太陽光発電設置工事

太陽光発電の設置工事の流れをご紹介! 工事費用や業者の選び方のポイントは?

太陽光発電システムの設置を行う場合、初期費用や維持費、設置する機器の種類や特性だけでなく、施工方法や保証制度などさまざまな内容を比較検討する必要があります。 その中で、工事の内容については、詳しく知りたいと思っても、説明に専門用語が用いられることもあり、イメージがつかみにくいかもしれません。 本記事では、太陽光発電の設置工事の具体的な流れを分かりやすく説明するとともに、工事費用や業者を選ぶ際のポイントを解説します。

最終更新日:2024年09月30日公開日:2024年04月10日

目 次

太陽光発電システムの工事の流れは?

ここでは一例として、東京ガスの太陽光発電の工事前後の流れに沿って解説します。東京ガスでは戸建住宅にお住まいの方を対象に無料訪問相談を行っていますので、お気軽にお申し込みください。

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1. 無料訪問相談のお申し込み(見積もり依頼)

太陽光発電システムは専門家でないかぎり、「自宅に太陽光発電システムを設置することは可能かどうか」「どのくらいの発電容量のシステムを導入できそうか」「実際にどのくらいの初期費用がかかりそうか」と、導入を検討する際に不安になる方も多いと思います。
疑問を払拭するためにも、まずは太陽光発電を取り扱っている業者に相談しましょう。

東京ガスでは、Webから無料訪問相談をお申し込みいただくと、ご自宅にピッタリのお見積もりを提示いたします。お住まいの特性に合わせた最適なプランをご提案するために、お申し込み時には住宅の図面(平面図、立面図、矩計(かなばかり)図)が必要となりますので、ご準備の上お申し込みをお願いいたします。

2. 訪問・提案

太陽光発電を熟知した専門スタッフが実際にご自宅を訪問し、お客さまのご自宅の屋根に合わせた太陽光発電設備を提案します。この際、住宅の図面を基に作成された太陽光発電設備の図面と見積書をお渡しするとともに、より効果的に太陽光発電を運用するための蓄電池をご案内します。

ここで大切なのは、見積書に記載されている金額だけでなく、導入後の費用対効果まで含めた長期的な視点から検討することです。東京ガスでは、自治体からの補助金の目安金額と合わせて、費用対効果まで丁寧にお伝えします。

なお、東京ガスでは補助金の申請についてもアドバイスを行っています。補助金は、導入する太陽光発電システムの発電容量やお住まいの地域によって申請できる補助事業が異なり、交付される補助金額も変わってきます。具体的な補助金額を知ることで、実際にかかる初期コストを判断することができます。

もちろん、システム導入の具体的なプロセスについてもわかりやすく説明しますので、ご安心ください。

3. お申し込み

見積書による提案に納得できたら、契約申込書に必要事項を記入し提出します。その際、システムの仕様、コスト、設置スケジュールなど具体的な内容が伝えられますので質問や不明点があれば、気兼ねなく業者の担当者に確認しましょう。

4. 現地調査

工事担当者がご自宅を訪問して、太陽光パネルを設置する屋根をはじめ、家屋内、周辺環境を詳細に確認します。それによって最終的に太陽光発電システムの設置可否を判断します。

特に屋根の材質や寸法の調査は、太陽光パネル設置の可否や工程プロセスに大きく影響するために重要です。屋根の条件によっては、見積書の内容が変更されることがあります。

なお、そのままでは設置不可と判断される場合でも、屋根の改修や周囲環境の整備によって設置可能になるケースもあります。

5.契約

契約締結を行い、両者間で太陽光発電システム導入に正式に合意します。
現地調査の結果、見積もり書に変更が生じる場合がありますが、その場合は変更内容についても了承いただいた上で契約を結びます。

6.設置工事

6-1.足場設置工事

太陽光発電システムの工事では、まず足場の設置から始めます。中には足場工事を行わない業者も存在しますが、足場は作業中の事故を防ぐだけではなく、住宅や機材を保護したり、スムーズに作業を進めたりする上で非常に重要です。

下図に示す、東京ガスの設置工事スケジュール例のとおり、東京ガスでは効率的で安心安全な工事を行うために必ず足場の設置を行います。

工事スケジュール

TOKYO GAS

6-2.設備設置工事

太陽光発電システムを構成する設備の設置を進めていきます。

まずは、太陽光パネルの設置です。下準備として屋根に「架台」という金具を取り付け、そこに太陽光パネルを固定していきます。
太陽光パネルは積載する容量にもよりますが、架台も含めると400kg以上の重量になることも珍しくはありません。太陽光パネルを確実に固定するために、架台の取り付けにあたっては屋根に穴を開ける工事を行います。

注) 屋根の種類や形状などによって、屋根の貫通工事を伴わない架台を用いる場合もございます。

続いて、太陽光パネルが生み出した直流電気(DC)を家庭で使える交流電気(AC)へと変換するパワーコンディショナや、配線をまとめる接続ユニットなどの機器の設置と配線工事です。パワーコンディショナは屋外型と屋内型があり、どちらを採用するかで工事内容も異なります。

そのほか分電盤へのブレーカー設置や、非常時のコンセント、リモコンの取り付けなども行います。停電を伴う作業も含みますので、工事スケジュールはしっかりと確認しましょう。

