この記事でわかること
- コンロの焦げ付きの原因がわかる!
- コンロのおすすめの掃除方法がわかる!
そもそもコンロの焦げ付き汚れとは
ガスコンロの焦げ付きの原因は、調理中にこぼれた食品や鍋の吹きこぼれ、油汚れ、飛び散った調味料などが、ガスの火の炭化によりこびりついたものです。長期間焦げ付き汚れを放置すると固着し、自分で取り除くことが困難になります。
バーナー周囲など、火力に影響する部分に焦げが付着したまま放置してしまうと、不完全燃焼の原因になるなど危険です。
そのため、ガスコンロの焦げ付き汚れは少しでも早く掃除し、リセットした上で焦げ付き汚れがでないように予防することが大切です。
ガスコンロの焦げ付き掃除に用意しておきたいアイテム
汚れに適した洗剤やツールを使用することで、ゴシゴシこすらなくても汚れが落ちて楽に掃除できます。ここでは、ガスコンロの焦げ付き掃除におすすめのアイテムについて、洗剤類とツールに分けてご紹介します。
焦げ付きを落とすのに便利な洗剤類
焦げ付きを落とすには、以下の洗剤類が適しています。
- 台所用中性洗剤
- 重曹
- クリームクレンザー
- ガラストップ専用洗剤
ガスコンロの焦げ付きは、基本的に台所用中性洗剤で落とせます。天板、ゴトク、グリルと幅広く使用できるので、日常的なお手入れに活用しましょう。
台所用中性洗剤で落ちないしつこい焦げ付きには、重曹が効果的です。重曹は弱アルカリ性なので、肉・魚・卵など酸性の食品の焦げ付き汚れを中和して簡単に落とすことができます。ただし、ガスコンロのメーカーや部品によっては、重曹の使用が推奨されていません。塗装のはがれや変質、キズなどを招く可能性があるため、取扱説明書を確認しましょう。重曹以外にも、アルカリ性の洗剤はガスコンロを傷める可能性があるため、使用の際は注意してください。
クリームクレンザーも、コンロ表面にこびりついた焦げ付きを落とすのに適しています。研磨剤を含んでいるため、取れにくい汚れもよく落ちますが、塗装のはがれやキズの原因になるため常用は避けましょう。
天板がガラス製のガスコンロを使っている場合は、汚れを落としやすく天板を傷めにくい成分でできたガラストップ専用洗剤もおすすめです。掃除後に表面を保護してツヤを出してくれるタイプもあります。
焦げ付きを落とすのに便利なツール
焦げ付きを落とすのに便利なツールは、以下の8つです。
- ブラシ
- スポンジ
- 食品用ラップ
- キッチンペーパー
- 竹串やつまようじ
- タライやおけ
- 雑巾
ブラシ、スポンジは、洗浄するパーツの素材によって使い分けましょう。ゴトクのような傷つきにくい部分には、ブラシでしっかりとこすり洗いを行い、コーティングされた表を掃除する際は、柔らかいスポンジを使うと安心です。
食品用ラップやキッチンペーパーは、天板などの焦げ付き汚れに洗剤を密着させる際に役立ちます。洗剤をキッチンペーパーに染み込ませたり、汚れに直接塗って食品ラップで密着させたりすると、汚れが簡単に落ちやすくなります。
竹串やつまようじは、バーナーキャップのような細かい部分の掃除に便利です。タライやおけは、特に汚れがひどく洗剤が馴染みにくいパーツを浸け置きするために使用します。汚れの程度にあわせて準備しましょう。また、雑巾は浮かせた汚れのふき取りに使用します。
【パーツ別】ガスコンロの掃除の仕方焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方
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ガスコンロの掃除の仕方を、次のパーツ別に解説します。
- ゴトク・バーナーキャップの焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方
- グリルの焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方
- 排気口・排気カバーの焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方
