お風呂

お風呂リフォームの注意点とは?失敗しない業者や商品の選び方

お風呂のリフォームを初めてする場合、どのようなことに注意すればいいのか不安に思っている人も多いことでしょう。 お風呂のリフォームで失敗をすると、使いにくいお風呂になってしまい、リラックス空間であるお風呂がストレスのもとになってしまうことも考えられます。 ここでは業者選びから工事中に至るまで、数多くある注意点をまとめてご紹介します。 トラブルや失敗を回避するための参考にしてください。

最終更新日:2024年05月27日公開日:2024年05月02日

目 次

この記事でわかること

  • お風呂リフォームで見落としやすい注意点がわかる!
  • お風呂リフォームの契約で注意しておきたいポイントがわかる!
  • お風呂リフォームの失敗例にどういうものがあるのかがわかる!

お風呂をリフォームするときの注意点

お風呂リフォームをするときには、まず抑えたい注意点があります。
このうち、どれかひとつでも見落としてしまうと後悔やトラブルになりかねません。

業者選びの注意点

お風呂リフォームの業者選びで注視すべき点は以下の3点です。

  • 実績
  • お客様対応
  • アフターケア

リフォームは既存設備の解体後に予期せぬトラブルが発覚することが多いですが、実績のある業者であれば過去の経験から冷静に正しくトラブルに対処してくれます。

また、家族構成やライフスタイルを考慮して親身になって提案をしてくれる点や、工事後のアフターケアの充実度も重要なポイントです。
リフォームをした後の対応でも業者の良し悪しは出てくるので、保証やアフターフォローの対応についても確認しておくと良いでしょう。

商品選びの注意点

商品選びで考えておきたいのは以下の部分です。

  • サイズ

    基本的には既存と同じサイズのユニットバスを設置することがほとんどですが、家族構成やライフスタイルに合わせてお風呂を広くする必要性もあります。

  • 機能

    せっかくのリフォームなので新しい機能をつけたいと考える人も多いでしょう。
    最新のお風呂には、自動洗浄やリラックス機能など便利で嬉しい機能がたくさん揃えられています。
    お風呂に希望するものを考えて、必要な機能を検討しましょう。

お風呂のリフォームは高額な工事で、気軽にやり直しができないものなので商品選びも慎重に比較して決めてください。

金額の注意点

業者に見積もりを依頼した際には、その詳細をしっかりと確認するようにしましょう。
気になる項目や分からない点は、不安がなくなるまで業者に聞いてみてください。

また、広告やチラシで「大幅値引き」という文字をよく目にするかもしれませんが、その金額で工事ができることは稀です。
よくあるのは、その金額が商品価格のみで工事費を別途で取られて、結果的に特に安くならないケース。
総額でいくらになるのか、を確認することが大切です。

対面の営業を受ける場合「今決めてもらえれば値引きしますよ」と言われることもあるかもしれませんが、急いで決めて結果的に後悔したという話もあります。
金額だけでなく、内容や信頼度をじっくりと吟味して選ぶようにしましょう。

契約前の注意点

契約

契約前の打ち合わせは業者との無用なトラブルを避けるためにも重要なパートです。
契約の前段階で注意点を知り、以下のポイントをおさえるようにしましょう。

細かいパーツの取り付け位置を指示する

「収納棚」「シャワーフック」「給湯器リモコン」などの取り付け位置はある程度自由に決めることができます。

ただし、なにも指定しなければ図面に記載されたメーカー推奨の位置へ取り付けられてしまうので、注意が必要です。
使い勝手にかかわる器具類の取り付け位置は、工事当日に確認してもらうように申し出ておきましょう。

ショールームに行って機能やサイズ感を確認しておく

カタログやサンプル帳ではイメージが湧きにくく、想像していたものと違った商品が届いてガッカリしてしまうこともあります。

そのような失敗をさけるためにはショールームでサイズや素材の質感、機能などを体験しておくことが重要です。

土日は混み合うため、お近くのショールームへ事前に電話予約しておくことでスムーズに説明を受けられます。

事前打ち合わせだけで満足しない

工事当日は下請け業者の工事スタッフが訪問し、工事を進めていきます。

業者間での指示がうまく伝わっていないことが原因で、トラブルに発展することもめずらしくありません。

事前にどれだけ入念な打ち合わせをおこなっていても、工事当日の朝に内容を再度確認してから作業を開始してもらうようにしましょう。

ユニットバス解体時しか交換できない配管交換などを同時におこなってもらえるか

ユニットバスを解体したときにしかできない工事を実施しておいてもらうのも大切なポイントです。

とくに「給水・給湯管」「排水管」「追いだき管」などは手の届く範囲で交換してもらうようにしましょう。

リフォームが終わってから不具合を起こすと、再度ユニットバスを解体しなければならなくなり、余計な手間や費用がかかります。

給湯器を同時交換する必要はないか

お使いの給湯器が交換時期をむかえている場合は、ユニットバスとの同時工事がおすすめです。

浴室と給湯器は関連性が高く、古い給湯器はユニットバスの交換が引き金となって故障する恐れがあります。

また、同時に交換することで給湯器リモコンも新しくなるため、新しい浴室に古い機器が残らず、違和感のない仕上がりになります。

工事中の不便への対処

工事当日をむかえる前に「工事中に誰が立ち会うか」「湯水が使えない時間帯はどうするか」「入浴できない期間はどうするか」を決めておく必要があります。

やむを得ない理由があれば業者に鍵をあずけて不在工事の依頼も可能です。
しかし、工事中は数名の作業員が出入りするので、無用なトラブルを避けるためにも1人は立ち会うようにしましょう。

