レンジフードの価格相場はいくら?本体・工事にかかる費用や選び方

レンジフードの価格相場はいくら?本体・工事にかかる費用や選び方

レンジフードの価格は、本体のみの場合約10~20万円が相場です。これに基本工事費用と、状況に応じて部材費や追加工事費用もかかります。それぞれにかかる費用について詳しく説明しながら、レンジフードを選ぶためのポイントや交換時期、業者、製品などをメリット・デメリットを交えて解説します。

最終更新日:2025年02月13日公開日:2025年02月13日

目 次

この記事でわかること

  • レンジフード交換の相場がわかる!
  • レンジフードの交換タイミングがわかる!
  • レンジフード交換業者の選び方がわかる!

レンジフードの価格相場

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注)グラフには工事費用も含まれています
注1) グラフは「東京ガスの機器交換」で交換する場合の費用相場です
注2) 2024年9月時点の割合を表示しています

レンジフード本体の交換にかかる費用は、数万円で済むケースから20万円以上かかるケースまでさまざまです。

「東京ガスの機器交換」でレンジフードを交換した方の場合、かかった費用は45%が10〜15万円、29%が15〜20万円と、7割以上が10~20万円以内でした。レンジフード本体の価格相場は10万円〜20万円と考えておくと良いでしょう。

レンジフードは高機能であるほど高額になります。予算を抑えたい場合は、最低限の機能の機器に絞って選ぶのがおすすめです。

なお、新築やリフォームなどでレンジフードとガスコンロを一緒に交換する場合の目安は約15〜30万円です。

レンジフードの工事価格

基本工事費
基本工事費_sp

本体幅

基本工事費

60cm幅

38,500円(税込)

75cm幅

38,500円(税込)

90cm幅

48,400円(税込)

レンジフードを交換する際は、本体価格以外に基本工事費がかかります。基本工事費には、新しいレンジフードの取り付け工事だけでなく、スタッフの出張費や既存機器の撤去・廃棄にかかる費用、機器の操作説明なども含まれています。

基本工事費は、レンジフードの本体幅によって異なります。例えば東京ガスの場合、本体幅が60cm幅・75cm幅は38,500円(税込)、90cm幅の場合は48,400円(税込)です。レンジフードの基本工事価格は約4~5万円を見込んでおくと良いでしょう。

また、設置状況によっては基本工事費に加えて追加工事費用がかかる可能性があります。金額と内訳は見積書に記載されているので確認しておきましょう。

なお、東京ガスでは、レンジフードとコンロのセット交換で工事費用が11,000円割引になるセット割を用意しています。ぜひご活用ください。

基本工事費で対応可能な工事

レンジフード 工事

横幕板の取り付けやダクトの取り付け作業は、基本工事費に含まれています。レンジフードの片側に壁や吊り戸棚がないケースや、設置場所に壁や梁があるケースでは、横幕板を取り付けて側面を隠します。部材費は必要になりますが、追加の工事費用はかかりません。部材費は約13,000円〜16,000円です。

レンジフードのダクトを設置する場合も同様で、部材費のみで追加工事費用はかかりません。部材費は15,000円程度と考えておくと良いでしょう。ただし、ダクトの延長によって金額が変わる場合があります。

追加費用がかかる工事

プロペラファン シロッコファン

プロペラファンからシロッコファンへ変換する場合は工事に追加費用がかかります。また、プロペラファンの穴をふさぐための金属板、木枠を守るための不燃材、防鳥網など、専用部材の費用がかかるためあわせて用意しておきましょう。

そのほか、同時給排を行う場合や、下地補強を行う場合も追加費用がかかります。同時給排とは、レンジフードの給気を妨げないために、強制的に室内に外気を供給することです。高層や高気密の住宅で工事が必要になります。下地補強は、レンジフード背面部や壁内部の構造によって必要になることがあります。

レンジフードを選ぶときの6つのポイント

ここからはレンジフードを選ぶときのポイントとして、以下の6つを紹介します。

  • 好みの形やデザインか
  • サイズが合うか
  • カラーがキッチンの雰囲気になじむか
  • フィルターの有無はどうか
  • 掃除がしやすいか
  • 便利な機能が付いているか