- 天板の焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方
ガスコンロのパーツはそれぞれ形状が異なります。形状ごとに適した掃除方法を知っておくことで、効率的に掃除できて負担を減らせるため、しっかりとチェックしておきましょう。
ゴトク・バーナーキャップの焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方

ゴトクやバーナーキャップは、ガスコンロの中でも特に焦げ付きがひどくなりやすい部分です。ガスの火が当たるため、吹きこぼれや油飛びが固着しやすく、放置すると汚れが落としにくくなります。
バーナーキャップは、汚れが詰まると不完全燃焼の原因になるため、こまめに掃除する必要があります。
〇掃除方法
ゴトクとバーナーキャップは、浸け置きまたは重曹パックがおすすめです。
【浸け置き掃除手順】
- 重曹を溶かしたお湯を用意する(お湯100mlに対して重曹小さじ1前後が目安)
- 1時間程度浸ける
- スポンジなどでこすり洗いをする
- バーナーキャップは竹串やブラシを使用し、細かい部分まできれいに汚れを落とす
- よくすすぎ、乾かす
【重曹パック手順】
- 重曹ペーストを用意する(水大さじ1に対して、重曹大さじ3が目安)
- 焦げに重曹ペーストを付ける
- 乾かないようにラップでくるんで30分程度放置
- ペーストを刷り込むようにして焦げをこすり落とす
- 落ちない場合はブラシでこする
- よくすすいで乾かす
ゴトクやバーナーキャップは、焦げが頑固になりやすいため、洗うというより「そぎ落とす」イメージで洗浄することがポイントです。とはいえ、ゴトクは傷が付くとさびる恐れがあるため、こすりすぎには注意しましょう。
どうしても焦げ付きが落ちない場合は、プロに掃除を依頼することも一つの方法です。また、バーナーキャップの焦げ付きは不完全燃焼の原因となるため、焦げ付きが落ちない場合は交換の検討も必要です。
グリルの焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方

グリルは肉や魚を焼く頻度が高いため、油がたまりやすく、油汚れがガスの火で熱せられて焦げ付き汚れができやすい部分です。油汚れは落としにくく、粘度の高い焦げ付き汚れになります。
そのため、掃除の際には油汚れへの対処も考慮する必要があります。
〇掃除方法
グリルの焦げ付き汚れには、重曹水が効果的です。
【グリルのプレートや網】
- 重曹を溶かしたお湯を用意する(お湯1カップに対し、重曹小さじ1前後が目安)
- 10分程度浸ける
- スポンジなどで洗う
- 油のぬめりが残っている場合は中性洗剤で洗う
- よくすすいで乾かす
【グリルの内部】
- 重曹水(水1カップに重曹小さじ1前後が目安)を含ませたキッチンペーパーを、庫内に貼り付ける
- 乾燥しないようにラップで保護し、5分程度放置する
- 雑巾などで水拭きする
- 5~10分程度空だきして庫内を乾燥させる
庫内に重曹水を含ませたキッチンペーパーを貼り付ける際は、センサーや安全装置に触れないよう注意しましょう。
手の届きにくい部分は、菜箸などにキッチンペーパーを巻き付けて輪ゴムで止めた掃除棒を用意し、焦げを取り除きましょう。焦げを落とした後は、雑巾で仕上げ拭きをしましょう。
排気口・排気カバーの焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方

排気口・排気カバーは、直接ガスの火が当たる部分ではないものの、調理中に熱くなりやすい部分です。排気口・排気カバーに調味料や油汚れが残ると、焼きついて焦げ付き汚れになります。
調理中に油が飛び散ることもあるため、グリル同様に油汚れへの対処も必要です。
〇掃除方法
排気口はつけ置き洗いし、クリームクレンザーでこすり洗いする方法がおすすめです。
【浸け置き手順】
- 重曹を溶かしたお湯を用意(お湯1カップに重曹小さじ1前後が目安)
- 30分程度浸ける
- スポンジなどで洗う
- 油のぬめりが残る場合は中性洗剤で洗う
- よくすすいで乾かす
【クリームクレンザーでこすり洗いする手順】
