もう汚れに悩まない! 簡単にできるガスコンロ掃除のコツ

もう汚れに悩まない! 簡単にできるガスコンロ掃除のコツ

ガスコンロの掃除方法について解説します。ガスコンロの掃除が必要な理由や、汚れの原因について解説したうえで、掃除の流れや、部品ごとの掃除方法、汚れが落ちない場合の対処法、ガスコンロを長持ちさせる方法などについて見ていきましょう。

最終更新日:2025年01月10日公開日:2025年01月10日

目 次

この記事でわかること

  • ガスコンロの掃除方法がわかる!
  • ガスコンロの汚れが落ちない場合の対処法がわかる!
  • ガスコンロを長持ちさせる方法がわかる!

ガスコンロの掃除が必要な理由

ガスコンロの汚れを放置すると、事故のリスクが高まったり、機器の寿命が縮まる場合があるため、定期的な掃除が必要です。

ガスコンロに汚れがたまっていると、不完全燃焼の原因になります。油汚れが固まってしまうと、点火した際に引火してしまい危険です。水分を含む汚れはカビや細菌が繁殖しやすいため、不衛生な環境を作ってしまいます。

また、ガスコンロを汚れたままにしておくと、部品の劣化を招きます。特に、ゴトクや天板の焦げ付きや油汚れはサビや腐食の原因となるので、早めに取り除くようにしましょう。

ガスコンロをきれいに保てば、安全に使用できるだけでなく、機器の寿命を延ばすことにつながるのです。

ガスコンロが汚れる主な原因は焦げ付きと油汚れ

ガスコンロが汚れる主な原因は、調理中に発生する焦げ付きと油汚れです。調理中に食材や液体がこぼれてバーナーについてしまい、バーナーで熱されると焦げ付きになります。そのまま放置して、焦げが蓄積されるとますます取れにくくなります。

油汚れは、調理の際に油が飛び散り、ガスコンロの表面やゴトクに付着したものです。付着した油は、時間がたつと固まってしまい、簡単には落ちなくなります。

焦げ付きも油汚れも放置することなく、調理後すぐに取り除くことが重要です。

ガスコンロの掃除に必要なアイテム

下表は、ガスコンロの掃除をするときに準備するべきアイテムと、ガスコンロの掃除には適さないアイテムについてまとめたものです。

ガスコンロの掃除に準備するもの

ガスコンロの掃除に適さないもの

  • 掃除用手袋
  • 台所用中性洗剤
  • 柔らかいスポンジ
  • 重曹
  • キッチンペーパー
  • クリームクレンザー
  • ガラストップ専用洗剤
  • 古布
  • 歯ブラシ
  • 竹串やつまようじ
  • 金属たわし
  • 酸性洗剤
  • アルカリ性洗剤

汚れを取り除くために必要なスポンジは、ガスコンロに傷がつくのを防ぐため、ナイロン部分ではなく柔らかい部分を使用しましょう。また、細かいところの汚れを取り除くために、歯ブラシや竹串、つまようじがあると便利です。

洗剤は、基本的に台所用中性洗剤を使用します。しつこい油汚れには、重曹の使用が効果的です。油汚れは酸性ですので、弱アルカリ性である重曹により、油が分解しやすく、汚れがよく落ちます。

しかし、重曹やクレンザーはガスコンロを傷つけたり、表面のはがれや変色などの可能性があるため、常用はしないようにしましょう。メーカーによっては、重曹の使用を推奨していない場合があり、確認が必要です。

また、金属たわしや酸性・アルカリ性の洗剤も、ガスコンロを傷つける可能性があるため、使用しないようにしましょう。

ガスコンロ掃除の全体の流れ

ガスコンロではガスや火を扱うため、掃除する際にも手順を守り、安全に進める必要があります。具体的な手順は下表のとおりです。

ガスコンロ掃除の流れ

  1. ガスコンロの元栓を閉める
  2. 部品を外す前に写真撮影しておく
  3. 取り外せる部品から掃除する

以下では、それぞれの手順について詳しく解説します。

ステップ1.ガスコンロの元栓を閉める

ガスコンロの元栓を閉める

ガス漏れや事故を防ぐため、掃除を始める前に必ず元栓を閉めましょう。ガスコンロの元栓が開いていると、掃除中に点火した場合に着火してしまい、大変危険です。

また、掃除の前にガスコンロの天板やゴトクなどが冷めていることを確認しておくのも重要です。料理直後は機器が熱くなっている場合があり、やけどする可能性があるため、冷めてから掃除してください。

ステップ2.部品を外す前に写真撮影しておく

ガスコンロ

部品を取り外す前に、元の状態を写真に残しておきましょう。ガスコンロの掃除では、さまざまな部品を取り外す必要があります。そのため掃除を終えて組み立て直す際に「外した部品を元に戻せない」という事態に陥るケースが少なくありません。

スマホなどであらかじめ部品を外す前の状態を撮影しておけば、部品を組み立てる場合に確認しながらできるため、安心です。

ステップ3.取り外せる部品から掃除する

ガスコンロ 部品 掃除

ゴトク・グリル排気口カバー・汁受け皿など、取り外せる部品を外してから掃除すると効率的です。また、ゴトクや汁受け皿などは汚れやすい部分でもあるので、最初に掃除をしましょう。

部品を取り外したら、バーナーや排気口などを掃除します。最後に部品を取り除いた状態で天板を掃除すれば、隅々まで汚れを落としやすくなります。

ガスコンロの部品別の掃除方法

ガスコンロの部品別の掃除方法

ガスコンロで掃除する部品は、主に以下の5つです。

  • ゴトク
  • バーナーキャップ・バーナーリング
  • 排気口・排気カバー
  • グリル
  • 天板

以下では、部品ごとの汚れの特長や、掃除の方法、注意点などについて見ていきましょう。

ゴトクの掃除方法

ゴトク 掃除 方法

ゴトクの掃除には、重曹スプレーの使用やつけ置きが効果的です。

汚れがひどくないときは、重曹スプレーを吹きかけて5〜10分放置し、布で拭き取ったり、スポンジでこすり洗いをしたりします。汚れがひどい場合は、重曹水につけ置きし、その後スポンジでこすりましょう。

上記の方法でも、汚れが取れない場合は、重曹水を沸とうさせた鍋にゴトクを入れて汚れを落としましょう。重曹は温めると油を分解するため、汚れを落とす効果が高まります。

沸とうした重曹水にゴトクを入れたあと、重曹水が冷めるまでつけておきます。その後、ゴトクを取り出して、柔らかいスポンジや歯ブラシで、汚れを取り除いて洗い流しましょう。

バーナーキャップとバーナーリングの掃除方法

バーナーキャップを清掃する

バーナーキャップとバーナーリングの掃除には、歯ブラシや柔らかい布を使用します。

バーナーキャップやバーナーリングは、小さく凹凸があるため、歯ブラシで汚れを落としたあと、やわらかい布で汚れを取り除きましょう。つまようじや竹串などで汚れを取り除くことも効果的です。

焦げ付きがあったり、汚れがひどかったりする場合は、重曹水につけおきしましょう。つけおきで汚れが浮いてきたら、歯ブラシや布で取り除きます。

バーナーキャップが目詰まりを起こすと、不完全燃焼や点火不良の原因になるため、念入りな掃除が必要です。

排気口・排気カバーの掃除方法

排気口・排気カバーの掃除方法

排気口の掃除には、キッチンペーパーやクロスなどに中性洗剤や重曹水を染み込ませ、割り箸で挟んだものを使用します。

キッチンペーパーを汚れた部分にしばらく置いて、汚れを浮かび上がらせたあと、やわらかい布で拭き取りましょう。汚れが1度で取れない場合は、何度かキッチンペーパーを取り換えながら汚れを取ります。

​排気カバーは取り外して、中性洗剤で水洗いします。汚れがひどい場合は、重曹水につけおきしましょう。重曹水につけたあとで掃除すると汚れを取り除きやすくなります。

グリルの掃除方法

グリルの掃除方法

グリルの網や受け皿は、グリル庫内から取り外して、重曹水につけ置きし、その後スポンジでこすりましょう。できれば使用後は毎回すぐに中性洗剤で洗うと、油汚れなどが固まらずに、お手入れがしやすくなります。

グリル庫内は、中性洗剤を含ませた布で拭き取り、水気をしっかり拭き取りましょう。手の届きにくいところや、細かい部分は、排気口の掃除で使用した、割り箸にキッチンペーパーを挟んだ道具を使うと便利です。

グリルを使用する前に5〜10分ほど空焼きすると、庫内にニオイや汚れがつきにくくなるので、試してみましょう。

天板の掃除方法

天板の掃除方法

天板の掃除は、素材(ガラストップ、ホーロー、フッ素コートなど)に応じた方法を選び、専用クリーナーを使いましょう。素材に適したクリーナーを使わないと、天板のコーティングがはがれたり、傷をつけたりする恐れがあるため、注意が必要です。

