ガスコンロ

ガスの元栓は閉めるべき?元栓の開け方閉め方と点検の大切さ

ガスコンロをはじめとしたガス機器を使い終わったときや就寝する際、ガスの元栓は閉めておくべきでしょうか。「子どもの頃に、外出の際や寝る前には元栓を閉めるように教えられた」「オール電化の家に住んでいたので元栓を閉める習慣がない」など、人によってガスの元栓への対応はさまざまです。 本記事では、ガス機器を使用しない時にガスの元栓は閉めるべきなのかについて解説します。さらに、ガス点検の大切さやガス漏れ防止に有効な対策についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

最終更新日:2024年05月13日公開日:2024年04月07日

目 次

ガスの元栓は閉めるべき?

ガスコンロなどを使い終わった後は、ガスの元栓(ガス栓)を閉めるのが望ましいです。とはいえ、元栓を開けているからといって必ずガス漏れが起こる訳ではありません。

そもそも最近のガス栓は開放された状態でも、ガス漏れが起こらないように設計されています。戸建て住宅であってもマンションなどの集合住宅であっても、必ず各戸にガスメーターが設置されていて、地震のようにガス漏れが起こるリスクがある際には、ガスメーターで自動的にガスを遮断する仕組みになっているのです。

ただし想定外のトラブルや機器の故障などが起こる可能性はゼロではないので、ガスの元栓を閉める習慣を身に付けておくと安心です。例えば、ガスコンロなどの使用後は、火が消えていることを確認するのと同時に元栓を閉めたり、出かける前の準備の一環としてガスの元栓を閉めたりするのが良いでしょう。

閉めた方が良い元栓とご自分では触れないほうが良い元栓

ガスコンロは、調理台の上に置くガステーブルタイプと埋め込み式のビルトインコンロの2種類があります。ガステーブルの場合、ガスの元栓はコンロの奥側もしくは左右の脇に設置してあることが多いです。目につきやすい場所にあるため、閉め忘れてもすぐに気が付くことができます。
ビルトインコンロの場合、コンロの下の収納スペースに設置されていることが多いです。収納スペースに物を詰め込み過ぎると、開閉し辛くなってしまうこともありますので、ガス栓の周辺はあまり物を置かず開閉ができるようにしておきましょう。

また、ガスメーターにも元栓が付いています。ガスメーターの元栓は家全体のガス供給に関わる部分なので、ご自身で触れるのは避けた方がよいです。長期出張や海外旅行などで家を長く空ける場合は、ガス会社に連絡して対応してもらってください。

ガス漏れを防ぐにはガスコンロや元栓の点検が大切

ガス漏れを防ぎ、コンロを安全に使用するためには、日ごろの点検が大切です。日常的にできるセルフチェックやお手入れ方法を覚えておくとよいでしょう。

ガスコンロの点検

普段から気を付けたいのが、ガスコンロ本体に問題がないかの確認です。よくあるのが、ガスの火は消えていてもスイッチやつまみが点火位置のままになっているケースです。最新のガスコンロは立ち消え安全装置やコンロタイマーが付いているため、点火位置がそのままの状態でも自動的に消火されていることがあります。コンロを使用していない時は、スイッチやつまみを元の位置に戻すように気をつけましょう。
また、焦げカスなどが付着したり汚れたりしている状態も好ましくありません。バーナーが目詰まりして火力の調整が正しくできなかったり、炎の燃焼が不安定になったりしているようであれば、清掃やメンテナンスを行うようにしましょう。

ガスの元栓の点検

ガスのコンロの元栓を開け閉めせずに使っていると、元栓のつまみが動きにくくなってしまうことがあります。まず元栓を閉める操作を試してみて、つまみが動きにくくなっていないかを確認してみましょう。
最近のガス栓はガス漏れを防ぐ機能がついていますので、元栓のつまみが動きにくくなっていたり、見るからに古くなったりしているようであれば、新しいものへ交換するのもよいでしょう。

その他付属品の点検

安全にガスコンロを使うためには、ガスの元栓やガスコンロだけでなく、ガスホースやその他の付属品の点検も大切です。日頃からこまめに各部をチェックするようにしてください。
特に、ガスホースは樹脂やゴムで作られているため、経年と共に劣化してきます。油汚れなどがつくと劣化を早める原因となるため、布などでこまめに表面を清掃するとともに、細かなヒビが入っていないか、固くなっていないかを定期的にチェックするようにしましょう。

ガス元栓の開け方と閉め方

ガスの元栓イラスト

ガス元栓の閉め方は、つまみを回して行います。

  • 閉める場合/つまみを時計回りに回す
  • 開ける場合/つまみを下に押し込みながら反時計回りに回す
ガス栓のイラスト

また、そもそも開閉ができないタイプのガス栓の場合は、元栓を開け閉めする必要はありません。代表的なのが、壁に埋め込むタイプのガス栓、安全装置が備わったヒューズ付きガス栓などです。ガスホースを差し込むと自動的にガス栓が開き、外すと自動で閉まる仕組みになっています。こうした元栓がないタイプは、もし接続したガスホースや器具が外れたとしても、ガス漏れが起こる心配はありません。

ただしこのタイプの元栓であっても、ガスホースや付属品の劣化は起こります。定期的なチェックは欠かさず行って下さい。

ガス漏れ被害の防止のためにガス警報器を設置しよう

万が一のガス漏れに備えて、ガス警報器を室内に取り付けておきましょう。ガス警報器は必ずしも設置が義務付けられているわけではありませんが、できる限り取り付けておくことが奨励されています。

家庭で使用する都市ガスとプロパンガスには、ガス漏れをいち早く察知できるように、ニオイが付けられています。ですが、ニオイに気づきにくい条件で使用しているケースも十分に想定されます。またガス漏れと同時に、ガスの不完全燃焼による一酸化炭素が発生している場合は、よりリスクが高まります。一酸化炭素中毒による事故のリスクを回避するため多くのガス警報器に搭載されているのが、一酸化炭素の検知機能です。一酸化炭素は無色無臭であるため事故に気付きにくく、検知機能を搭載したガス警報器が役立ちます。

ガス警報器に適した設置場所は、都市ガスとプロパンガスで異なります。空気よりも軽く室内の高い場所に滞留する都市ガスの場合は、天井付近などが設置箇所として適しています。一方、空気よりも重いプロパンガスの場合は、床に近い位置に設置しなければなりません。使用するガスの種類に応じて、適したガス警報器を購入・設置するようにしましょう。もし、設置や購入に関して分からない部分があれば、お住いのエリアのガス会社にお問い合わせてください。

東京ガスで扱っている警報器「快適ウォッチ」は、ガス漏れだけでなく不完全燃焼による一酸化炭素、暑さ指数など幅広いリスクへの危険を知らせてくれます。警報機には有効期限(5年間)があるため、交換を検討している方は警報器の種類についても確認してみましょう。リース契約プランならば、月々の費用を抑えられる上にガス料金と一緒に支払えるので便利です。

参考)警報器(ガスもれ・火災・一酸化炭素の発生をお知らせ) / 警報器商品一覧

ガスコンロに異変を感じたら修理を依頼しよう

最近のガスコンロは、Siセンサーなど安全性を高めるテクノロジーを搭載する等、さまざまな工夫が施されています。こうした機能を活用することでリスクを減らせますが、ご自分でもガスやガス機器に対する正しい知識を持って、日常の点検やメンテンナンスを行う必要があります。ガスの元栓を閉めておくことも、そうした日常的な安全管理の一つであるといえるでしょう。

その一方で、日常的にセルフチェックやメンテナンスをしていても、機器の経年や使用状況によって突然トラブルが起こることはあります。ガス器具の経年劣化は、全てが目に見えるものばかりではないので、異変を感じたら専門的な知識を有するプロの力を頼りましょう。

修理を依頼する場合のポイント

修理を依頼する場合は、以下の内容を事前に確認しましょう。

資格制度があるなど信頼できる業者かを確認する

ガス機器は扱い方を間違えば重大な事故を起こす可能性もあるため、作業内容によっては有資格者でなければ対応してはいけないものもあります。関連する法律や基準を守らずに工事をすると、不完全燃焼による一酸化炭素の発生など、健康にも悪影響を及ぼすおそれもあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
東京ガスでは、社内資格制度を設けており、ガス機器修理に必要な知識・技能を有したスタッフが対応しますので安心してお任せいただけます。

見積もりの内容を確認する

修理を依頼する際は、事前に見積もりを確認しましょう。料金が安すぎたり、説明が不十分だったりする場合は注意が必要です。見積もりにない追加費用が請求されことが無いか確認しましょう。

修理を依頼する場合の作業時間の目安

ガスコンロの修理にかかる時間は、症状や作業内容によって異なります。
メーカーから交換用部品を取り寄せて対応する場合は、在庫の確認や調達までに1週間程度の時間が必要となるケースもありますが、部品在庫がある場合や汎用性の高いパーツや配管等の交換で済む場合は、訪問当日に2~3時間程度で作業完了するケースが多いです。
東京ガスでは、ガスコンロをはじめとしたガス機器のトラブルに最短で当日ご訪問し対応いたします。お困りの際はぜひ検討ください。

修理を依頼する場合の費用は?

ガス機器の修理費用は、出張費、故障診断料等、技術料、部品代で構成されるのが一般的です。故障箇所によって作業内容や費用が異なるため、まずは故障箇所の診断・見積もりを依頼しましょう。
東京ガスでは、修理前に費用総額のお見積もりを提示し、金額確定後に追加請求することはありません。価格体系は以下の通りです。

【東京ガスの修理費用の価格体系】

  • 修理基本料(税込4,400円。出張費、故障診断費、簡易的な一次対応費を含む)
  • 技術料(作業内容に応じて算出されます。)
  • 部品代(部品交換した場合にかかります。)

注)2023年10月13日現在の情報です。

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まとめ

東京ガスでは、ガスコンロをはじめ給湯器などのガス機器の点検やメンテナンス、修理を行っています。最短当日に訪問することも可能なので、少しでも分からないことや困ったことがあれば、ぜひお問合せください。

  • この記事の監修者

    東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

    東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

    突然やってくる水まわりやガス機器のトラブルへの心配を少しでも和らげていただけるように、いざという時の対応方法や修理を依頼する時のポイントなどの情報を発信していきます。