好みの形やデザインか

レンジフードの形状は主に3種類に分かれます。なお、最近の主流はスタイリッシュかつ手入れが簡単なスリム型です。種類ごとに見た目や価格、掃除のしやすさに違いがあるため、好みにあわせて選びましょう。

形状

メリット

デメリット

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ブーツ型

  • 低価格
  • 設置が簡単
  • ニオイを効率的に吸い上げる
  • 埃が溜まりやすい

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スリム型

  • 薄くてスタイリッシュ
  • ノンフィルターで手入れが簡単
  • コンロ連動で利便性に優れる
  • 高機能
  • 費用が高め

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フラット型

  • 天井が低くても設置できる
  • 定期的に掃除が必要

サイズが合うか

レンジフード サイズ

レンジフードの標準サイズには、60cm・75cm・90cmの3種類があります。消防法により、ガスコンロやIHクッキングヒーターなどの加熱器具よりも幅が小さいレンジフードは設置できません。ガスコンロやIHクッキングヒーターの天板幅を確認し、見合ったサイズのレンジフードを選びましょう。

また、交換の場合は、今まで使用していたレンジフードと同じ幅の製品を選ぶことが一般的です。吊戸棚や壁のスペースとレンジフードの幅が合わない場合、設置が難しいためです。

なお、どのサイズでも換気機能に差はありません。現在お使いのサイズと同じものに交換することをおすすめします。

カラーがキッチンの雰囲気になじむか

レンジフード カラー
レンジフード 色 カラーバリエーション

レンジフードの本体カラーには、ブラック、ホワイト、シルバー、グレーメタリック、ステンレスなどの種類があります。カラーによって価格が異なりますが、性能の差はありません。予算と好みに合わせて選びましょう。

レンジフードの色は面積が大きいため、キッチンのイメージを左右します。コンロやカップボードなどの色味も考慮して選ぶと溶け込みやすいでしょう。迷ったときは、ベーシックなシルバーがおすすめです。シルバーは主張が少ないため、さまざまな雰囲気のキッチンになじみます。

フィルターの有無はどうか

以前はレンジフードのほとんどの製品にフィルターが付いていましたが、現在はフィルターの有無を選ぶことができます。以下の表に、両者のメリットとデメリットをまとめました。

フィルターの有無

メリット

デメリット

フィルターなし

  • 掃除が簡単
  • 価格が高め

フィルターあり

  • リーズナブル
  • フィルター掃除の手間がかかる
  • メンテナンスをしないと換気機能が低下する

フィルターなしのタイプは、メンテナンスに手間をかけずにレンジフードをきれいに保ちたい方におすすめです。自動洗浄機能がついていたり、油汚れを集めやすい構造になっていたりと、汚れを落としやすい工夫がされています。

フィルターありのタイプは、予算を抑えたい方向けです。フィルターなしに比べるとこまめな掃除が必要になるものの、近年は汚れがつきにくくなるコーティングが施されているタイプが多く、掃除がしやすくなっています。

掃除がしやすいか

レンジフード フィルター 自動洗浄

お手入れの手間がかからないのは、自動洗浄機能を搭載したフィルターなしのレンジフードです。料理のたびに付着する油汚れを自動で洗い流すため、内部の汚れが溜まりづらくなります。

また、ワンタッチで簡単にシロッコファンを取り外せるタイプもおすすめです。掃除がしやすく、自動洗浄機能が付いているものよりも低価格で購入できます。

スリム型のレンジフードには、下部に整流板という金属製の板がついています。整流板のお手入れのしやすさも確認しておきましょう。油汚れを弾く加工が施されている製品もあります。

便利な機能が付いているか

コンロとレンジフードは頻繁に使用するものなので、以下のような機能がついていると便利です。

機能

特長

コンロ連動機能

  • ガスコンロ、IHクッキングヒーターのオンオフに連動してレンジフードが作動する

省エネ機能

  • 調理中にセンサーが温度を検知し、自動で風量を調節する
  • 消費電力が少ないLED照明、DCモーターを採用

リモコン機能

  • 離れた場所からオン・オフできる

タイマー機能

  • スイッチの切り忘れ対策になる

このようにちょっとした手間を減らせる機能があると、キッチンでの作業も快適になります。ただし、高機能なものほど価格は高くなる傾向にあるため、予算も考慮して選びましょう。ライフスタイルに合わせて、必要な機能が付いたレンジフードを選ぶことが大切です。