緊急でリフォームするときの注意点

砂時計

お風呂のリフォームは必ずしも計画的に進められるものではなく、漏水や設備の故障によって緊急を要するケースもあります。
焦って動転してしまう緊急時ならではの注意点をご紹介しますので、参考にしてください。

漏水などの緊急性が高い工事は金額が高くなることもある

すでに漏水を起こしていてお風呂が使えないなどの緊急性が高いタイミングで工事をおこなうときは、修繕の必要性に乗じて通常よりも高い金額を提示されることがあるので注意する必要があります。

トラブルを抱えているときは、とにかく早く直したいという思いから先を急いで契約してしまう方が多いです。

しかし、お風呂リフォームは高額な工事であるため、気軽にやり直しできるものではありません。
緊急を要するときこそ慎重に見積もり内容を確認しましょう。

急いでいても商品や色決めで妥協しない

緊急時はパニックに陥り、不具合箇所が直れば商品はなんでも良いという方もいますが、工事が全て終わってから後悔する人も多いです。

ご自宅のお風呂が水漏れや故障しているなどの理由で緊急を要するリフォームであっても、商品選びや色決めでは妥協せずにご自身が納得できる商品を注文しましょう。

また、業者によっては分割払いも可能なので、急な出費に対応できないタイミングの方は支払い方法について確認してみることをおすすめします。

工事中のトラブル

工事中のトラブル

お風呂のリフォームでは、工事中にトラブルが生じることも珍しくありません。

原因は業者に起因するものもありますが、先に知っておくことでトラブルを回避できることもあります。
こちらを参考にリフォームの特性を念頭においておきましょう。

解体後の予期せぬトラブル

お風呂のリフォームでは、既存設備を解体した後に下梁(したばり)やガス管などといった障害物の存在が発覚し、予定通りに工事を進められないことがあります。

リフォームはどれだけ入念に現場調査をおこなっても床下や壁裏などの目視確認できない箇所があるため、100%トラブルを回避することはできません。
状況によっては施工時間や工期が延長する可能性もあります。

トラブルが発生しても冷静に対処できる経験豊富な業者へ依頼することがひとつの対策です。

施工ミスによるトラブル

メーカーから届いた商品を現場で加工しながら組み立てていく際に、新しい商品への傷や加工ミス、室内の壁や床への衝突による傷でトラブルが生じることがあります。

作業員自身も施工ミスを起こさないように細心の注意をはらって作業に取り組みますが、人為的なミスは完璧に防ぎきれるものではありません。

万が一、トラブルが生じた場合には、きちんと話し合ったうえで補修、交換、弁償などの対応をしてもらうようにしましょう。

近隣住民や管理組合からのクレームによるトラブル

お風呂のリフォームは、騒音の発生や工事車両の駐車によって近隣住民の方々へ迷惑をかけてしまうことがあります。

在来工法の斫り(はつり)作業などはとくに大きな騒音が発生するため、工事の前に近隣住民や管理組合へ説明をしていないと、クレームが入って工事を中断せざるを得ないこともあるため、注意が必要です。

また、業者に対して資材の雑な仮置きをしないように指導しておいたり、工事車両の駐車場所を指示したりすることでトラブルを回避できることもあります。

お風呂リフォームの失敗例

失敗

お風呂リフォームにはさまざまな注意点が存在しますが、どれだけ念入りに下調べや打ち合わせをしても失敗してしまうことがあります。

ここでは実際に工事をした方の失敗例をご紹介しますので、参考にしてください。

浴槽がせまく感じる

お風呂のサイズは変更していなくても、工事前と工事後で浴槽がせまく感じることがあります。

従来の浴槽が箱型の長方形であるのに対し、近年主流の浴槽は四つ角が丸みを帯びたまゆ型のような形状をしていることが原因です。
これは浴槽内の身体が触れない部分を塞ぐことで湯量を減らし、節水することを目的としています。

また、浴槽内のアームレストやオットマンもせまく感じさせる要因であるといえます。
対策としては、工事前から実物を確認しておくと良いでしょう。

不要なオプションで掃除やメンテナンスが大変

高機能オプションは掃除やメンテナンスの手間が必要なため、つけてみたところ意外と面倒という声も聞きます。

近年のユニットバスは性能が高くお掃除しやすい構造になっていますが、楽湯やジェットバスの機能を追加することによって構造が複雑になり、お手入れがしにくいと感じるかもしれません。

また、楽湯やジェットバスがユニットバス本体よりも先に不具合を起こすこともあります。
修理に時間や費用がかかることもあるので、必要性をしっかりと吟味して選択することをおすすめします。

コストカットしすぎて使い勝手が悪くなった

ユニットバスを販売している主要メーカーは、一般世帯向けのミドルクラスやハイグレードに加え、賃貸ワンルーム向けのカジュアルクラスのシリーズも展開しています。

グレードが高くない商品は、ミドルクラス・ハイグレードなものと比べて安さが魅力ですが、「浴槽に入る際のまたぎが高くなってしまった」や「冬場でもひやっとしないしないクッション性のある床がよかった」と後悔する方も多いです。

必要な機能を維持するためにも、担当者としっかり打ち合わせをしましょう。

お風呂リフォーム時の注意点まとめ

お風呂リフォームは業者選びから工事完了後のアフターケアを含め、すべての過程で注意点が存在します。

高い費用をかけてリフォームするお風呂は、この先ずっと納得感をもって使用し続けられるのが理想です。

ユニットバスは選択項目の多い工事なので、考えることも増えてしまいますが、時間をかけても最後まで使い勝手を考慮して検討するようにしましょう。

また、故障により緊急工事を余儀なくされる場合でも、焦ることなく後悔のないリフォームを考えてみてください。

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

おうちの機器なら、東京ガスの機器交換
  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます