ユニットバスリフォームの流れや施工日数
ユニットバスのリフォームを計画するときは、工事の流れや施工日数を把握しておくことが大切です。
施工内容ごとに工程とポイントをご紹介しますので、ご自宅のお風呂タイプに当てはめて参考にしてください。
ユニットバスからユニットバスへのリフォーム手順
1日工事のケース |
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2日工事のケース |
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【1日目】
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【2日目】
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ユニットバスからユニットバスの工事は、1〜2日間で完了するケースがほとんどです。
※お客さまの要望によって大工工事や内装工事が追加で必要になり、エリアによって施工店が変更になるため1~2日程度追加で日数がかかる場合もございます。
ただし、工事日数が1日、2日のどちらであっても基本的にやることは変わりません。
2日工事の場合、初日は朝から夕方まで丸一日かけて工事を行いますが、2日目は午前中のみで工事が終わることもあります。
初日の作業終了時に進行具合と翌日の予定を聞いておくと良いでしょう。
1418以上の大きなユニットバスだったり、天井梁や窓枠の造作が含まれたりする工事は、2日工事となるケースが多いです。
在来浴室からユニットバスへのリフォーム手順
3日工事のケース |
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【1日目】
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【2日目】
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【3日目】
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5日工事のケース |
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【1日目】
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【2日目】
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【3日目】
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【4日目】
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【5日目】
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在来浴室からユニットバスへ交換する際の工事日数は、「斫り(はつり)作業の規模」や「土間打設の有無」によって大きく変わります。
もっとも規模が小さい工事は、最短3日間で完成します。
※お客さまの要望によって大工工事や内装工事が追加で必要になり、エリアによって施工店が変更になるため1~2日程度追加で日数がかかる場合もございます。
しかし、規模が大きいと4日から最大で2週間近くかかることもあるため、事前に工事業者としっかり打ち合わせをしておきましょう。
土間打設においては、時期や天候によって乾燥期間が変動する点にも注意が必要です。
また、現在バランス釜を使用している場合は、下記の施工内容が追加となります。
- バランス釜の撤去
- 配管工事(ガス管含む)
- 「壁貫通型」もしくは「屋外壁掛けタイプ」の給湯器取り付け
壁貫通型の給湯器はユニットバスの加工が必要であり、現場数が少なく作業慣れしている職人も少ないです。
そのため、工期が1日以上延びる可能性があります。
ユニットバスと洗面所の同時リフォームの手順
2日工事のケース |
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【1日目】
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【2日目】
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洗面所工事を含むユニットバスのリフォームは、2日間ほどで完成します。
ただし、ユニットバスや洗面台のサイズ、洗面所空間の広さによっては3〜4日ほどかかることもあるため、施工業者としっかり確認をしましょう。
※お客さまの要望によって大工工事や内装工事が追加で必要になり、エリアによって施工店が変更になるため1~2日程度追加で日数がかかる場合もございます。
また、壁や床の劣化具合によって施工範囲と工数が変動することがあるので、工事が始まってから工期延長を告げられることもあります。
床鳴りや凹み、壁の腐食といった症状でお悩みの方は、施工日数を長めに見積もっておきましょう。
ユニットバスリフォームの工程に影響する主な要因
ユニットバスのリフォームは、流れや日数を把握してしっかりと計画を立てることが大切です。
そのため、どういった要因が工程に影響を与えるかを把握しておきましょう。
施工内容
現場状況や選択する商品は、ユニットバスのリフォーム工程に大きな影響を与えます。
工程に影響を与える施工内容の例は以下の通りです。
- 既存がユニットバスか在来工法か
- 洗面所工事の有無
- 設置するユニットバスメーカーやサイズ
- 配管や大工工事の範囲
※このほかにもさまざまな例があります
また、浴室リフォームでは、規模が大きく複雑な工事をするときに予備日を設けるケースがあります。
オプションは加工や取り付けに手間がかかるものもあり、工程に影響する可能性があります。
天井梁や窓枠の加工など、構造上の都合で選択せざるを得ないオプションもあります。
工事を進めていくうちに追加工事が発生することもあるため、不測の事態を想定しておくことも大切です。
施工業者
施工を担当する業者が、専門業者か、専門ではない業者かによっても工事工程に影響をあたえます。
専門業者では、解体から仕上げまでの全工程を同じ職人が行います。
そのため、初日の解体直後からユニットバスの組み立て作業を始めることができ、スピーディーに施工を進めることが可能です。
それに対して専門ではない業者は、解体と組み立てを別々の下請け業者が施工します。
この場合、初日の解体作業の進行がわからないため、組み立て作業は2日目から始めることになり、工事に時間がかかります。
施工時期
お風呂のリフォームは、工事を依頼する時期も工程に影響を与えます。
リフォーム業界の繁忙期は、年末や年度末などの大型連休前です。
この時期は、職人不足や配送業者のトラック不足によって、工事が思い通りに進まないことがあります。
緊急性がない工事の場合は、繁忙期を避けたリフォーム計画をおすすめします。
また、もともとの浴室が在来工法で土間打設の施工が含まれているケースでは、乾燥期間に注意が必要です。
夏場に比べて冬場はコンクリートが乾くまでに時間がかかるため、ご自身のスケジュールを考慮して工事の時期を検討しましょう。
ユニットバスリフォームの工程に影響する施工中のトラブル
ユニットバスのリフォームでは、どれだけ入念に計画を立て、細心の注意を払っていてもトラブルが発生してしまうことがあります。
ここでは施工中のトラブル例をご紹介しますので、万が一の際の参考にしてください。
工程通りに工事が進まない
お風呂のリフォームを滞りなく終えるためには、業者に作成してもらった工程表をもとに、きちんとスケジュールを組んでおくことが大切です。
ただし、ユニットバスの工事は、想定していたスケジュール通りに工事が進まず、工期が延長することもあります。
これは、解体前に床下や壁裏を目視確認できないことが原因となることが多いです。
目視確認できなかった箇所から、工事の妨げとなる障害物が出現し、ユニットバスの加工や整地する追加の作業が発生することがあります。
このようなトラブルは、どれだけ細心の注意を払っていても起こる可能性があるため、余裕を持ったリフォーム計画を心がけましょう。
工程に変更が生じた際は、その都度報告するように業者と約束しておくことをお勧めします。
想定以上の劣化
ユニットバスを解体したら洗面所の床下で漏水が見つかったなど、予定していた施工範囲外で問題が発覚し、工程に影響を与えることがあります。
これらの問題は、工事開始直前の調査時やユニットバスの解体後に見つかることが多く、症状によっては放っておくことができません。
そのため、予定外の工事が必要となり、工事日数の延長や追加料金が発生することもあります。
築年数が20年を超えている住宅では、万が一に備えて追加工事の可能性を想定しておくようにしましょう。
このような事例は想定外であることがほとんどですが、稀に施工業者の現場調査ミスによるものもあります。
トラブルが発生したときは、原因や責任の所在をしっかりと確認することが重要です。
施工ミス
業者の施工ミスによって浴室リフォームの工程に影響することがあります。
1つ目の例は、商品の加工間違いです。
換気扇や照明、鏡などを設置するための穴あけ位置を間違えてしまい、壁や天井が使えなくなってしまうことがあります。
この場合、商品を再手配して別日を設けて交換作業を行わなくてはなりません。
2つ目の例は、配管の誤切断です。
給排水管や追いだき管は、切断すると繋ぎ直しができない特殊な配管を使用しているケースがあります。
特殊配管を切断してしまった場合は、適合する継ぎ手を探すために工期が延長することがあります。
ほかにもさまざまな例がありますが、施工ミスが発覚したときは、譲歩せずに責任もって対応してもらいましょう。
近隣住民や管理組合からのクレーム
お風呂のリフォームは、近隣住民からのクレームによって工事がストップすることがあります。
工事を中断せざるを得ないほどのクレームを招く主な原因は、以下の3つです。
- 騒音
- 商品や廃材の仮置き場所
- 工事車両の駐車場所
解体作業や商品を加工する際は、電動工具の使用や物を叩く作業が発生するため、騒音に対するクレームが発生しやすくなります。
また、商品や廃材の仮置き場所や工事車両の駐車場所をめぐるトラブルも、工事がストップする要因となります。
とくにマンションでは、管理組合が定めた規約を守らなかった場合や、他の住民との距離が近いことによるトラブルで、クレームにつながりやすい傾向にあります。
事前に管理人さんや管理会社と打ち合わせを行い、居住者へ周知しておくことが重要です。
お風呂リフォームの工程は業者としっかり話し合う
お風呂リフォームの工程は、施工を担当する業者によってさまざまです。
無用なトラブルを避けるためにも、工事業者との打ち合わせで、工程についてしっかりと説明を受けましょう。
また、工事期間中の計画をたてるための工程表を作成してもらうことも大切です。
ただし、お風呂のリフォームは、工事を進めていくうちにトラブルや業者の施工ミスによって、予定していた工程通りの施工ができないこともあります。
万が一の事態に備えて、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。