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給湯器の修理は自分でできる?対処できる内容とリスクを解説

水を温めてお湯にする給湯器は、お風呂のように日常的に使用するため、調子が悪かったり故障したりすると生活に支障が出てしまいます。 お湯が出ないと困るからと、自分でどうにか直そうと考える人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、給湯器の修理は自分でできるのか、自分で修理した場合のリスクや応急処置の方法など、給湯器の修理に関するポイントを詳しく解説します。

最終更新日:2024年10月04日公開日:2024年07月08日

目 次

この記事でわかること

  • 給湯器の修理が自分でできるのかわかる!
  • 自分で修理ができる給湯器の故障内容とできない故障内容がわかる!
  • 自分で給湯器の修理をしようとしたときのリスクがわかる!

給湯器の修理は自分でできる?

給湯器の修理は資格を必要とする作業がほとんどなので、基本的に自分では修理できません。
しかし、簡単な応急処置レベルなら自分で対応できることがあるため、自分で対応できる範囲や必要な資格などを以下で確認してみましょう。

給湯器の修理は自分ではできない

給湯器を本格的に修理するには給水・ガス周りの資格が必要です。
資格がないと修理はできません。

給湯器の修理をするには、具体的に以下のような資格を有した人が行います。

  • 簡易内管施工士
  • 液化石油ガス設備士
  • ガス可とう管接続工事監督者
  • ガス機器設置スペシャリスト
  • 特定ガス消費機器設置工事監督者(特定機器の場合)
    電気工事士(電気工事が必要な場合)

資格を持っていない人が自分で給湯器を修理・交換しようとすると、最悪の場合ガス漏れが原因で大事故を起こす可能性もあるため、修理が必要なときはきちんと業者に依頼しましょう。

簡単な応急処置レベルなら対応可能

リモコンにエラーが表示され、リセットする程度の簡単な処置なら、資格がなくてもできます。
自分でできる応急処置には、以下のような作業があります。

  • 本体やリモコンのリセット作業
  • ガスメーターの復旧
  • 断熱材
  • 保温材の巻き直し

それぞれの作業方法を詳しく解説するので参考にしてみてください。

本体やリモコンのリセット作業

給湯器にエラーコードが表示された場合は、本体やリモコンのリセットで解決できる場合があります。

リモコンのリセット方法は以下の通りです。

  • 給湯器を一時停止する
  • 電源「切」を押す
  • 電源「入」を押す

リモコンのリセットで解決しない場合は、本体のリセット方法も試してみましょう。

  • 給湯器の電源を抜く
  • 少し時間を置いて電源を差す

メーカーによっては本体の強制リセットを推奨している場合もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

また給湯器のリセットを試す場合、以下の点に注意してください。

  • ガス臭がする場合は着火の恐れがあるため作業しない
  • 手が濡れているときや雨が降っているときは感電の恐れがあるため作業しない
  • エラーが改善しない場合は何度もリセットをしない
  • 作業中にお湯を出すときは火傷に注意する

ガスメーターの復帰

エラーが表示された場合、ガスメーターを復帰させることで解決できることもあります。

地震やガス漏れなどがあると安全装置が作動して、ガスの供給を止めることがあります。
再びガスを使うには、まずガスメーターを復帰しなければなりません。
復帰ボタンを押して給湯器が復旧するか試してみましょう。

  1. ガスの元栓を閉める
  2. 復帰ボタンのキャップを左に回して外し、ボタンを押す
  3. 赤ランプが点滅したらキャップを戻す
  4. 赤ランプが消えるのを待つ(ガス機器は触らない)

赤ランプが消えれば復旧が完了していますが、ランプが消えても直らない場合は修理を依頼しましょう。

保護テープ・保温テープの巻き直し

保護テープが劣化し、配管がむき出しになっていたり見栄えが悪かったりする場合、保護テープの巻き直しなら自分ですることができます。

配管が劣化すると水漏れを起こす可能性もあるため、配管を保護して劣化を防ぐためにも、保護テープが劣化していたら巻き直しをするようにしましょう。

保護テープはネット通販やホームセンターで販売しているため、簡単に手に入れることができます。

やってはいけない給湯器の修理を自分でした場合のリスク

やってはいけない

資格がないとできない修理を自分でした場合、次のようなリスクがあり、大事故に繋がる危険性もあるため注意してください。

  • 症状の悪化
  • メーカー保証が受けられない
  • ガス漏れや爆発を起こす
  • 水漏れを起こす

中途半端な対応による症状の悪化

給湯器の修理を自分でした場合、中途半端な対応がかえって症状を悪化させてしまうリスクがあります。

軽い症状であればお湯くらいは使えていたものが、知識のない人間が対応することで症状が悪化し、業者に依頼して修理が終わるまで給湯器が一切使えなくなってしまうこともあります。

作業時間が無駄になるだけでなく生活にも支障が出てしまうため、自分での修理は避けましょう。

自己修理によりメーカー保証を受けられなくなる

資格がないのに自分で修理しようとして部品を破損させてしまった場合、メーカーの保証は受けられず、周辺機器や家財などを破損した場合も保険適用外となります。

部品代や修理費用は全て実費で賄うことになり、さらに費用がかかってしまうため、自分での修理しようとするのはおすすめできません。

給湯器の購入日または引渡し日より1〜3年程度のメーカー保証がついていることが多く、故意による破損でなければ無償で修理対応をしてくれることがあるので確認してみましょう。

ガス漏れや爆発の可能性

資格を持っていない素人が修理をすると、最悪の場合ガス漏れを発生させてしまうこともあります。
インターネットには給湯器交換の様子を紹介している動画もありますが、真似をすると危険です。
給湯器の故障は自分で修理しようとせず、すみやかに業者に依頼しましょう。

水漏れの可能性

自分で修理をした場合のリスクとして、作業後の水漏れがあります。
水漏れというと大したことはないように聞こえるかもしれませんが、実は給湯器の施工不良により水漏れを起こすと、一酸化炭素も同時に漏れてしまうことがあります。
一酸化炭素は無色・無臭で気づきにくく、漏れたまま放置していると最悪の場合、一酸化炭素中毒により死亡事故に繋がるケースもあるため非常に危険です。

少量の水漏れでも一酸化炭素は漏れてしまうことがあり、自分での交換はリスクが大きすぎるため、きちんと業者に依頼するようにしてください。

自分で給湯器の修理はできないので業者に依頼しよう

給湯器の修理は資格が必要なため、基本的に自分では修理できません。

自分で修理した場合のリスクは以下の通りです。

  • 症状の悪化で費用がかさむ
  • 故意の破損となりメーカー保証が受けられない
  • ガス漏れや爆発の危険性
  • 水漏れや一酸化炭素中毒の危険性

自分での修理は危険性が高くリスクが大きいため、給湯器の修理が必要な場合はきちんとプロの専門業者に依頼しましょう。
保証期間内であれば無償で修理してもらえることもあるため、設置業者やメーカーに問い合わせてみてください。

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修理価格帯

給湯器の耐用年数注)は約10年です。軽微な修理であれば1万円以内で収まることも多く、交換に比べて費用を抑えることができます。
10年以内であれば再故障の発生確率も低いので修理で対応いただくことをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます