給湯器のリモコンがつかない! まずは何をすべき?
給湯器のリモコンがつかない場合、まずはリモコンをリセットしてみてください。リモコンのスイッチを一旦切って、1分ほど置いて再びオンにすることでリセット操作ができます。リセットをするだけで復帰するケースもあります。リセット操作をしても給湯器のリモコンがつかない場合は、原因を確認してそれに応じた対処法を行いましょう。
給湯器のリモコンの電源がつかない場合の原因と対処法
給湯器のリモコンが液晶画面もランプの灯りもついていないときに、考えられる主な原因を5つご紹介します。
1. リモコンの電源がオフになっている
原因として考えられるのが、リモコンがオフになっているケースです。台所用と浴室用など、リモコンが自宅の複数箇所にある場合は、リモコンのどれかで電源をオフにしてしまった可能性があります。まずは運転スイッチを押して、電源がオンになるか試してみてください。
2. 給湯器本体のコンセント(電源)が抜けている
給湯器本体のコンセントが抜けていることが原因で、電気が供給されていないケースも考えられます。給湯器のコンセントは一般的に外壁やメーターボックス内にあります。例えば外壁塗装業者や電気工事の専門業者が作業した際に一時的にコンセントを抜き、そのままになってしまったり、意図せずコンセントが抜けてしまっていたりする可能性が考えられます。コンセントが入っているか目視で確認してみてください。
注意してほしい点として、誰かがいたずらで故意に抜いた可能性もあります。給湯器のコンセントをはじめ、ガスメーターやガス栓、給水バルブなどが閉められているというトラブルがあるようです。子供や猫などによるいたずらの可能性もありますが、コンセントが抜けていることなどが頻繁に起こるようであれば、管理会社や警察などに相談してみましょう。
3. ブレーカーが落ちている
電流の異常によりブレーカーが落ちてしまっていて、給湯器のリモコンがつかないケースも考えられます。これは給湯器のリモコンへそもそも電流が流れていっていない状態です。
ブレーカーはアンペアブレーカー(サービスブレーカー)、漏電ブレーカー、安全ブレーカーの3種類があり、通常「ブレーカーが落ちた」と言われる場合にオフになっているのは漏電ブレーカーもしくは安全ブレーカーです。
漏電ブレーカーは漏電を察知した際に、火災を防ぐために住宅全体の電気回路を使えなくする役割を持った安全装置です。漏電ブレーカーがオフになっていたら、家のどこかで漏電が起こっている可能性があります。すみやかに管理会社や電気の専門業者などに連絡して、点検を依頼してください。
安全ブレーカーは、部屋ごとに電気の使用量を管理し、一定量以上の電流が流れた場所への電気の供給をストップする安全装置です。電気の使いすぎや、電化製品の配線がショートしている可能性が考えられます。該当の部屋にある電化製品のコンセントをすべて抜いた上で、安全ブレーカーのスイッチをオンにし、ふたたびコンセントを挿していくことで復帰します。ただし、コンセントやコードに焦げや傷が見られる場合は、それがショートの原因である可能性が大きいでしょう。もし給湯器のコンセントが劣化していた場合は、コンセントを挿さずに専門業者へ連絡してください。
4. 天候の影響で給湯器の安全装置が作動している
給湯器が天候の影響を受けて、安全装置が作動している可能性も考えられます。例えば落雷時は、過電流防止装置といって過剰な電流を察知し、稼働を止めることがあります。この場合は給湯器のコンセントを抜いて、10秒ほど置いてから差し込んでみてください。
その他には凍結による配管の破裂などを防ぐための凍結防止装置、ガス給湯器の温度が高温になってしまった場合に火災を防ぐために作動する過熱防止装置などがあります。安全装置が作動している時は、警報音が鳴ったりリモコンにエラー表示がされたりする場合もありますが、給湯器本体の電源が落ちている場合も考えられます。各メーカーの取扱説明書で対処方法を確認してください。ご自分での対処が難しい場合は修理を依頼しましょう。
5. リモコンの故障・接続の不具合
リモコンの電源をオン・オフしたり、給湯器のコンセントを抜き差ししたりしてもリモコンの表示はつかないままだが蛇口からはお湯が出る、などの場合は、リモコン自体が故障している可能性があります。考えられる原因は、リモコンの故障もしくは配線の不具合です。
リモコンが故障や不具合を起こした場合、基本的にお湯は出ませんが、製品によっては最後に設定された温度のまま給湯されつづけるケースもあります。たとえお湯が出たとしても、給湯器やリモコンに異常が発生している状態なので、修理や交換を依頼しましょう。
給湯器のリモコンの液晶パネルが表示されない場合の原因と対処法
