ビルトインコンロ

ビルトインコンロとは?特徴・メリットやテーブルコンロとの違いを徹底解説

キッチンと一体となっているビルトインコンロは、使い勝手やメンテナンスの利便性やデザイン性の高さから選ばれているコンロです。 この記事では、ビルトインコンロの特徴やメリット、テーブルコンロとの違いについて紹介します。これからビルトインコンロを検討する方はぜひご覧ください。

最終更新日:2024年09月24日公開日:2024年07月04日

目 次

ビルトインコンロとは?

ビルトインコンロ

ビルトインコンロとは、キッチンと組み込まれた一体型のコンロのことです。

一般的に、ビルトインコンロはガスタイプで、火力調節やグリル機能に特化しています。
お掃除も簡単にできるのでメンテナンスの手間もかかりません。
一体型なので空間の統一感を出せます。

なお、ビルトインとは建築段階から機器が組み込まれていることを意味します。
キッチンに置くだけのものはテーブルコンロ(オープンガスコンロ)と呼びます。

ビルトインコンロの基本的な特徴・メリット

ビルトインコンロの基本的な特徴やメリットについてまとめました。

  • 安全性
  • 清掃性
  • 多彩なグリル
  • 優れたデザイン

これらの特徴についてひとつずつ詳しく紹介します。

特徴1.安全なSiセンサー付コンロ

センサーコンロ

2008年10月以降の家庭用のガスコンロには、全口にこのSiセンサーがついています。
このSiセンサーは以下の3つの安全機能がついています。

  • 調理油過熱防止装置
  • 立ち消え安全装置
  • コンロ消し忘れ消火機能

これにより安全性が格段に向上。なべ底の温度が一定温度以上になると、火力が小さくなったり、自動消火するようになっています。

しかしその一方でSiセンサーが義務化されたばかりの頃は、Siセンサーの安全機能がすぐに作動してしまい炒めものの際に弱火になってしまうなど、ご不満に思っていた方もいたとというお話もお聞きします。
今の最新のコンロでは引き続きSiセンサーは搭載されています。ですが、今では「高温炒めモード」が搭載されており、通常のSiセンサーで消火されてしまう温度より、高い温度まで使っていただくことができます。

※ただしこの場合も、一定温度を超えると安全のため自動的に弱火になったり消火したりします

特徴2.フラットな構造で清掃性がUP

ビルトインコンロ

最近のコンロの特徴は、以前に比べて凹凸が少なく、かなりフラットな構造になっています。
汁受け皿がなくなりバーナーまわりがカバーされている構造になっていたり、天板はガラストップが主流となりさっと拭きやすくなっていることがポイントです。
機種によっては、さらに清掃性がUPするように作りこまれているものもあり、家事の時短を実現してくれます。

特徴3.魚焼きだけではない多彩なグリル

グリルは「魚焼き」と言われていたように、「魚を焼く場所」というイメージを持っている方もいらっしゃると思います。

しかし近年は、コンロの一番の特徴はグリルだ!と思うほど、多彩なグリルが目立ちます。

グリルで使用する専用の容器を活用した清掃性の向上やオート調理など、焼くだけではなく、煮る、蒸すなどが可能になっています。
また、メーカーによっては、無水調理ができたり、燻製調理ができたりと、いろいろなトレンドに対応したコンロが増えているのです。

特徴4.優れたデザイン性

ビルトインコンロはガス栓をキッチンの内部に収納する形になるため、キッチンの外観を美しく整えられます。

天板は黒やシルバーなどのベーシックなカラーだけでなく、 ピンク、ベージュやゴールドなど明るい色味も豊富にあり、キッチンやインテリアと印象を合わせやすくなっています。
天板の素材はガラストップ、ホーロートップなど高級感があるものが多いです。

グリルやコンロ操作部もスタイリッシュな印象になっています。
ゴトクはコンパクトめに作られており、存在感も少なめです。
ボタンやスイッチが外側から見えないように収納できるカンガルー収納タイプのものは、美観を保てるだけでなく誤操作も防げます。

ビルトインコンロとテーブルコンロの違い

ビルトインコンロと比較されるのがテーブルコンロです。
違いを以下の表にまとめてみました。

ビルトインコンロ

テーブルコンロ

デザイン性

キッチンと一体化

凹凸が発生

工事

必要

不要

設置費用

高い

安い

既存の調理器具

使える

使える

お手入れ

簡単

手間

1.キッチンとの一体化

ビルトインコンロとテーブルコンロの大きな違いは、キッチンにはめ込めるかどうかです。

システムキッチンに組み込むビルトインコンロは デザイン性にも優れており、キッチンの見た目にこだわる人におすすめです。
テーブルコンロは工事が不要ですが、キッチンとの隙間ができるため掃除がしにくいことがあります。

2.工事の有無

ビルトインコンロはシステムキッチンに内蔵するタイプであるため、工事が必要です。
対してテーブルコンロはキッチンのコンロ台に置いて使用する据え置きタイプになり、工事は不要です。

もし、 テーブルコンロからビルトインコンロへ取り替えたい場合は、ブロックキッチンからシステムキッチンにリフォームする必要があります。

3.設置費用

ビルトインコンロは工事が必要なこともあり、設置費用は高くなりがちです。
テーブルコンロは工事不要でホームセンターなどでも購入できるため、設置費用を抑えられます。

おおよその相場を比較するとビルトインコンロでは本体金額や工事費用も含め10〜20万円前後、テーブルコンロは本体のみで2〜5万円前後です。

4.お手入れ

ビルトインコンロはキッチンとの隙間や段差が少なく、お手入れが簡単にできます。
対してテーブルコンロは、キッチンとの隙間や段差などの細かい部分に汚れが溜まりやすく、掃除の手間がかかりがちです。

特にビルトインコンロはバーナー部分に汁受けがなかったり、ゴトクが軽量化されていたりと掃除がしやすく工夫されています。

ビルトインコンロに迷ったら

キッチンのサイズやデザイン、ガスの種類によっても適したビルトインコンロは異なります。
もし「自宅にはどのビルトインコンロが使いやすいのかわからない」「ビルトインコンロを選ぶ上でどこに着目したらいいのか知りたい」など、選び方に迷っている場合は、以下の記事も参考にしてください。

リフォーム時に確認すべき点や各メーカーのビルトインコンロの詳しい特徴、写真を送るだけでどんなビルトインコンロがおすすめなのかわかる方法などを紹介しています。

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

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コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます