この記事でわかること
- ガスコンロの掃除方法がわかる!
- ガスコンロの汚れが落ちない場合の対処法がわかる!
- ガスコンロを長持ちさせる方法がわかる!
ガスコンロの掃除が必要な理由
ガスコンロの汚れを放置すると、以下のようなリスクを引き起こす可能性があるため、定期的な掃除が必要です。
- 火災の危険性:ガスコンロに付着した油汚れは、火が触れることで燃え移り、火事を引き起こす危険がある。
- 不衛生な環境の形成:水分を含む汚れはカビや細菌が繁殖しやすいため、不衛生な環境を作ってしまう。
- 機器の劣化:ガスコンロの汚れを放置すると、部品の劣化を招くことがある。特に、焦げ付きや油汚れはサビや腐食の原因となり、コンロの寿命を縮める要因となる。
ガスコンロが汚れる主な原因は焦げ付きと油汚れ
ガスコンロが汚れる主な原因は、調理中に発生する焦げ付きと油汚れです。調理中に食材や液体がこぼれてバーナーについてしまい、バーナーで熱されると焦げ付きになります。そのまま放置して、焦げが蓄積されるとますます取れにくくなります。
油汚れは、調理の際に油が飛び散り、ガスコンロの表面やゴトクに付着したものです。付着した油は、時間がたつと固まってしまい、簡単には落ちなくなります。
焦げ付きも油汚れも放置することなく、調理後すぐに取り除くことが重要です。

2025年09月03日
【ガスコンロの焦げ付き】掃除の仕方と用意しておくべき掃除アイテム
ガスコンロの焦げ付き汚れには重曹が効果的ですが、正しい使い方や各パーツに適した掃除方法を知らなければ、汚れを落とすことができません。この記事では、コンロの焦げ付きの原因やおすすめの掃除アイテム、パーツごとの掃除方法を画像付きでわかりやすく紹介します。ガスコンロ周りを自分で掃除したい方は、ぜひ参考にしてください。
ガスコンロの掃除に必要なアイテム
下表は、ガスコンロの掃除をするときに準備するべきアイテムと、ガスコンロの掃除には適さないアイテムについてまとめたものです。
ガスコンロの掃除に準備するもの | ガスコンロの掃除に適さないもの |
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汚れを取り除くために必要なスポンジは、ガスコンロに傷がつくのを防ぐため、ナイロン部分ではなく柔らかい部分を使用しましょう。また、細かいところの汚れを取り除くために、歯ブラシや竹串、つまようじがあると便利です。
洗剤は、基本的に台所用中性洗剤を使用します。しつこい油汚れには、重曹の使用が効果的です。油汚れは酸性ですので、弱アルカリ性である重曹により、油が分解しやすく、汚れがよく落ちます。
しかし、重曹やクレンザーはガスコンロを傷つけたり、表面のはがれや変色などの可能性があるため、常用はしないようにしましょう。メーカーによっては、重曹の使用を推奨していない場合があり、確認が必要です。
また、金属たわしや酸性・アルカリ性の洗剤も、ガスコンロを傷つける可能性があるため、使用しないようにしましょう。
ガスコンロ掃除の基本のステップ
ガスコンロではガスや火を扱うため、掃除をする際にも手順を守り、安全に進める必要があります。具体的な手順は下表のとおりです。
ガスコンロ掃除の流れ |
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以下では、それぞれの手順について詳しく解説します。
ステップ1.ガスコンロの元栓を閉める

ガス漏れや事故を防ぐため、掃除を始める前に必ず元栓を閉めましょう。ガスコンロの元栓が開いていると、掃除中に点火した場合に着火してしまい、大変危険です。
また、掃除の前にガスコンロの天板やゴトクなどが冷めていることを確認しておくのも重要です。料理直後は機器が熱くなっている場合があり、やけどする可能性があるため、冷めてから掃除してください。
ステップ2.部品を外す前に写真撮影しておく

部品を取り外す前に、元の状態を写真に残しておきましょう。ガスコンロの掃除では、さまざまな部品を取り外す必要があります。そのため掃除を終えて組み立て直す際に「外した部品を元に戻せない」という事態に陥るケースが少なくありません。
スマホなどであらかじめ部品を外す前の状態を撮影しておけば、部品を組み立てる場合に確認しながらできるため、安心です。
ステップ3.部品を取り外してつけ置きする

- ゴトクやバーナーキャップなど、取り外せる部品はすべて取り外す
- 頑固な汚れが付着している部品は、重曹を溶かした水溶液につけ置きすることで、汚れが浮き上がって落としやすくなる
ステップ4.汚れをこすり洗う
- 汚れが浮いてきたら、水溶液から取り出し、スポンジなどでこすりながらすすぐ
- 素材を傷つけないよう、優しく洗うのがポイント
ステップ5.乾いたら元通りに取り付ける
- 水分を拭き取って乾燥させ、写真を確認しながら元の位置に戻して完了
ガスコンロの部品別の掃除方法とお手入れのポイント
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ガスコンロで掃除をする部品は、主に以下の5つです。
- ゴトク
- バーナーキャップ・バーナーリング
- 排気口・排気カバー
- グリル
- 天板
以下では、部品ごとの汚れの特長や、掃除の方法、注意点などについて見ていきましょう。
ゴトク

ゴトクの掃除には、重曹スプレーの使用やつけ置きが効果的です。
汚れがひどくないときは、重曹スプレーを吹きかけて5〜10分放置し、布で拭き取ったり、スポンジでこすり洗いをしたりします。汚れがひどい場合は、重曹水につけ置きし、その後スポンジでこすりましょう。
上記の方法でも、汚れが取れない場合は、重曹水を沸とうさせた鍋にゴトクを入れて汚れを落としましょう。重曹は温めると油を分解するため、汚れを落とす効果が高まります。
沸とうした重曹水にゴトクを入れたあと、重曹水が冷めるまでつけておきます。その後、ゴトクを取り出して、柔らかいスポンジや歯ブラシで、汚れを取り除いて洗い流しましょう。
バーナーキャップとバーナーリング
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バーナーキャップとバーナーリングの掃除には、歯ブラシや柔らかい布を使用します。
バーナーキャップやバーナーリングは、小さく凹凸があるため、歯ブラシで汚れを落としたあと、やわらかい布で汚れを取り除きましょう。つまようじや竹串などで汚れを取り除くことも効果的です。
焦げ付きがあったり、汚れがひどかったりする場合は、重曹水につけ置きしましょう。つけ置きで汚れが浮いてきたら、歯ブラシや布で取り除きます。
バーナーキャップが目詰まりを起こすと、不完全燃焼や点火不良の原因になるため、念入りな掃除が必要です。
排気口・排気カバー

排気口の掃除には、キッチンペーパーやクロスなどに中性洗剤や重曹水を染み込ませ、割り箸で挟んだものを使用します。
キッチンペーパーを汚れた部分にしばらく置いて、汚れを浮かび上がらせたあと、やわらかい布で拭き取りましょう。汚れが1度で取れない場合は、何度かキッチンペーパーを取り換えながら汚れを取ります。
排気カバーは取り外して、中性洗剤で水洗いします。汚れがひどい場合は、重曹水につけ置きしましょう。重曹水につけたあとで掃除をすると汚れを取り除きやすくなります。
グリル

グリルの網や受け皿は、グリル庫内から取り外して、重曹水につけ置きし、その後スポンジでこすりましょう。できれば使用後は毎回すぐに中性洗剤で洗うと、油汚れなどが固まらずに、お手入れがしやすくなります。
グリル庫内は、中性洗剤を含ませた布で拭き取り、水気をしっかり拭き取りましょう。手の届きにくいところや、細かい部分は、排気口の掃除で使用した、割り箸にキッチンペーパーを挟んだ道具を使うと便利です。
グリルを使用する前に5〜10分ほど空焼きすると、庫内にニオイや汚れがつきにくくなるので、試してみましょう。
天板

天板の掃除は、素材(ガラストップ、ホーロー、フッ素コートなど)に応じた方法を選び、専用クリーナーを使いましょう。素材に適したクリーナーを使わないと、天板のコーティングがはがれたり、傷をつけたりする恐れがあるため、注意が必要です。
ガラストップには専用クリーナーを使用し、やわらかい布で拭き取ります。フッ素コートには、台所用の中性洗剤を布に染み込ませて、汚れをふき取ります。
ホーローの場合は、傷に水が入るとサビてしまうため、傷がつかないように優しく拭きとりましょう。