レンジフードを交換するタイミング

レンジフードの交換が必要になるタイミングは以下の3つです。当てはまる場合は、交換を検討しましょう。

  • 耐用年数を過ぎたとき
  • 換気機能が弱まったとき
  • 振動が大きい・異音がするとき

耐用年数を過ぎたとき

レンジフード 交換費用③【交換のタイミング】レンジフードの耐用年数は約10年

レンジフードの耐用年数は約10年です。これは交換推奨時期のことでもあり、10年をすぎるとレンジフードの不具合が起きやすくなります。

故障などのトラブルが起きないケースもありますが、長く使っていれば部品は摩耗するため、いつまで使えるかはわかりません。また、10年程度で部品の製造が終了し、以降の修理ができなくなるケースもあります。早めの交換を検討しましょう。

換気機能が弱まったとき

換気機能が弱まり、空気の入れ替えがうまくいかなくなると、キッチンにニオイが残ったり、床や壁がべたついたりしやすくなります。

ニオイが気になるなどの症状があれば、ティッシュを使って換気機能をチェックしてみましょう。レンジフードの動作部にティッシュペーパーを1枚当て、吸いつかなければ換気機能が低下している印です。まずは掃除をしてみましょう。それでも症状が改善しない場合は、モーターが劣化している恐れがあるため、交換を検討してください。

振動が大きい・異音がするとき

レンジフードが振動する場合や、以下のような異音がする場合は、故障や劣化が起きている可能性があります。

異音の例

原因

キュルキュル

モーター部分のオイル不足

ゴオンゴオン

油や埃の蓄積

ジージー

モーター周辺の錆び

カラカラ

モーター軸のズレ

キィーン

レンジフードや部品の故障、経年劣化

とくに、ガタガタと大きく振動している・キュルキュルと異音がする場合は、モーターが消耗しているか、内部が破損しているかもしれません。耐用年数を経過していなくとも、不具合がある場合は修理や交換を検討しましょう。

レンジフードの取り付けを依頼する業者の選び方

レンジフードの取り付けには、ガス会社・リフォーム会社・家電量販店・インターネット販売業者が対応してます。それぞれのメリットとデメリットをまとめました。

メリット

デメリット

ガス会社

  • 大手ガス会社なら信頼性がある
  • キッチン関係の知識が豊富
  • 機種が限られる

リフォーム会社

  • 訪問見積もりが可能
  • レンジフードの単品交換はできない場合がある

家電量販店

  • ポイントが貯まる
  • 店頭で実物が見れる
  • 外注工事
  • 価格が高め

インターネット販売業者

  • 時間がかからない
  • 安価
  • 業者が限定される
  • 技術面が不安

依頼する前に複数の業者から見積もりをとり、価格を比較しましょう。とはいえ、安さだけで飛びつくのはおすすめしません。レンジフードには安全性が求められるため、信頼性の高いガス会社に依頼すると安心です。

東京ガスおすすめのレンジフード

東京ガスで取り扱っているレンジフードの中で、特におすすめの製品をピックアップしました。それぞれ特長が異なるので、デザインや機能などを比較して、ライフスタイルに合う製品を見つけてください。

レンジフード(キッチン換気扇)

おすすめのポイント

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パロマ Yタイプ


  • お手入れかんたんノンフィルター
  • 便利なコンロ連動
  • 優れたコストパフォーマンス

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富士工業 LGR


  • お手入れかんたんノンフィルター
  • レンジフード専門メーカーだからこその表面処理
  • サーモ ON サポート
  • 便利なコンロ連動

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パロマ Cタイプ


  • お手入れかんたんノンフィルター
  • コンロ連動は不要な方向けのお求めやすい価格

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富士工業 XGR

  • お手入れかんたんノンフィルター
  • 風量おまかせ運転
  • 消費電力を抑えた運転
  • 便利なコンロ連動

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

レンジフードの交換目安は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

レンジフードの交換費用は15万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます

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