ガスコンロ

ガスコンロの価格相場はどれくらい? ガスコンロの選び方や交換費用を安く抑えるポイントも紹介

ガスコンロの価格相場は、埋め込みタイプのビルトインコンロか、据え置きタイプのガステーブルかで大きく異なります。また、ガスコンロの設置・交換時は、本体価格に加えて工事費用がかかる点も念頭に置いておきましょう。本記事では、ガスコンロの価格相場や交換時期の目安、失敗しない選び方を解説します。

最終更新日:2024年12月09日公開日:2024年12月09日

目 次

この記事でわかること

  • ガスコンロの設置、交換の費用がわかる!
  • ガスコンロの選び方がわかる!
  • 交換を依頼できる業者の種類がわかる!

【タイプ別】ガスコンロの価格相場

ガスコンロの交換時にかかる費用は、10万円以内に収まるケースが約半数です。注)ガスコンロの本体価格は、グレードによって差があるほか、「埋め込みタイプ」と「据え置きタイプ」のどちらを選ぶかでも相場が変わってきます。

ガスコンロのカタログなどで確認できる表示価格は、工事費を含んでいないケースが一般的です。設置・交換のための工事費をあわせると、カタログの表示価格より少なからず高額になるため注意しましょう。

ここからは、埋め込みタイプのビルトインコンロと据え置きタイプのガステーブル、それぞれ工事費込みでの価格相場を紹介します。

注) 紹介している価格相場は、工事費込みの費用です

ビルトインコンロ(埋め込みタイプ)の価格相場

ビルトインコンロ(埋め込みタイプ)とは、キッチンにガスコンロが組み込まれて一体化したタイプです。見た目がスタイリッシュなだけでなく、ガス台とコンロの隙間がないため、お手入れも手間なく行えます。

東京ガスで扱っているビルトインコンロの価格相場は、以下のとおりです。

ビルトインコンロの価格相場

スタンダードからミドルグレードのビルトインコンロは、約7万~9万円が相場で、10万円に収まるものも多くあります。ミドルからハイグレードのものは11万〜14万円程度、プレミアムグレードであれば18万〜24万円ほどをみておく必要があるでしょう。

いずれも基本工事費込みの価格相場となっています。

注) 2024年12月時点の情報です

ガステーブル(据え置きタイプ)の価格相場

コンロ台に乗せる据え置きタイプのガスコンロは、ガステーブルコンロと呼ばれ、既存のコンロ台に直接載せて設置できるため、大がかりな工事を必要としません。そのぶん、ビルトインコンロと比べると価格を抑えやすく、2万~11万円ほどが相場となります。

ガスコンロの工事費用

ガスコンロの設置・交換を行う際は、本体価格のほかに工事費が発生すると上述しましたが、設置機器のグレードで工事費が大きく変わることは基本的にありません。よって、主にガスコンロ本体のグレードが価格を左右すると考えておきましょう。オプション工事を追加する場合には、別途料金が発生します。

「東京ガスの機器交換」でガスコンロ交換にかかる基本工事費は、24,200円(税込)です。

ガスコンロの工事費用

種類

基本工事費

コンロ交換

24,200円(税込)

オーブン交換

51,700円(税込)

コンロ・オーブン同時交換

セット割引19,800円(税込)適用後

56,100円(税込)

東京ガスで機器交換を行う場合、コンロとレンジフードの同時交換では11,000円、コンロとオーブンの組み合わせでは19,800円のセット割引を活用いただけます。

ガスコンロとあわせて、不具合や経年劣化が気になる機器をお得に交換してみてはいかがでしょうか。

ガスコンロの交換のタイミング

ガスコンロの交換タイミングに迷ったときは、以下2つの要素を指標にしてみてください。

  • ガスコンロの耐用年数
  • 経年劣化のサイン

故障や目立った不具合が発生していない場合でも、長期間使用しているガスコンロは、経年劣化が進んでいます。製品を安全に使い続けるためにも、適切なタイミングで交換を検討しましょう。

ガスコンロの耐用年数

ガスコンロの耐用年数

ガスコンロの標準使用期間は、約10年としているメーカーが多く、耐用年数も約10年が目安です。ただし、耐用年数はあくまでも目安であり、「使用から10年たったら直ちに交換しなければならない」「10年未満なら交換は不要」などと決定付けるものではありません。