いずれも経験豊富で技術力が高い施工業者であれば、屋根をはじめとする住宅の損傷に十分注意することはもちろん、騒音や振動など近隣への影響にも配慮して工事が行われます。

6-3. 試運転

太陽光パネルの取り付けや電気系統施工が完了したら、依頼主の立ち合いの下で試運転を行います。試運転では各機器の初期設定を行った後、太陽光発電システムが正常に動作しているかをチェックします。

また、この工程で、依頼主が太陽光発電システムを適切に管理・運用できるよう、施工業者から各機器の使用方法やメンテナンスの基本について説明が行われるケースが多いでしょう。

6-4.足場解体工事

試運転で問題がなければ、足場を撤去するための解体工事を行います。最後に清掃を行い、施工中に出たごみや汚れが残らないようにします。

7.利用開始

工事が無事完了したら、太陽光発電システムを利用できるようになります。
なお、ここでは工事前後の流れを中心に解説しましたが、お住まいの地域によっては自治体の補助金の申請に加え、電力会社への売電を行うには電力会社との系統連系申請、FIT制度(固定価格買取制度)の事業計画認定申請なども必要です。
東京ガスでは安心安全な工事はもちろん、これらの手続きについてもサポートしますので、ぜひご相談ください。

太陽光発電システムの工事費はどのくらい?

太陽光発電システムの工事費

調達価格等算定委員会の意見書によると、2023年の太陽光発電システムの平均的な導入費用は、発電容量1kWあたり28.4万円となっています。

この28.4万円には、太陽光パネル、パワーコンディショナ、架台などの設備費用と工事費が含まれます。その中で工事費が占める金額は、発電容量1kWあたり7万~8万円程度です。
ただし、設置条件や選択する機器メーカーによって工事費は増減します。特に屋根の向きや形状、屋根材の種類によって、工事費がかさむ場合があるため、まずは太陽光発電システムのプロへ見積もりを依頼してみることをおすすめします。

太陽光発電システムの設置費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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太陽光発電システムの業者を選ぶ際のポイント

太陽光発電システムの業者を選ぶ際のポイント

太陽光発電システムを取り扱う業者は多くあります。その中で安心して任せられるパートナーを選ぶためのポイントとなるのが、「保証体制」「施工IDの取得(状況)」「安全対策」の3点です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

保証体制

太陽光発電システムは通常、10年、20年といった長期間にわたって運用されるものです。長い年月の中、安心してシステムを運用していくためには業者側の保証体制が重要となります。

太陽光パネルやパワーコンディショナといった主要な機器の保証期間や保証内容の詳細を確認し、保証期間内に部品交換が必要になった場合などは有償か無償かなど、具体的なサポート内容を比較検討することが望ましいといえます。

東京ガスでは太陽光発電システムに不具合や故障があった場合、責任をもって対応いたします。メーカーによる10~15年の長期保証制度もあり、保証期間内であれば無償での交換も可能です。施工後もずっと安心できる点は、東京ガスの太陽光発電が選ばれる理由の一つとなっています。

施工IDの取得

施工IDとは、太陽光発電システムの機器の各メーカーが施工業者に対して、その施工品質を認定するものです。メーカーが特定の研修を実施し、研修を修了した施工業者にIDが付与されます。
例えば、太陽光パネルを屋根に設置する技術については、瓦、スレート、金属などさまざまな屋根タイプに対応できる技能を習得する必要があります。

ちなみに、施工IDを保有していない業者が施工を行ってしまうと、システムの品質や安全性、長期的な信頼性を確保することができないほか、メーカーの保証対象外となってしまう場合もあります。

東京ガスでは各メーカーの施工IDを取得しており、メーカーが求める技能水準を満たした施工をお約束します。

安全対策

太陽光発電システムの導入で発生する工事は、期間こそ長くはありませんが、高所で重量のある機材を扱うなど危険を伴う作業が多くあります。
工事従事者だけでなく、周りの方や家屋本体の安全性を確保して工事を進めることが大前提であることはいうまでもありません。

その点、転落事故、太陽光パネルの取り付け不備、壁面配管工事の品質低下、工具や機材の落下による危険といったリスクを回避するためにも足場の設置は不可欠です。

施工業者の選定にあたっては、必ず足場を設置するなど安全面に配慮している業者を選びましょう。特に、工事費が安いと感じる業者は、安全対策が十分になされているか確認することをおすすめします。

まとめ

太陽光発電システムの設置工事の具体的な流れを説明するとともに、工事費用の目安や施工業者を選ぶ際のポイントも解説しました。

工事についてあらかじめ知識があれば、想定と異なる事態やトラブルを避けられます。また、充実した保証や安全対策に注力している業者、客観的に技術力を評価されている業者を選ぶことで、施工から運用開始後まで安心して過ごすことができます。

長期にわたって運用する太陽光発電システムだからこそ、ぜひ信頼と実績のある東京ガスにお気軽にご相談ください。

  • この記事の監修者

    東京ガスの太陽光発電サービス コラム編集チーム

    太陽光発電・蓄電池の仕組み、メリットから設置、メンテナンスなど幅広いトピックを解説します。みなさまの太陽光発電・蓄電池選びに役立つ情報を発信していきますのでぜひご活用ください!

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