくれるかということも、あわせて確認しておくと安心です。
対応や提案力は十分か
担当者の対応や提案力も業者選びにおいて重要な項目です。
世の中には、工事をやったらやりっぱなしの不誠実な業者もいます。
解決困難なトラブルが生じた場合でも、最後までしっかりと対応してくれそうかを見定めておくようにしましょう。
さらに、不要なオプションを勧めたり、必要なオプションを削ったりするような業者にも注意が必要です。
「使う人にとって本当に必要な設備は何か」を第一に考えてくれる誠実な業者を見つけてリフォームを成功させましょう。
また、「同居している方のお身体の状態と工事の内容を考慮して、補助金や減税制度が使えるかの提案をしてくれるか」も、親切な業者を見極めるポイントです。
業者によっては申請手続きの代行やサポートを請け負ってくれることもあります。
会社や担当者との相性は良いか
見積もりを取る際は、ご自身とその会社や担当者との相性が良いかを意識しておくことも大切です。
お風呂は工事が終わったあとも長い年月使っていく設備です。
そのため、アフターサービスやメンテナンスの際に、その業者と長く付き合っていくことも考慮する必要があります。
相性の悪い業者と契約をしてしまうと、後悔の残るリフォームになりかねません。
「担当者は信頼できそうな人柄か」や「誠実な会社か」という視点をもって、慎重に吟味しましょう。
アフターサービスや保証はあるか
お風呂のリフォームをする際は、アフターサービスや保証制度の有無と期間について確認しておきましょう。
交換後のお風呂は、この先10年、20年と使っていく設備ですが、毎日大量の水を使う設備は、必ずといっていいほどメンテナンスが必要になります。
しかしながら、施工だけおこない、満足なアフターサービスを行わない業者が存在するのも事実です。
そのため、工事後のトラブルにも責任をもって対応してくれるかという点も考慮し、業者を選ぶ必要があります。
お風呂リフォームはポイントや注意点をおさえてどこに頼むかを決めよう
お風呂のリフォーム業者を選定する際には必ず見積もりを取り、値段だけでなく、「適切な費用か」「施工実績は十分か」「担当者は誠実か」といったポイントも加味しながら選ぶと良いでしょう。
また、お風呂のリフォームの際には、目的を明確にし、突然の訪問販売やテレアポ営業の巧みな営業トークに惑わされないように注意しましょう。
「なぜその工事を行うのか」や「どのような設備が必要か」をはっきりさせておくことが、ご自身に合った業者選びの指針となります。
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