この記事でわかること
- レンジフードのサイズやファンの特性など、交換機種を選ぶ際の注意点がわかる!
- レンジフード交換の見積時の注意点がわかる!
- 自分で交換する際の注意点がわかる!
レンジフードの交換に関する注意点
レンジフードの交換において覚えておきたいのは以下の6つです。
- レンジフードのサイズ
- レンジフードの特性・機能性
- 給気口
- 業者選び
- 見積り
- DIYはできる?
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
注意点1:交換するレンジフードのサイズ
レンジフードを交換する場合、重要なのがレンジフードのサイズです。
レンジフードの幅と高さが今のものと同じかどうかを確認してください。
レンジフードの幅
レンジフードの幅は60cm、75cm、90cmの3種類です。
交換する際には基本的に今設置されているレンジフードの幅と同じ幅の商品を選んで入れ替えます。
また、火災予防条例に従って必ずコンロの天板以上のサイズにしなければなりません。
一般的に調理器の幅は60cmか75cmのため、天板が60cm幅の場合には60cm・75cm幅のレンジフードを設置し、天板が75cm幅の場合には75cm・90cm幅のレンジフードを設置します。
レンジフードの高さ
ブーツ型のレンジフードからスリム型のレンジフードに交換する場合、高さの調整が必要なケースがあります。
ブーツ型は奥行きが短く、手前が切り上がっているものが多いのに対して、スリム型は奥行きが大きく、設置位置から真っ直ぐ手前まで伸びています。
現在のブーツ型の高さが頭上ギリギリの場合、位置を変えずにスリム型に交換してしまうと頭に当たってしまうため、高さの変更が必要です。
レンジフードの高さを下げる分にはほぼ問題ないのですが、上げなければならない場合には壁のタイルやキッチンパネルが貼られていない場所が露出してしまう可能性があります。
高さを変える場合は、事前に確認しておきましょう。
注意点2:新しく交換するファンの特性を理解する
レンジフードの交換リフォームでは、「ブーツ型のレンジフード(プロペラファン)」から「スリム型のレンジフード(シロッコファン)」に交換することがよくあります。
この場合ファンが変わるため、それぞれの特性を理解しておきましょう。
- プロペラファン
プロペラファンは直接壁に換気扇が設置されているため非常に換気能力に優れています。
また、システムも複雑ではないため安価に設置できることが魅力の商品です。
しかし、排気量が多い反面、稼働している際の音が大きく、また外からの風の影響を受けやすいため、寒さを感じやすいです。
一般的にはフィルターを設置して使用するため、フィルタの交換や掃除など定期的なメンテナンスが必要です。
- シロッコファン
シロッコファンはダクトを通して外部に排気します。
レンジフードに整流板を設けて吸い込み口を狭くすることで、吸引力を上げることができるため、吸引スピードや吸引量の効率が高い状態を維持することができます。
動作中の音も非常に静かで外気の影響を受けにくいです。
また、ダクトを通した排気方法のため直接外壁面に設置する必要がないことから、比較的自由に設置場所を決めることができるのも魅力の一つです。
ノンフィルタのため、整流板とフィルタ部分を外して掃除することが基本的なメンテナンスになりますが、ファンを外して掃除をしたい場合は構造が複雑なためやや難しさはあります。
注意点3:給気口の確保
レンジフードは空気を排出するため、きちんと吸気がされていないといくら排気能力が高くてもきちんとニオイや煙などを外に出すことはできません。
特に夏や冬など、締め切った状態でレンジフードを使用することが多いので、吸気口となる場所があるか、を事前にチェックしておきましょう。
また、お手入れが面倒だから…と、不織布などの付属品ではないフィルタを取り付けて使っている、という場合は、このフィルタに汚れが付着していると、うまく吸気ができていない、ということも。
「汚れるのが嫌だから…」と取り付けたフィルタによって、煙が排出されずに室内の汚れの原因になってしまっては本末転倒です。
事前にきちんと吸気できるのか、をチェックしておきましょう。
注意点4:見積依頼をするときに気を付けたいこと
工事業者選びが終わったら、見積りを依頼します。
見積り依頼の際には、工事業者に以下を確認しておきましょう。
■工事業者に確認すること
- 工事の日程や時間
- 概算の費用
- 取付工事費用以外の費用や追加費用の発生有無
また、想定とのズレを防ぐために、以下を確実に伝えておくと良いでしょう。
■工事業者に伝えること
- レンジフードの不具合の程度や症状
- 現在お使いのレンジフードの設置位置や幅
- レンジフードを取り付ける場所の階数
- 駐車場の有無
注意点5:自分で交換する場合のリスク
レンジフード交換は見た目以上に難易度が高く、重労働です。
さらに、施工に不備があるとレンジフードの機能も損なわれるため非常に気をつけて作業を進めなければなりません。
ここでは自分でレンジフード交換をする場合のリスクを詳しく説明します。
レンジフードの交換工事は素人には難易度が高い
シロッコファンのレンジフード交換の場合、ダクト工事が必要です。
また、レンジフードの電源の位置が遠い場合や電源が直結されている場合には電気工事が必要になりますが、これらの工事には電気工事士の資格が必要です。
ダクトは勾配や接続において配管の知識や技術が必要で、電気に関しては資格が必要なことから、素人が行うのは難しいでしょう。
レンジフード交換は重労働
レンジフード交換は、レンジフードの本体重量がそれなりに重いこともあり、重労働といえます。
工事の手間も前述のダクト工事や電気工事が絡む可能性があるため、慣れない方が行うと要する時間も労力も大きくなります。
また撤去したレンジフードの処理に関しても、粗大ゴミの廃棄手続きが必要で面倒です。
交換不良に伴う排気漏れのリスク
レンジフードを交換し、ダクトの接続を行う際に、接続不良があるとレンジフードの排気能力が発揮されません。
調理器がガスの場合には、換気不良で一酸化炭素中毒を引き起こす可能性もあり、最悪の場合には火災につながりかねません。
キッチン周りの設備破損リスク
レンジフードの交換を行う際、既存のレンジフードは油汚れなどで滑りやすくなっています。
そのような環境で重量があるレンジフードを扱うと、落下の危険性もあります。
落下することで調理器や壁を傷つけたり、壊したりしてしまうこともあるかもしれません。
DIYしてもそこまで安くならない
レンジフードを自力で交換する場合には、材料と工具を購入するところから始めなければなりません。
業者に工事を依頼すると一般的には35,000円〜50,000円程度で済む場合が多いことから、場合によっては自分で交換する際にかかる費用と比べてもあまり差が出ません。
まとめ
今回はレンジフード交換の注意点について紹介しました。
レンジフードの交換は、現在のサイズや施工状況に応じた商品選定が大切です。
また、交換工事においては専門的な知識が必要な場合も多く、時間と労力がかかります。
DIYで実施すると施工不良などで換気扇の能力が発揮されない可能性もあり、満足度が低くなる恐れがあります。
レンジフード交換は商品、工事共に複雑であるため、お困りのことがあれば気軽に無料相談してください。
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レンジフードの交換目安は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
レンジフードの交換費用は15万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。