- クリームクレンザーを排気カバーに適量つける
- 雑巾やスポンジでこすり洗いする
- よくすすいで乾かす
【排気口内部の掃除】
- 菜箸などに重曹水(水1カップに重曹小さじ1前後が目安)を染み込ませたキッチンペーパーを巻き付けた掃除棒を用意する
- 汚れがつかなくなるまで、キッチンペーパーを取り替えながら拭き掃除する
- 水拭きし、よく乾かす
クリームクレンザーを使用する際は、傷がつかないように注意しながら洗うことがポイントです。また、排気口カバーの焦げは、薄いシミのようになって取れにくいこともあるため、十分に重曹水に浸けて焦げを柔らかくすることが大切です。
天板の焦げ付き汚れの特長と掃除の仕方

天板も直接火があたる部分ではありませんが、火の熱が伝わり焦げ付き汚れができやすい場所です。調理中に飛んでしまった油や調味料、食品が徐々にこびりつき、取りにくくなってしまいます。
〇掃除方法
日常的な掃除には、台所用中性洗剤や素材に応じた専用クリーナーを使用します。洗剤をつけてやわらかい布で拭き取りましょう。
しつこい焦げ付きを掃除するには、重曹ペーストによるパックやクリームクレンザーが有効です。
【重曹ペーストによるパックの手順】
- 重曹ペーストを用意する(水大さじ1に重曹大さじ3で作る)
- 焦げの部分を覆うようにペーストを塗り付ける
- ラップで乾かないようにカバーする
- 5~10分程度放置する
- スポンジなどでこすり落とす
- 水拭きをして乾かす
重曹パックでも落としきれなかった汚れは、重曹をそのままかけて研磨するようにこそぎ落とすことで取れやすくなります。クリームクレンザーにも研磨剤が入っているため、同様に有効です。
ただし、メーカーや素材によっては重曹・クリームクレンザーが使用できないことがあります。事前に取扱説明書を確認しましょう。また、常用したり力を入れすぎたりすると天板に傷が入る原因になります。掃除の際は、天板に傷がついていないかを確認しながら行いましょう。
自分ではどうしても取り切れない焦げ付き汚れについては、プロに依頼することもおすすめです。
ガスコンロの焦げ付きを予防するために日頃からやっておきたいこと
ガスコンロの焦げ付きを予防するためには、日々の手入れが大切です。特に、次の2つがポイントです。
- 放置しないためのこまめな掃除
- 調理方法による焦げ付き予防
それぞれ詳しく見ていきましょう。
放置しないためのこまめな掃除
ガスコンロの焦げ付きは、調理中の吹きこぼれや油の飛び散りを長期間放置することが原因で発生します。これを防ぐためには、こまめな掃除が基本的な対処法です。以下の点を心がけましょう。
- 調理中に吹きこぼれたらすぐに拭く
- 毎週末や月に1回など、定期的に掃除する
長期間放置してしまうと、汚れが固着して自分では取り除けなくなります。焦げ付きがひどくなる前に、普段から汚れをこまめに拭き取って、ガスコンロを清潔に保つことが大切です。
調理方法による焦げ付き予防
炒め物や揚げ物をすると、油が飛び散ってガスコンロ周辺に油汚れがつきやすくなります。調理の際に以下のポイントに注意することで、油の飛び散りを防ぎ、焦げ付きの予防ができます。
- 食材の水や調味料をふき取る
- 食材以外の水分が油に入らないようにする
- 破裂しやすい食材に切り込みを入れる
ただし、食材の中の水分を完全にふき取ることは難しいため、ふたや油はね防止ネットを活用することも効果的です。また、揚げ物の場合は、揚げ鍋やレンジガードを使用し、油の飛び散りを防ぐと良いでしょう。
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汚れが蓄積してご自分では掃除しきれない場合は、専門業者に依頼してクリーニングしてもらうのもおすすめです。
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コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、1回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。