2025年04月03日
ビルトインコンロの掃除方法を解説
ビルトインコンロは、部位別に形状や素材、付着しやすい汚れが違い、汚れの程度も変わるため掃除の仕方が異なります。 そこでお手入れしにくいゴトクやバーナー、グリル、そのほか天板や排気カバーなどの掃除方法を紹介します。 正しいお手入れの方法を知ってビルトインコンロをきれいに保ち、気持ちよくキッチンを使いましょう。
ガスコンロを掃除しても汚れが落ちない場合の対処法
ガスコンロを掃除しても汚れが落ちない場合は、以下の対処法を検討しましょう。
- ハウスクリーニングサービスを利用する
- ガスコンロのパーツを買い替える
- ガスコンロの交換を検討する
それぞれの方法について、詳しく解説します。
ハウスクリーニングサービスを利用する

ガスコンロの故障や不具合がなく、まだまだ使用できるものの、ガスコンロの油汚れや焦げつきなどがどうしてもとれない場合は、プロへの依頼がおすすめです。自分では掃除できない細かな部分まで掃除してもらえるメリットもあります。
なかなか取れない汚れを無理に取ろうとすると、ガスコンロに傷をつけたり、故障につながったりする危険性があります。プロが行うハウスクリーニングサービスでは、業務用の強力な洗剤を使用し、汚れの落とし方も熟知しているスタッフが対応するため安心です。
ガスコンロの経過年数が10年未満の場合は、まだ交換するには早いので、ハウスクリーニングによる掃除を検討しましょう。
ガスコンロのパーツを買い替える

汚れを落とすのが困難な場合は、パーツのみ交換する方法があります。各ガスコンロメーカーでは、パーツのみの販売をしている場合もあります。必要なパーツを確認して、メーカーの部品通販サイトで購入しましょう。
使用しているガスコンロに適合するパーツを確認するには、ガスコンロの品番確認が必要です。ガスコンロの品番は、電池ボックスのふたの裏側に記載してあるため、確認してみましょう。
ガスコンロの交換を検討する
ガスコンロ全体が古くなり、掃除だけでは対応できない場合は、ガスコンロ本体の交換がおすすめです。
ガスコンロの耐用年数は一般的に8~10年程度。10年を超えて使用すると、内部の部品が劣化し、安全面や性能の低下が懸念されます。そのような状態のガスコンロは、一部の部品を交換したりするだけでは、不十分であるケースが少なくありません。
ガスコンロの使用期間が10年を超えて、交換時期に差しかかっている場合は、より手入れがしやすいガスコンロへの交換も検討してみましょう。

2025年09月03日
掃除しやすいビルトインコンロの特徴と機種をご紹介!
ガスコンロは毎日の調理で汚れやすいうえに、掃除の時間がかかってしまいがちです。 しかし、最新のビルトインコンロは掃除がしやすいように天板にもグリルにも工夫が施されています。 そこで掃除しやすいビルトインコンロの特徴とおすすめの機種、グリルのお手入れ方法をご紹介します。

お手入れしやすいおすすめのガスコンロ
掃除にかかる負担をできるだけ軽くするために、お手入れしやすいタイプのガスコンロを紹介します。
ガスコンロ名 | おすすめのポイント |
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それぞれ、汚れにくく、丈夫な機能が備わっているので、ガスコンロの交換の際は検討してみましょう。
定期的なメンテナンスでガスコンロを長持ちさせる方法
ガスコンロを長持ちさせるためには、以下のような定期的なメンテナンスが大切です。
- 毎回使い終わったあとに掃除をする
- 適切な掃除道具を使用する
順番に解説していきます。
毎回使い終わったあとに掃除をする
ガスコンロの焦げ付きや油汚れは、時間がたつほど頑固な汚れになります。ガスコンロを使用するたびに、軽く拭き掃除を行うことで汚れの蓄積を防ぎ、メンテナンスが楽になります。
例えば、ガスコンロの天板や吹きこぼれた箇所などを使用後すぐに拭く習慣をつけると、頑固な焦げ付きや油汚れの予防が可能です。
適切な掃除道具を使用する
ガスコンロのパーツにはホーロー、ガラストップ、ステンレスなどさまざまな素材が使用されています。素材に合った掃除道具を選ばないと、傷をつけたり、汚れをうまく落とせなかったりする場合があるため、注意が必要です。
例えば、ホーロー製のゴトクには、硬いブラシやメラミンスポンジで掃除をすると傷がついてしまい、さびる原因になります。布で拭き取ったり、柔らかいスポンジを使用しましょう。ガラストップには専用のガラスクリーナーを使うなどの工夫も必要です。
素材に合わせて正しい掃除道具を選択し、ガスコンロをきれいな状態で、長く使えるようにしましょう。
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、1回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。