一方で、使用から10年を超えたガスコンロは、部品の製造が終了しているなど、修理対応が難しいケースも考えられます。家庭で使用しているガスコンロが耐用年数を迎えている場合には、不具合の発生有無に関わらず、交換を視野に入れてみましょう。

経年劣化のサイン

経年劣化したガスコンロには、次のようなサインが見られます。

ガス機器の経年劣化の例

チェック項目

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見た目

  • 本体やゴトクの破損、サビ、変形など
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音やにおい

  • 振動・異常音がする
  • ガスや焦げの臭いがする
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使用中

  • コンロの火が途中で消える
  • コンロの火がつかない
  • コンロの火の色が赤、橙、黄色になる
  • ランプが点滅している
  • 焼きむら、焦げる

ガスコンロの使用中にコンロの火がつかない、途中で消える、ランプが点滅している、といった場合は不具合が疑われます。その他、振動や異音が鳴っていたり、異臭、発煙があったりする場合にも注意が必要です。

排気口付近がさびているなど、ガスコンロの見た目に経年劣化のサインが現れることもあります。耐用年数を迎えるにはまだ早い製品でも、以前と変わった症状があるときには、思わぬ事故や故障につながってしまう前に、修理や交換を検討してみてください。

【ポイント6つ】ガスコンロの選び方

ガスコンロを選ぶ際には、価格以外にも、次のようなポイントを確認する必要があります。

  1. キッチンのサイズに合ったものを選ぶ
  2. ガスの種類を確認する
  3. ガスコンロの種類を選ぶ
  4. コンロの口数で選ぶ
  5. トッププレートの材質で選ぶ
  6. ゴトクの素材で選ぶ

自宅の設置環境に合うかどうかはもちろん、使いやすさやお手入れのしやすさなども考慮して、後悔のないガスコンロ選びをかなえましょう。

1.キッチンのサイズに合ったものを選ぶ

コンロ メジャー

自宅のキッチンのサイズを把握したうえで、設置スペースに応じたガスコンロを選ぶことが大切です。ビルトインタイプと据え置きタイプでは、設置方法が異なるだけでなく、必要なキッチンのスペースも違います。

ビルトインタイプのガスコンロは、幅60cmと75cmの2サイズです。幅の違いによって、左右のバーナー間の距離が変わり、75cmのほうが2〜5cm広くなります。

一方、据え置きタイプのガスコンロは、標準幅サイズ59cm、コンパクトサイズだと幅56cmです。ビルトインタイプよりも幅が小さく、設置スペースが限られる場合にも適しています。

2.ガスの種類を確認する

ガスの種類

適切なガスコンロのサイズを把握できたら、現在使用しているガスの種類を確認し、対応した製品に選択肢を絞り込みましょう。家庭で使われるガスは、都市ガス(12A・13A)とプロパンガス(LPG)の2種類です。

ガスの種類は、ガス機器に貼られているシールの記載やガスボンベの有無で確認できます。都市ガスは配管を通じて自宅に直接届けられるため、ボンベを必要としません。屋外にボンベが設置されている場合には、プロパンガスと判別可能です。

3.ガスコンロの種類を選ぶ

【ビルトイン(埋め込みタイプ)】

ビルトインコンロ

【ガステーブル(据え置きタイプ)】

ビルトイン(埋め込みタイプ)とガステーブル(据え置きタイプ)の特徴をふまえて、設置するガスコンロの種類を選びましょう。ビルトインコンロはキッチンと一体化したデザインで、火力調節やグリル機能などの性能に優れた製品も多くあります。

段差や隙間が少ないため掃除がしやすく、見た目もスタイリッシュですが、ガステーブルコンロと比べて本体価格が高くなりやすいのがデメリットです。安さよりも機能性、デザイン性を重視したい方には魅力的な選択肢といえます。

ガステーブルコンロは、ガス台の上に本体を載せ、ガス管とゴムホースで接続すれば設置が完了する手軽さが特徴です。ビルトインコンロよりも安価に導入できる反面、ガス台と製品の隙間にたまった汚れは掃除しにくく、お手入れの手間がかかります。

