この記事でわかること
- レンジフードの交換タイミングがわかる!
- レンジフードの掃除の仕方がわかる!
- レンジフードの選び方が分かる!
古いタイプのレンジフードを交換するタイミング
使用頻度や使用の状況にもよりますが、古いタイプのレンジフードの交換は8〜10年が目安です。特に、換気扇の回転が悪い、異音がする、吸引力が弱いなどの症状がでてきた場合は、モーターや部品などが劣化している恐れがあります。
換気扇として使えているからといって異常を放置したまま使い続けると、換気不良や発火が発生する可能性があるので注意が必要です。20〜30年使っている場合は、早めの交換を検討しましょう。
レンジフードの種類と選び方のコツ
ここではまず、レンジフードの種類と選び方のコツとして、以下の3つを紹介します。
- 【形状】スリム型が主流
- 【ファン】ファン別メリット・デメリット
- 【取り付けタイプ】キッチンのスタイルに合わせて選ぶ
【形状】スリム型が主流
レンジフードの形状にはスリム型、ブーツ型、フラット型の3つがあります。現在の主流はスリム型です。以下にそれぞれのメリットとデメリットをまとめました。
形状 | メリット | デメリット |
---|---|---|
スリム型 |
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ブーツ型 |
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フラット型 |
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【ファン】ファン別メリット・デメリット
レンジフードのファンにはシロッコファンとプロペラファン、ターボファンの3つがあります。それぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。
ファン | メリット | デメリット |
---|---|---|
シロッコファン |
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プロペラファン |
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ターボファン |
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しかし、取り付けられるレンジフードのファンは前述した「形状」によって左右されます。スリムタイプに取り付けられるのはシロッコファンです。そのため、ファンもおのずとシロッコファンが主流になります。
【取り付けタイプ】キッチンのスタイルに合わせて選ぶ
レンジフードは、壁面取り付けタイプ、横壁取り付けタイプ、天井取り付けタイプの3つがあります。自宅キッチンのスタイルによって選びましょう。
取り付けタイプ別の特長や向いているキッチンは以下のとおりです。
取り付けタイプ | 特長 | 向いているキッチンのスタイル |
---|---|---|
壁面取り付けタイプ |
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横壁取り付けタイプ |
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天井取り付けタイプ |
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スリム型とフラット型のレンジフードはオープンな対面キッチンにも取り付け可能ですが、ブーツ型は壁面取り付けタイプにしか設置できないので注意が必要です。
古いタイプのレンジフードの交換手順
ここからは古いタイプのレンジフードの交換手順を解説します。
- レンジフードの幅・高さを測る
- 取り付けられるレンジフードのタイプを確認する
- 業者に交換を依頼する
1.レンジフードの幅・高さを測る

レンジフードを交換するうえで重要なのはサイズです。基本的に現在使用しているのと同じサイズのレンジフードを選びます。
レンジフードの幅は一般的に60cm、75cm、90cmになっているため、まずは現在使っているレンジフードの幅を測りましょう。また、消防法や建築基準法の規定でコンロから80〜100cm離れる高さにしなければならないと決まっています。そのため、レンジフードの高さも測りましょう。
2.取り付けられるレンジフードのタイプを確認する
サイズやキッチンの種類、レイアウトによって、取り付けられるレンジフードは異なります。例えば、天井が低い場合はフラット型しか取り付けられないケースもあるので注意が必要です。また、アイランド型にはブーツ型は取り付けられません。
3.業者に交換を依頼する
取り付けたいレンジフードが決まったら、業者に交換を依頼しましょう。レンジフードの交換を受け付けている業者は以下のとおりです。
- ガス会社
- リフォーム会社
- ホームセンター
- 家電量販店
ガス会社は安心感や信頼性があります。リフォーム会社の場合は、レンジフード交換だけではなく、他のリフォームと組み合わせるほうが良いでしょう。設備工事は協力業者任せのこともあるので注意が必要です。
なお、ホームセンターや家電量販店は店頭で実物の商品を見て選べるのがメリットですが、リフォーム会社同様、設備工事は協力業者任せのこともあります。
古いタイプのレンジフードの外し方
次に、掃除のために古いタイプのレンジフード、いわゆるブーツ型のレンジフードの外し方を解説します。
- 電源プラグを抜く
- レンジフードを外す
- フィルターを外す
- ファンを外す
なお、これは掃除のための外し方です。レンジフードの交換を行うには資格を有した専門の業者に依頼する必要があるため、注意してください。
電源プラグを抜く

古いタイプのレンジフードを外す前に、まず安全のために換気扇の電源プラグを抜きましょう。作業中にスイッチが入ってファンが回るとけがをする恐れがあるためです。電源プラグはレンジフードの内側の上部分についており、プロペラファンの場合は、換気扇のすぐ横にコンセントがあることが多いです。
レンジフードを外す

レンジフードを外すと、換気扇内部の掃除が楽になります。レンジフードの左右下部分に、換気扇本体側のカバーがネジで接続しています。そのネジを外し、レンジフードを垂直に持ち上げ、手前に動かすと外れるでしょう。ただし、レンジフードが重くて作業が困難な場合は外さないようにしてください。
フィルターを外す