給湯器のリモコンで、運転ボタンなどのランプはついていても、液晶パネルだけが表示されないケースもあります。その場合は、主に以下の2つの原因が考えられます。
1. リモコンを節電モードにしている
節電モードが搭載されている製品では、給湯器を一定時間使っていないと消費電力を抑えるために画面表示が消えることがあります。節電モードはシャワーや蛇口から再度お湯を出すことで解除され、通常通り表示されます。節電モードが不要な場合は節電モードが作動しない設定にすることも可能なため、製品の取扱説明書でご確認ください。
2. 液晶パネルの故障・接続の不具合
液晶パネルが故障している場合、そのまま使うことも不可能ではありません。ですが設定温度が表示されないままのため、熱湯で火傷したり冷たい水を浴びて風邪をひいたりなどのトラブルにつながりかねません。安全なくらしを守るためにも、早めに修理を依頼して液晶パネルを交換しましょう。
自力で給湯器を直せない場合は修理を依頼する
給湯器本体やリモコンの交換・修理をはじめ、自身での対応が難しいケースはなるべく早く修理を依頼してください。給湯器購入から1~2年程度であれば、初期不良としてメーカー保証が受けられる可能性が高いので、まずは給湯器の機種を確認して保証内容を調べてみることをおすすめします。
逆に、設置から10年以上経過している場合は、修理と併せて交換も視野に入れて検討するのがよいでしょう。給湯器は各メーカーにおいて標準的な使用条件で安全に使用できる設計期間を10年としているケースが多いため、10年を超えた故障については交換を検討し始めるタイミングといえます。
修理を依頼する場合のポイント
リモコンだけでなく給湯器の修理や交換が必要になる可能性があるため、修理を依頼する際は、給湯器の修理にも対応できる業者に依頼するのが安心です。
給湯器の修理にはさまざまな関連資格があり、作業内容によっては有資格者でなければ対応してはいけないものもあります。関連する法律や基準を守らずに工事をすると、不完全燃焼による一酸化炭素の発生など、健康にも悪影響を及ぼすおそれもあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。工事を依頼する際に、きちんとした有資格者による管理や施工が行われるのかを確認しておけば、無用なトラブルを回避することができます。
東京ガスでは、必ず給湯器の修理に必要な資格を有したスタッフが対応しますので安心してお任せいただけます。
修理を依頼する場合の作業時間の目安
修理にかかる時間は、症状や作業内容によって異なります。
メーカーから交換用部品を取り寄せて対応する場合は、在庫の確認や調達までに1週間程度の時間が必要となるケースもあります。部品在庫がある場合や汎用性の高いパーツの交換で済む場合は、訪問当日に1~2時間程度で作業完了するケースが多いです。
東京ガスでは、給湯器をはじめとしたガス機器のトラブルに最短で当日ご訪問し対応いたします。お困りの際はぜひ検討ください。
修理を依頼する場合の費用は?
ガス機器の修理費用は、出張費、故障診断料、技術料、部品代で構成されるのが一般的です。故障箇所によって作業内容や費用が異なるため、まずは故障箇所の診断・見積もりを依頼しましょう。
東京ガスでは、修理前に費用総額のお見積もりを提示し、金額確定後に追加請求することはありません。価格体系は以下の通りです。
【東京ガスの修理費用の価格体系】
- 修理基本料(税込4,400円。出張費、故障診断費、簡易的な一次対応費を含む)
- 技術料(作業内容に応じて算出されます。)
- 部品費(部品交換した場合にかかります。)
注)2023年7月7日現在の情報です。
東京ガスに修理を依頼する
給湯器の耐用年数注)は約10年です。軽微な修理であれば1万円以内で収まることも多く、交換に比べて費用を抑えることができます。
10年以内であれば再故障の発生確率も低いので修理で対応いただくことをおすすめします。
注)各メーカーが定める、安全上支障なく使用できる標準使用期間を指します。
最短当日ご訪問!24時間365日受付中
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まとめ
給湯器のリモコンの不具合は、電源のオン・オフのみで復帰できるケースから、本体や液晶パネル、配線の故障など修理を依頼しないと対応が難しいケースもあります。本体やリモコンの故障が疑われる場合は、ご自分で無理やり対処しようとすると、思わぬ事故や、家全体の電気系統へ影響等のリスクもあるため、無理せず修理を依頼しましょう。
東京ガスでも、給湯器を含むガス機器の修理サービスを行っています。Webから簡単にご予約でき、最短で当日対応することも可能です。給湯器の修理や交換をご検討中の方はぜひご利用ください。