4.コンロの口数で選ぶ

コンロの口数で選ぶ

ガスコンロの口数は、1〜3口が一般的です。1口コンロは、キッチンのスペースが限られる場合に採用されやすく、家族の人数が少ない、料理をあまりしないという方にとっては、安価に導入できるメリットがあります。

2口コンロは据え置きタイプに多く、複数の料理を作る際には少々不便さを感じる可能性があるでしょう。3口コンロは、煮込み料理を温めながら同時に数品を調理したい場合などにも便利です。

ガスコンロの設置スペースを十分に確保できる、家族の人数が多いという方は、2口以上のガスコンロを検討してみてください。

5.トッププレートの材質で選ぶ

トッププレートの材質で選ぶ

ガスコンロの天板部分はトッププレートと呼ばれ、材質によって異なる特徴を持ちます。トッププレートの代表的な材質5種類を例に、メリット・デメリットを見てみましょう。

材質

メリット

デメリット

アルミトップ

  • 熱伝導率に優れ、汚れがこびりつきにくい
  • 衝撃に強く割れにくい
  • メタリックな質感
  • 高額になりやすい

ステンレストップ

  • 耐水性、耐熱性に優れている
  • 汚れがこびりつきにくい
  • サビが発生しにくい
  • 熱による変色が発生する可能性がある
  • 強くこすると傷が残る
  • 家庭用ガスコンロでは主流な素材ではない

ガラストップ

  • 強化ガラス素材で熱に強い
  • 高温になっても割れにくく、耐久性に優れている
  • 高級感がある
  • 高額になりやすい
  • 重いものを落とすなどの強い衝撃には弱い

ガラス塗装ホーロー
(ガラスコートトップ)

  • ホーローにガラスをコーティングし、耐久性と美しさを両立している
  • カラー展開が豊富
  • やや高額
  • コーティングが剥がれる可能性がある

ホーロー
(メタルトップ)

  • 安価
  • 耐久性に不安がある
  • 塗装のハゲやサビが発生する可能性がある

6.ゴトクの素材で選ぶ

ガスコンロの上に設置されている、鍋やフライパンを置くための脚のある輪を「ゴトク」といいます。ゴトクの一般的な素材は、ステンレスもしくはホーローです。

素材

メリット

デメリット

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ステンレス

  • 鉄やクロム、ニッケルなどの合金で、強度に優れ耐食性が高い
  • 汚れがこびりつきにくい
  • サビが発生しにくい
  • 熱にはあまり強くないため、焼き色がついてしまう
  • こまめなお手入れが必要
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ホーロー

  • 熱に強い
  • 黒色のものが多く、汚れが目立ちにくい
  • 長期間の使用で塗装が剥がれる可能性がある
  • 塗装が剥がれた部分はサビが発生しやすい

グレードの高いガスコンロに採用されているゴトクはスリムで、お手入れのしやすさに配慮されていることが多いです。

ガスコンロの交換費用を安く抑える方法

ガスコンロ交換を検討しているものの、費用面で不安があるという場合、以下2つの手段を試してみてください。

  • グレードを落とす
  • 複数業者から見積もりをとる

費用を抑えるコツを順に詳しく見てみましょう。

グレードを落とす

ガスコンロは、グレードが高い順から、プレミアム、ハイグレード、ミドルグレード、スタンダード、ユニバーサルデザインなどに分かれています。グレードが高いものほど高額になりやすいため、安さを重視したい方は、求める機能とのバランスも考慮しつつ、グレードを落とした製品を選択肢に加えてみましょう。

ガスコンロのグレードによる価格の違いや該当製品の例、機能の特徴を下表にまとめました。

グレード

製品

主な特長

プレミアム

「販売価格18万円以上」

  • クレア(パロマ)
  • デリシア(リンナイ)
  • プログレ(ノーリツ)
  • プラスドゥ(ノーリツ)
  • 各メーカーの代表機種
  • アプリを使った自動調理(プラスドゥ非対応)
  • 専用のグリル調理器具
  • オート調理機能
  • 高級感のあるステンレスごとくやガラス天板
  • 汚れの付きにくい天板
  • レンジフードと自動連動
  • 安全機能が充実