次に正面のフィルターを外します。フィルターは取手をつかんで手前に引けば取り外せます。
ファンを外す

最後にファンを外す作業です。シロッコファンでネジ止め式の場合は、ファンやプロペラの中心に外れ留めの金具があります。ネジの表面に回る方向が記載されているので、それにしたがって外しましょう。ワンタッチ式の場合はファンの中心についているボタンを押しながらファンを引き抜きます。
プロペラファンの場合は、「ゆるむ」と書かれた方向につまみを回し、ファンを引き抜けば外れるでしょう。
ファンが取り外せないときの対処法
ファンが取り外せないときの対処法は以下の3つです。
- 周囲を掃除する
- ドライヤーで温める
- 潤滑油を使う
周囲を掃除する
ファンが取り外せない理由の一つに油汚れがあげられます。油汚れでパーツが固着している場合は、分解する前に周りを掃除するようにしましょう。
パーツ同士がかみ合わさっているところやネジの周辺などに洗剤をかけ、細かいブラシでしばらく擦ってから動かしてください。洗剤をネジと本体の隙間に染み込ませるイメージで掃除してみましょう。
ドライヤーで温める

温度が低下すると油は固まります。そのため、ネジなどのパーツにたまった油が固まることで、ファンが取り外せないケースもあります。そのようなときは、固着しているパーツをドライヤーで温めてみましょう。
3分ほど温めると固まった油が溶けてネジが動く可能性がありますが、もしも外れない場合はあと3分温めてみてください。また、作業する際にはやけどをしないように十分に注意しましょう。
潤滑油を使う
パーツがさびていて取り外せない場合は、潤滑油を使うのもおすすめの方法です。動かない箇所に直接潤滑油を吹きかけて30分〜1時間ほど置いておきましょう。大量に吹きかけると他の場所にも垂れてしまうので注意してください。
ただし、潤滑油を使うと後から振動でパーツがずれてしまうことがあります。作業終了後に、必ず拭き取るよう徹底してください。また、ワンタッチ式のファンには潤滑油は使用できません。
古いタイプのレンジフードの掃除方法
ここでは、古いタイプのレンジフードの掃除方法を紹介します。以下の道具が掃除の際に必要になるので用意しておきましょう。
- 中性洗剤
- 歯ブラシ
- スポンジ
- ゴム手袋
- ビニール袋
- 洗い桶・洗面器
なお、アルカリ性の洗剤は油汚れがよく落ちますが、塗装まで剝がしてしまう恐れがあります。多くの情報サイトではアルカリ性である「重曹」がおすすめされていますが、レンジフードのメーカーによっては使わないように説明しているところもあります。
フィルターの掃除方法
フィルターの掃除の手順は以下のとおりです。
- 洗いおけ・洗面器またはビニール袋に中性洗剤とぬるま湯を入れ、フィルターをつける
- 汚れがひどい場合は1〜2時間つけ置きする
- フィルターの目に沿うように、歯ブラシやスポンジで汚れを丁寧に落とす
- 水洗いで洗剤を流す
- しっかり乾燥させる
汚れが蓄積していない場合は拭くだけでも良いですが、ひどい汚れの場合はつけ置き洗いするようにしましょう。汚れをため込むと掃除が大変になるので、3~4ヶ月に一度以上の掃除が理想です。
ファンの掃除方法
ファンの掃除の手順は以下のとおりです。
- 大きめのビニール袋を用意し、洗いおけ・洗面器に被せる
- 中性洗剤をぬるま湯に溶かし、ファンをつける
- 汚れがひどい場合はつけ置きする
- 歯ブラシやスポンジで汚れを丁寧に落とす
- 水洗いで洗剤を流す
- しっかり乾燥させる
スプレータイプの中性洗剤は直接かけても構いません。なお、中性洗剤は少しずつ使うのではなく、たっぷりと使うようにしましょう。歯ブラシやスポンジで汚れを落とす際には手早さが重要です。お湯が冷めてしまうと油が固まってしまうので、温度も保ちながら掃除しましょう。
古いタイプからレンジフードの交換を考えているなら|おすすめメーカー
古いタイプからのレンジフードの交換でおすすめなのは、富士工業やパロマです。以下にそれぞれの特長をまとめました。
メーカー | 特長 |
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富士工業 |
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パロマ |
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いずれもお手入れのしやすさや使いやすさに定評のあるメーカーです。それぞれ、デザインや機能性の異なるレンジフードを製造・販売しているため、ぜひ公式サイトでチェックしてみてください。
レンジフードの取り付け・交換を検討中の方は東京ガスにご相談を
今回はレンジフード交換のタイミングや機器の選び方を紹介しました。古いタイプのレンジフードを8〜10年使用している場合は、交換を検討しましょう。新しいレンジフードを選ぶ際、ご家庭のキッチンのデザインによって設置できるレンジフードが決まる点にも注意してください。
また、メンテナンスの際には、今回紹介した外し方や掃除の仕方もぜひ参考にしてみてください。
東京ガスではレンジフードや換気扇のリフォーム相談などを受け付けています。どのようなタイプにすれば良いのか迷っている方も大歓迎です。しっかりとヒアリングしますので、ぜひ東京ガスにお気軽にお問い合わせください。
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

レンジフードの交換目安は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
レンジフードの交換費用は15万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