ガラストップには専用クリーナーを使用し、やわらかい布で拭き取ります。フッ素コートには、台所用の中性洗剤を布に染み込ませて、汚れをふき取ります。

ホーローの場合は、傷に水が入るとサビてしまうため、傷がつかないように優しく拭きとりましょう。

ガスコンロを掃除しても汚れが落ちない場合の対処法

ガスコンロを掃除しても汚れが落ちない場合は、以下の対処法を検討しましょう。

  • ハウスクリーニングサービスを利用する
  • ガスコンロのパーツを買い替える
  • ガスコンロの交換を検討する

それぞれの方法について、詳しく解説します。

ハウスクリーニングサービスを利用する

ハウスクリーニングサービスを利用する

ガスコンロの故障や不具合がなく、まだまだ使用できるものの、ガスコンロの油汚れや焦げつきなどがどうしてもとれない場合は、プロへの依頼がおすすめです。自分では掃除できない細かな部分まで掃除してもらえるメリットもあります。

なかなか取れない汚れを無理に取ろうとすると、ガスコンロに傷をつけたり、故障につながったりする危険性があります。プロが行うハウスクリーニングサービスでは、業務用の強力な洗剤を使用し、汚れの落とし方も熟知しているスタッフが対応するため安心です。

ガスコンロの経過年数が10年未満の場合は、まだ交換するには早いので、ハウスクリーニングによる掃除を検討しましょう。

ハウスクリーニングバナー

東京ガスのハウスクリーニングでは、専用の道具や洗剤を使い、プロの技術でおうちをまるごとクリーニング。忙しいあなたにかわって、普段手の届かないところまで徹底的にキレイにします。

ガスコンロのパーツを買い替える

ガスコンロ 品番確認

汚れを落とすのが困難な場合は、パーツのみ交換する方法があります。各ガスコンロメーカーでは、パーツのみの販売をしている場合もあります。必要なパーツを確認して、メーカーの部品通販サイトで購入しましょう。

使用しているガスコンロに適合するパーツを確認するには、ガスコンロの品番確認が必要です。ガスコンロの品番は、電池ボックスのふたの裏側に記載してあるため、確認してみましょう。

ガスコンロの交換を検討する

ガスコンロ全体が古くなり、掃除だけでは対応できない場合は、ガスコンロ本体の交換がおすすめです。

ガスコンロの耐用年数は一般的に8~10年程度。10年を超えて使用すると、内部の部品が劣化し、安全面や性能の低下が懸念されます。そのような状態のガスコンロは、一部の部品を交換したりするだけでは、不十分であるケースが少なくありません。

ガスコンロの使用期間が10年を超えて、交換時期に差しかかっている場合は、より手入れがしやすいガスコンロへの交換も検討してみましょう。

お手入れしやすいおすすめのガスコンロ

掃除にかかる負担をできるだけ軽くするために、お手入れしやすいタイプのガスコンロを紹介します。

ガスコンロ名

おすすめのポイント


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リンナイ リッセ

  • 専用のグリル調理器具でグリル内が汚れない
  • 天板が焦げ付き防止加工でお手入れ簡単


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ノーリツ オルシェ

  • グリル内のにおいを防ぐグリルクリーン機能
  • 水で油が浮くコーティングでお手入れ簡単


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パロマ フェイシスグランド

  • 専用のグリル調理器具でグリル内が汚れない
  • 天板が焦げ付き防止加工でお手入れ簡単

それぞれ、汚れにくく、丈夫な機能が備わっているので、ガスコンロの交換の際は検討してみましょう。

定期的なメンテナンスでガスコンロを長持ちさせる方法

ガスコンロを長持ちさせるためには、以下のような定期的なメンテナンスが大切です。

  • 毎回使い終わったあとに掃除をする
  • 適切な掃除道具を使用する

順番に解説していきます。

毎回使い終わったあとに掃除する

ガスコンロの焦げ付きや油汚れは、時間がたつほど頑固な汚れになります。ガスコンロを使用するたびに、軽く拭き掃除を行うことで汚れの蓄積を防ぎ、メンテナンスが楽になります。

例えば、ガスコンロの天板や吹きこぼれた箇所などを使用後すぐに拭く習慣をつけると、頑固な焦げ付きや油汚れの予防が可能です。

適切な掃除道具を使用する

ガスコンロのパーツにはホーロー、ガラストップ、ステンレスなどさまざまな素材が使用されています。素材に合った掃除道具を選ばないと、傷をつけたり、汚れをうまく落とせなかったりする場合があるため、注意が必要です。

例えば、ホーロー製のゴトクには、硬いブラシやメラミンスポンジで掃除すると傷がついてしまい、さびる原因になります。布で拭き取ったり、柔らかいスポンジを使用しましょう。ガラストップには専用のガラスクリーナーを使うなどの工夫も必要です。

素材に合わせて正しい掃除道具を選択し、ガスコンロをきれいな状態で、長く使えるようにしましょう。

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、1回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます

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