ハイグレード

「販売価格12万~18万円」

  • フェイシスグランド(パロマ)
  • ウィズナ(パロマ)
  • リッセ(リンナイ)
  • ベイズ(リンナイ)
  • オルシェ(ノーリツ)
  • アプリを使った自動調理
  • グリル調理器具が付属(一部別売)
  • 使いやすい操作部
  • オート調理機能
  • お手入れしやすい天板
  • レンジフードと自動連動

ミドルグレード

「販売価格9万~12万円」

  • ブリリオ(パロマ)
  • マイトーン(リンナイ)
  • センス(リンナイ)
  • ネスト(ノーリツ)
  • ミッケ(ノーリツ)
  • ファミ(ノーリツ)
  • グリル調理器具に対応(一部付属)
  • オート調理機能

スタンダード

「販売価格9万円以下」

  • メタルトップ(リンナイ)
  • 水無しグリル
  • 温度調節機能
  • 安全機能

ユニバーサルデザイン

(2口コンロ) 

  • アバンセ(パロマ)
  • ユーディアエフ(リンナイ)
  • セイフル (リンナイ)

  • 安全機能が充実

機能の充実度にともなって値段も高くなる傾向にあるため、最低限の機能のみで十分な場合には、スタンダードなガスコンロを選ぶとよいでしょう。費用を抑えつつ追加機能による利便性も求めたいという方には、ミドルグレードの製品がおすすめです。

複数業者から見積もりをとる

ガスコンロの設置・交換にかかる費用価格は、業者によっても差があるため、複数社に見積もりを出してもらい、金額に納得できる依頼先を見つけましょう。見積書に必要な工事費用が含まれているか、どのような場合に追加料金が発生するのかを確認し、疑問点があればあらかじめ担当者に尋ねておきます。

東京ガスの機器交換では、ご注文後の追加請求は原則発生いたしません。お見積もりには、ガスコンロの取り付けに関わる基本工事費も含まれておりますので、思わぬ出費の心配なく、安心してご依頼を検討いただけます。

ガスコンロの取り付け・交換を依頼できる業者

ガスコンロの取り付け・交換工事は、ガス会社やガス設備工事業者、ハウスメーカー、家電量販店などに依頼できます。依頼先ごとのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

業者

メリット

デメリット

ガス会社

  • 大手ガス会社は、定期メンテナンスやアフターフォローが整っている
  • ガスの扱いに長けており、安心感がある
  • 選べるガスコンロの種類が限られる

ガス設備工事業者

  • 費用を抑えやすい
  • ガス設備に関する専門性を持っている
  • 優良な業者の見極めが難しい

ハウスメーカー・工務店

  • 建て替えやリフォームと同時に依頼できる
  • 下請け業者に施工を発注している場合、割高になりやすい

家電量販店

  • 店頭で実物を確認できる
  • ガスコンロ本体を安く購入できる可能性がある
  • 下請け業者が施工を行うため、工事費は割高になる

東京ガスおすすめのガスコンロ

ガスコンロ選びにお悩みの方に向けて、東京ガスおすすめの商品を4つピックアップしてご紹介します。希望に合ったガスコンロを見つけるヒントに役立ててみてください。

ガスコンロ名

おすすめのポイント

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パロマブリリオ

  • 温度キープ機能やオートメニュー機能などにより、おいしく簡単に調理が可能
  • ガラストップ採用で掃除も簡単
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リンナイリッセ

  • Wワイド火力バーナーで強火からトロ火まで幅広い調理に対応
  • +R RECIPE機能により、自動で多彩なメニューを簡単に調理でき、毎日の料理が便利に
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リンナイセンス

  • 多彩なオートメニューが搭載され、時短調理が可能
  • パールクリスタルプレートで汚れが落ちやすく手入れも簡単

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リンナイデリシア

  • オートメニューや自動調理など豊富な機能搭載
  • ザ・ココット付属なら、無水調理や低温調理など調理の幅が広がる

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

コンロの耐用年数注)は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。

コンロの交換費用は10万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、1回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます

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