給湯器のガス栓はどこにある?ガス栓を開け閉めしてはいけない理由とは

給湯器のガス栓はどこにある?ガス栓を開け閉めしてはいけない理由とは

ご自宅でお湯が使えないときに考えられる原因はさまざまですが、ガス栓が開いていないことによってお湯が沸かせなくなっていることがあります。 特に、入居直後にお湯が出ない場合はガス栓の開け忘れが原因であることが多く、開栓することで改善します。 本記事では、給湯器のガス栓がどこについているのかを、給湯器のタイプ別にご紹介します。 ガス栓の開け忘れが原因でお湯が使えずに困っている方は参考にしてください。

最終更新日:2024年10月04日公開日:2024年07月05日

目 次

給湯器の元栓はどこにある?

給湯器の元栓はどこにある?

給湯器のガス栓は機器のすぐ近くに設置されていることがほとんどです。
しかし、給湯器にはガス管以外にもたくさんの配管が接続されており、複雑に入り組んでいることもあります。
本章ではそれぞれの給湯器のタイプごとにガス栓の位置をご紹介します。

戸建て住宅の給湯器のガス元栓の場所

戸建て住宅のにおける給湯器のタイプは「屋外設置型」「屋外壁掛け型」「屋内設置型」の3タイプに分けられます。
これからご紹介するタイプごとの解説を参考に、ご自宅の給湯器の設置タイプを照らし合わせてください。

屋外据置型

コンクリート基礎の上に給湯器が設置されています。
据置型は給湯器の側面から配管が出ており、元栓もその中にあります。

屋外壁掛型

住宅の外壁に固定して壁に掛けるように設置されています。
ほとんどの場合、給湯器の下に配管の保護や隠蔽を目的とした配管カバーが設置されており、その中にガス栓が設置されています。
配管カバーが設置されていないこともあります。

屋内設置型

  • FF式…屋外から給気し、屋外へ排気する方式
  • FE式…室内から給気し、屋外へ排気する方式

現在はあまり見かけなくなりましたが「FF式」「FE式」といった室内に設置される給湯器です。
設置場所は洗面所や洗濯室などが多く、給湯器の付近にガス栓が設置されています。

マンションやアパートの給湯器のガス元栓の場所

マンションやアパートなどの集合住宅では「PS設置型」「ベランダ設置型」「屋内設置型」の3タイプがあります。
賃貸物件では、トラブルが起きても大家さんなどの管理者が対応することが多いので見落としがちですが、設置場所とガス栓の位置は把握しておくと良いでしょう。

PS(パイプスペース・パイプシャフト)設置型

  • PS標準設置型
  • PS後方排気型
  • PS上方排気型
  • PS給排気延長型
  • アルコープ設置型
  • PS扉内設置型・PS延長前排気型

集合住宅では特に多い設置タイプで、玄関から出てすぐ横のパイプスペースに設置されています。
PS設置型では、給湯器の下か横にガス栓が設置されており、レバーや専用の鍵を使って扉を開けると目視することができます。

ベランダ設置型

  • 屋外壁掛け型

ベランダへの壁掛けや据え置き設置されているタイプです。
配管カバーや据え置き台の中にガス栓が取り付けられています。

屋内設置型

  • FF式…屋外から給気し、屋外へ排気する方式
  • FE式…室内から給気し、屋外へ排気する方式

戸建て住宅と同様に、洗面所や洗濯室に設置された給湯器の付近にガス栓が取り付けられています。

給湯器のガス栓は必要がない限りいじらない

給湯器のガス栓は必要がない限りいじらない

安全を確保するときには閉めておいた方が良い給湯器のガス栓ですが、日常的な開閉は避けた方が良いです。

給湯器やガスコンロには「ねじ栓」といわれる栓が使われており、ねじ栓は開けっ放しにしておくことが前提とされている部品で、頻繁に開閉を行うとグリス切れを起こすことがあります。

ねじ栓がグリス切れを起こすとガス漏れする可能性があり、大変危険です。

ただし、ガス漏れ発生時や凍結防止の水抜きなど、トラブル対応やメンテナンスを行うときはガス栓の開閉をメーカーが推奨しています。
緊急時にすばやく対応できるようにガス栓の位置を把握しておくことは重要ですが、明確な目的がない場合での頻繁な開閉はしないようにしましょう。

給湯器の元栓がどこにあるか把握しておこう

給湯器の元栓は常に開けておくことが前提とされており、使用している部品もその前提に沿ったねじ栓を採用していることがほとんどです。
良かれと思った日々の開閉は、グリス切れによってガス漏れのリスクを高めてしまうこともあるのでおすすめできません。

しかし、トラブル発生時はガス栓を閉めることは、事故や二次被害を未然に防ぐために有効で、とても重要な対処法です。
万が一に備えて、ご自宅のガス栓の位置を把握しておくようにしましょう。

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

修理か交換かは利用年数で判断することがおすすめです!

給湯器の耐用年数注)は約10年です。10年以上経過している場合、故障の頻度も増えていきます。
トラブル発生時は「修理」と「交換」の要望はほぼ同じですが、最終的な解決方法は10年を境に差が出てきます。ご利用年数が10年以下なら修理、10年以上なら交換することをおすすめします。

注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。

修理と交換お選びいただけます
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます